Otto Bock 3R106 Instructions For Use Manual page 150

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  • ENGLISH, page 13
アライメ ン ト、 足部の機能、 断端の状態、 装着者の活動度などによ り膝継手の機能に違いがでます。
足部の重量と、 下腿の長さは膝の振り出しと歩幅などに影響を及ぼします。
工場出荷時の各調節値は試歩行しやすい状態にセッ トされていますので初期設定のままで試歩行
を開始してくださ い。 また、 膝継手の調節機能を装着者に説明してくださ い。
各種抵抗の調整を行って機能的に最適な調整値を見つけます。
以下の説明に従って調整してくださ い。
4.3.2.1 継手の位置による立脚相の安定性
多軸膝継手は踵接地時において安定しています。
遊脚屈曲の開始は継手の位置、 つまり、 瞬間回転中心の位置によ り決まり ます。
立脚相の安定性が強過ぎる場合、 または遊脚相に移行しづらい場合、 原因は瞬間回転中心の位置
が後方すぎることです。 解決策と して、 膝継手を前に傾けて下さ い。
逆に立脚相の安定性が弱過ぎる場合、 原因は瞬間回転中心の位置が前方すぎることです。 解決策と
して膝継手を後ろに傾けて下さ い。
3R106=KDと3R106=STでは、 立脚相の安定性と屈曲のしやすさは、 ラミネーシ ョ ンアンカ ーのソケッ ト
への取付け角度と位置によって決まってしまいますのでご注意くださ い。
4.3.2.2 遊脚相の調節
本製品では遊脚相制御に空圧シリンダーが使われており、この機構によってスムースな歩行が
できます。 空圧シリ ンダーの抵抗によ り、 踵の過度の跳ね上がり とターミナルイ ンパク トを防止します。
工場出荷状態では伸展抵抗は最小に、 屈曲抵抗は中間位にセッ トされています。
出荷時の設定では、 伸展制動用のバルブネジ(図4-E)は最も緩められ(抵抗が最弱になるよう に設定
されています)、 屈曲制動用のバルブネジ(図4-F)は2回転ずつ締めるよう になっています。
最初に屈曲抵抗 (F) の調整から行います。 後方から見て左の (F) の調整ネジ (図4) を小さ目のマイ
ナス ドライバーで回して最適化し、 次に、 伸展抵抗 (E、 後方から見て右の調節ネジ) を調整します。
最後に、 試歩行を行いながら屈曲と伸展の抵抗のバランスを注意深く微調整します。
  過度の踵の跳ね上がり : 屈曲抵抗を強める : (F) ネジを+方向に回す
  踵の跳ね上がりの不足 (健足と比較して) : 屈曲抵抗を弱める : (F) ネジを-方向に回す
  ターミナルイ ンパク トが出る : 伸展抵抗を強める : (E) ネジを+方向に回す
  膝の振り出しが遅れる : 伸展抵抗を弱める : (E) ネジを-方向に回す
注意!
膝継手が必ず完全に伸展することを確認しながら、 伸展抵抗の調整はわずかずつ慎重に
行ってくださ い。
内蔵された伸展補助バネは膝継手の伸展を補助します。 尚、 伸展補助バネの強さ調節は
できません。
さまざまな歩行スピー ドでの遊脚相制御と歩容の調和が得られるよう に伸展抵抗と屈曲
抵抗を調節し、 完全伸展ができるよう にしてくださ い。
注意 – 装着者にお知らせください !
膝継手は使用する環境やお手入れの状態によ り、 その機能が損なわれるな場合があり ま
す。 危険をさけるため、 明らかに機能上の変化が起きた時には本製品の使用を中止して
下さ い。 機能上の変化と しては、 反応が悪くなる、 伸びき らない、 遊脚期制御もしく は立脚
期安定性の低下、 異常音などが挙げられます。
150 | Ottobock
3R106, 3R106=KD, 3R106=ST, 3R106=HD

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