背屈/底屈: 義肢足部を靴の差高に合わせて調整します。(この義肢足部は差
高が10 ㎜の靴を想定して設計されています。)
内転/外転: 義肢ソケットの角度を前額面で調整します。
屈曲/伸展: 義肢ソケットの角度を矢状面で調整します。
義肢ソケットの直線的な移動: 鉛直線が義肢足部のアダプターの前端に沿う
ように、義肢ソケットを移動させます (画像参照 1)。
大腿義肢のベンチアライメント
► 膝継手の取扱説明書を参照してください。
5.1.3 下腿義肢のベンチアライメント
•
オットーボック社では、L.A.S.A.R. Posture(ラザーポスチャー)を使用
して義肢のアライメントの確認と適合をすることをお勧めいたします。
5.1.4 試歩行
•
角度の変更やスライド調節など、前額面および矢状面での義肢のアライ
メントを最適化することで、最適な歩行パターンが得られます。
•
下腿義肢への装着:踵接地の後、脚に負荷がかかる際に、膝が前額面お
よび矢状面で生理学的に動作することを確認してください。膝継手が内
側にずれるのを防ぎます。立脚相の前半で膝継手が内側方向にずれる場
合は、義肢足部を内側に配置してください。立脚相の後半で内側へのず
れが生じる場合は、外転を少なくしてください。
•
装着状態での動きの確認、歩行練習後、プラスティック製プロテク
ターをピラミッドから取り外します。
ヒールが柔らかすぎる
症状
•
足全面の接地が速すぎる
•
前足の感触が硬すぎる
•
膝過伸展が発生する
ヒールが硬すぎる
症状
•
膝の屈曲が速い、安定性が低い
•
踵接地から踵離地までが速すぎる
•
エネルギーリターンの感触が弱い
義肢足部が硬すぎる
症状
•
低速歩行時の義肢足部の踏み返し動作
が小さい(足全面の接地が長い)
義肢足部が柔らかすぎる
症状
ベンチアライメントの方法
可能な措置
•
義肢ソケットを足に対して前にずらし
ます
•
ヒールウェッジを使用します
可能な措置
•
義肢ソケットを足に対して後ろにずら
します
•
ヒール剛性を下げます(ヒール
ウェッジをずらすか外します)
可能な措置
•
剛性の低い義肢足部を選択します
可能な措置
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