Yamaha LS9 Service Manual page 195

B. 起動時ハードウェアチェックフロー
以下に LS9 の起動直後の SRAM、バッテリー電圧チェック等の起動時ハードウェアチェックフローを示します。
チェックフロー
起動
バッテリー電圧
＞ 0.5 V
SRAM内の特定の領域(2箇所)
に格納されている文字列を取得
既定された文字列
と一致
SRAM領域の
チェックサムを計算
電源断時に計算した
チェックサムと一致
バッテリー電圧
＞ 2.2 V
有効な
MacAddress
NG Faderが
存在しない
各種フラグが全て
FALSE
通常起動
バッテリー電圧
＞ 2.5 V
No
No
No
メモリ初期化実行
MemoryErrorフラグ = TRUE
No
LowBatteryフラグ = TRUE
No
MacAddress NGフラグ = TRUE
No
Fader NGフラグ = TRUE
No
初期化メニュー画面表示
※1
各種エラーPopup表示
Exitボタン押下
※2
No
LowBattery! Popup表示 ※3
※1
初期化メニュー画面表示に切り替わる際、NG要因が複数であった場合は下記の優先
度でエラーPopup表示します。(内部的には要因を全てログに残していますが現状そ
のログを表示する手段がありません)
エラーPopupは一番優先度の高いもののみ表示されますので、複数要因が同時に発生し
ている場合は一つずつ要因を修正して再起動する必要がある点に注意してください。
MacAddress NG ＞ MemoryErrorフラグ ＞ LowBatteryフラグ
各エラーPopupの内容は下記の通りです。
MacAddress NG時
MemoryError時
LowBattery時
なお、初期化メニュー画面表示に移行する際は、通常Initialize All Memoriesの項目が
選択された状態でメニュー画面に移行しますが、Fader NG時は自動的にFaderCalibration
の項目が選択された状態で移行します。
※2
通常起動した後のSETUP画面でのバッテリー状態表示欄は、検知電圧に応じて下記
の基準で表示されます。なお、電圧計測は10分ごとに行っています。
0.5 V以下 電池が空 もしくは 未装着
NO
2.2 V以下 バッテリーバックアップ不可能 ∗
LOW
2.5 V以下 交換時期 ∗
LOW
3.5 V以下 通常
OK
それ以上 異常 (あり得ない)
NG
∗ この二つに表示上の違いはないので注意してください。起動時のPopup有無のみ違
います。
※3
通常起動した場合にもバッテリー交換時期にある場合は Low Battery! エラーPopupを
表示します。ただし、すでに初期化メニュー画面で Low Battery! エラーPopup が出
ていた場合は、重複するのでここでは表示しません。
注：
1. 複数要因が同時発生した場合に全ての要因がGUIからわかるわけではありません。
エラーメッセージが出なくなるまで繰り返してください。
2. 2.2 V以下でMemoryが破壊されておらず Low Battery! Popupのみが出る状況下で、
さらに電源FANや内部・外部電源の異常を検知した場合には、タイミングにより電
源関連ErrorPopupが優先される場合があります。
LS9-16/LS9-32
Illegal MAC Address! Cannot Use Ethernet.
Memory Error! All Memories Initialized.
Low Battery!
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