Yamaha EOS B900 Owner's Manual page 267

Music production synthesizer
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2.本機のMIDI機能
MIDIチャンネル
・ MIDIの情報には、MIDIチャンネルという1∼
16の番号が割り当てられています。MIDIでは
このMIDIチャンネルを使って、1本のMIDIケ
ーブルで同時に16パート分の情報を送る仕組
みになっています。たとえば、コンピュータ
ーやシーケンサーで多くのパートを使った演
奏をMIDIを使って送信する場合、受け手側の
機器では、受信したいチャンネル(MIDI受信チ
ャンネル)を設定することで、16パートの信号
の中から特定のパートの信号だけを選んで受
信することができます。極端な例ですが、下
の図のように16台の音源を用意して、それぞ
れMIDI受信チャンネルを1∼16に設定すると、
1本のMIDIケーブルを通っている演奏は各音
源で別々に再生されるわけです。
シーケンサー
MIDIスルー
ボックス
・ 1台で複数の音源パートを持ち、パートごとに
異なったMIDIチャンネルを設定して同時に複
数パートの演奏できる音源をマルチ音源と呼
びます。マルチ音源を使うと、上図のような
演奏は1台で可能になります。
一方、1台で1つのMIDIチャンネルの演奏デー
タにのみ対応した音源を、シングル音源と呼
びます。本機の音源部は、ボイスモードとフ
レーズモードではシングル音源として、ソン
グモードとパターンモードではマルチ音源と
して機能します。
本機の内部構造
・本機では、シーケンサー部、音源部、コント
ローラー部などのセクションを内蔵しており、
内部的にMIDI接続された構造になっていま
す。
・次の図は、シーケンサー部と音源部の内部接
続を示したものです。シーケンサー部のTR1
∼16と音源部のPart1∼16とがMIDI接続されて
いるのがわかります。
266
音源1
1チャンネル
音源2
2チャンネル
音源3
3チャンネル
音源16
16チャンネル
第8章 本機を使いこなすために
・音源部の各パートのMIDI受信チャンネルは、
パート番号と同じ値に固定されており、Part 1
→CH1、Part 2→CH2、・・・となるように設
定されています。シーケンサー部のTGチャン
ネルという送信チャンネルを変更することで、
トラックとパートは自由に接続することがで
きます。
・本機の内部構造については「第1章 基礎知
識」をご覧ください。(→P.26)
シーケンサー部
TGチャンネル
1
TR 1
演奏データ
2
TR 2
演奏データ
3
TR 3
演奏データ
15
TR15
演奏データ
16
TR16
演奏データ
2 本機が送受信する M I D I 情報
・ここでは、本機が送受信するMIDI情報(メッセー
ジ)の種類と働きについて詳しく解説します。
・リストブックのMIDIデータフォーマットと内容が
重複しますが、 「MIDIでいろいろなコントロール
を行いたいがMIDIデータフォーマットは読みにく
い」という方のために、表現を噛み砕き読みやす
くしました。
チャンネルメッセージ
ノートオン/オフ
・ 鍵盤の演奏情報を伝えるメッセージです。
・ シーケンサー部ではノートイベントとして解
説しています。
・ ノートオンは鍵盤を押さえたときに送信され
るメッセージで、ノートオフは鍵盤を離した
ときに送信されるメッセージです。
・ 各メッセージには、どの鍵盤を演奏したかを
示す「ノートナンバー」と、どれくらいの強さ
で演奏したかを示す「ベロシティ」という2種類
のデータが含まれます。
・ ベロシティが0のノートオンを受信すると、ノ
ートオフを受信したときと同様に機能します。
・ ノートナンバーの受信範囲は、中央のド(C3)
を60として、0(C-2)∼127(G8)です。
・ ベロシティの受信範囲は、1∼127です。
音源部(シーケンストラック用)
Part 1
ボイス、パン、音量など
Part 2
ボイス、パン、音量など
Part 3
ボイス、パン、音量など
Part15
ボイス、パン、音量など
Part16
ボイス、パン、音量など

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