はじめに; 製品概要; 構造および機能; 用語解説 - Otto Bock AxonArm Hybrid 12K500 Instructions For Use Manual

1 はじめに
備考
最終更新日: 2021-03-23
► 本製品の使用前に本書をよくお読みになり、安全注意事項をご確認ください。
► 装着者には、本製品の安全な取り扱い方法やお手入れ方法を説明してください。
► 製品に関するご質問がある場合、また問題が発生した場合は製造元までご連絡ください。
► 製品に関連して生じた重篤な事象、特に健康状態の悪化などは、すべて製造元（裏表紙の連絡先を参照）そ
してお住まいの国の規制当局に報告してください。
► 本書は控えとして保管してください。
以降、12K500 AxonArm Hybrid および 12K501 AxonArm Ergoは、「AxonArm」または「製品」と表記します。
本取扱説明書では、製品の使用方法や取り扱いに関する重要な情報を説明いたします。
本製品を使用する際は、本書で説明する手順に従ってください。
2 製品概要
2.1 構造および機能
12K500 AxonArm Hybrid
12K500 AxonArm Hybridは機械ロック式肘継手です。ハーネスなどの機械構造によりロック操作が行われます。
12K501 AxonArm Ergo
12K501 AxonArm Ergoは筋電ロック式肘継手です。電極シグナルまたはスイッチで筋電制御することで、ロック操
作が行われます。
8E500 Michelangelo義肢などのAxon-Bus義肢ソリューションの他の義肢パーツと組み合わせることで、AxonArm
Hybrid またはAxonArm Ergo は患者の日常的作業をサポートします。
必要となるエネルギーは製品に内蔵されているリチウムイオン電池が供給します。
肘継手の電源が切れていたり、バッテリーが消耗していても、プルケーブルを使って、肘継手に荷重がかかった状
態でも任意の位置でロックしたり、ロックを解除したりすることができます。
2.2 用語解説
AFB（自動前腕バランス）
AFBは、肘継手の前腕部にある機械式ギア機構の屈曲補助装置です。AFBは、調和のとれた動き制御、自由な振
り、エネルギー消費の削減を可能にします。AFBはエネルギーを蓄え、このエネルギーは前腕義肢を伸展する際に
放出され、屈曲の際にも利用されます。屈曲補助の度合いは、前腕義肢の重量や衣服にあわせてダイアルを使って
調整することができます。
前腕の自由な振りは、歩行時の上肢の自然な動きに対応します。前腕を伸ばした後、それを自由に振ることができ
るように、バリオギアが自動的に前腕をドライブユニットから切り離します。AFBがこの自由な振りをわずかに減
衰させることで、前腕は自然な動きに近い挙動で動くことができるようになります。
本製品は、この自由な振りの段階では電気エネルギーを消費しません。製品を屈曲させる短い筋電信号をもってこ
の自由な振りの動きが終了します。
Easy Plug
Easy Plug は、肘継手に内蔵されている筋電制御式義肢のための貫通接続です。
電極、スイッチ、充電式バッテリーに接続するケーブルが Easy Plug に接続されています。ケーブルが内部で配線
されているため、ケーブルが破損する危険性を最小限に抑えることができます。
AxonArm では、肘継手のボールの部分に接続されるのは13E500 AxonMaster のみです。それ以外のプラグ接続には
機能がないので、カバーキャップで閉じられています。
前腕ケーブル
前腕ケーブルは、本製品とターミナルデバイスへの電気接続を確立するものです。納品時にケーブルは肘継手の前
腕部に巻かれており、破損した場合には交換することができます。
ロック
操作状況やかけられている負荷、患者が発する制御信号に応じて、電子制御式のロッキングドライブが肘継手の
ロック解除とロックを自動的に行います。
本製品には、前腕のてこの長さ305 mmでロック状態のときに、最大230 Nまでの負荷をかけることができます。こ
れより負荷が大きくなると、ロックされません。
AxonArm Hybrid 12K500=*, AxonArm Ergo 12K501=*
はじめに
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