スマー トセンサ
ZX2-LD□□
形
レーザ変位センサ CMOSタ イ プ センサヘッ ド
取扱説明書
このたびは、 本製品をお買い上げいただきまして、 まことにありがと うございます。
ご使用に際しては、 次の内容をお守り く ださい。
・ 電気の知識を有する専門家がお取り扱いく ださい。
・この取扱説明書をよく お読みになり、 十分にご理解のうえ、 正しく ご使用く ださい。
・ この取扱説明書はいつでも参照できるよう大切に保管してく ださい。
©
OMRON Corporation 2010 All Rights Reserved.
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安全上のご注意
● 警告表示の意味
正 しい取扱いを しなければ、この危険のために、軽傷・中程度の
警告
傷害を負った り、万一の場合には重傷や死亡に至る恐れがあ り ま
す。ま た、同様に重大な物的損害を もた らす恐れがあ り ます。
● 図記号の意味
●レーザ光線
レーザ光線による危害が生じ る可能性を示 し ます。
●分解禁止
機器を分解する こ と で、感電な どの障害が起こる可能性を示 し ます。
レーザ製品を安全に使用していただく ために
レ ーザ機器に関しては、 国内 ・ 外でレ ーザ安全対策が規定されています。 国内で使用される場合、
国内にて組付け られて海外輸出される場合、 これら を4つのケー スにわけて説明し ます。
1.日本
JIS C6802:2014規格で、 レ ーザー製品のク ラ スに応じて使用者が行わなければな ら ない安全
予防対策が規定されています。 形ZX2-LD□□は本規格に定める ク ラ ス1に分類されます。
● 警告表示
・形ZX2-LD□□□センサヘッ ド : クラス1
警告
レーザが直接、 または鏡面の物体に反射して、 目に入らないよ うに
ご注意く だ さい。 レーザから放射されたレーザ光はパワー密度が高
く 、 目にはいる と失明する恐れがあ り ます。
分解しないで く だ さ い。 分解する と、 レーザ光がもれ出 し視力障害を
起こす恐れがあ り ます。
・ レ ーザに関する ラベル表示セ ンサヘッ ド側面
に右図の説明ラベルを貼っています。
2.米国
本製品を機器に搭載して米国に輸出する場合、 米国FDA (Food and Drug Administration) の
レ ーザー規制を受けます。 形ZX2-LD□□は、 FDA規格のLaser Notice No.56の規定に基
づき、 IEC 60825-1:2014の基準にてClass1に分類されます。
形ZX2-LD□□はCDRH(Center for Devices and Radiological Health)に届出済みです。
アク セ ッ シ ョ ン番号 : 1020665-003
米国へ輸出の際は、 説明ラベルを付属のレ ーザ説明ラベル(英文)に貼り替え る と と も に、 証明ラ
ベルを、 右図に示している位置に貼付して く だ さ い。
・ ラベルを貼る位置
レーザ説明ラベル(英文)
証明ラベル
FDA証明ラベル
3.中国
形ZX2-LD□□は、 GB/T 7247.1-2024規格に定めるClass1に分類されます。
(1类激光产品)
4.日本、 米国、 中国を除く 諸外国
国内、 米国および中国以外の地域については、 形ZX2-LD□□はIEC 60825-1:2014 / EN
60825-1:2014+A11:2021規格でク ラ ス1に分類されます。 国内、 米国および中国以外の地域に
ついては、 説明ラベルを付属のレ ーザ説明ラベル(英文)に貼替えて く だ さ い。
安全上の要点
以下に示すよ う な項目は安全を確保する上で必要な こ とですので必ず守って く だ さ い。
■設置環境について
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・ 引火性、 爆発性ガスの環境では使用しないで く だ さ い。
・ 操作や保守の安全を確保するため、 高電圧機器や動力機器か ら離して設置して く だ さ い。
■電源および配線について
・ 専用のア ンプユニ ッ ト 以外と接続しないで く だ さ い。
・ 高圧線、 動力線と当製品の配線は別配線と して く だ さ い。 同一配線あ るいは同一ダク ト にする と誘
導を受け、 誤動作あ るいは破損の原因になる こ とがあ り ます。
・ コ ネ ク タ を着脱する と きは、 必ず電源を切ってか ら行って く だ さ い。
■設置について
・ 取付けにおいて、 ねじの締め付けは規定の ト ルク以下で確実に行って く だ さ い。
規定の ト ルク M3 : 0.5N・m
■その他
・ 本体の分解、 修理、 改造、 加圧変形、 焼却などは絶対に しないで く だ さ い。
・ 廃棄する と きは、 産業廃棄物と して処理して く だ さ い。
・ 万が一、 異常を感じた と きには、 すぐに使用を中止し、 電源を切った上で、 当社支店 ・ 営業所までご
相談く だ さ い。
使用上の注意
製品が動作不能、 誤動作、 ま たは性能 ・ 機器への悪影響を防ぐため、 以下のこ と を守って く だ さ い。
■設置場所について
次のよ う な場所には設置しないで く だ さ い
・ 周囲温度が定格の範囲を越え る場所
・ 急激な温度変化によ り、 結露が発生する場所
・ 相対湿度が35〜85%RHの範囲を超え る場所
・ 腐食性ガス、 可燃性ガスがあ る場所
・ 塵埃、 塩分、 鉄粉があ る場所
・ 振動や衝撃が直接加わる場所
・ 強い外乱光 (レ ーザ光、 アー ク溶接光など) があたる場所
・ 直射日光があたる場所や暖房器具のそば
・ 水 ・ 油 ・ 化学薬品の飛沫があ る場所
・ 強磁界、 強電界があ る場所
■電源および配線について
・ ア ンプユニ ッ ト は、 必ず専用ア ンプユニ ッ ト (ZX2-LDA□) を ご使用く だ さ い。
・ セ ンサヘ ッ ドか らのコー ド延長は、 別売の延長ケーブル (ZX2-XC□R) を ご使用く だ さ い。
延長コー ドは複数本を連結してお使いいただ く こ とはで き ません。
■ウ ォ ームア ッ プについて
・ 電源投入後、 10分以上経過してか ら ご使用く だ さ い。
・ 電源投入直後は回路が安定していませんので、 計測値が徐々に変化する こ とがあ り ます。
■保守点検について
・ 調整や着脱を行う場合は、 必ず電源を切ってか ら作業を して く だ さ い。
・ 清掃には、 シ ンナー、 ベン ジ ン、 アセ ト ン、 灯油類は使用しないで く だ さ い。
・ セ ンサヘッ ド前面のフ ィ ルタに、 大き なゴ ミ やホコ リ が付いた場合は、 ブロアブラ シ(カ メ ラ レ ンズ用)で
吹き飛ば して く だ さ い。 呼気で吹き飛ばすこ とは避けて く だ さ い。 小さ なゴ ミ やホコ リ は柔らかい布(レ
ンズク リ ーナーなど)にアルコールを少量含ませて、 ていねいにふき取って く だ さ い。 強く ふく こ とは避
けて く だ さ い。 フ ィ ルタ に傷がつく と、 誤差の原因にな り ます。
■対象物について
・ 対象物の材質 ・ 形状によって、 測定で き ない場合や精度が出ない場合があ り ます。 ( 透明な部材、
反射率の極端に小さ な材質。 ス ポ ッ ト 径よ り も小さ な対象物、 曲率の大き な対象物、 大き く 傾斜した
対象物など)
・ 高精度の検出を維持いただ く ために定期的にス ケー リ ン グを実行して く だ さ い。
■相互干渉について
ア ンプユニ ッ ト 間に演算ユニ ッ ト (ZX2-CAL) を接続して使用する こ とによ り、 複数台のセ ンサヘッ
ド間の相互干渉を防止でき ます。 ただ し、 1台のセ ンサヘッ ドの受光量が上限値に近い状態のと き
に別のセ ンサヘッ ドのレ ーザ光が入光する と、 その効果を発揮でき ない場合も あ り ます。 相互干渉
抑制を目的と して演算ユニ ッ ト を検討される場合は、 事前に実機テス ト で確認して く だ さ い。
パッケージ内容の確認
・ セ ンサヘ ッ ド 1台 ・ フ ェ ラ イ ト コア 1個 ・ レ ーザー説明ラベル(英文 ・ 和文) 各1枚
・ FDA証明ラベル 1枚 ・ 取扱説明書 (本書) 1部
1. 定格/性能
形式
ZX2-LD50L
ZX2-LD50
ZX2-LD100L
項目
適用アンプ
ZX2-LDA□
測定中心距離
50mm
100mm
測定範囲
±10mm
±35mm
光源
可視光半導体レーザ (波長660nm、 1mW以下、 JIS クラス1 ・ IEC/EN Class1 ・ FDA Class1)
ビーム径 *1
約60μm×2.6mm
約φ60μm
約110μm×2.7mm
分解能 *2
1.5μm
5μm
リニアリティ
全領域
±0.1%F.S.
±0.15%F.S.
±0.1%F.S.
*3
領域限定
±0.05%F.S.
±0.1%F.S.
±0.05%F.S.
(40〜50mm)
(40〜50mm)
(65〜100mm)
温度特性 *4
0.02%F.S./℃
周囲温度
動作時 : 0〜50℃ 保存時 : −15〜+70℃ (ただ し、 氷結、 結露 しないこ と)
周囲湿度
動作、 保存時 : 35〜85%RH (ただ し、 結露 しないこ と)
周囲照度
受光面照度 白熱ラ ンプ : 10,000ℓ x 以下
耐電圧
AC1000V 50〜60Hz 1min.
振動 (耐久)
10〜150Hz 複振幅0.7mm X,Y,Z各方向80min.
衝撃(耐久)
300m/s
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6方向各3回 (上下、 左右、 前後)
保護構造
IP67
材質
ケース : ポ リ ブチレンテレフタ レー ト、 レンズフ ィ ルタ : ガラス、 ケー ブル : PVC
質量
本体 : 約75g、 梱包状態 : 約160g
F.S. 測定範囲
(*1)ビーム径 : 測定範囲の最小径の値 (実力値) で、 中心光強度の1/e
(13.5%) で定義 していま
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す。 定義域外に漏れ光があ り、 対象物の周囲が対象物に比べて反射率が高い場合、 誤検出
する場合があ り ます。
(*2)分解能 : 形ZX2-LDAに接続 した場合のアナログ出力のゆら ぎの幅を示 します。 ( 形ZX2-LDA
の応答時間を128msに設定し、 当社標準対象物 (白セラ ミ ッ ク) を中心距離と した場合の測
定値を示 し ます。 ) ワークが静止状態の繰り返 し精度を示すもので、 距離精度を示すものではあ
り ません。 強い電磁界内では、 分解能の性能が満足できない場合があ り ます。
(*3)リ ニアリ ティ : 基準ワーク測定時における変位出力の理想直線に対する誤差。
(*4)温度特性 : センサと対象物 (基準ワーク) の間をアルミ の治具で固定 した場合の値。 ( 測定中心
距離で測定)
2. センサヘッ ドの設置について
セ ンサヘ ッ ド をM3ね じで固定し ます。 締付け ト ルクは0.5N・mで確実に取り付けて く だ さ い。
取りつけ寸法図 (単位:mm)
投光中心
取付基準面
位置マーク
取付基準面
4±0.05
31.5±0.05
重要
・ セ ンサヘ ッ ドの投光部、 受光部には触れないで く だ さ い。 指紋などが付着する と、 正し く 測定で き な く
な り ます。 誤って触れた場合は、 清潔な柔らかい布で汚れを拭き取って く だ さ い。
・ コ ネ ク タ部は振動や衝撃がかか ら ないよ う に固定して く だ さ い。
3. センサヘッ ドの接続について
セ ンサヘ ッ ド ケーブルには、 付属品のフ ェ ラ イ ト コアを必ず取り付けて く だ さ い。 取付位置は、 セ ンサヘ ッ
ド側100mm以内に1個です。
100mm以内
4. 外形寸法図
基準面
投光軸
測定中心
22.6
ZX2-LD100
基準面
L
35.5
9.7
31.5
10.1
投光軸
4
約φ110μm
投光中心
±0.15%F.S.
受光軸
2-R4
±0.1%F.S.
基準面
(65〜100mm)
受光部
28.43
15.1
30.3
*形ZX2-LD50(L)の場合
L=50
A=21°
形ZX2-LD100(L)の場合
L=100
A=11.5°
ご承諾事項
当社商品は、 一般工業製品向けの汎用品と して設計製造さ れています。 従いま して、 次に
掲げる用途での使用を意図 してお らず、 お客様が当社商品を これ らの用途に使用さ れる際
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には、 当社は当社商品に対 して一切保証をいた し ません。 ただ し、 次に掲げる用途であって
も当社の意図 した特別な商品用途の場合や特別の合意がある場合は除き ます。
(a) 高い安全性が必要と さ れる用途 (例 : 原子力制御設備、 燃焼設備、 航空 ・ 宇宙設備、 鉄
道設備、 昇降設備、 娯楽設備、 医用機器、 安全装置、 その他生命 ・ 身体に危険が及び
う る用途)
(b) 高い信頼性が必要な用途 (例 : ガス ・ 水道 ・ 電気等の供給システム、 24時間連続運転
システム、 決済システムほか権利 ・ 財産を取扱う用途な ど)
(c) 厳 しい条件または環境での用途 (例 : 屋外に設置する設備、 化学的汚染を被る設備、
電磁的妨害を被る設備、 振動 ・ 衝撃を受ける設備な ど)
(d) カタログ等に記載のない条件や環境での用途
*(a)か ら(d)に記載さ れている他、 本カタログ等記載の商品は自動車 (二輪車含む。 以下同
じ) 向けではあ り ません。 自動車に搭載する用途には利用 しないで下さ い。 自動車搭載用
商品については当社営業担当者にご相談く だ さ い。
*上記は適合用途の条件の一部です。 当社のベス ト、総合カタ ログ、データ シー ト等最新版
のカタログ、 マニュアルに記載の保証・免責事項の内容を よ く 読んでご使用く だ さ い。
インダス トリアルオー トメーションビジネスカンパニー
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お客様相談室
0120-919-066
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(導体断面積:0.086mm
/
2
絶縁体径:φ0.9mm)
標準長さ 0.5m
(単位:mm)
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