9465-10
9465-11
ピン形リード
PIN TYPE LEAD
取扱説明書
/ Instruction Manual
Nov. 2023 Revised edition 6
[600125536]
9465E980-06
www.hioki.co.jp/
はじめに
このたびは、
ピン形リードをご選定いただき、誠
HIOKI 9465-10, 9465-11
にありがとうございます。この製品を十分にご活用いただき、末長くご使用
いただくためにも、取扱説明書はていねいに扱い、大切に保管してください。
取扱説明書の最新版
取扱説明書の内容は、改善・仕様変更などのために変更する
場合があります。
最新版は、弊社ウェブサイトからダウンロードできます。
https://www.hioki.co.jp/jp/support/download/
概要
9465-10, 9465-11
ピン形リードは、非常用バッテリーのメンテナンス、
メンテナンスの等電位試験など、測定対象への接触が困難な狭い環境に
EV
も使用できる
端子構造のピン形リードです。
4
外径最大
の同軸ピンを採用することで、バッテリー端子カバーに開
2.9 mm
けられた検査用の穴を利用して測定ができます。
点検・保守
点検
本器がお手元に届きましたら、異常または損傷が輸送中に発生していないか
点検してからご使用ください。万一、破損がある場合または仕様どおりに動
作しない場合は、お買上店 (代理店) か最寄りの営業拠点にご連絡ください。
保守・サ−ビス
本器の汚れをとるときは、柔らかい布に水か中性洗剤を少量含ませて、軽
•
く拭いてください。ベンジン、アルコール、アセトン、エーテル、ケトン、
シンナー、ガソリン系を含む洗剤は絶対に使用しないでください。変形、
変色することがあります。
故障と思われるときは、お買上店 (代理店) か最寄りの営業拠点にお問い合
•
わせください。
輸送中に破損しないように梱包し、故障内容も書き添えてください。輸送
•
中の破損については保証しかねます。
1
安全について
この取扱説明書には本器を安全に操作し、安全な状態に保つのに要する情報
や注意事項が記載されています。本器を使用する前に次の安全に関する事項
をよくお読みください。
危 険
この機器は測定方法を間違えると人身事故や機器の故障につながる可
能性があります。取扱説明書を熟読し、十分に内容を理解してから操
作してください。万一事故があっても、弊社製品が原因である場合以
外は責任を負いかねます。
JA/EN
安全記号
使用者は、取扱説明書内の
ず読み注意する必要があることを示します。
取扱説明書の注意事項には、重要度に応じて以下の表記がされています。
操作や取り扱いを誤ると、使用者が死亡または重傷につ
危 険
ながる危険性が極めて高いことを意味します。
操作や取り扱いを誤ると、使用者が傷害を負う場合、ま
注 意
たは機器を損傷する可能性があることを意味します。
操作および保守作業上、特に知っておかなければならな
重 要
い情報や内容がある場合に記述します。
ご使用にあたっての注意
本器を安全にご使用いただくために、また機能を十分にご活用いただくため
に、次の注意事項をお守りください。
危 険
•
感電事故を防ぐため、本器の先端で電圧のかかっているラインを
短絡しないでください。
•
本器の定格および仕様の範囲外で使用しないでください。本器の
破損により、人身事故に至るおそれがあります。
•
感電、短絡事故を避けるため、本器を接続する前に各機器の電源
を切ってください。
注 意
断線による故障を防ぐため、本器の付け根を折ったり、引っ張っ
•
たりしないでください。
本器の損傷を防ぐため、運搬および取り扱いの際は振動、衝撃を
•
避けてください。特に、落下などによる衝撃に注意してください。
本器の先端はとがっているため危険です。けがのないよう、取り
•
扱いには十分注意してください。使用しないときは保護キャップ
を取り付けてください。
ピン形リードを斜め
9465-10, 9465-11
に当てながら力を加えないでください。
使用方法
使用前の確認
保存や輸送による故障がないか本器を点検し、動作確認をしてから使用して
ください。故障を確認した場合は、お買上店 (代理店) か最寄りの営業拠点
にご連絡ください。
点検箇所としては、ピンの動作、先ピンやケーブルロックの緩みなどがあり
ます。 ケーブルロックなどが緩んでいた場合には故障の原因となりますので、
増し締めしてから使用してください。
危 険
本器を使用する前に、リード線の被覆が破れたり金属が露出したりし
ていないか確認してください。損傷がある場合は、感電事故になるの
で、お買上店 (代理店) か最寄りの営業拠点にご連絡ください。
2
1
接続機器の電源が切れていることを確認する
2
接続機器の入力端子に本器を接続する
本器の赤 マークと接続機器の赤 マーク、
本器の黒 マークと接続機器の黒 マークを
合わせて接続してください。
3
ゼロアジャストを実行する
必ず
または
9454
Z5038
詳細については、接続機器の取扱説明書をご覧ください。
マークのあるところは、必
4
測定対象に本器を接続する
使用しないときは保護キャップを取り付けてください。
重 要
4
端子測定における測定値について (測定リードによる測定値の違い)
鉛蓄電池の測定など測定対象によっては、使用する測定リードにより測定
値に差が発生します。この測定値の違いは使用する
端形状や寸法に起因するもので、どのリードを使った測定値もそのリード
に対する真値となります。バッテリーの劣化を抵抗値経時変化で判断する
場合は、同じ寸法形状の測定リードを使用してください。
参考例 (制御弁式据置鉛蓄電池 "
抵抗値は測定対象の端子材質や構造により違います。
*
測定リード
(電流印加ピンと電圧計測ピンの距離)
ピン形リード (
9465-10, 9465-11
ピン形リード (
9772
2.5 mm
詳しい技術的解説については
覧ください。
解説
測定値の違いは、使用する測定リードの電流印加ピンと電圧計測ピンの距
離 (寸法) に違いがあることから起こる物理現象です。バッテリー端子部
分の抵抗がバッテリーの内部抵抗に比べて相対的に大きいほど顕著に現れ
ます。下図は鉛蓄電池を測定した場合の模式図でピン間隔の違いにより検
出電圧に差が発生することを示しています。
9465-10, 9465-11
(ピン間:
mm)
0.65
+ 端子
鉛蓄電池
OK
NO
等電位線
電位勾配
仕様
対地間最大定格電圧
AC 30 V rms
定格電流
AC/DC 2 A
使用温湿度範囲
0 C
10 C
保存温湿度範囲
屋内、高度
使用場所
長さ
9465-10
質量
9465-10
HIOKI 9465E980-06
付属品
オプション
お買い求めの際は、お買上店 (代理店) か最寄りの営業拠点にご連絡くだ
さい。オプションは、予告なく変更することがあります。弊社ウェブサイ
トで最新の情報をご確認ください。
各部の名称
ゼロアジャストボードを使用してください。
イラストは
導電接触ピン (同軸ピン)
輸送時には先ピンを保護するキャップが装着され
ています。ご使用前に取り外してください。
端子測定リードの先
4
先ピン (オプション) の交換方法
" を測定)
MSE-200
導電接触ピンが壊れたり、磨耗したりしたときには交換できます。
BT3554
バッテリテス
導電接触ピンとピンベース (樹脂部品) が一体となった
タでの測定値
途お買い求めください。
)
0.65 mm
0.538 mΩ
1
接続機器の電源を切り、測定リードを取り外す
)
0.490 mΩ
2
ケーブルロックを回転して緩め、ケーブルをフリーな状態にする
バッテリテスタの取扱説明書をご
BT3554
(ケーブルは、 ケーブルロックをねじ込むことにより固定されています)
9465-10, 9465-11
9465-90
3
ケーブルが回転しないようにピンベースを固定し、グリップを回転し
て緩める
9772
(1)
(ピン間:
mm)
2.5
4
透明チューブを持ち、ピンベースを引っ張って先ピンを外す
端子
+ 端子
端子
鉛蓄電池
5
新しい
を硬い板などに当てて押し込む
等電位線
A
B
6
電位勾配
分解したときの手順と逆に組み立てる
(検出電圧) :
V
A > B
ケーブルを引っ張ったり、回転したりしないでください。
ツメ部
、
、
AC 42.4 V peak
DC 60 V
7
連続
断線、接触不良を避けるため、ケーブルロックを締め付けた後、ケー
ブルを引っ張ったり回転したりしても、ケーブルがしっかり固定され
〜
40 C
、
80% RH
以下 (結露しないこと)
動かないことを確認する
〜
50 C
、
80% RH
以下 (結露しないこと)
8
動作確認をする
以下
2000 m
既知の測定対象を測定し、抵抗値が正確であるか確認してから使用し
:約
、
:約
1900 mm
9465-11
3900 mm
てください。
:約
、
:約
180 g
9465-11
200 g
3
取扱説明書
先ピン
9465-90
9465-10
グリップ
ケーブルロック
ケーブル
端子
SENSE
端子
SOURCE
ピンベース
先端拡大図 (単位:
mm
)
1
13.5
先ピンを別
9465-90
ピン形リード
断線防止のため、ケーブルを
(1)
(2)
引っ張らない
•
•
回転しない
先ピン
ピンベースをしっかり持つ
先端はとがっているため、
(2)
(3)
けがに注意する
ピンベース
透明チューブ
9465-90
先ピンを取り付け、先ピンが飛び出さないように先端
ブッシュ
断線防止のため、ツメ部からブッシュが
•
程度出るようにする
1 mm
•
ブッシュが奥に入り込まないように注意する
4
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Questions and answers