Horiba Scientific 9600-10D Instruction Manual

Ionic liquid type ph electrode

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本取扱説明書はイオン液体 pH 電極 9600-10D を取り扱う方
を対象に書かれています。
ご使用になる前にこの取扱説明書をお読みください。
本 電 極 は、比 較 電 極 の 液 絡 部 に ゲ ル 化 し た イ オ ン 液 体
(Tributyl (2-methoxyethyl) phosphonium bis 
(pentafluoroethanesulfonyl) amide)を採用しています。
このため KCl のサンプルへの溶出がなく、 従来の弊社 pH 電
極に比べ、低導電率のサンプル測定における正確さ、再現
性、安定性にすぐれています。また、KCl と反応するサンプ
ルの pH 測定にも最適です。
本電極は、pH メータ(D-10、D-20、D-50、F-10、F-20、F-
50、F-70 シリーズ)に接続して使用できます。
安全にお使いいただくために
注 意
切り傷注意
ガラスの破片でけがをします。電極の先端はガラスでできていま
す。割らないように注意してください。
寿命
電極の洗浄を適切に行っても校正エラーが発生する場合、 電
極の寿命です。
液絡部を水溶液に浸漬するとイオン液体が水溶液に溶出し
ますので(溶解度 200 mol/L) 、液絡部中のイオン液体量が
一定量以下になると寿命となります。寿命の目安は、1 日 2
時間 25C の純水に浸漬させた場合で約 1 年です。 浸漬条件
によって、寿命は異なります。
特性
 イオン液体型電極の特性上、界面活性剤や重金属イオン
が存在するサンプルでは測定誤差が生じます。詳細は、
「測定に影響を与えるサンプル」 (4 ページ)を参照して
ください。
 イオン液体を構成するイオンが、サンプル中の物質に影
響を与えることがあります。 詳細は 「サンプルへの影響」
(4 ページ) 」を参照してください。
 液絡部が変色することがありますが、性能上問題はあり
ません。詳細は「液絡部の色の変化」 (4 ページ) 」を参
照してください。
計量法の再検定について
計量法の再検定は、 「付録 1. 直線性の検査手順」 (4 ページ)
に従って、 直線性が検定基準を満たすことを確認したうえで
実施することをお勧めします。 基準を満たさない場合は、 電
極の寿命が近づいています。
使用上の注意
 測定サンプルの性質や長時間の浸漬などによって、セン
サ部材が測定サンプル中に溶出するおそれがあります。
測定サンプルが皮膚に付いた場合は、水、石鹸などで十
分に洗い流してください。また、食品測定時、測定した
サンプルを食用に使用しないでください。
 電極をものにぶつけたりしないでください。
 電極にひびや割れがあると測定できません。新しい電極
に交換してください。
 電極の使用温度範囲外では使わないでください。電極が
こわれるおそれがあります。
 フッ化水素酸はガラスを侵すため、フッ化水素酸を含ん
だサンプルの測定は行わないでください。
 有機溶媒は、比較電極の液絡部を劣化させますので、有
機溶媒での洗浄や有機溶媒のpH測定は避けてください。
〒 601-8306 京都市南区吉祥院宮の西町 31 番地
http://www.horiba-adt.jp
イオン液体型 pH 電極
9600-10D 取扱説明書
本電極について
製品に関する技術的なお問い合わせやご相談は、
カスタマーサポートセンターまでお願いいたします。
フリーダイヤル 0120-37-6045  
受付時間 9:00 ~ 12:00、13:00 ~ 17:00(祝祭日を除く月曜日~金曜日)
CODE:GZ0000267511A
© 2017 HORIBA Advanced Techno Co., Ltd.
 0.1 mol/L 以上の濃度の酸あるいはアルカリ下の連続使
用は避けてください。電極性能が損なわれたり、寿命を
短くするおそれがあります。
 電極のコネクタ部に水やサンプルを付けたり、汚れた手
で触れたりしないようにしてください。正確な測定がで
きません。
 応答ガラス膜や液絡部が汚れた場合は洗浄してくださ
い( 「電極の洗浄」 (3 ページ)参照) 。
 応答ガラス膜内部に塩化銀が析出することがあります
が、性能上問題はありません。
廃棄に関して
 電極を廃棄するときは、各地方自治体の指示に従ってく
ださい。
 測定後のサンプルは、各地方自治体の指示に従って廃棄
してください。イオン液体は劇毒物ではありませんが、
リンとフッ素を含みます。これらは水質汚濁防止法、下
水道法の規制対象物質です。通常の pH 測定後のサンプ
ルは排水基準を超えることはありませんが、50 日以上
電極を浸漬した後のサンプル 1 L は、規制値を超えるお
それがあります。
内容物
品名
電極 9600-10D
保護キャップ
センサホルダ
取扱説明書
注 記
付属のセンサホルダ(部品番号:3200373961)は消耗品です。
破損や紛失した場合は購入してください。
各部の名称
キャップ
コネクタカバー
リード線
温度コネクタ
January, 2017
数量
1 本
1 個
1 個
1 部
応答ガラス保護ガード
電極ボディ
液絡部
応答ガラス膜
保護キャップ
ローレットネジ
電極コネクタ

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  • Page 1 CODE:GZ0000267511A January, 2017 © 2017 HORIBA Advanced Techno Co., Ltd. イオン液体型 pH 電極 9600-10D 取扱説明書 本取扱説明書はイオン液体 pH 電極 9600-10D を取り扱う方  0.1 mol/L 以上の濃度の酸あるいはアルカリ下の連続使 を対象に書かれています。 用は避けてください。電極性能が損なわれたり、寿命を ご使用になる前にこの取扱説明書をお読みください。 短くするおそれがあります。  電極のコネクタ部に水やサンプルを付けたり、汚れた手 本 電 極 は、比 較 電 極 の 液 絡 部 に ゲ ル 化 し た イ オ ン 液 体...
  • Page 2 仕様 電極の取り付け   1. センサホルダを電極保持用の溝へ上部からスライドさ 9600-10D 製品形式 せて入れます。 使用 pH 範囲 pH 0 ~ 14 0 ~ 40°C 使用温度範囲 センサホルダ 保管温度範囲 0 ~ 50°C 銀 / 塩化銀 内部電極 PVDF-HFP、イオン液体 液絡部材質 接液部材質 ガラス、PBT、PVDF-HFP、イオン液体 210 mm 電極長さ 12 mm 接液部外径 電極保持用の溝...
  • Page 3 1. 「応答ガラス膜の汚れの種類と使用する洗浄液」の表を より正確な測定のために  参照して、汚れの種類に合った洗浄液を準備します。 精密な測定を行うときには、 以下の項目を参考にしてくださ い。 2. 応答ガラス膜の汚れが取れるまで、洗浄液に浸けます。  測定前に校正を行ってください。 または、洗浄液を含ませたガーゼなどで汚れをふき取り  校正 / 測定時はサンプルをスターラでゆっくり撹拌して ます。 ください。 注 記  校正 / 測定前に標準液 / サンプルで軽く共洗いすると、 応 答も速く再現性よく測定できます。  液絡部には洗浄液を付けないでください。  校正する標準液とサンプルの温度をできるだけ同じに  応答ガラス保護ガードをねじるなど、無理な力を加えないよう してください。 注意してください。  手動または自動で温度補償を行ってください(温度補償 の方法は、 pHメータの取扱説明書を参照してください) 。 ...
  • Page 4 イオン液体型 pH 電極の特性について 付録 1. 直線性の検査手順   1. 「電極の洗浄」 (3 ページ)に従って、電極を洗浄してく 測定に影響を与えるサンプル  ださい。  イオン液体型比較電極の特性上、界面活性剤や重金属イ 2. pH 4.01 フタル酸塩標準液、pH 6.86 リン酸塩標準液、 オンにより測定誤差が生じます。誤差の程度は、界面活 pH 9.18 ホウ酸塩標準液を液絡部が浸漬する位置まで 性剤や重金属イオンの種類と濃度に依存します。 ビーカなどに入れて、25C の恒温にします。 界面活性剤の参考として、ドデシル硫酸ナトリウム 3. 各標準液に電極を浸漬し、pH メータの mV 測定で 1 分 (SDS)がサンプルに含まれている場合に、SDS の濃度 後の起電力を読み取ります。...
  • Page 5 9600-10D Instruction Manual This manual describes the ionic liquid type pH electrode linearity inspection " (page 4) before applying for verification 9600-10D. Read this manual carefully, before using the renewal. If the linearity does not meet the standards, the electrode.
  • Page 6 Knurled nut paper. Electrode connector Lead Temp. connector Specifications  Electrode model 9600-10D Measurement range pH 0 to pH 14 Operating temperature range 0°C to 40°C Attachment of the electrode  Storage temperature range 0°C to 50°C 1. Insert the sensor holder into a groove for keeping the...
  • Page 7 2. When there are air bubbles inside the responsive glass Note membrane, shake the electrode lightly to remove bubbles. Follow the respective instructions for each cleaning solution. Cleaning solutions for the responsive glass membrane Dirt type Cleaning solution General dirt Diluted neutral detergent 3.
  • Page 8 2. Wash the inside of the protective cap with ion exchange In calibration with phthalate standard solution, for instance, water, then add enough ion exchange water to soak the an error of 0.034 pH (= 2 mV) may occur in measured pH of sponge.

This manual is also suitable for:

3200358859

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