Yamaha PLG150-AN Owner's Manual page 13

Analog physical modeling plug-in board modular synthesis plug-in system
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波形を分 類すると 実に単 純ですが、往年の銘 機と呼 ばれるア ナログシ ンセサ イザーで はそれぞ れの
電気回 路の性 質によ るクセ(波形の 一部が ゆがん でいる、ノ イズが 混じっ ている、な ど)があり、そ
れがかえ ってその 機種を 特徴付け る音にな ってい ました。
AN音源はデジ タル制御 によって VCO波形 を作り出 していま すが、こ ういっ た点をふ まえて波 形を
決定し、かつ次 に述べる ようなPW やPWM、エッジを 変更す ることで、より 多彩な波 形を作り 出す
ことがで きるよう になっ ています。
(2) PW(パ ルス ウィ ズ)とPWM(パルス ウィズ モジュ レーショ ン)
一般的 なア ナロ グシン セサ イザ ーでは、VCO の波 形がPulse(矩形 波)の場合 に限 り波 形の幅(PW)
を変更す ることが できま す。そ の結果、波形に 含まれ る倍音が 変化して、同 じ波形を 選択して いて
も多彩な 音色を得 ること ができま す。
また、PWをLFOな どによ って周期 的に変化 させるこ とをPWMと呼 んでいま す。
AN音源では、VCO 波形がPulseの時 に限ら ず、Saw(ノコギリ 波)やMix(SawとPulseをミッ クス
したもの )などの時に も、PWやPWMを使用 するこ とができ ます。
またPWMは、上記 のよう な「倍音 の周期 的な 変化」とし てだ けでは なく、設 定しだ いで は「コー
ラス効果」(ピッ チがわず かに異 なる音色 がうね りながら 多重に 鳴ってい る状態)を作 ることも でき
ます。
Pulse(矩形波)
Pulse Widthが
Pulse Widthが
小さいとき
倍音が多い音
最も基本的な矩形波
奇数倍音のみになります。
(3) Edge(エッ ジ)
VCO波形 を微調整 します。
Edgeの 値が 大き い ほど と がっ た感 じ の波 形 にな
り、倍音を多 く含んだ 固い音 になりま す。
また、値 が小 さい ほど 丸い 感じ の波 形に なり、軟
らかい 音に なり ます。 (Edgeを最 小に設 定す ると
Sine(正弦波)と同等の 波形に なります。 )
「倍音」と は?
ほとんどの音は、ピッチ(周波数)の異なる複数の音が重ね合ってできています。この複数の音のうち、
音全体の音程を決める音を基音(基本波) 、基音以外の音をすべて倍音(高調波)と呼んでいます。
Sine(正弦波)は基音しか持ちませんが、その他の音は(自然界に存 在するすべての音と言っても良い
でしょう)必ず倍音を含んでいます。
一般的に、 倍音が多くなるほど音色は明るくなります。逆に、倍音が少なくなると音は暗くなります。ま
た倍音の種類やによって音色は大きく変わります。 例えば、 高い倍音を多く含むとキラキラしていてくっ
きりした音になります。逆に、低い倍音を多く含む音はどっしりとした音になります。
Pulse Widthが
64(50%)
大きいとき
倍音が多い音
AN音源のしくみ
Saw(ノコギリ波)
基本波形
尖った波形
丸みを帯びた波形
pwを64以外に設定
サイン波
13

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