Yamaha PLG150-AN Owner's Manual page 42

Analog physical modeling plug-in board modular synthesis plug-in system
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ボイスリスト
■「Vintage Analog Synthesizer音色集 for PLG150-AN」について
Analog Pysical Modeling 音源の 性能をフ ルに引 き出すた めに、日本の アナロ グシンセ サイザ ー使いと して
の草 分け的 存在 で、かつ現 在も最 先端で 様々な 音楽・音色 を制作 されて いる 松武秀 樹さん に、PLG150-AN
を用 いてのビ ンテージ・シ ンセサ イザーの 音色シミ ュレー ションを お願いし ました。
以下 は、Preset 2 バンク:ボ イスNo.001∼040に 納め られて いる、40個 の音色 に対 しての 松武 さん 自身
によ る解説書 です。変化に 富んだ アナログ シンセサ イザー の音作り の世界を お楽し みくださ い。
最近で も、多く のアナ ログシ ンセサ イザーを 仕事に 使って いるん ですが、今回の 音色は、
その昔、イ エローマ ジック オーケ ストラ(以下 YMO) にプ ログラマ ーとし て参加 してい
た当時 のパッ チの メモを 元に移 植を試 み、さらにPLG150-AN な らでは のパ ラメー ターを
活用し て仕上 げまし た。
また、当時 は、大規 模なパ ッチン グシ ンセサ イザー でしか 実現 できな かった よう な音色
にも 挑戦し ました。PLG150-AN は、 パッチ ングシ ンセ サイザ ーで はあり ません が、非常
にフレ キシブ ルにエ ディット ができ、そ ういっ た音色 も作る ことがで きまし た。
<Preset 2 バン ク>
● 001 Cracker
YMO:Fire CrackerのBass音色です。 オリジナルはMoog
IIIで 作られて います。Pulse波形をオ クターブ ユニゾン で
Pitch Fineで多少 のコーラス効果 を作っています。も っと
パワーが欲しい場合はUnison Switchをオンすれば簡単に
得られるのですが、 コンプレッサーなどでよいポイントを探
してみてください。
● 002 Behind
YMO:Behind the MaskのBass音色です。オリジナルは
Moog IIIで作られています。 Techno Bassの代表的な音色
のひ とつです。制 作ポイン トとして は波形 にSawtoothと
Sineを使い、 VCO1で5度倍音を創っているところです。 ま
たPEGで特徴あるアタックの効果を得ています。
● 003 Rydeen
YMO:RydeenのSequence Bass音 色です。オリジナル
はMoog IIIで作 られています。特徴は 波形を鋸歯状波 を選
び、オ クタ ーブ ユニ ゾ ンお よびPitch Fine (De Tune)を
使っています。VCF CutoffとResonanceと の組み合わせ
がポイントです。
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● 004 Knives
YMO:1000 KnivesのBass音色です。 実はこの音色には
いろいろなバージョンがあるので困ったのですが、 これはア
ルバムBGM のものを元にしています。レコーディングでは
Moog IIIをライブではArp Odysseyを使用しています。こ
の 楽曲のSequence Bass の音色でポ イントは、や はり太
さ にあります。低 音成分の多 い波形を選 んで構成し ていま
す。
● 005 Knives 2
YMO: これも1000 Knivesで使ったBass音色を狙ってい
ま す。これともう 少し普通の シンセベー ス音色を重 ねてレ
コーディングしました。実際のレコーディングでは、Moog
III/E-mu System/Arp Odysseyを使用しています。 Long
Toneの演奏 部分の音色で、ポ イントはSync Pitchの変化
にあります。このころ(1981年)から2つのオシレ−ター
をSyncさせ、片側のオシレ−タにエンベロープ電圧をかけ
て時間的な倍音変化を特徴とする音色が氾濫しました。
● 006 Mg Wood
やはりアナログシンセサイザーの音作りは、 既存楽器の模倣
から始まります。 当時、 Moog IIIで作っていたWood Bass
の音色を真似て作ってみました。 Wood Bassはベースカテ
ゴリーの中で比較的作りやすい音色です。 低音がしっかりし
た感 じを出すポイントは、やはり オクターブユニゾンVCO
に あります。Keyboard / Sequence演 奏の際には ピッチ
ベンドおよびモジュレーションホイールの操作により、 現実
感を表現できます。
松 武秀樹

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