horiba 6377-10d Instruction Manual

低導電率水・非水溶媒用 pH 電極 取扱説明書
低導電率水・非水溶媒用 pH 電極の取扱説明書
低導電率水・非水溶媒用 pH 電極の取扱説明書
このたびは，pH 電極をお買い上げいただきまして，まことにありがとうございます。pH 電極を正しくお使いいただくために，ご使用になる
このたびは，pH 電極をお買い上げいただきまして，まことにありがとうございます。pH 電極を正しくお使いいただくために，ご使用になる
前にこの説明書を良くお読みください。
前にこの説明書を良くお読みください。
1. 仕様と各部の名称
1. 仕様と各部の名称
本 pH 電極は，低導電率水・非水溶媒での応答性を向上させた pH
本 pH 電極は，低導電率水・非水溶媒での応答性を向上させた pH
電極で，F-10，M-10 および F-20 シリーズ pH 計でご使用いただけ
電極で，F-10，M-10 および F-20 シリーズ pH 計でご使用いただけ
ます。6377 はガラス電極，比較電極，温度補償電極を一体化した
ます。6377 はガラス電極，比較電極，温度補償電極を一体化した
型 式 6377-10D
型 式 6377-10D
低導電率・低緩衝能の水溶液やアルコールなどの非水溶媒での
低導電率・低緩衝能の水溶液やアルコールなどの非水溶媒での
応答性が優れた一本電極です。液絡部は可動スリーブ形を採用
特 長
応答性が優れた一本電極です。液絡部は可動スリーブ形を採用
しています。
特 長
しています。
一般用としてもご使用いただけます。
一般用としてもご使用いただけます。
使 用 pH 範 囲 pH0〜14
使 用 pH 範 囲 pH0〜14
使用温度範囲 0〜60℃
使用温度範囲 0〜60℃
内 部 電 極 銀／塩化銀
内 部 電 極 銀／塩化銀
仕 様
比較電極内部液 3.33mol/l-KCl 溶液（Cat.No.300）
仕 様 比較電極内部液 3.33mol/l-KCl 溶液（Cat.No.300）
液 絡 部 可動スリーブ形
液 絡 部 可動スリーブ形
接 液 部 材 質 ガラス
接 液 部 材 質 ガラス
対 応 p H 計 F-10，D-10，M-10，F-20 シリーズ
対 応 p H 計 F-10，D-10，M-10，F-20 シリーズ
1
1
内部液補充口ゴム栓
液絡部 保護キャップ
内部液補充口ゴム栓
液絡部 保護キャップ
各部の名称
pH 応答ガラス膜
各部の名称
pH 応答ガラス膜
温度コネクタ
温度コネクタ
電極コネクタ コネクタ保護カバー
電極コネクタ コネクタ保護カバー
2. pH 計への接続
2. pH 計への接続
1) pH 計の BNC 端子受け口の
1) pH 計の BNC 端子受け口の
ピンに合わせて，電極コネク
ピンに合わせて，電極コネク
タ を 止 ま る ま で 押 し 込 み ま
タ を 止 ま る ま で 押 し 込 み ま
す。次にカチッと止まるまで
す。次にカチッと止まるまで
右 に 回 し ， 確 実 に ロ ッ ク し
右 に 回 し ， 確 実 に ロ ッ ク し
ます。
ます。 3B
3B
2) コネクタ保護カバーをかぶせ
2) コネクタ保護カバーをかぶせ
ます。
ます。
3) pH 計の T 端子に温度コネク
3) pH 計の T 端子に温度コネク
タ（1076A については，対応
タ（1076A については，対応
温度補償電極コネクタ）を止
温度補償電極コネクタ）を止
まるまで押し込みます。
まるまで押し込みます。
4) 1076A については pH 計の R
4) 1076A については pH 計の R
端子に対応比較電極コネクタ
端子に対応比較電極コネクタ
を押し込みます。
を押し込みます。
I0041379000A.pdf 1 3013001055.indd 1-2
CODE:GZ9100229025C
CODE : I041379100 CODE:04137900
April, 2020 © 2017-2020 HORIBA Advanced Techno, Co., Ltd.
CODE : I041379100 CODE:04137900
一本電極で，1076A はガラス電極です。下図をご参考になり，お
一本電極で，1076A はガラス電極です。下図をご参考になり，お
買い上げいただきました pH 電極の仕様などにつきましてご確認く
買い上げいただきました pH 電極の仕様などにつきましてご確認く
ださい。
ださい。
1076A-10C
1076A-10C
低導電率・低緩衝能の水溶液やアルコールなどの非水溶媒での
低導電率・低緩衝能の水溶液やアルコールなどの非水溶媒での
応答性が優れたガラス電極です。比較電極，温度補償電極が別
応答性が優れたガラス電極です。比較電極，温度補償電極が別
途必要になります。
途必要になります。
一般用としてもご使用いただけます。
一般用としてもご使用いただけます。
使 用 pH 範 囲 pH0〜14
使 用 pH 範 囲 pH0〜14
使用温度範囲 0〜100℃
使用温度範囲 0〜100℃
内 部 電 極 銀／塩化銀
内 部 電 極 銀／塩化銀
対応比較電極 2060A，2660A，2565A
対応比較電極 2060A，2660A，2565A
対応温度補償電極 4163
対応温度補償電極 4163
接 液 部 材 質 ガラス
接 液 部 材 質 ガラス
対 応 p H 計 F-10，M-10，F-20 シリーズ
対 応 p H 計 F-10，M-10，F-20 シリーズ
2
2
保護キャップ
保護キャップ キャップ
キャップ
キャップ
キャップ
pH 応答ガラス膜
pH 応答ガラス膜
リード線
リード線 リード線
電極コネクタ
コネクタ保護カバー
リード線
電極コネクタ
コネクタ保護カバー
3. 初めてご使用になるとき
3. 初めてご使用になるとき
あるいは長期間保存したのちには
あるいは長期間保存したのちには
1076A では，この操作は対応比較電極について行ってください。
1076A では，この操作は対応比較電極について行ってください。
1) 内部液補充口のゴム栓を外 2) あ ら た に 内 部 液 を 補 充 し
1) 内部液補充口のゴム栓を外 2) あ ら た に 内 部 液 を 補 充 し
し，スポイドを使って内部 ます。
し，スポイドを使って内部 ます。
液を抜き取ります。
5
液を抜き取ります。
5
4
4
3) 6377 およびスリーブ形比較電極 2660A，2565A については，
3) 6377 およびスリーブ形比較電極 2660A，2565A については，
スリーブを下図のように動かし，内部液の流出を確認後，軽
スリーブを下図のように動かし，内部液の流出を確認後，軽
く下方に押しつけます。
く下方に押しつけます。
6
6
4. 測定（校正）するとき
4. 測定（校正）するとき
1) 内部液が減っているときは内
5
1) 内部液が減っているときは内
部液補充口ゴム栓を外し，内 5
部液補充口ゴム栓を外し，内
部液を補充します。
部液を補充します。
2) 電極を純水で繰り返し 3 回以
7
2) 電極を純水で繰り返し 3 回以
上洗い，ティッシュペーパー 7
上洗い，ティッシュペーパー
な ど で 軽 く 水 滴 を 拭 き 取 り
な ど で 軽 く 水 滴 を 拭 き 取 り
ます。
ます。
3) 電 極 を サ ン プ ル 液 に 浸 し ま 8
3) 電 極 を サ ン プ ル 液 に 浸 し ま 8
す。このとき，電極の内部液
す。このとき，電極の内部液
の液面は，サンプル液の液面
内部液
の液面は，サンプル液の液面
より必ず高くなるようにして
内部液 液面
より必ず高くなるようにして
ください。また，内部液補充
液面
ください。また，内部液補充
口ゴム栓は外して測定を行っ
口ゴム栓は外して測定を行っ
てください。
てください。
5. ご使用上の注意
5. ご使用上の注意
〈6377，1076A 共通〉
〈6377，1076A 共通〉
1) 比較電極の内部液には，必ず Cat.No.300 をご使用ください。
1) 比較電極の内部液には，必ず Cat.No.300 をご使用ください。
その他の内部液を用いる必要がある場合にはガラス電極 1076A
その他の内部液を用いる必要がある場合にはガラス電極 1076A
とダブルジャンクション形比較電極 2565A の組み合わせで，
とダブルジャンクション形比較電極 2565A の組み合わせで，
2565A の外套側に測定に適した内部液を入れてください。
2565A の外套側に測定に適した内部液を入れてください。
2) 本電極では，水と性質の良く似たアルコール系や含水量が多い
2) 本電極では，水と性質の良く似たアルコール系や含水量が多い
（5% 以上）非水溶媒の測定は可能ですが，その場合の応答性，
（5% 以上）非水溶媒の測定は可能ですが，その場合の応答性，
安定性は水溶液系に比較して悪くなります。
安定性は水溶液系に比較して悪くなります。
3) 電極のコネクタは高絶縁性が要求されますので，水をかけたり，
3) 電極のコネクタは高絶縁性が要求されますので，水をかけたり，
手で触ったりしないでください。
手で触ったりしないでください。
4) 測定精度が要求される場合は，校正後，検出部を純水で繰り返
4) 測定精度が要求される場合は，校正後，検出部を純水で繰り返
し 3 回以上洗い，純水に 10 分以上浸してから測定を行ってく
し 3 回以上洗い，純水に 10 分以上浸してから測定を行ってく
ださい。
ださい。
〈6377〉
〈6377〉
1) スリーブ液絡部の液絡孔の内側やガラス管の細い部分に気泡
1) スリーブ液絡部の液絡孔の内側やガラス管の細い部分に気泡
がある場合は，電極を軽く上下に振って，気泡を追い出して
がある場合は，電極を軽く上下に振って，気泡を追い出して
ください。
ください。
9
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気泡
気泡
液絡孔
液絡孔
製品に関する技術的なお問い合わせやご相談は、
カスタマーサポートセンターまでお願いいたします。
〒 601-8306 京都市南区吉祥院宮の西町 31 番地
フリーダイヤル 0120-37-6045
http://www.horiba-adt.jp
受付時間 9:00 ～ 12:00、13:00 ～ 17:00（祝祭日を除く月曜日～金曜日）
2) スリーブ液絡部が内部液の析出結晶等で固化し，しゅう動しな
2) スリーブ液絡部が内部液の析出結晶等で固化し，しゅう動しな
いときは，30〜40℃のぬるま湯に浸して析出結晶を溶し，破損
いときは，30〜40℃のぬるま湯に浸して析出結晶を溶し，破損
しないよう注意してしゅう動させ，内部液の流出を確かめてか
しないよう注意してしゅう動させ，内部液の流出を確かめてか
らご使用ください。 （スリーブ液絡部を超音波洗浄器にかける
らご使用ください。 （スリーブ液絡部を超音波洗浄器にかける
のも効果的です。 ）
のも効果的です。 ）
6
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3) スリーブは軽く下方に押しつけてください。強く押しつけます
3) スリーブは軽く下方に押しつけてください。強く押しつけます
と，液間電位差が大きくなり，測定誤差の原因となります。ま
と，液間電位差が大きくなり，測定誤差の原因となります。ま
た，締め方がゆるいと内部液がもれすぎたりサンプル液が逆流
た，締め方がゆるいと内部液がもれすぎたりサンプル液が逆流
したりしますのでご注意ください。サンプルが流入すると，大
したりしますのでご注意ください。サンプルが流入すると，大
きい測定誤差となりますので，その場合は内部液を入れ換えて
きい測定誤差となりますので，その場合は内部液を入れ換えて
ください。
ください。
6. 日常の手入れ
6. 日常の手入れ
1) 電極を長期間使用したとき，比較電極の内部液にサンプル液が
1) 電極を長期間使用したとき，比較電極の内部液にサンプル液が
入ったり，薄くなったりすることがありますので 3ヶ月から半
入ったり，薄くなったりすることがありますので 3ヶ月から半
年に一度， 「3. 初めてご使用になるときあるいは長期間保存し
年に一度， 「3. 初めてご使用になるときあるいは長期間保存し
たのちには」の操作を行ってください。
たのちには」の操作を行ってください。
2) 保護キャップの内部が乾燥しているときには，内部を純水で洗
2) 保護キャップの内部が乾燥しているときには，内部を純水で洗
い，水を切ったのち，スポンジが浸る程度に純水を補充してく
い，水を切ったのち，スポンジが浸る程度に純水を補充してく
ださい。
ださい。
3) 電極の応答速度あるいは再現性が低下したときには，下記の洗
3) 電極の応答速度あるいは再現性が低下したときには，下記の洗
浄を行った後，純水で十分にすすぎ洗いし，ガラス膜だけを純
浄を行った後，純水で十分にすすぎ洗いし，ガラス膜だけを純
水に数時間浸してから測定を行ってください。
水に数時間浸してから測定を行ってください。
一 般 の 汚 れ ：中性洗剤を含ませたガーゼなどで拭き
一 般 の 汚 れ ：中性洗剤を含ませたガーゼなどで拭き
取ってください。
取ってください。
油 性 の 汚 れ ：アルコールなどの適当な有機溶媒を含ま
油 性 の 汚 れ ：アルコールなどの適当な有機溶媒を含ま
せたガーゼなどで拭き取ってください。
せたガーゼなどで拭き取ってください。
無機成分の汚れ ：1mol/l 程度の塩酸に約 2 時間浸してくだ
無機成分の汚れ ：1mol/l 程度の塩酸に約 2 時間浸してくだ
さい。このとき，液絡部は塩酸に浸さな
さい。このとき，液絡部は塩酸に浸さな
いようにしてください。
いようにしてください。
10.3.2 10:32:20 AM 20/04/16 16:50