ネック; 弦高 - Ibanez Guitar Manual

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  • ENGLISH, page 27
ネッ ク
ネックには弦の張力がかかっています。 チューニングの状態や弦の
ゲージを変更したときだけでなく、 温度や湿度の変化によっても反
り具合が微妙に変化します。 そのためネックにはアジャストロッドが
内蔵されており、 反り具合を微調整することができます。 正確にチュ
ーニングを行い、 演奏時の状態にギターを持って、 (Fig. 8)のように
1弦の1フレッ トと、 ネックとボディーの接合部分にもっとも近いフ
レッ トを同時に押さえた状態(1フレッ ト部にカポタストを装着する
と便利です。 )で、 8フレット部での弦とフレットの隙間を測ります。
同様に低音弦側(6弦側)でも同じ測定を行い、 それぞれの隙間を
0.3〜0.5mm(わずかな順反りの状態)に調整します。
ネックの形状や、 ネックとボディーのジョイント方法によって症状
はさまざまですが、 弦高が高い、 高音部の弦ビレ、 イントネーション
が合いにくいなどの症状が発生する場合は、 ネックが順反り(Fig. 9
A)しすぎている可能性があり、 この隙間が大きくなります。 弦高が低
い、 低音部の弦ビレや音づまりなどの症状が発生する場合は、 ネック
が逆反り(Fig. 9 B)状態になっている可能性があり、 この隙間が小さく
なります。 見た目だけでなく、 症状と合わせて判断し、 調整することが
必要です。
アジャストナットはネックのヘッド側に取り付けられています。 ギタ
ーに付属の六角レンチ、 またはソケットレンチを使用して、 逆そり
方向に曲げたい場合はアジャストナッ トを右方向(Fig. 10 A)に締め
込み、 順反り方向に曲げたい場合は左方向(Fig. 10 B)に緩めます。
1/4回転ずつを目安に、 少しずつチューニングと調整を繰り返してく
ださい。
*
ネックの調整には十分な注意が必要です。 アジャストナッ トが上手く
回らないときや正しく調整できない場合は、 無理な調整は避け、 お
買い求めになった楽器店か弊社にご相談ください。
弦高
弦高とはフレットと弦との距離を意味し、 演奏性に大きく影響しま
す。 ネックの反りを調整した後、 正確にチューニングを行ってからフ
レッ トと弦の隙間を測り、 弦高が正しいかを判断します。 (Fig. 11)のよ
うに14フレッ トに定規をあてて隙間を測ります。 表の値が目安となり
弦高が高すぎると演奏性が悪くなり、 反対に低すぎると弦ビレや音
づまり、 サスティーンの劣化などを招きます。
弦高調整はブリッジの種類によって調整方法が異なりますので、 各
ブリッジの調整マニュアルにしたがって調整を行ってください。
ネック調整後や異なったゲージへの弦交換後も弦高が微妙に変化
しますので再調整が必要です。
*
表示以外の弦は1弦と最低音弦の間で徐々に隙間が大きくなるよう
に調整します。 また、 弦高を大幅に高く調整する場合は弦が切れる可
能性がありますので、 あらかじめ弦を緩めてから調整を行ってくださ
い。
メンテナンスマニュアル
8th fret
8th fret
Fig. 8
Fig. 8
Fig. 9
Fig. 9
Fig. 10
Fig. 10
Fig. 11
Fig. 11


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