本書は pH 電極 9631-10D を取り扱う方を対象に書かれてい
ます。ご使用になる前に本書を必ずお読みください。
使用上の注意
安全のための注意
注 意
薬品注意
この電極を使用してフッ酸含有サンプルを測定すると、応答ガラ
ス膜表面に白い析出物(ケイフッ化水素塩)ができることがあり
ます。ケイフッ化水素塩は劇物のため、素手で触らず、必ずゴム
手袋などを着用してください。
薬品注意
電極の内部液は高濃度の塩化カリウム(3.33 mol/L-KCl)を使用
しています。内部液が手や皮膚に付いた場合はただちに水洗いし
てください。万一、目に入った場合はすみやかに大量の流水で
洗った後、医師の処置を受けてください。
切り傷注意
ガラスの破片でけがをします。電極の支持管および先端はガラス
でできています。割らないように注意してください。
取り扱い上の注意
電極をものにぶつけたりしないでください。
電極にひびや割れがあると測定できません。新しい電極
に交換してください。
電極のコネクタ部に水やサンプルが付いたり、汚れた手
で触れたりしないようにしてください。正確な測定がで
きません。
比較電極の内部液には必ず 3.33 mol/L-KCl 溶液 (形式
300)を使用してください。
電極の pH 応答ガラス膜や液絡部の汚れがひどく、純水
(またはイオン交換水)で洗っても落ちない場合、汚れ
の状況に応じて洗浄を行ってください ( 「電極の保守」 (4
ページ)参照) 。
0.01 mol/L 以上の濃度のアルカリ下で連続して使用しな
いでください。電極性能が損なわれたり、寿命を短くす
るおそれがあります。
50°C以上の温度差があるサンプルに、 電極を急に浸けな
いでください。ガラスが破損することがあります。
応答ガラス膜内部に塩化銀が析出することがあります
が、性能上問題はありません。
電極の使用温度範囲外では使わないでください。電極が
破損するおそれがあります。
電極の保管後に保護キャップや内部液補充口に白い結
晶が付着していることがありますが、性能上問題はあり
ません。
電極を廃棄するときは、各地方自治体の指示に従ってく
ださい。
内容物
品名
電極 9631-10D
取扱説明書
〒 601-8306 京都市南区吉祥院宮の西町 31 番地
http://www.horiba-adt.jp
pH 電極
9631-10D 取扱説明書
数量
1 本
1 部
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CODE:GZ0000333540B
© 2017 HORIBA Advanced Techno Co., Ltd.
仕様と各部の名称
各部の名称
仕様
9631-10D
製品形式
使用 pH 範囲
pH 2 ~ 12
使用温度範囲
0 ~ 60°C(内部液補充口より下部)
0 ~ 50°C
保管温度範囲
内部電極
銀 / 塩化銀
3.33 mol/L-KCl 溶液(形式 300)
比較電極内部液
液絡部材質
多孔性セラミック
ガラス、ブチルゴム、セラミック、ポリサ
接液部材質
ルフォン、ポリオレフィン、ポリアミド
155 mm
電極長さ
16 mm
接液部外径
約 20 mm (電極先端からの位置)
液絡部高さ
1 m
リード長さ
注 記
ボディ材質はプラスチックです。有機溶媒系(アセトン、トルエン
など)のサンプルには使わないでください。
January, 2017
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