5 使用の準備
5.1 アライメ ン ト/組立て
義足の静的および動的な機能は、 ソケッ トとモジュラーパーツのアライメ ン トによ り左右されます。 中
でも、 継手の機能は、 軸の位置によ り影響を受けます。
3WR95の機能は、 正しく調整してご使用いただいた場合にのみ発揮されます。 ソケッ トコネクタを取付
ける場合、 最適な断端位置を想定する必要があり ます。 ギプスソケッ トのチェ ッ ク時に前額面および
矢状面にアライメ ン トライ ンを記入すると、 ラミネーシ ョ ンアンカ ーやソケッ トアダプターの位置を容易
にかつ正しく決めることができます
義足の調整は次の2つのステップで行ってくださ い :
1.まず、 L.A.S.A.R ( ラザー) ア ッセンブリ ー743L200のようなアライメ ン ト調整ツールを使用して基本の
アライメ ン ト (ベンチアライメ ン ト) を設定します。
2. 次にL.A.S.A.R. ( ラ ザー) ポスチャ ー 743L100 を使用したスタティ ッ クアライメ ン トの調整を行います。
5.1.1 アライメ ン トツールを使用した基本 (ベンチ) アライメ ン ト (図6)
1. アライメ ン ト基準線に対して、 足部中心の約30mm前方へ移動します。
2. 義足に有効なヒールの高さを設定し、 5 mm追加してくださ い。 足部の外側位置を設定します。
3. 3WR95を定位置に固定します。 基本のアライメ ン トのために、 アライメ ン ト基準線の15 mm後方に、
膝継手の回転軸(アライメ ン ト基準点)を設定してくださ い。 同時に継手を水平に設置します。 膝か
ら床面までの距離と、 膝の外転に留意してくださ い (アダプターの差込みは約5° の回転を提供しま
す) 。 推奨されるアライメ ン ト基準点の位置: 内側脛骨プラ トーの20 mm上。
4. チューブアダプタを使用し、 足部と膝継手を接続してくださ い。
5. ソケッ トの外側に、 近位、 遠位、 中間点での中心点を印付けしてくださ い。 両方の点を通り、 ソケッ
トの縁から末端まで線を引きます。
6. ソケッ トの近位中心点がアライメ ン ト基準線と一致するよう ソケッ トを設置します。 個人の状況(
股関節屈曲拘縮など)に適合するよう、 ソケッ ト屈曲を3° から5° の間に調節し、 坐骨結節から床面
までの距離を考慮に入れてくださ い。
注意
不適切な義足アライメ ン トによる危険 義足アライメ ン トが適切でない場合、 3WR95の故障および
早期の磨耗を生じることがあり ます。 これによ り装着者が転倒するおそれがあり ます。
ソケッ トの屈曲角が考慮されない場合、 膝継手は必要以上に前方に設置されることになり ます。 必
要に応じてフォームを使用し、 ラミネーシ ョ ンアンカ ーを正しい位置に移動してくださ い。
ソケッ トの近位中心点がアライメ ン ト基準線と一致するよう ソケッ トを設置します。
アライメ ン ト基準線に沿って、 ラミネーシ ョ ンアンカ ー 4WR95=1または4WR95=2を設置します。
3WR95の回転軸 (アライメ ン ト基準点)をアライメ ン ト基準線に対して15mm後方に移動してく ださ い。
5.1.2 L.A.S.A.R. ポスチャ ー 743L100 を使用したスタティ ッ クアライメ ン トの調整(図7)
L.A.S.A.R.ポスチャ ーを使用してベンチアライ ンメ ン トを大幅に改善することができます。 安定した立
脚期からスムーズに遊脚期に移行できるよう、 以下の調整を行ってくださ い:
1. 荷重線を明確にするため、 義足側をL.A.S.A.R.ポスチャ ーに、 健足を高さ補正パネルの上にのせ
て立ちます。 義足側には充分負荷をかけてくださ い (体重の35%以上) 。 荷重線を明確にするため、
義足側をL.A.S.A.R.ポスチャ ーに、 健足を高さ補正パネルの上にのせて立ちます。 義足側には充
分負荷をかけてくださ い (体重の35%以上) 。
2. 次に、 足部の底背屈を調整するだけでアライメ ン トを適合させてくださ い。 荷重線(レーザーライ ン)
は、 膝軸の下方前部の約45mm前方なるよう にしてくださ い。
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3WR95