Yamaha EOS B900 Owner's Manual page 275

Music production synthesizer
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4.エフェクトタイプとエフェクトパラメーター
4 エフェクトタイプとエフェクトパラメーター
1   エ フ ェ ク ト タ イ プ と エ フェ クト パラ メー ター につ いて
・本機に搭載されている3機のエフェクト(リバーブ、
コーラス、バリエーション)は、エフェクトタイプ
を変更することで、音源からのオーディオ信号に
対してさまざまなエフェクトをかけることができ
ます。
・エフェクトタイプには、5∼16種類のエフェクト
パラメーターが用意されており、この設定を変更
することで効果のかかり具合を細かく調節するこ
とができます。
・エフェクトパラメーターの内、主要なものについ
ては本体操作で設定を行います。重要度の低いパ
ラメーターは、MIDIのシステムエクスクルーシブ
メッセージで設定することができます。
・MIDIのシステムエクスクルーシブメッセージを使
ったパラメーターの設定については、次で説明し
ます。
2 M ID I を使ったエフェクトパラメーターの設定方法
・本機の音源部分は、パラメーターチェンジと呼ば
れるシステムエクスクルーシブメッセージを使う
ことで、ほとんどのバラメーターを自由にコント
ロールできる仕組みになっています。
・次に示すのは、エフェクト部をコントロールする
ためのパラメーターチェンジのフォーマットで
す。このフォーマットの下線部①から③の部分に
数値を割り当てたMIDI情報を、ソングエディット
でインサートすることによりエフェクトをコント
ロールすることができます。
F0 43 1n 4C aa aa aa dd・・・dd F7 (XG)
    ①
②  
F0 43 1n 4B aa aa aa dd・・・dd F7 (B900)
    ①
②  
・このフォーマットは、すべて16進数で書かれてい
ます。システムエクスクルーシブメッセージをシ
ーケンサーの中に挿入するには、このような16進
数を使います。
・次に、下線部①から③について説明します。
①デバイスナンバー(0∼F)
デバイスナンバーとは、システムエクスクルーシ
ブメッセージのチャンネルのようなものです。本
機では、工場出荷時の状態でデバイスナンバー
=all(全てのデバイスナンバーを受信する状態)にな
っているため、デバイスナンバーを変更していな
ければ、ここは任意の値でかまいません。
・デバイスナンバーの設定については、 「第6章 ユ
ーティリティモード」をご覧ください。(→P.240)
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第8章 本機を使いこなすために
②スタートアドレス(00∼75)
スタートアドレスでは、コントロールするパラメ
ーターを指定します。パラメーターごとのスター
トアドレスの値は、リストブック「MIDIデータフ
ォーマット」の「付表1-4」をご覧ください。(→P.38)
この表の、各パラメーターの左端に書かれている
数値がスタートアドレスに当たります。通常スタ
ートアドレスは3バイトからなりますが、ソング
モードのエフェクトの設定では上位2バイトが
「02」「01」に固定されているので、ここでは下位
1バイトだけを調べます。また、ボイスモードで
は同様に上位2バイトが「10」 「00」に固定されて
います。
③データ(00∼7F)
設定できる値の範囲や意味は、指定するパラメー
ターによって異なります。
エフェクトタイプについてはリストブックのエフ
ェクトプログラムリスト(→P.15)を、エフェクトパ
ラメーターについてはリストブックのエフェクト
パラメーターリスト(→P.16)を参照してください。
3  リバー ブエフェ クト
・リバーブエフェクトは、リバーブ専用のエフェク
トで、音に残響を付け加えます。
・エフェクトタイプは、ボイスモードではリバーブ
ホール1に固定されており、センドレベルのみ設
定できます。パターンモード、フレーズモードで
はソングモードで設定しているエフェクトタイプ
になります。
・ソングモードでは、11種類のエフェクトタイプか
ら任意のものを選び、パラメーターの設定を変更
してリバーブのかかり方を調節することができま
す。
・エフェクトパラメーターリストで、No.1∼5は本
体で設定することができます。それ以外のパラメ
ーターについては、MIDIのシステムエクスクルー
シブメッセージでコントロールしてください。
・コントローラーでコントロールできるパラメータ
ーはありません。
リバーブ
・ 音が発生するときは、直接音だけが耳に達す
るわけではなく、壁や天井に反射した間接音
もまじって到達しています。実際には、鳴っ
ている空間の大きさや、壁、天井の材質など
によってさまざまな間接音を生じます。この
間接音を人工的に作り出すのがリバーブエフ
ェクトです。

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