4-2-2. 光軸の確認
1. AマウントアタッチメントにEマウントアタッチメントを取り付け,フランジバック測定器に取り付ける。
注意: Eマウントアタッチメントに取り付けるカメラは,以下のように設定してください。
• フォーカスモード: マニュアルフォーカス
• 手ブレ: OFF
2. 対物レンズ (10x) に延長治具 (47.00 mm) を取り付け,フランジバック測定器に取り付ける。
3. フランジバック測定器に被検レンズを取り付け,1000 mmコリメータを設置する。
被検レンズ
延長治具 (47.00 mm)
1000 mmコリメータ
Eマウントアタッチメント
4. 被検レンズのフォーカスが∞になるように,フォーカスリングを∞方向に回転させる。そして顕微鏡を覗きながらチャート像が
中央に見えるように光軸を合わせる。
5. 顕微鏡を覗きながらフランジバック測定器のノブを回転させ,ピントが合う位置で止める。
また,同時に光軸の見え方を確認する。 (下図参照)
注意: 図は一例を示しています。実際のチャートの見え方とは異なる場合があります。
センターブレおよびアス
最良の状態
フランジバック測定器のダイヤルを回して
ピント合わせを行うと, チャート像がずれる。
SEL85F14GM (FE 1.4 / 85 GM) (FE 85mm F1.4 GM)
カメラ
(Eマウントレンズ交換式
デジタルカメラ全般)
6. 下記手順(1) 〜 (6)を行い, AS値およびCB値が規格値以内かどうかを確認する。
AS:
リングチャートにピントを合わせた時,リングチャート像のフレアーが十字方向に分かれて見える現象。 (下図 (a))
(1) チャート端の二点(ほぼ対称の位置)におけるフレアーが最も少なくなる位置 (下図 (b) 矢印) でダイヤルを止めて,ダイヤ
ルゲージの値を読み取る。 <A>
(2) 上記 (1) の位置に対して90° 位相をずらしたチャート端の二点におけるフレアーが最も少なくなる位置 (下図 (c) 矢印) でダ
イヤルを止めて,ダイヤルゲージの値を読み取る。 <B>
(3) AS値を算出 (<A>と<B>の差分絶対値) し,規格値以内かどうかを確認する。
AS値 = <A> - <B>
CB:
リングチャートにピントを合わせた時,リングチャート像の一方向のフレアーが大きく尾を引いて見える現象。 (下図 (d))
(4) 最大フレアー側のチャート端で最もピントが合う位置 (下図 (e) 矢印) でダイヤルを止めて,ダイヤルゲージの値を読み取
る。 <C>
(5) 最大フレアーと180° 反対側のチャート端で最もピントが合う位置 (下図 (f) 矢印) でダイヤルを止めて,ダイヤルゲージの
値を読み取る。 <D>
(6) CB値を算出 (<C>と<D>の差分絶対値) し,規格値以内かどうかを確認する。
CB値 = <C> - <D>
AS
CB
規格値 (参考値)
CB ( センターブレ) AS ( 軸上アス)
0.04 mm 以下
0.03 mm 以下
7. 規格値を満足していない場合は, 「4-2-3 光軸の調整」 を行う。
4-4
(1)
(2)
(2)
(1)
(5)
(4)