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QUICK CHANGE HOLLOW POWER CHUCK
重要
本取扱説明書をよく読み, 内容を十分理解した
上でこの製品を使用してください。
この取扱説明書は大切に保管し, 製品の所有者
が変わった場合, この説明書も新しい所有者に
手渡してください。
クイックチェンジチャック
H018M
取扱説明書
INSTRUCTION MANUAL
HOWA MACHINERY, LTD.
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Summary of Contents for HOWA MACHINERY H018M

  • Page 1 Be sure to read and understand this 本取扱説明書をよく読み, 内容を十分理解した instruction manual thoroughly before 上でこの製品を使用してください。 operating this product. この取扱説明書は大切に保管し, 製品の所有者 Please save this manual. When が変わった場合, この説明書も新しい所有者に ownership of this product is transferred, 手渡してください。 submit this manual to the new owner. HOWA MACHINERY, LTD.
  • Page 2: Table Of Contents

    目 次 はじめに 安全についてのインフォメーション 安全のために 1. 構造と作動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 形番表示・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 構造と作動・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 2.取付け方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 開梱・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 付属品・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 準備するもの・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 ストローク規制・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 取付作業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 2.5.1 作業を始める前に ・・・・・・・・・・・ 6 2.5.2 ドロースクリュの取外し ・・・・・・・・ 6 2.5.3 ドロースクリュのねじ加工 ・・・・・・・ 6 2.5.4 ドロースクリュの取付け ・・・・・・・・ 6 2.5.5 チャックアダプタの取付け...
  • Page 3 はじめに 1.この取扱説明書は,H018M 形クイックチェンジチャックの標準形について説明しています。 2.このチャックをご使用いただく前に,必ずこの取扱説明書を熟読し,取付け・運転・点検・保守について十分 に理解した上でご使用くださるようお願いします。 3.この取扱説明書の記載事項を守らない場合,作業者や周りの人を巻き込んだ重大な事故や機械の破損に結びつ く事があります。 4.この取扱説明書は常に手元に置き,紛失しないように大切に保管してください。 5.この取扱説明書と,この取扱説明書が対象とする製品についての問い合わせは下記へお願いします。 またこの取扱説明書を紛失したときも下記へ直接請求してください。 豊和工業株式会社 機械事業部 機器グループ 営業チーム 〒452-8601 愛知県清須市須ケ口 1900 番地 1 TEL (052) 408-1254 FAX (052) 409-3766 6.この取扱説明書はSI単位で書かれています。 従来単位による数値は以下の式で求めることができます。 圧力 1MPa=10.197kgf/cm 力 1kN =101.97kgf トルク 1N・m=0.10197kgf・m 安全についてのインフォメーション この製品を安全にご使用していただくために必要な警告事項を,安全警告シンボルと共に記載してあります。警告 事項を良く読み,十分に理解してください。 この取扱説明書の警告メッセージをより良く理解していただくために,警告シンボルを次のように使い分けてあり ます。 この表示は,取扱いを誤った場合に,重傷もしくは死に至る危険が切迫して生じることが...
  • Page 4 安全のために ご使用の前に特に知っておいていただきたいこと,守っていただきたいことをまとめています。必ずお読みくださ い。 危険 スピンドル回転中は,回転シリンダの切換弁の操作を行ってはな らない。 把握したワークが飛散し危険です。 スピンドル回転中は,スピンドルカバーの中に体の一部を入れて はならない。 回転物に巻込まれ危険です。 回転シリンダの電磁弁は,無通電時把握する回路とすること。 把握したワークが飛散し危険です。 把握中は,回転シリンダの油圧力を一定に保つこと。 把握したワークが飛散し危険です。 警告 チャックの取付け・点検・保守の時には,電源を切ること。 回転物に巻き込まれ危険です。 最高使用回転数以内で使用すること。 回転数の増加により把握力が低下するため,ワークが飛散し危険です。 ボルトの締付けは確実に行うこと。 ボルトの緩み,ボルトの破損による部品やワークの飛散が発生するおそれ があります。 ボルトのサイズと締付けトルクを下表に示します。 締付トルク ボルトサイズ M6 締付トルク (N・m) 12.1 29.4 57.9 - 2 -...
  • Page 5 警告 定期的に給油を行うこと。 給油を怠ると製品の寿命を著しく縮める結果となることがあります。 給油は 8 時間の使用につき 1 回を目安としますが, 水溶性切削油を多量に使用する場 合は,4 時間の使用につき 1 回としてください。 推奨油種 モリコート EP グリース (東レ・ダウコーニング (株)) 消耗品を含むすべての部品は豊和工業へ注文してください。 豊和工業が扱う以外の部品を用いて発生する事故については,その責を負 いかねます。また豊和工業の純正部品を用いない限り,すべての保証は無 効になります。 このチャックは,立形の機台には使用しないでください。 このチャックを,立形の機台で使用しますとラック部へ切粉が堆積してジ ョーの交換操作ができなくなる場合があります。 注意 チャックの取付け取外しの時はアイボルトを使用すること。 手を滑らしてチャックを落したり, 腰をいためたりするおそれがあります。 - 3 -...
  • Page 6: 1.構造と作動

    1.構造と作動 1.1 形番表示 H018M 形クイックチェンジチャックは次のように分類されます。 H018M A JIS 規格主軸端番号 記号なし : ストレートインロ付き(標準仕様) : アダプタまたはバックプレート付き 主軸端番号:6,8,11 サイズ番号:8,10,12,15 1.2 構造と作動 図1 H018M形クイックチェンジチャックは大きく分けて チャックボデー,ウェッジプランジャ,マスタジョーお よびベースジョーより構成されています。 ウェッジプランジャとマスタジョーはボデーの回転中 心に対して傾斜したT形断面の溝と突起でかみあって います。 ウェッジプランジャが後方へ引かれると, マスタジョー は中心に向って引寄せられ, トップジョーを介してワー クの外径を把握します (外径把握) 。 また,ウェッジプランジャが前方へ押されると,マスタ ジョ一は外周方向に移動し, トップジョーを介してワー クの内径を把握します (内径把握) 。 マスタジョーにはラックと偏心カムが内蔵されており, 専用レンチを用いてこれを反時計まわりに180°回転...
  • Page 7: 2.取付け方法

    2.3 準備するもの 直装形の A□形チャックを除き,旋盤の主軸にチャックを取付けるためにはチャックアダプタが必要です。チャッ クアダプタを設計する上で不明な点がありましたら,当社へ問い合わせてください。 この際,回転シリンダのシリンダストロークがチャックのプランジャストロークよりも長い場合には,チャックア ダプタの前端面がウェッジプランジャの動きを規制するようにチャックアダプタを設計してください。 チャックを作動させるためには,チャックアダプタの他に回転シリンダ,シリンダアダプタ,コネクチングパイプ および油圧源または空気圧源が必要ですが,これらについては回転シリンダの取扱説明書を参照して下さい。 当社はご要望があればコネクチングパイプの図面をチェック致します。 警告 コネクチングパイプは,使用する旋盤とチャックに適したものを使用しなければなりませ ん。 コネクチングパイプの肉厚を強度上十分なものとすることは非常に重要です。 強度が不足して破断すると把握力が一瞬のうちに失われ,ワークの飛散が発生します。 2.4 ストローク規制 H018M 形チャックをご使用になる場合,回転シリンダのシリンダストロークとチャック 図 2 のプランジャストロークを同一とする必要があります。 回転シリンダのシリンダストロークがチャックのプランジャストロークよりも長い場合に は,チャックのプランジャストロークに合わせてシリンダストロークを規制しなければな りません。回転シリンダのストローク規制は,機種やサイズによって異なりますので実施 に当たっては当社へ問い合わせてください。 回転シリンダのシリンダストロークを規制するかわりに,チャックアダプタの前側端面に ウェッジプランジャの後側端面を当ててストロークエンドとする方法もあります。この場 合,チャックアダプタの前側端面は図 2 および表 1 で示した形状としてください。 表 1 (mm) チャックサイズ Min. - 5 -...
  • Page 8: 取付作業

    2.5 取付作業 2.5.1 作業を始める前に 梱包箱から取出したチャックの表面に付着した防錆油は,布に浸した洗浄油で拭き取ってください。 このチャックは,立形の機台には使用しないでください。 警告 このチャックを,立形の機台で使用しますとラック部へ切粉が堆積して作動不良の原因 となります。この状態で使用しますと,トップジョーやワークが飛散し危険です。 2.5.2 ドロースクリュの取外し 図 3 チャックを作動させるにはドロースクリュにめねじを加 工して,コネクチングパイプと接続できるようにする必 要があります。そのためには,ドロースクリュをウェッ ジプランジャから取外さなければなりません。 ドロースクリュは,リテーナを外せば取外すことができ ます。このとき,ドロースクリュの裏側にセットされて いるスチールボールとスプリングを紛失しないように注 意してください。 2.5.3 ドロースクリュのねじ加工 図 4 コネクチングパイプのねじ径に合せてドロースクリュに 「めねじ」 Jを加工します。 チャックサイズに対する「めねじ」の最大加工可能径は表 2 の通りです。 ねじは,振れが図 4 に示した公差を超えないようにしてください。 表 2 チャックサイズ J M125 警告 コネクチングパイプは,ねじを切った後でも十分な強度が確保できる肉厚がなけれぱなり...
  • Page 9: チャックアダプタの取付け

    警告 リテーナ取付ボルトは,正しい締付トルクで締付けなければなりません。 締付トルクは小さすぎても大きすぎてもボルトやリテーナの破損につながります。 これらが破損すれば把握力は一瞬のうちに失われ,その結果,切削中のワークが外れて, 作業者や近くにいる人に致命的なけがを負わせるおそれがあります。 図 6 2.5.5 チャックアダプタの取付け チャックアダプタを主軸前端に取付けます。 チャックアダプタのチャック取付インロ部(C)および基準端面は,主軸に 取付けてから加工してください。 チャック取付イン口部 C とチャックアダプタのスキマは直径で 0.040~ 0.050 ㎜とします。 2.5.6 チャックの取付け ① チャックを取付ける前にトップジョー,ホルダー,カラーおよびOリ ングを取外します。 ② チャックには,ボデーの外周にアイボルト穴が設けてありますから,ここに付属のアイボルトをねじ込み,吊り 上げます。 ③ 油圧または空気圧回路を操作してコネクチングパイプを前進端まで前進させます。 この状態における,チャックアダプタ前端面とコネクチングパイプの前端面との間の距離Reは表4の値とします。 注意 Re 寸法が表 4 の値より大きいと,チャックを取付けることができません。 表 4 チャックサイズ 8 Re±1(mm) 図 7 警告...
  • Page 10: 点 検

    ④ チャックの前側から,付属の専用レンチを挿入して,ドロースクリュを回すことができることを確認します。 ⑤ チャックをチェンブロックで保持しながら,コネクチングパイプにドロースクリュを,それ以上回らなくなるま でねじ込みます。 チャック取付け中に油圧または空気圧回路を操作する場合には,十分注意してこれを行っ 注意 てください。 チャック取付け中にこれらを誤って操作すると,チャックボデーとスピンドルの間や, トップジョーおよびマスタジョーの間に作業者の身体の一部がはさまれてけがをするこ とがあります。 ⑥ チャックボデーを付属のチャック取付ボルトでチャックアダプタに取付けます。 チャックボデーの外周と端面の振れが,表 5 の値以下となるように取付けてください。 表 5 チャックサイズ 外周の振れ T.I.R (mm) 0.020 0.030 0.040 端面の振れ T.I.R (mm) 0.020 0.030 0.040 チャック取付ボルトの締付トルクは表 6 の値とします。 表 6 ボルトサイズ M10 M12 締付けトルク (N・m)...
  • Page 11: バランス

    2.5.8 バランス 追加工や治具取付けによってアンバランスにならないように注意してください。アンバランスがありますと振動な どが発生して加工精度不良となります。 アンバランスの大きいワークの場合,ワークの偏心質量による遠心力がトップジョーに加わりますので,十分検討 し低い回転速度で加工してください。 本書が対象とするチャックの釣合い良さは,JIS B0905-1992 で定義される釣合い良さ 4mm/s を基準とし,チ ャック外周における不釣合いの大きさは,表 7 のように規定してあります。 (JIS B0905-1992 の対応国際規格は,ISO1940-1:1986 と ISO8821:1989 です。) 表 7 チャックサイズ 不釣合いの大きさ(最大) 3.使用上の注意 3.1 トップジョーの選定 チャックにはトップジョーとしてベースジョー,標準生爪が一組取付けてあります。また,豊和工業では別売品と して標準生爪のほかに,ご注文に応じて標準硬爪および専用トップジョーを製作致しておりますので,必要な場合 は注文してください。ただし,豊和工業が扱う以外のトップジョーを用いて発生する事故についてはその責を負い かねます。 消耗品を含むすべての部品は豊和工業へ注文してください。 警告 豊和工業が扱う以外の部品を用いて発生する事故については,その責を負いかねます。 また豊和工業の純正部品を用いない限り,全ての保証は無効になります。 チャックとともに納入されるものより重いトップジョーは使用しないでください。 警告 標準生爪や標準硬爪より重量の大きなトップジョーをチャックに取付けて回転させる と,重量の差に相当する遠心力だけ余分に把握力が失われます。 そのような状態で切削を行うと,ワークが外れて,作業者や近くにいる人に致命的なけ がを負わせるおそれがあります。...
  • Page 12: トップジョーの取付け

    3.2 トップジョーの取付け 図 9 トップジョーはベースジョーと一体となっており,ベースジョー はマスタジョーに組み込まれたラックを,専用のレンチを用いて 操作することにより,マスタジョーとの結合を簡単に開放するよ うになっています。 ベースジョーには,その調整範囲を超える部分にはラックに対応 する歯が切ってありませんから,そのような範囲でかみ合わせる ことはできません。ベースジョーが調整範囲に入っているかどうかは,ベースジョーの中央に刻まれた合印が,チ ャック端面の刻み線の範囲に入っているかどうかを調べることによって判別できます。 ① ワークに合ったトップジョーを選定したら,これをチャックに取付けます。 取付ける前に,ベースジョーとマスタジョーのラックとベースジョーのジョー溝を圧縮空気で清掃します。圧縮 空気で飛ばない汚れは,洗浄油で汚れを浮上らせてからブラシを掛け,圧縮空気で吹飛ばします。 注意 ラックに傷が付いていると,ゴミが付着している場合と同様,ベースジョーの取付けが安定せず,精度不良の原因 になります。傷を発見した場合は,油砥石やヤスリで修正してください。 ② トップジョーの取付けボルトは,安全と精度維持のために重要です。ボルトのねじ込み深さや,締付トルクの不 足が大きな事故の原因になる場合がありますから,表に示す値を必ず守ってください。 ボルトは表 8 に示す締付トルクで締付けてください。 表 8 ボルトサイズ 締付けトルク ( N・m ) 57.9 取付ボルトは正確な締付トルクで締付けてください。 警告 表 8 に示されたトルクより少ないと,ボルトが緩んでトップジョーやワークが外れるお それがあります。また,過大なときはトップジョーやベースジョーが変形して作動不良 を起こしたり,破損してトップジョーやワークが外れることがあります。 トップジョーやワークが外れると,作業者や近くにいる人に致命的なけがを負わせるお...
  • Page 13: トップジョーの成形

    警告 トップジョーは1個当り 3 本のボルトで,適正な長さのボルトを使用して下さい。 トップジョーは1個当り 3 本のボルトで締付けてください。2 本だけで締付けるとトッ プジョーやボルトが破損するおそれがあります。また,トップジョーを取付けるボルト の,ベースジョーに対するねじ込み深さが浅いとベースジョーが損傷するおそれがあり ます。またトップジョーを取付けるボルトがベースジョーのねじ底面へ突出していると, ボルトを締付けてもトップジョーが固定されません。 回転中にこのような事故が起きれば,いずれの場合もトップジョーやワークが外れて, 作業者や近くにいる人に致命的なけがを負わせるおそれがあります。 3.3 トップジョーの成形 図 11 トップジョーを取付けたら,これをワークに合せて成形します。 ワークを把握するときのジョーストロークは終端から全ストローク の 1/4 を除く範囲としてください。これは,ワークの外径を把握す るときは,ジョーストロークの内寄り 1/4,ワークの内径を把握す るときは, ジョーストロークの外寄り 1/4 では把握してはならない ことを意味します。(図 11 参照) トップジョー成形時のシリンダ圧力は,ワークを実際に加工すると きと同じ圧力としてください。トップジョーの成形要領は図 12 を 参照してください。 ジョーストロークの終端付近では把握しないでください。 警告 機械加工の行われていない鋳造・鍛造ワークは,外形が不揃いのために安定した把握が できないことがあります。未加工の鋳造・鍛造ワークをジョーストロークの終端付近で...
  • Page 14 図 12 外径把握の場合 内径把握の場合 1 ●成形プラグを用意します 1 ●成形リングを用意します プラグの外径寸法は成形部の寸法・形状に より異なるので,あらかじめ外径寸法の相 異するプラグを準備しておくと便利です。 2 ●油圧または空気圧回路を操作してマスタジ 2 ●油圧または空気圧回路を操作してマスタジ ョーを最大に開きます。 ョーを最小に閉じます。 ●次に,φD 部(成形プラグを把握する部分) ●次に,φD 部(成形リングを把握する部分) を成形します。 を成形します。 φD 寸法は以下の式で求めます。 φD 寸法は以下の式で求めます。 成形プラグ外径をφd とすると, 成形リング内径をφd とすると, φd<φD≦φd+(ジョーの最大ストローク) φd>φD≧φd-(ジョーの最大ストローク) ×0.75 ×0.75 3 ●油圧または空気圧回路を操作してφD 部に 3 ●油圧または空気圧回路を操作してφD 部に 成形プラグを把握します。このとき,成形...
  • Page 15: ストッパの取付け

    参考 棒材を加工するときには,ワークが長いことによって発生する振動,小径であることによって発生するトップジョ ーの剛性不足から,把握の安定性が失われスリップすることがあります。 このような棒材を加工するときは,ワークの軸方向の把握長さを大きく取り,把握の安定性を改善させます。 図 13 と図 14 示す例は,把握する成形プラグの位置をチャック端面近くから,トップジョーの上面に移すことに よって,ワークの把握長さを長く確保すると共に,成形時のトップジョーの浮き上がりを実際にワークを把握する ときの状態に近づけ,把握の安定性を増すための成形方法です。 チャック端面近くで トップジョーの上面で 成形プラグを把握する方法 成形リングを把握する方法 図 13 図 14 3.4 ストッパの取付け ワークをチャックの回転軸方向に位置決めをするためには,トップジョーの上面やチャックボデーの前面に押し当 てる以外に,ワークの形状によってはチャックの前面に基準片(ストッパ)を取付ける方法が必要な場合があります。 ストッパを設計する場合は,当社に図面の承認を受けてください。当社が承認しないストッパを使用したときにお いて発生した事故に対する責は負いかねます。 3.5 使用条件の設定 チャックの使用条件の中には切削力以外に,ワークの把握長さ,ワークの突出長さ,摩擦係数,回転数など数多く の要素があります。最適な使用条件を決めるためには,これら全てを考慮しなければなりませんが,これにはかな り手間のかかる計算手順を必要とします。これを行なう上でドイツ技師協会が発行する「VDI 基準 No.3106」が 参考になります。この「VDI 基準 No.3106」は(財)日本規格協会より購入することができます。 当社では「VDI 基準 No.3106」の日本語版を用意しておりますので必要の場合には請求してください。 警告 仕様表やカタログに示すチャックの最高使用回転数は,標準生爪を,ジョーの調整範囲の 中央付近に取付け,マスタジョーのストローク中央において,許容シリンダ力にて把握力...
  • Page 16: 許容シリンダ力

    3.5.1 許容シリンダ力 仕様表やカタログに表示された許容シリンダ力は,標準生爪または標準硬爪を用いる限り,それが原因でチャック が破損することのない最大のシリンダ力です。 許容シリンダ力は,それが必要な場合には加えても差し支えありませんが,常に最大の能力で使用されて,最良の 状態を長期にわたって保つことができる機器はほとんどありません。良好な把握精度を長期にわたって維持するた めには,加えられる切削力に対してワークを保持するために必要で,しかも十分な把握力に調整することが最も効 果があります。 警告 許容シリンダ力を超える力をチャックに加えるとチャックの部品やボルトが破損して把握 力が一瞬のうちに失われてしまいます。回転中このような事故が起きれば,トップジョー やワークが外れて,作業者や近くにいる人に致命的なけがを負わせるおそれがあります。 警告 内径把握の場合は,シリンダ力を許容シリンダ力の 1/2 以下としてください。 この値を超えるシリンダ力をチャックに加えるとチャックの部品やボルトが破損して把 握力が一瞬のうちに失われてしまいます。回転中にこのような事故が起きれば,トップ ジョーやワークが外れて,作業者や近くにいる人に致命的なげがを負わせるおそれがあ ります。 3.5.2 ワークの変形 図 15 変形しやすいワークの時は, 把握力を低くして変形を小さくしなければなり ません。ただし,回転数が高くなったときに,遠心力の作用でワークを保持 できなくなるおそれがありますから, 把握力を小さくするときは特別の注意 が必要です。 変形の問題は, トップジョーをワークを包み込むような形状にすることによ って,より良い結果が得られます。また,ワークの外径が完全に真円でない 場合には,6 ヶ所の把握点に均等に把握力が加わるように,トップジョーを 首ふり形にすると,より良い結果が得られます。 ただし, 当社が承認しない図面に基づいて製作されたトップジョーを用いて 発生した事故に対する責は負いかねます。 3.6 作業上の注意 当社はチャックのメーカですから,チャックが取付けられる旋盤やマシニングセンタの安全性については責任を負...
  • Page 17: ワークを把握する前に

    3.6.1 ワークを把握する前に 警告 作業を始める前に,チャックを作動させるための回転シリンダに必要な油圧または空気圧 が供給されていることを確認してください。 圧力が供給されていなかったり,不十分のときは,切削を始めたときワークが外れて飛び 出し,作業者や近くにいる人に致命的なけがを負わせるおそれがあります。 注意 「ANSI B11.6-1984」では,シリンダの把握側に圧力が供給されていない場合には,チャックの回転を阻止 するインタロック回路または,視覚聴覚に働き掛ける警報装置を取付けることを規定しています。 トップジョーまたはストッパと,刃物台や刃物とが干渉していないことを,低い回転数で確認してから切削してく ださい。 警告 トップジョーまたはストッパと,刃物台や刃物とが干渉していないことを確認するために, ワークを把握しないで,低回転にて加工サイクルを実行してください。 干渉を起こすとこれらが激しく衝突し,トップジョーやストッパが外れて飛び出し,作業 者や近くにいる人に致命的なけがを負わせるおそれがあります。 警告 このチャックの取付けに当たって,空気圧または油圧システムが異常を起こしたときに圧 力を失わないようにするために,チャックとの接続部分にチェックバルブとアキュムレー タを設置しないと,ANSI B11.6-1984 section 4.3.2 に適合しません。 また,チェックバルブとアキュムレータとともに,チャックやワークと作業者や近くにい る人を完全に隔てるカバーの設置が重要です。これがない場合,ワークなどが飛び出した ときに,作業者や近くにいる人に致命的なけがを負わせるおそれがあります。 3.6.2 ワークを把握するとき 注意 ワークを把握するときには,トップジョーとワークまたはワークと機械本体との間に体の 一部がはさまれないよう注意しなければなりません。 作業者が手をはさまれてけがをすることがあります。 注意 「ANSI B11.6-1984」では,チャックの一部とワークの表面との隙間が,最も開いた時に 1/4 インチ(約6 mm)を超える場合は,そこに作業者の体の一部が入らないようなカバーを付けることを規定しています。...
  • Page 18: 切削中

    3.6.3 切削中 警告 ワークの後端面がチャックのストッパ端面から離れている場合,ワークの回転中心がチャ ックの回転中心に対して傾斜している場合,またはワークが鋳造・鍛造で,湯口やバリが 突出している場合は切り込み量が予想より大きくなり,切削力がチャックのワークを保持 できる限界を超え,ワークが外れることがあります。 回転中にこのような事故が起きれば,作業者や近くにいる人に致命的なけがを負わせるお それがあります。このようなことが予想されるときには,安全のために低速で試験切削を 行ってください。 警告 回転中のチャックのトップジョーや不規則な形状のワークは,輪郭が良く見えませんから, 不注意で作業者が触れてしまうおそれがあります。 回転中のチャックに体の一部が巻込まれると,非常に深刻な負傷を起こしますので,回転 中にはだれも近づくことができないような覆い,柵を回転部の周囲に設けなければなりま せん。 注意 「ANSI B11.6-1984」では, 回転部に作業者が近付くことができないような覆い, 柵の設置を規定しています。 危険 スピンドル回転中は,回転シリンダの切換弁の操作を行ってはならない。 把握したワークが飛散し危険です。 注意 「ANSI B11.6-1984」では,チャックが回転している時はチャックの開閉操作が無効になるような安全回路を 設けることと,開閉操作が無意識の操作から守られることを規定しています。 また「ANSI B11.6-1984」は,足踏みスイッチが使われている場合には,誤操作から守ることを要求していま す。 3.6.4 作業終了 警告 作業が終了したら,ワークをチャックから外してください。 ワークを把握した状態で放置した場合,回転シリンダの供給圧力の低下や停止または誤作 動によってワークが外れ,機械を破損させるおそれがあります。 - 16 -...
  • Page 19: 4.保守

    4.保守 4.1 給油 チャックの最も一般的な不具合の原因は潤滑油の不足や不適合です。 潤滑油が不足したり,推奨油種以外の潤滑油を用いると,摩耗が早く進むだけでなく把握力が不足して,切削中に ワークが外れるなどの危険が生じます。給油は以下のガイダンスに従って確実に行ってください。 給 油 箇 所 推 奨 油 種 給 油 期 間 8 時間の使用につき 1 回 チャックボデー外周の ただし,切削水が常時かかる場合には,4 時 モリコート EP グリース グリースニップル 間の使用につき 1 回 ベースジョーの ダフニースーパー 1 日 1 回またはジョー交換操作毎に 1 回 ジョーガイド部...
  • Page 20: 分解手順

    4.2.1 分解手順 部品名称,番号と組付け位置については,4.4 パーツリストの項を参照してください。 ① チャック取付ボルトを(27)を外します。 ② ホルダ(3),カラ-(2)を外した後,付属の専用レンチでドロースクリュ(6)を回してコネクチングパイプより 取外します。 ③ トップジョー(14)をベースジョー(12)とともに外します。 ④ ストッパボルト(30)をチャックボデー(1)から外します。 ⑤ ダストプルーファ(11)をマスタジョー(10)より外します。 ⑥ ウェッジプランジャ(5)をプラスチックハンマなどで叩きながらチャックボデーより抜き出します。 ⑦ マスタジョー(10)をチャックボデー(1)から取り出します。 ⑧ ラック(16)は偏心カム(20)を押えているカバー(19)を外せばマスタジョー(10)より分解することができます。 組付けの時は,指定グリースを充分塗布しながら分解と逆の手順で行ってください。 4.3 安全回転数の設定 「ANSI B11.6-1984」の section 7.1.9 には,安全回転数の設定についてのガイドラインが設けられています。 安全回転数は,チャックがワークを把握する能力を左右するマスタジョーの摩耗の程度に影響されます。マスタジ ョーやチャックボデーの案内面が荒れて,把握力が維持できないような状態であれば,適切に修正しなければなり ません。さらにチャックの使用法によっては,把握力を定期的に測定する必要があります。把握力に変化がなくて も,ワークを把握するチャックの機能を維持するために,内部の汚れ具合を定期的に検査しなければなりません。 またチャックの回転数は,ワークを供給する速さ,ワークの大きさや重さ,ワークの材質,切削や加工の方法,切 削速度や送りなど,作業内容が変わる度に再検討しなければなりません。 警告 トップジョーをゆるめたままチャックの中に残しておいてはいけません。主軸が起動した ときにそれらが飛び出し,作業者や近くにいる人に致命的なけがを負わせるおそれがあり ます。 警告 チャックは損傷がない限り,同じ空気圧または油圧のもとでは一定の把握力を維持しなければなりません。...
  • Page 21: パーツリスト

    4.4 パーツリスト 品 名 数 量 品 名 数 量 チャックボデー スプリング カラー ストッパ ※ ホルダ 小ネジ 3 or 6 Oリング ジョー取付ボルト ウェッジプランジャ チャック取付ボルト ドロースクリュ 小ネジ リテーナ グリースニップル スプリング ボルト スチールボール 小ネジ マスタジョー 小ネジ ダストプルーファ コーナシール ベースジョー 止ネジ キー ボルト トップジョー...
  • Page 22: 5.故障対策

    5.故障対策 チャックを使用中に不具合が生じましたら当社へ連絡をしていただく前に下記の点をお調べください。 不 具 合 原 因 対 策 チャックが作動しない チャック部品が破損している。 分解の上,取替える。 摺動部が焼付いている。 分解の上,焼付部分を油砥石で修正 するか,部品を取替える。 回転シリンダが作動していない。 配管系統を調べ異常がなければ,回 転シリンダの分解清掃を行う。 マスタジョーのストローク不足 切粉が内部に大量に入っている。 分解清掃をする。 回転シリンダとコネクチングパイ 回転シリンダを外して締め直す。 プが緩んでいる。 ワークがスリップする トップジョーのストロークが足り ワークを把握したときに,トップジ ない。 ョーがストロークの中央付近にある ようにする。 圧力が不足している。 圧力を設定値まであげる。 トップジョーの成形径がワーク径 正しい成形方法に基づいて再成形を に合っていない。 行う。 切削力が大き過ぎる。 切削力を計算してチャックの仕様に 合っているかを確かめる。 マスタジョーや各摺動部の油が切 各部のグリースニップルおよびベー...
  • Page 23: 6.仕様

    6.仕様 6.1 仕様 H018M形 仕様 寸法 形式番号 形式番号 H018M H018M 仕様 記号 爪のストローク(直径にて) 10.7 13.4 13.4 16.08 Min. プランジャストローク (シリンダストローク) 最大 最大・最小把握径(外径) 133.4 133.4 171.4 最小 最高使用回転数 r/min 3200 2700 2500 2000 M125 Max. 許容シリンダ力 29.4 44.1 53.9 63.7 ×1.5 ×2...
  • Page 24: 把握力

    6.2 把握力 次のグラフは,標準生爪を使用したときのチャック回転中の把握力を示します。 6.3 標準生爪 標準生爪の寸法を下記に示します。 質量 チャック J 1 0 J 1 1 J 1 2 J 1 7 J 1 8 形式番号 (1 個) 17.5 30° 13.5 30° 13.5 30° 107.5 13.5 30° 6.4 標準硬爪 把握範囲 チャック 標準硬爪の寸法を下記に示します。 サイズ...
  • Page 25: 付属品

    6.5 付属品 梱包箱にはチャック本体の他に下記の付属品が同梱されていますので確認してください。 チャックサイズ 個数 品名 ドロースクリュ専 用レンチと ○ ○ ○ ○ レンチ用ロッド チャック取付け用 M12 六角穴付ボルト L=80 L=90 L=100 L=120 B=2.5 六角棒スパナ B=10 各 1 B=10 B=10 B=17 B=10 B=14 アイボルト ジョー専用レンチ ○ ○ ○ ○ 限 定 保 証 売り主は製品が,頒布されている仕様条件に従って製造されたもので,材料上および/または仕上...
  • Page 26 Table of contents Introduction Safety Information Safety Precautions 1. Construction and Operation ........4 1.1 Model Coding ............. 4 1.2 Construction and Operation ....... 4 2. Installation ..............4 2.1 Unpacking ............5 2.2 Accessories ............5 2.3 Preparations for Installation ......5 2.4 Stroke Control ............
  • Page 27: Introduction

    Introduction 1. This instruction manual describes the quick change through-hole power chuck H018M (standard model). 2. Please read this manual carefully and fully understand the procedures for installation, operation, inspection, and maintenance before operating the chuck. 3. Ignoring any instructions in this manual may result in a serious accident or machine damage, leading to injury to the operator or personnel near the machine.
  • Page 28: Safety Precautions

    Safety Precautions The following precautions apply to handling, maintenance, and operation of the chuck. Read and understand them carefully before use. DANGER Never operate the rotating cylinder selector valve while the spindle is rotating. Otherwise, the gripped work piece may come off and fly out. Never put any part of your body inside the spindle cover while the spindle is rotating.
  • Page 29 (supplied from Dow Corning Corporation) For all the chuck parts including consumables, place an order with Howa Machinery, Ltd. Howa shall not be liable for any accidents caused by use of parts not supplied from Howa. Any and all warranties are invalid unless only Howa’s genuine parts are used.
  • Page 30: Construction And Operation

    1. Construction and Operation 1.1 Model Coding The quick change through-hole power chucks are model coded as follows: H018M JIS-specified spindle nose No. No mark:Having a straight socket for installation of chuck. (standard model) : Including an adapter or a back-plate Spindle nose No.
  • Page 31: Installation

    2.4 Stroke Control Fig. 2 For the H018M chuck, the cylinder stroke of the rotational cylinder and the plunger stroke of the chuck must be equal. If the rotational cylinder stroke is longer than the plunger stroke of the chuck, the former must be adjusted to the latter.
  • Page 32: Installation Procedure

    2.5 Installing Procedure 2.5.1 Before Installation After taking the chuck out of the package box, wipe off all anticorrosive oil clinging to it with a cloth permeated with cleaning oil. Never use the chuck with a vertical lathe. WARNING If this chuck is used with a vertical lathe, cutting tips may heap up around the rack and interfere the jaw change operation.
  • Page 33: Installing Chuck Adapter

    Fasten the retainer installing bolts with connect tightening torque. WARNING Too little or too much torque may cause a fracture of the bolt itself or of the retainer, causing an instantaneous loss of chuck gripping force. This in turn may cause the work piece to be released and may cause severe personal injury or death to the operator or bystanders.
  • Page 34: Inspection

    (4) Insert the special wrench equipped from the front side of the chuck and check to see whether the draw screw can be turned. (5) Hoist the chuck with the chain block and screw in the draw screw into the connecting pipe until it can be tightened no more.
  • Page 35: Balance

    For all the chuck parts including consumables, place an order with WARNING Howa Machinery, Ltd. Howa shall not be liable for any accidents caused by use of parts not supplied from Howa. Any and all warranties are invalid unless only Howa’s genuine parts are used.
  • Page 36: Installing Top Jaws

    3.2 Installing Top Jaws Each top jaw is combined with its base jaw. The base Fig. 9 jaw engages with the master jaw and can be released from the master jaw easily by manipulating the rack assembled to the master jaw using a special wrench furnished.
  • Page 37: Forming Top Jaws

    Use three bolts to secure one top jaw. Be sure to chouse the bolts WARNING with appropriate length. Use three bolts to secure one top jaw. If two bolts are used, the top jaw and/or the bolt may break. If the bolts used to secure the top jaws are screwed in too shallow into the base jaw, the top jaw could break.
  • Page 38 Fig. 12 OD gripping ID gripping ●Prepare a formed plug. ●Prepare a formed ring ●Open the master jaws to the limit by ●Close the master Jaws to the limit by operating the hydraulic or pneumatic operating the hydraulic or pneumatic circuit.
  • Page 39: Installing Stopper

    Remarks When machining a bar stock, keep in mind that the chuck may lose stable gripping force and the work piece may slip because a long work piece may vibrate and the top jaws cannot firmly grip a work piece with a smaller diameter. In such a case, secure a greater gripping length in the axial direction to improve gripping stability.
  • Page 40: Permissible Cylinder Force

    3.5.1 Permissible Cylinder Force The permissible cylinder force indicated in the specification table or catalogue is the maximum cylinder force at which the chuck will not suffer damage, presuming those standard soft jaws or standard hardened jaws are used. This maximum force may be used as required, of course, but ordinarily long-term use under conditions of maximum force is not recommended.
  • Page 41: Before Gripping Work Piece

    3.6.1 Before Gripping Work piece Before beginning operations, check to be sure that the pneumatic WARNING or hydraulic pressure needed to operate the chuck is being supplied to the rotating cylinder. If not supplied or not sufficient, the work piece could slip out and fly off as the cutting starts, and may cause severe injury or death to the operator and/or bystanders.
  • Page 42: During Cutting Operations

    3.6.3 During Cutting Operations In any of the following cases, the tool impact on initial cutting WARNING contact may result in an unexpected cutting force in excess of chuck work holding capacity: The back end of the work piece is away from the chuck’s stopper face.
  • Page 43: Maintenance

    4. Maintenance 4.1 Lubrication The most frequent cause of chuck failure is insufficient or improper lubrication. If lubrication is insufficient or if a non-specified lubricant is used, not only will wear be accelerated, the gripping force will be inadequate, with the possibility of the work piece coming off during the cutting operation.
  • Page 44: Disassembling Procedure

    4.2.1 Disassembling Procedure (1) Remove the chuck installing bolts (27). (2) Remove the holder (3) and collar (2). Remove the chuck with turning the draw screw (6) by the special wrench furnished. (3) Remove the base jaw (12) with the top jaw (14). (4) Remove the bolt (30) from the chuck body (1).
  • Page 45: Parts List

    4.4 Parts List Parts Name Q'ty Parts Name Q'ty Chuck body Spring Collar Stopper ※ 3 or Holder Screw O ring Hex. socket head bolt Wedge plunger Hex. socket head bolt Draw screw Screw Retainer Grease nipple Spring Hex. socket head bolt Steel ball Hex.
  • Page 46: Troubleshooting

    5. Troubleshooting When there are any troubles with the operation of the chuck, the following causes are likely. Please check these before contacting us for service. Trouble Possible cause Recommended remedy Chuck does not Damaged parts on chuck. Disassemble and repair. operate Seizure of sliding contact part.
  • Page 47: Specifications

    6. Specifications 6.1 Specifications Specifications Dimension Series number Series H018M H018M number Specifications Symbol Jaw movement (Dia.) 10.7 13.4 13.4 16.08 Min. Plunger stroke (Cylinder stroke) Recommended outside Max. mm chucking diameter for 133.4 133.4 171.4 standard soft jaws Min. mm Max.
  • Page 48: Gripping Force

    6.2 Gripping Force The following graph shows the gripping force of the rotating chuck equipped with the standard soft jaws. 6.3 Standard Top Jaws The following table shows the dimensions of standard soft jaws. Weight Chuck series J 1 0 J 1 1 J 1 2 J 1 7...
  • Page 49: Accessories

    6.5 Accessories The package box contains the accessories besides the chuck itself. Chuck size Q'ty Parts name Special wrench for ○ ○ ○ ○ adjusting draw screw. Hex. socket head bolt for mounting chuck L=80 L=90 L=100 L=120 B=2.5 Hex. key spanner B=10 each B=10...

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