Anest Iwata WRA-M1-10E2-SW Instruction Manual page 3

■ 安全にご使用いただくための警告事項
火災と爆発
1. 吹付作業場は、火気厳禁です。
1.1 塗料は引火性があり火災の危険性があります。
1.2 たばこ、点火、電気機器等、引火の恐れがあるものは必ず避けた所でご使用ください。
2. 次のハロゲン化炭化水素系溶剤は使用しないでください｡
化学反応により、本体（アルミニウム部分）にクラック、溶解が発生します｡
・不適合溶剤：塩化メチル、塩化エチル、二塩化メチレン、二塩化エチレン、四塩化炭素、トリクロルエチレン、1.1.1 トリクロロエタン 等
（特殊な塗料やシンナーは充分適合性を検討した上でご使用ください。適合性検討のための材質リストを提出する用意があります。）
3. 自動ガンには、ガンステーからのアースの接続やアース線入りホースを使用する等、確実にアースを接続してください。
アースが不十分ですと、静電気のスパークによる火災、爆発の危険性があります。
機器誤用
1. 絶対に人や動物に向けてスプレーしないでください。
目や皮膚の炎症、人体への危険があります。
2. 最高使用圧力以上でのご使用は絶対に避けてください。
3. 洗浄、分解、保守作業をする前及び作業中断時には必ず塗料と空気の圧力を逃がしてください。
圧力が残っていますと、誤動作、洗浄液の飛散により人体に危険があります。
圧力を逃がす方法は、スプレーガンへの圧縮空気、塗料、シンナー等の供給を停止します。
次に作動空気のみを供給し、ニードル弁を動かすことにより塗料を排出します。最後にすべての圧縮空気の供給を停止します。
4. メンテナンスの際、ニードルピストン ASSY および塗料ノズルの先端には触らないでください。
ニードルピストン ASSY、塗料ノズルの先端は鋭く尖っており、怪我をするおそれがあります。
人体保護
1. 吹付作業は、塗装ブース等を使用し、換気の良いところで使用してください。
換気が不十分ですと有機溶剤中毒や引火の危険が増えます。
2. 常に適切な服装または保護具を着用してください。（眼鏡、マスク、手袋）
目や皮膚に洗浄液等がつき炎症を起こします。
目や皮膚に異常を感じたら直ちに医師の治療をうけてください。
3. 健康安全上の配慮として耳栓の着用をお奨めします。
使用条件、作業環境により、騒音値が 80dB(A)以上になる場合があります。
その他
1. 製品の改造はしないでください。
十分な性能が発揮できないばかりか、故障の原因となります。
2. 他の装置（ロボット、レシプロ、等）の作動範囲内で作業をする場合は、装置の停止を確認してから行ってください｡
ロボットやレシプロとの接触でけがをすることがあります。
3. 食品用や化学薬品用には使用しないでください。
塗料通路内部の腐食による事故発生や異物混入による健康障害の可能性があります。
4. 異常を発見したら直ちに使用を停止して原因を調査してください。異常が解決されるまでは再使用しないでください。
■ 接続方法
・ 二方および三方電磁弁の有効断面積はφ 4 相当および、エアホースは内径φ 6 以上、長さ 10m 以内が適正です。
三方電磁弁の排出空気容量があまり小さいものを使用した場合、および三方電磁弁と自動ガンまでのエアホースを長くしすぎた場合は作動、停止に多
少の遅れが起こります。
・ 霧化用空気、パターン調節用空気、作動用空気の ON/OFF タイミングは次の順番で行ってください。
吹付開始時（ON のタイミング） ： ①霧化用空気・パターン調節用空気 → ②作動用空気
吹付終了時（OFF のタイミング）： ①作動用空気 → ②パターン調節用空気・霧化用空気
ON/OFF タイミングが不適正の場合、スピットによる塗装不良を起こします。
・ マニホールドの固定ボルトで、スプレーガンをしっかりと固定してください。
スプレーガンの落下により、人体に傷害を及ぼす可能性があります。
・ エアードライヤやエアーフィルタを通したきれいな圧縮空気を使用してください。
塗装作業に使用する空気が汚れていると、塗装不良を起こします。
・ 購入後初めてご使用の場合は、塗料通路内部の防錆油を取り除くため、シンナーを吹いて内部の洗浄を行ってください。
防錆油が残っていると、はじき等塗装不良の原因となります。
作業 １ 自動ガンを専用マニホールドに取付け、目的の吹付方向に向けてから固定します。
作業 ２ 霧化空気側に霧化空気ホース、パターン空気用側にパターン空気用ホース、作動空気側に作動空気用ホースを接続します。
作業 ３ 塗料ホースを塗料入口側に接続します。
作業 ４ 自動ガンの塗料経路へシンナーを供給して吹付を行い、自動ガン・ホース等の塗料通路をシンナーで洗浄します。
作業 ５ 自動ガンに塗料を供給し、塗料の試し吹きを行い空気圧力、塗料噴出量、パターン開きを調節します。
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