リコイルスプリングを張る
•
スターターコードをプーリーの切欠部から引っ張り上
げ、 プーリーを時計方向に約2回転させます。
注記 ! スターターロープを全部引き出した後でも、 プー
リーが少なく とも半回転する余裕が残っていることを
確認してください。 (110)
ハンドルを持ってロープを延ばします。 指を動かし、 ライン
を解除します。 以下の図を参照してください。 (111)
リターンおよびドライブスプリングの交換
リコイルスプリング(A)
•
スタータープーリーを上に上げます。 「 磨耗または破損
したスターターロープの交換」 参照してください。 リコ
イルスプリングはスターターハウジングの張力で巻か
れていることに留意してください。
•
リコイルスプリング付きのカセッ トをスターターから取
り外してください。
•
リコイルスプリングに薄いオイルを塗布します。 リコイ
ルスプリング付きのカセッ トをスターターに取り付けて
ください。 プーリーを取り付け、 リコイルスプリングを張
ります。
ドライブディ スクスプリング(B)
•
プーリーの中心においてボルトを外し、 ドライブディス
ク、 ドライブディスクスプリングを取り除きます。
•
ドライブディスクスプリングを交換して、 スプリングの上
へドライブディスクを取り付けます。 (112)
スターター装置の組立
•
スターター装置の組立には、 まずスターターロープを
引き出し、 スターター装置をクランクケースにあてがい
ます。 次にプーリーに爪がかかるよう、 スターターロー
プをゆっく りと戻します。
•
スターターを固定しているネジを取り付け、 締めます。
エアフ ィルター
下記のような問題の発生を防止するため、 エアフィルター
を定期的に清掃し、 ホコリや汚れがたまらないようにしてく
ださい。
•
キャブレターの不具合
•
始動不良
•
エンジンのパワー不足
•
エンジン部品の不要な摩耗
•
燃料の異常消費
•
エアフィルターカバーを取り外し、 エアフィルターを取
り出します。 再組立時は、 エアフィルターとフィルターホ
ルダーとの間に隙間ができないようにしてください。 ブ
ラシをかける、 振るなどしてフィルターを清掃しま
す。 (113)
水と洗剤を使って洗うと、 さらにきれいになります。
1155361-94 Rev.2 2014-11-26
メンテナンス
長期間使用したエアフィルターはどんなに洗っても完全にき
れいにはなりません。 定期的に新品のフィルターと交換して
ください。 破損したエアフ ィルターは必ず交換してく ださい。
ハスクバーナのチェンソーは、 作業環境や気候、 季節などに
合わせて、 異なるタイプのエアフィルターを取り付けることが
できます。 詳細は、 お近くの代理店にお問い合わせください。
スパークプラグ
スパークプラグの状態は下記の点に影響されます。
•
不適切なキャブレター調整
•
誤った混合燃料(オイル過多または間違ったオイルの
使用)
•
エアフィルターの汚れ
上記の要因によりスパークプラグ電極にカーボンが付着
し、 運転中の不具合や始動困難などの原因となります。
エンジンのパワーが出ない、 なかなか始動しない、 アイドリ
ングが安定しないなどの場合は、 何よりもまずスパークプ
ラグを点検してください。 スパークプラグが詰まっていたら
清掃し、 電極ギャップが0.5 mmであることを確認します。 ス
パークプラグは使用時間が延べ1ヶ月に達したら、 また必
要に応じてそれ以前に交換してください。 (114)
注記 ! 必ず指定のタイプのスパークプラグを使用してくださ
い ! 不適正なスパークプラグは、 ピストンやシリンダーの損
傷の原因となります。 スパークプラグがサプレッサーに正し
く装着されていることを確認します。
ニードルベアリングの注油
クラッチドラムは、 出力シャフトにニードルベアリングを有
しています。 ニードルベアリングは、 定期的に潤滑される必
要があります。
潤滑する場合は、 二つのバーナッ トをゆるめ、 クラッチカバ
ーを外します。 チェンソーを、 クラッチドラムが上になるよう
に横置きします。
注油して、 クラッチドラムが回転するとき、 クラッチドラムの
中心へエンジンオイルが滴り落ちるようにします。 (115)
冷却システム
運転時の温度をできる限り低く保てるよう、 本機には冷却
システムが装備されています。
冷却システムの構成は以下のとおりです。
1
スターター装置の吸気口
2
エアガイドプレート
3
フライホイールのファン
4
シリンダー冷却ファン
5
シリンダーカバー (冷たい外気をシリンダーへ誘導)
(116)
Japanese – 133