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Yamaha XMV4280-D Owner's Manual page 30

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伝送の距離と効率
電気信号を伝送するケーブルには抵抗があります。伝送
距離が短い、すなわちケーブルが短い場合の抵抗はほと
んど無視できますが、伝送距離が長くなると抵抗が増大
し、そのままでは電気信号の伝送効率、ひいては音質に
まで影響を与えます。以下、伝送の距離と効率の関係か
ら両方式のメリットとデメリットをご紹介します。
● ハイインピーダンス接続
長距離伝送でケーブルの抵抗が8Ωになった場合で
も、スピーカーシステムのインピーダンス値に対して
無視できるくらいの値のため、ケーブルでの伝送ロス
がほとんどなく、したがって電気信号の伝送効率にも
ほとんど影響を及ぼしません。
長距離
70V/100V
ケーブル抵抗(往復)
=8Ω
● ローインピーダンス接続
短距離伝送のときは、ローインピーダンス接続が、ハ
イインピーダンス接続よりも音質的に有利です。ロー
インピーダンス接続では、スピーカートランスがなく
てもXMVおよびスピーカーシステムの性能をそのま
ま発揮できます。また、基本的にXMVのチャンネル
ごとに1台ずつスピーカーシステムを接続するので、
スピーカーシステムごと(ゾーンごと)に異なる音声信
号を伝送できる点も有利です。
しかし、長距離伝送でケーブルの抵抗が8Ωになった
場合、スピーカーシステムのインピーダンス8Ωと同
等になるのでXMVの出力を分け合い(ケーブルで電圧
ロスが発生し)、理論上、電気信号の伝送効率が50%
まで下がってしまいます。したがってローインピーダ
ンス接続の場合は、ケーブルの抵抗が無視できる範囲
に伝送距離を短く抑えるか、そうでなければケーブル
を太くするなどの対策が必要になる場合があります。
長距離
ケーブル抵抗(往復)
=8Ω
スピーカートランス(1kΩ)
ほぼ100%
50%
スピーカーシステムの
インピーダンス値=8Ω
BTL(Balanced Transformer
Less)接続
BTL接続すると、2チャンネル分のアンプを1チャンネルの
アンプとして使用するため出力が2倍になります。
NOTE
プラスマイナスそれぞれの端子にアンプ出力が接続されてい
るので、他の端子やシャーシとの接触は故障の原因になりま
すのでご注意ください。
通常の接続
通常のアンプ
BTL接続
反転アンプ
XMV4280/XMV4140/XMV4280-D/XMV4140-D
資料
231
取扱説明書

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Xmv4280Xmv4140-dXmv4140