Hioki PW9005 Instruction Manual page 20

Gps box
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第 4 章 PQ3198 の GPS 測位と 時刻補正について
PQ3198 の時刻補正誤差
GPS 時刻補正された状態下での、PQ3198 相互の時刻相対誤差は最大 4
m sec です。
ただし、測位状態でも DOP 値が大きい場合では測位の信頼性が低いため、
この限りではありません。
アンテナの設置環境
本器の電源を初めて入れるときや一定期間使用していないとき、測位状態
になるまでの時間は、アンテナの設置場所と GPS 衛星の位置に大きく影
響を受けます。
本器が GPS 衛星をうまく捕捉するためには、アンテナを上空の見晴らし
が良く障害物の無い場所に設置することが理想的です。逆に森林の中や高
層ビルが立ち並ぶ場所などのように、障害物が多く天頂方向しか空が開け
ていないような場所では、衛星の見通しが遮られうまく捕捉できないこと
があります。
特に、初めて電源を入れるときや一定期間使用していないときは、完全に
天空の開いた場所にアンテナを設置して衛星信号の受信を試みることが重
要です。屋内やベランダなど上空を見通せる方向が限られた場所にアンテ
ナを設置すると、電源を入れてから数十分経過しても測位状態にならない
こともあります。
また、アンテナの設置場所が建物など大きな障害物の側で、上空を見通せ
る方向が限られる場合、 一度 GPS 衛星を捕捉しても衛星の移動により、 時
間が経過すると未測位状態になってしまうことがあります。 PQ3198 の記
録中に GPS 未測位状態が長い期間続くと、時刻補正を行えなくなる可能
性があります。(「4.2 時刻補正処理」(p.17) 参照 )
長期間の記録を行う場合は、上空を見通せる範囲がなるべく広い環境にア
ンテナを設置してください。
GPS のロールオーバ
一般的に GPS 受信器には、ロールオーバという問題があります。これは、
年月日情報がある一定期間経過するとリセットされ、誤った年月日が出力
されるようになる現象です。
本器では、2035 年 6 月 16 日 23 時 59 分 59 秒以降は、この問題により
時刻補正が正常にできなくなります。
うるう秒の対応について
PQ3198 は、うるう秒に対応していません。
うるう秒の調整があった場合、PQ3198 が
時刻補正の時刻補正範囲を超えてしまうため、GPS 時刻エラー (GPS Err)
となり、それ以降時刻補正ができなくなります。
PQ3198 が
[ 設定 ]
状態の時は、通常に時刻補正が行われます。
HIOKI PW9005A980-06
[ 設定 ]
状態以外の時は、ms

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