Yamaha CL3 Service Manual page 127

検査
1. 準備
1-1. 測定器
検査に使用する測定器は、各検査項目を十分精度良く測定
できる精度及び確度をもつものを使用してください。
測定器の入力インピーダンスは 100 k Ω以上とします。
• System Two
• テスター
• フ ィルター （12.7 kHz、‒6 dB/OCT）
• レベル計
1-2. 条件
◇ 特に指定しないときは以下の条件とします。
• WORD CLOCK は INT48 kHz にします。
• +48 V MASTER を ON にします。
• 測定 CH のみ ON とします。
PAN :
GAIN :
FADER :
PHONES LEVEL :
TALKBACK GAIN :
• 0 dBu = 0.775 Vrms
• 0 dBFS = 0 デシベル・フルスケール
• 発振器の出力インピーダンスは 150 Ωとします。
• ノイズ測定は 12.7 kHz、‒6 dB/OCT の LPF で補正
します。
（実効値ではなく平均値での測定とします。 ）
• 歪み測定は 80 kHz、 ‒18 dB/OCTのLPF で補正します。
◇ アナログ出力の検査時は以下の条件を追加、変更します。
• 最大出力測定時、特に指定のない場合は内蔵オシレー
ターから 0 dB を出力します。
• アナログ出力の負荷は、
OMNI OUT :
PHONES :
とします。
1-3. プログラムのアップデート
本体のプログラムが最新バージョンになっていない場合、最
新のプログラムにバージョンア ップする必要があります。
※ 最 新のプログラムは、YSISS ホームページよりダウンロードして、
USB 記憶装置に保存します。
(1) 本体のプログラムのバージョン確認方法
LCD 画面内で ［SET UP］ を押すと、 SETUP のページ
画面に現在のバージョンが表示されます。
(2) プログラムのアップデート方法
プログラムのアップデート方法は、 「FIRMWARE のアップ
デー ト 」の項を参照してください。 （165 ページ）
1-4. 初期化
［STORE］ス イッ チ を 押 し な が ら 電 源 を 立 ち 上 げ、
INITIALIZE ALL MEMORIES を実行して、初期化
を行います。 （167 ページ）
センター
MIN
NOMINAL （0 dB）
MAX
MAX
600 Ω
8 Ω
1-5. フェーダーのキャリブレーション
フェーダー の キ ャリブ レ ーションの 方 法 は、 「FADER
CALIBRATION」の項を参照してください。 （171 ページ）
1-6. カラーバーのキャリブレーション
カラーバーのキャリブレーションの方法は、 「カラーバーと
CH NAME LCD のキャリブレーション」の項を参照してく
ださい。 （173 ページ）
1-7. CPU シートの MRAM のバックアップ検査
電 源を ON にした 時、LCD の 画 面 に、 Memory Error!
Current Memories were Initialized. が表示されないこと
を確認します。
2. ANALOG IN / OUT 特性検査
2-1. OMNI IN 1-8 → OMNI OUT 1-8
条件 CH1‒8 の INPUT （ XLR） からアナログ信号を入力
し、CH1‒8 出力から出力される信号を計測します。
OMNI IN CH1‒8 を OMNI OUT 1‒8 にアサインし
ます。
A. AIN MAIN
1 利得
入力周波数 入力レベル
1 kHz +10 dBu
2 歪率
入力周波数 出力レベル
1 kHz +22 dBu
3 ノイズレベル
条件 測定する CH IN を 150 Ωでショー トします。
許容範囲
‒80 dBu 以下
4 残留ノイズ （OMNI OUT 1‒8）
条件 OMNI IN CH1‒8 を OFF にします。
許容範囲
‒88 dBu 以下
5 CH1‒8 間のレベル差
①で測定した利得差の範囲を以下の様になることを確認
します。
許容範囲
1 dB 以内
CL3/CL1
規定出力レベル 許容範囲
+4 dBu +4 ± 2 dBu
許容範囲
0.01 ％以下
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