Yamaha EOS B900 Owner's Manual page 276

Music production synthesizer
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・ 間接音には、遅れとして感じられるものと、
響きとして感じられるものがあります。遅れ
と感じられる間接音は初期反射音(アーリーリ
フレクション)と呼ばれ、響きと感じられる間
接音は残響音と呼ばれます。アーリーリフレ
クションと区別して、残響のみをリバーブと
いうこともあります。
音源
直接音
初期反射音
残響音
・ リバーブエフェクトは、ノーエフェクトを除
くと、共通なエフェクトパラメーターを持つ2
つのグループに分けることができます。
・ 次に、エフェクトタイプと、エフェクトパラ
メーターについて説明します。エフェクトパ
ラメーターの説明は、グループごとに行いま
す。
No Effect(ノーエフェクト)
・ エフェクトをoffにするエフェクトタイプで
す。リバーブの効果はかかりません。
・ このエフェクトタイプを選択すると、リバー
ブエフェクトは全ての信号を通さなくなりま
す。
Rev Hall1、2
(リバーブホール1、2)
・ ホールでの音響感をシミュレートしたリバー
ブです。残響密度の低いゆったりした特徴を
持っています。
Rev Room1、2、3
(リバーブルーム1、2、3)
・ 部屋での音響感をシミュレートしたリバーブ
です。
Rev Stage1、2
(リバーブステージ1、2)
・ ソロ楽器に適したリバーブです。
Rev Plate
・ 鉄板リバーブをシミュレートしたリバーブで
す。
4.エフェクトタイプとエフェクトパラメーター
Rev Hall 1,2, Rev Room 1,2,3, Rev Stage 1,2, Rev Plate
No. パラメーター
1 Reverb Time
2 Diffusion
3 Initial Delay
4 HPF Cutoff
5 LPF Cutoff
6
7
8
9
10
11 Rev Delay
12 Density
13 Rev/Er Balance
14
15 Feedback Level
16
(リバーブプレート)
第8章 本機を使いこなすために
・ 鉄板リバーブとは、デジタルリバーブが登場
するまで、鉄板を使って残響を物理的に作り
出していたリバーブエフェクトです。まず入
力信号をアンプで増幅し、ドライバーで鉄板
を駆動させます。さらにその振動をピックア
ップで拾って電気信号に変えます。鉄板のね
じれなどで奥行きと拡がりのある残響効果が
生まれます。
LPF/HPF
InitDelay
レベル
直接音
初期反射音
残響音
Initial Delay Rev Delay
Reverb Time
設定値
内容
0.3∼30.0s
リバーブの長さ
0∼10
リバーブの拡がり
0.1∼99.3ms
初期反射音までのディレイタイム
Thru∼8.0kHz
ハイパスフィルターで低域をカットする周波数
1.0k∼Thru
ローパスフィルターで高域をカットする周波数
初期反射音からリバーブ音までのディレイタイム
0.1∼99.3ms
リバーブの密度
0∼3
R<E63 ∼ R=E ∼ R63>E 初期反射音とリバーブ音のレベルバランス
-63 ∼ +63
イニシャルディレイのフィードバック量
1.Reverb Time(リバーブタイム)
発生した残響音が60dB減衰するまでの時間で
す。約1kHzを基準にして設定できます。値を
大きくするほど、残響時間が長くなります。
2.Diffusion(ディフュージョン)
音の左右の拡がり感です。値を大きくするほ
ど拡がり感が強くなります。
3.Initial Delay(イニシャルディレイ)
直接音から初期反射音までの時間です。値を
大きくするほど、初期反射音が直接音より遅
れて発生するようになります。
なお、このパラメーターの設定は残響音まで
の時間にも影響します。つまり、ここで設定
した時間だけ、初期反射音および残響音が遅
れて発生するわけです。
ER/REV
時間
8
275

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