■ 定格/性能
(F3SX-E-D1RR,F3SX-E-D1D1RR)
項 目
定格電源電圧
DC24V±10% リップル(p-p)10%以下
電源投入後立ち上がり時間
5 秒以下
制御回路の保護
出力負荷短絡保護、電源逆接続保護(注 1)
過電圧カテゴリ (IEC60664-1)
Ⅱ
絶縁抵抗
リード線一括−ケース外部間 100MΩ以上(DC500V メガにて)
耐電圧
リード線一括−ケース外部間 AC2200V 50/60Hz 1min.
動作時:-10〜+50℃ (ただし、氷結、結露なきこと。)
周囲温度
保存時:-30〜+70℃ (ただし、氷結、結露なきこと。)
周囲湿度
動作時・保存時:各 35〜85%RH (ただし、氷結、結露なきこと。)
耐振動
10〜55Hz 複振幅 0.7mm X,Y,Z 各方向 20 掃引 (通電)
耐衝撃
100m/s
ケース材質
ガラス繊維強化ポリアミド 66(PA-66-FR)
保護構造
端子台:IP20、本体:IP40(IEC60529)
非常停止入力
ON :DC15〜24V±10%
リセット入力
入力
OFF:オープンあるいは、0〜DC5V 以下
フィ−ドバック入力
内部インピーダンス:約 5kΩ
補助入力
PNP トランジスタ出力
負荷電流 300mA 以下(抵抗負荷/誘導負荷)(注 2)
残留電圧(オン時):2V 以下(注 3)
DC 半導体安全出力
残留電圧(オフ時):0.1V 以下
DC 半導体出力
もれ電流(オフ時):0.1mA 以下
許容容量負荷:1μF 以下
出力端子−負荷間許容配線抵抗:4Ω以下
PNP トランジスタ出力
補助半導体出力
負荷電流:25mA 以下、残留電圧:2V 以下(注 3)
主接点(安全出力)数
2a
補助接点(補助出力)数
1b
11/12 端子
AC250V 50/60Hz DC30V 5A
(補助接点:補助出力)
抵抗
23/24 端子
負荷
定格
33/34 端子
AC250V 50/60Hz DC30V 3.15A(5A) (注 4)
リレー接点出力
負荷
(主接点:安全出力)
AC-15:AC240V / 2A cosφ=0.3
誘導負荷
DC-13:DC24V / 1A L/R=48ms
最小適用負荷(注 5)
DC24V / 5mA(参考値)(注 6)
電気的耐久性(注 5)
10 万回以上(開閉頻度 1800 回/h)
機械的耐久性(注 5)
1000 万回以上(開閉頻度 36000 回/h)
安全カテゴリ、パフォーマンスレベル(PL) (EN ISO13849-1)
カテゴリ 4、PL e
安全度水準(IEC61508)
SIL3
定格電流
500mA以下(入出力などの接続機器消費電流を除く)
DC 半導体安全出力(SS1、SS2 端子)
ON→OFF:30ms 以下
安全出力モニタ(AS1 端子)
OFF→ON:126 以下
応答時間
安全リレ−出力(23/24 端子、33/34 端子)
応答時間:40ms 以下
補助リレー出力(11/12 端子)
動作時間:156ms 以下
質量
約 0.6kg(本体のみ)
外形
6 スロット:135(W)×111(H)×113(D)
非常停止スイッチ(1ch、2ch 共用)・
接続可能な入力機器
セ−フティドアスイッチ(1ch、2ch 共用) 2 セット
(注 1) 本保護機能が作動した場合は、電源再投入にて復帰してください。
(注 2) 誘導負荷には、負荷に並列にダイオードなどのサージアブソーバを接続してください。
(注 3) コード延長による電圧降下を除く。
(注 4) 安全リレー出力に外部ヒューズを設ける必要があります。安全カテゴリによりヒューズ定格が異なります。
① カテゴリ4, PL e(EN ISO13849-1)で使用する場合
安全リレー出力を接点溶着から保護するために外部にヒューズを設ける必要があります。ヒューズ定格は3.15A以下です。リレー接点に印加できる電流は、ヒューズ定格により
制限されて3.15A以下(抵抗負荷)となります。
② カテゴリ3, PL d(EN ISO13840-1)以下で使用する場合
外部に設けるヒューズ定格は5A以下です。リレー接点に印加できる電流は、ヒューズ定格により制限されて5A以下(抵抗負荷)となります。
詳しくは、prEN50156-1 の 10.4.3.4 章を参照してください。
(注 5) 内蔵しているリレー単体の性能。※耐久性の条件は、周囲温度+15〜+35℃、周囲湿度 25〜75%RH です。
(注 6) 参考値です。これ以下での使用には適しません。一度でも大きい負荷をかけますと微少負荷の開閉ができなくなる可能性があります。
■LED 表示
メインモジュ−ル
表示
色
名 称
PW
緑
電源表示灯
ER
赤
エラー表示灯
RS
緑
リセット入力表示灯
LK
黄
インターロック表示灯
T1
緑
T12 入力表示灯
T2
緑
T22 入力表示灯
緑
安全出力 ON 表示灯
EN
赤
安全出力 OFF 表示灯
■LED 表示
D1 モジュール
表示
色
名 称
ER1
赤
エラー表示灯
ER2
赤
エラー表示灯
D1
緑
端子 5 入力表示灯
D2
緑
端子 7 入力表示灯
D3
緑
端子 12 入力表示灯
D4
緑
端子 10 入力表示灯
リレー出力モジュール (R モジュール)
■LED 表示
表示
色
名 称
EN1
緑
安全リレー出力 ON 表示灯
EN1
赤
安全リレー出力 OFF 表示灯
定格・性能
形 F3SX-E-D1RR
形 F3SX-E-D1D1RR
2
X,Y,Z 各方向 1,000 回 (通電)
カテゴリ 4、PL e
SIL3
650mA以下(入出力などの接続機器消費電流を除く)
ON→OFF:35ms 以下
OFF→ON:147ms 以下
応答時間:45ms 以下
動作時間:177ms 以下
約 0.7kg(本体のみ)
7 スロット:157.5(W)×111(H)×113(D)
非常停止スイッチ(1ch、2ch 共用)・
セ−フティドアスイッチ(1ch、2ch 共用) 4 セット
機 能
通電しているときに点灯します。
エラーが発生したときに、点灯または点滅します。
点灯:非常停止入力間で同期がとれていない
1 回点滅:非常停止入力間が短絡・配線ミス
2 回点滅:非常停止入力回路が故障・配線ミス
3 回点滅:Y1、Y2、Y3 端子の配線ミス・断線
4 回点滅:DC 半導体安全出力の短絡・配線ミス、DC 半導体安全出力回路の故障
5 回点滅:安全リレー出力回路の故障・溶着
6 回点滅:外部機器からのフィードバック信号の異常
常時点滅:ノイズの影響、F3SX 内部回路の故障
次の場合に点灯します。
・オートリセット時:Y3 端子が入力 ON のとき
・マニュアルリセット時:Y2 端子が入力 ON のとき
インターロック状態のときに点灯します。
T12 端子が入力 ON のときに点灯します。
T22 端子が入力 ON のときに点灯します。
安全出力が ON のときに点灯します。
安全出力が OFF のときに点灯します。
機 能
端子 5 または端子 7 入力異常時に、点灯または点滅します。
点灯:入力間で同期がとれていない
1 回点滅 :入力間が短絡・配線ミス
2 回点滅 :入力回路が故障・配線ミス
端子 12 または端子 10 入力異常時に、点灯または点滅します。
点灯:入力間で同期がとれていない
1 回点滅:入力間が短絡・配線ミス
2 回点滅:入力回路が故障・配線ミス
端子 5 入力時に点灯します。
端子 7 入力時に点灯します。
端子 12 入力時に点灯します。
端子 10 入力時に点灯します。
機 能
安全リレー出力 ON のときに点灯します。
安全リレー出力 OFF のときに点灯します。
■配線例
注.F3SX-E-D1RR には R モジュールが 2 セット組み込まれています。
F3SX-E-D1D1RR には D1 モジュールが 2 セット、R モジュールが 2 セット組み込まれています。
ヒューズ
RY1
AC
RY2
KM1
KM2
E1
DC24V
KM1
KM2
M1
M
信号名
安全出力モニタ
補
助
レディ出力
半
導
体
出
力
スタンバイ出力
フィ−ドバック入力
始動命令入力
(注1) R1/R2 モジュールの場合は、F3SX 用機能設定支援ソフト(形 F3SX-CD□□□、別売)にて、ディレー時間設定値を考慮して、フィードバック監視時間しきい値を変更する必要が あ
ります。
■エラー表示と対策
F3SXがエラーを検知した場合、ERの表示灯が点灯、または点滅しエラー内容を知らせます。下表に従って対策を実施してください
■メインモジュール
ER 表示灯の動作
非常停止スイッチの入力同期エラー
点灯
非常停止スイッチ入力間の短絡・配線異常
1 回点滅
非常停止スイッチ入力端子回路の異常
2 回点滅
リセット入力端子の異常
3 回点滅
DC 半導体安全出力端子の異常
4 回点滅
リレー出力端子の異常
5 回点滅
フィードバック入力端子の異常
6 回点滅
ノイズ、または F3SX の故障
常時点滅
■D1モジュール
ER1表示灯は1系統側のエラー、ER2表示灯は2系統側のエラーを表します。
ER1 / ER2 表示灯の動作
入力機器の入力同期エラー
点灯
入力機器の入力間の短絡・配線異常
1 回点滅
入力機器の入力端子回路の異常
2 回点滅
D1モジュール
メインモジュール
S2
11
21
S1
12
22
E1
S4
DC24V
(NC接点)
5
A1
T11
T12
T21
T22
Y1
Y2
Y3
入力
回路
制御回路
E1
DC24V
DC24V
COM
DC24V
DC24V
0V
A2
SSC AS3
AS2
AS1
SS1
SS2
FB
9
S6
RY1
RY2
(NC接点)
DC24V
E1
KM3
KM5
KM4
S1
:非常停止スイッチ(直接開路動作接点)(形A165E、形A22E)
KM6
S2
:リセットスイッチ
S3、S5
:リミットスイッチ
S4、S6
:セーフティリミットスイッチ(直接開路動作接点)(形D4N、形D4B)
KM1〜KM6:マグネット・コンタクタ
M2
M
M
M3
RY1、RY2:リレー
M1〜M3
:3相モータ
E1
:DC24V電源(形S82K)
注1. 上記配線例はカテゴリ4相当になります。
注2. 上記配線例の停止カテゴリ(EN60204-1)は0になります。
端子名
動作概要
AS1
安全出力と同期・同論理の信号を出力します。
電源投入後、F3SX の CPU が初期化され、入出力が正常に制御可能な状態
になったときに出力 ON します。ロックアウト時、またはメインモジュ−ルに接
AS2
続した非常停止スイッチの押し下げ時に、出力 OFF します。また、スタンバイ
出力と異なり、入力機器のいずれかが OFF した場合も、本出力は OFF となり
ます。
電源投入後、F3SX の CPU が初期化され、入出力が正常に制御可能な状態
AS3
になったときに出力 ON します。ロックアウト時、またはメインモジュ−ルに接
続した非常停止スイッチの押し下げ時に、出力 OFF します。
外部装置の状態を監視するため、外部コンタクタの NC 接点など、DC 半導体
安全出力と論理が反転した信号を入力します。フィ−ドバック入力信号と、DC
半導体安全出力が同期しているかを監視しており、同期していない場合、また
は監視時間内にフィードバック信号が入力されない場合にロックアウト状態と
なります。
FB
上位側からの始動命令を入力します。始動命令入力および接続された入力
SSC
機器の両信号が ON の時に安全出力を ON します。
内 容
原 因
非常停止スイッチの接点不良。
非常停止スイッチとの配線が正しくない。
非常停止スイッチの配線がショートした。
非常停止スイッチ入力回路の故障。
過大なノイズの影響を受けている。
リセット入力端子の配線が正しくない。
リセット入力端子の配線が断線、ショートした。
リセット入力端子回路の故障。
負荷(外部機器)の故障。
負荷(外部機器)との配線が正しくない。
DC 半導体安全出力回路の異常。
リレー出力の故障。
過大なノイズの影響を受けている。
コンタクタなどの外部機器との配線が正しくない。
コンタクタなどの外部機器の故障。
過大なノイズの影響を受けている。
F3SX の内部回路が故障した。
内 容
原 因
入力機器の接点不良。入力機器との配線が正しくない。
入力機器の配線がショートした。
過大なノイズの影響を受けている。
入力機器入力回路の故障。
S3
(NO接点)
24
リレー出力モジュール
リレー出力モジュール
23
(Rモジュール)
(Rモジュール)
11
12
ヒューズ
ヒューズ
6
7
8
11
23
33
11
23
33
入力
回路
K1
K3
DC24V
DC24V
AC
DC24V
K2
K4
入力
入力
回路
回路
10
11
12
12
24
34
12
24
34
KM3
KM4
KM5
KM6
11
12
24
5
6
7
8
リミットスイッチまたは
23
ドアスイッチを使用
しない場合の配線例
S5
(NO接点)
9
10
11
12
不使用時の配線
オ−プン
オ−プン
オ−プン
使用しない場合は、下図のように配線してください。
A1
11
リレー出力
メインモジュール
モジュール
DC24V
(Rモジュール)
(注1)
A2
FB
12
A1端子と直接接続してください
。
対 策
非常停止スイッチとの配線が正しいか確認する。
非常停止スイッチ、または配線が正しいか確認する。
F3SX を交換する。
F3SX 周辺のノイズ環境を確認する。
リセット入力端子の配線が正しいか確認する。
リセット入力端子の配線が正しいか確認する。
F3SX を交換する。
負荷(外部機器)を交換する。
負荷(外部機器)との配線が正しいか確認する。
F3SX を交換する。
F3SX を交換する。
F3SX 周辺のノイズ環境を確認する。
コンタクタなどの外部機器との配線が正しいか確認する。
コンタクタなどの外部機器を交換する。
F3SX 周辺のノイズ環境を確認する。
F3SX を交換する。
対 策
入力機器、または配線が正しいか確認する。
入力機器との配線が正しいか確認する。
F3SX 周辺のノイズ環境を確認する。
F3SX を交換する。