Sanwa SH-88TR Instruction Manual

Sanwa SH-88TR Instruction Manual

All purpose multitester with current control-type zero center function
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SH-88TR
マルチテスタ
MULTITESTER
取扱説明書
INSTRUCTION MANUAL
本社=東京都千代田区外神田2−4−4・電波ビル
郵便番号=101-0021・電話=東京 (03) 3253−4871㈹
大阪営業所=大阪市浪速区恵美須西2−7−2
郵便番号=556-0003・電話=大阪 (06) 6631−7361㈹
Dempa Bldg., 4-4 Sotokanda 2-Chome, Chiyoda-Ku,Tokyo, Japan
16-1503 2040 2040
植物油インキを使用しています。
DRAWING No. SH88TR 16-1503 2040 2040
測定範囲及び性能
許容差保証温湿度範囲:23±2 ℃ 75 %RH以下 結露のないこと。
使用温湿度範囲:0〜43 ℃ 80 %RH以下 結露のないこと。
姿勢:水平±5 °
測定種類
測  定  範  囲
許 容 差
備  考
0−0.12 V−3 V−12 V−30 V−120 V
最大目盛値
内部抵抗
直流電圧
−300 V−1200 V− (25 kV)
の± 2.5 %
DCV
20 kΩ/V
25 kVは別売 HVプローブによる
(1200 V以下)
直流電圧
センタ零メータ式
±0−6 V−15 V−60 V−150 V−600 V
最大目盛値
± DCV
内部抵抗
の± 5 %
(NULL)
40 kΩ/V
直流電流
0−50μA −3 mA−30 mA−0.3 A
最大目盛値
端子電圧降下
DCmA
(50μAは DC 0.12 Vレンジと共通 )  
の± 2.5 %
300 mV (分流器分)
最大目盛値
0−3 V−12 V −30 V−120 V −300 V−1200 V
交流電圧
内部抵抗
の± 3 %
30 Hz〜100 kHz  ±1 dB
3 V のみ
ACV
30 V以下
9 kΩ/V
           
40 Hz〜 20 kHz ±3 %  
± 5 %
レンジ表示   最小値    最大値
× 1000μF ......1000μF      1 F
容  量
C充電電流による
× 100μF ...... 100μF    0.1 F
概 略 値
C
最大振れ指示
× 10μF ......
10μF     0.01 F
× 1 μF ......
1μF    1000μF
低周波出力
−10 dB〜+11 dB (AC 3 V レンジ) 〜+63 dB
ACV と同じ
ACV と同じ
dB
0 dB=0.775 V ( 1 mW) , 600 Ωインピーダンス回路
レンジ表示  ×1    ×10  ×100 ×1 k ×10 k
抵抗
内蔵電池
最大値 3 kΩ 30 kΩ 300 kΩ 3 MΩ 30 MΩ
目盛長の
Ω
中心値 20 Ω 200 Ω 2 kΩ
20 kΩ 200 kΩ
R6 ( 1.5 V) × 2
導通表示
± 3 %
最小値 0.2 Ω
2 Ω
20 Ω 200 Ω 2 kΩ
6F22 ( 9 V) × 1
LED 付き
導通表示 LED × 1レンジにて (約10 Ω以下発光)
0−150μA............ ×1 kΩ レンジ
漏洩電流
被測定物測定中
目盛長の
0− 1.5 mA............ ×100 Ω レンジ
(I
+ , − COM を
CEO
0− 15 mA............ ×10 Ω レンジ
± 5 %
L I
流れる端子間電流
0−150 mA............ × 1 Ω レンジ
直流電流
トランジスタh
: 0〜1000 ( ×10 Ω レンジにて)
目盛長の
別売h
FE
増幅率 h
PAT. No.1306641 ( 日) , No.1482137 (英)  
± 3 %
コネクタ使用
FE
●寸法・質量 :150×100×36 mm 約280 g
●付 属 品:φ 5 × 20 ヒューズ (0.5 A / 250 V) スペア 1 本内蔵, テストリード
1 組(TL-61) ,取扱説明書 1 部
●別売付属品:高圧プローブ (HV-10) , 携帯ケース (C-YS) , hFEコネクタ (HFE-6T) 。
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DRAWING No. SH88TR 16-1503 2040 2040
3. 
指示計目盛:黒色②......DCV,A&ACVを使用します。
0−30の目盛にて単位は mA,A。30 mA は直読し,他のレンジはそれぞれ換算
して真値を求めます。
50 μ Aのみ黒色 ⑧......50 μ A (×2 μ A) を使用。 0−25 を2倍して0−50 μA として読
みとります。
4. 
レンジ切換スイッチは 50 μ A測定の際には DCV 0.12 レンジと共用,他は DCmA
範囲の所定のレンジにセットして測定してください。 
 注意  
電流測定の場合,必ず負荷を通して直列に接続すること。そして電圧
の印加は絶対にさけるように御注意ください。
第3図
● 交流電圧 (ACV) の測定
1.  使 用 範 囲:ACV 3 V−12 V−30 V−120 V−300 V−1200 V
2.  測 定 端 子:+,− COM。
3.  指示計目盛:黒色②......DCV,A&ACV を使用します。
0−30,0−120 の2 種からなり単位はV。30 V,120 V は直読し,他のレン
ジはそれぞれ換算して真値を求めます。 (但し12 V 以上) 3 Vのみ黒色⑤のAC 3 V
専用目盛を使用し指示値は直読にて値を求めます。
4. レンジ切換スイッチは ACV 範囲の必要なレンジに設定して測定します。
5.  注意
(イ) 正弦波交流以外の測定では誤差を生じます。
(ロ) 周波数が高くなると誤差が大きくなります。
(3 V,12 V,30 V の各レンジでは 40 Hz 〜 30 kHz で約 3 %)
(ハ) 3 kVA を超える電力ラインでの測定は危険です。
● 低周波出力 (dB) の測定
1.  使 用 範 囲:−10〜+11〜+63 6レンジ
2.  測定は ACV の場合と全く同じ方法で行います。
3. 本器の dB 目盛⑨は AC 3 V レンジに対応して目盛られたもので 600 Ωインピー
ダンス回路の出力測定の場合のみ 0 dB =1 mWとして,その出力値が dB 値で直読
できます。 (0 dB = 1 mW = 0.775 V とする)
4. 12 V レンジ以上は,下表の加算 dB 値を加えて真値を算出します。
  
AC電圧レンジ
3 V
12 V
30 V
120 V
300 V
1200 V
加算dB値
0
12
20
32
40
52
最大dB値
+11 dB
+23 dB
+31 dB
+43 dB
+51 dB
+63 dB
(例:12 V レンジで+10 dB 指示したとすれば加算表から 12 dB を加え真値は
+22 dB となります。 )
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DRAWING No. SH88TR 16-1503 2040 2040
内蔵電池の交換
1
.  × 1 Ωレンジで零オーム調整が不能に
なった場合は,内蔵の1.5 V (R6) 電池の
消耗ですので新品電池 2 ケと交換してくだ
さい。
2.  ×10 kΩレ ンジのみ零オ ーム調整が不能
になった場合は,内蔵の 9 V (6F22) 電池を
新品と交換してください。
3.  電池交換の際には, リアケースの4 φ
× 12 ネジを取りケースをはずし第 8 図の
指示通り極性を間違わぬよう正しく挿
第8図
入してください。
ヒューズの交換
Ωや DCA, Cレ ン ジに誤って電灯線電圧 (100 V) などを加えますと, ヒューズが切
れて回路を保護します。
Ωレンジでメータを振らせる操作をしても (9 頁参照) , メータが全く振れない原因
の多くは,ヒューズのしゃ断によるものですが,回路部品の焼損による場合もあり
ます。
警告
ヒューズは安全や性能を維持するため
同定格のもの
(0.5 A / 250 V) をご使用
ください。 (入手しにくい場合は
当社へご注文ください) また
ヒューズの代用
品を用いたり短絡することは絶対にしてはいけません。
注意
ヒューズの抵抗:定格0.5 A/250 V より小さなヒューズや消弧剤入りヒューズを使
用すると,ヒューズの抵抗の影響で× 1 レンジの 0 Ω調整ができなくなったり,
測定精度が低下します。同仕様,同定格のヒューズをご使用ください。
(Ⅰ) トランジスタの測定(トランジスタチェッカとして)
本器にh
コネクタ (HFE−6T ) を接続し使用することによって , トランジスタ
FE
の直流電流増幅率h
(I
/ I
)を 0〜1000 の範囲で測定できます。
FE
C
B
①プローブジャック
第 9 図
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MODEL SH-88TR 形
はじめに
 このたびは,サンワテスタ SH-88TR 形をお求めいただき,誠にありがとうござ
います。
 ご使用前に,この説明書をお読みのうえ,正しく安全にお使いくださるよう,お
願いいたします。特に,安全測定のためのご注意 (2頁) と,ご使用法は重要です。
 なお,この説明書は製品と一緒にして,大切に保存してください。
特長
1. ±DCVセンタ零メータが可能
(NULLメータ,電流制御式センタ零機能)
ワンタッチ切換操作で簡単にセンタ零メータになります。
これにより+,−極性の判別が容易となり,ディジタル回路,オペアンプ
回路,及びTV・FM 回路などの測定に威力を発揮します。
2. コンデンサの容量チェック
コンデンサの充電特性を利用して1 μF〜 1 F (10
により測定できます。 (電気二重層コンデンサは,内部抵抗が大きいため,測定
誤差が大きく測定対象にはなりません。)
3. 光で導通判定,導通表示LED付き
目で見る導通チェック用 LED を装備。導通表示がメータ内に設置された
LED の発光によって判定できます。
4. OUTPUT ( 直列コンデンサ端子) 付き
テレビ,オーディオその他電子回路の信号検出に便利です。
5. 安全性重視の測定端子及びテストリード
本器の測定端子及び使用するテストリードのプラグ側は金属部分が全く露出
しない絶縁ガード付きの特別な設計が施されており,被測定者への安全性に対
して充分な配慮がなされています。
6. 二重保護装置付き
高性能ヒューズと保護ダイオードとのコンビによる安全性を考慮した回路設
計になっています。
7. 直流高電圧計として
高圧プローブ (HV−10) の使用により、テレビなどのDC 0〜25 kVまでが測定
できます。
- 1 -
DRAWING No. SH88TR 16-1503 2040 2040
お取扱い上の一般的なご注意
1. 指示計の零位確認:
指示計の指針が目盛左端 0 線よりずれている時は,パネル中央の零位調整器を
まわして正しく0 線に合わせてください。
2. 極性切換スイッチ位置の確認:
本器の極性切換スイッチは± DCV(センタ零メータ)測定の時にのみ使用し
てください。一般の測定は全てΩ,AC,+ DC 側の位置で行います。センタ零
NULL)側に切換えたままですと指針はメータの中央付近を指示した
ままとなり,一般の測定はできません。
3. 振動:
本器は精密機器です。過度な振動や衝撃はメータ故障の原因になりますから
避けてください。
4. 環境:
直射日光下,高温(60 ℃以上) ,多湿(85 %以上) ,結露する場所に長時間,
置かないでください。
5. 帯電:
メータカバーは,帯電防止処理がしてあります。
布などで強くこすらないでください。
長年のご使用で帯電した場合は,応急処置として,中性洗剤をカバー表面に
塗ると効果があります。
6. 鉄粉:
メータには高性能のマグネットを使用しております。鉄粉の多い環境でご使
用になる場合は,故障予防のため,携帯用ケースの併用をお願いします。
7. 保守:
本品のお手入れは,筆や布で,軽く払う程度にとどめ,シンナーやアル
コールなどは避けてください。
出荷時の電池について
FE
工場出荷時にモニター用電池が組み込まれており,電池本来の寿命より短い
場合がありますので,ご承知ください。
モニター用電池とは製品の機能や性能をチェックするための電池のことです。
説明書中の仕様や内容については予告なしに変更、中止することがございます
のでご了承ください。
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DRAWING No. SH88TR 16-1503 2040 2040
5.  測定回路インピーダンスが不明の場合は,この測定値は単に AC 電圧値をこれ
と対応するdB目盛で測定したにすぎません。
● OUTPUT 端子による ACV の測定(低周波出力の測定)
1.  測定方法はACVと同じです。 但し+側のテストリードはOUTPUT 端子 (0.047 μF/
400 V のコンデンサを内蔵)に接続します。 (OUTPUT,− COM 使用)
2.  TV やオーディオ,その他の DC,AC が重畳している回路で DC 分をカットして
AC 信号成分のみ測定したい場合,又 TV 回路に於いて各種信号の有,無の
判定などに応用できます。
例えば ●水平増幅回路で水平信号の検出
●同期分離,同期増幅回路で入力信号の有無の検出
● 抵抗 (Ω,k Ω,M Ω)
1.  使 用 範 囲:× 1−× 10−× 100−× 1 k−× 10 k ( 0.2 Ω〜 30 MΩ)
2. 測 定 端 子:+,− COM。
3.  指示計目盛 :
青色①......Ωを使用します。
0〜3 kの目盛からなり単位はΩ。× 1
レンジは指示値を直読,× 1 k レンジは
指示値を直読し k Ω単位で, 他のレ
ンジは指示値にそれぞれの倍率を乗
じて真値を算定します。
4.  零オーム調整(0 Ω ADJ)
ご使用前に第 4 図
のように+,− COM 端子間を短絡して零オーム調整器
A
によって指示計指針を 0 Ωラインに合わせます。この調整が終ってから測定にか
かってください。
なお,この調整はレンジを変えた都度行えばより正確な測定ができます。
注 ×1レンジでは電池の消費電流が大きいので,指針が 1 度調整した0 Ω点から
ズレることがあります。
5. ヒューズの抵抗の影響
ヒューズの定格値や大きさ (サイズ) が異なると,その抵抗値の差のために,
測定精度の低下や 0 Ω調整不能などの不都合を生じます。
ヒューズを交換するときには,必ずもとのヒューズと同仕様,同定格のヒュー
ズをご使用ください。
6.
回路中の抵抗測定の際には必ず被測定回路の電源スイッチを OFF にして絶対
に電圧を印加せぬよう注意してください。
7.  LED による導通チェック
× 1 レンジで測定した場合,被測定抵抗値が約 10 Ω以下の時は指示計右上の
導 通 (CONTINUITY) 表示用 LEDが発光します (抵抗値の大小で明るさは変る) 。
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DRAWING No. SH88TR 16-1503 2040 2040
● 測定前の準備
本器によるトランジスタ (以下 TR と略す) の測定は,抵抗測定レンジを使用しま
すので,測定前に計器指針のフルスケール調整 (0 Ω調整) を行います。抵抗測定の
ときと同じ要領で,× 10 Ωレンジにセットして,+と− COM 端子を短絡し,0 Ω
ADJにより 0 Ωラインに指針を合わせてください。
● 直流電流増幅率 (h
) の測定
FE
1.  接続図
2.  プローブジャックを、 テストTR の極性
に応じ NPN − TR の場合は黒リード側
に、PNP − TR のときは反対の赤リード側
に挿入します。
3.  わに口クリップ付のリード線が 2 本出
ていますので黒色側を TR のベース端子
に、赤側をコレクタ端子に接続してくだ
さい。
4.   更にテストリードの一方 (NPN−TR のときは赤リード、 PNP−TR のときは黒
リード)とテストTR のエミッタ端子とを接続すれば本器の指針は応答し、⑥の
h
青色目盛上に、テスト TR の I
/I
(h
) 値を指示します。
FE
C
B
FE
5.  TR 不良の場合の判定方法
(NPN 形を例にする)
第 11 図
の如く,コレクタ端子とエ
A
ミッタ端子を接続したときに(ベース側
オープン) メータ上に指示が大きく出るも
のは,不良 TR です。
・不良原因...I
の過大,C−E 間短絡
CEO
A
のテストで C−E 間に異常が無ければ次に TR のベース端子にベーステスト用
リード (黒色)を接続して指示の変化をみます。
正常,変化の生じないものは不良品となります。
● LED(発光ダイオード)のテスト(テスタオームレンジの応用)
第12 図
第12 図の如く接続してΩレンジの× 1 と× 10 とで測定します。 LEDが導通する
と発光しますが,このときの電流値, 即ち I
の指示は本器の LI 目盛上に同時に示
F
されます。 (× 1 レンジの時は LI 目盛を 10 倍して読みとり, × 10 レンジの時は,
目盛を直続します)
- 13 -
以下の項目は,やけど
3
3
ものです。
本器をご使用する際には必ずお守りください。
1.
6 kVAを超える電力ラインでは使用しないこと。
大容量電路の測定には,インダストリアルテスタVS−100形
をご使用ください。
2.
AC 33 Vrms ( 46.7 V peak) または DC 70 V 以上の電圧は
人体に危険ですので注意してください。
3.
最大定格入力値 (測定範囲) を超える信号は入力しないこと。
4.
最大過負荷入力値を超えるおそれがあるため,誘起電圧,
サージ電圧の発生する (モータ等) ラインの測定はしない
こと。
5.
本体またはテストリードが傷んでいたり,壊れている場合は
6
μF) 範囲の容量値が専用目盛
使用しないこと。
6.
リアケースをはずした状態では使用しないこと。
7.
ヒューズは必ず指定定格および仕様のものを使用すること。
ヒューズの代用品を用いたり,短絡することは絶対にしない
こと。
8.
測定中はテストリードのつばよりテストピン側を持たない
こと。
9.
測定中は他のファンクションまたは他のレンジに切り換え
たり,プラグを他の端子へ差し換えたりしないこと。
10.
測定ごとのレンジおよびファンクション確認を確実に行う
こと。
11.
本器または手が水等でぬれた状態での使用はしないこと。
12.
テストリードは指定タイプのものを使用すること。
13.
内蔵電池および内蔵ヒューズ交換を除く修理・改造は行わ
ないこと。
14.
年1回以上の点検は必ず行うこと。
15.
屋内で使用すること。
使用法Ⅰ
● 指示計目盛板
各部説明
①抵抗 (Ω) 目盛 ............................................................... 青色
②直流電圧・電流 (DCV,DCA) 及び
 交流電圧 (ACV) 但し12 V以上目盛 .................................... 黒色
③センタ零メータ直流電圧 (± DCV) 目盛 .............................. 青色
④コンデンサ (C) 目盛 ......................................................... 赤色
⑤交流電圧 3 V (AC 3 V) 専用目盛 ....................................... 黒色
⑥トランジスタ直流電流増幅率 (h
⑦端子間電流 LI 目盛 ...................................................... 黒色
⑧直流高電圧 (DC 25 kV) 及び直流 50 μA電流目盛 .................. 黒色
⑨デシベル (dB) 目盛 ......................................................... 赤色
⑩電圧レンジ内部抵抗表示
⑪ミラー.........視線と指針及びミラーに映った指針とを一致させ誤差
の少ない指示値を求めるためのもの。
● 直流電圧 (DCV) の測定
1.  使 用 範 囲:DCV 0.12 V−3 V−12 V−30 V−120 V
−300 V−1200 V
2.  測 定 端 子:+,−COM。 通常赤リードを+端子,黒リードを− COM 端子
に挿入するのが原則です。
3.  指示計目盛:黒色②......DCV,A&ACV を使用します。
0 −30 , 0 −120の 2 種の目盛からなり単位はⅤ。30 V,120 V は指示値直読,他
のレンジはそれぞれ換算して真値を求めます。
参考
● 抵抗測定時のテスタ端子の極性
第 5 図に示したようにオームレンジで
測定した時は従来の+端子が逆に−側に
なり,−端子が+側になります。これは
内蔵電池の+極がメータの+端子に接続
されている為ですがこの関係をよく記憶
しておきますと,トランジスタやダイ
オードのような有極性抵抗(半導体等)
の測定,電解コンデンサの漏洩テストな
どに有意義です。
● 端子間電流 LIについて
抵抗測定中に測定端子+,− COM 間
第4図
に流れる電流値を目盛ったものが LI 目
盛です (第 5 図参照) 。半導体のように被
測定物によっては,流れる電流や印加
させる電圧によって抵抗値が変化したり
自己加熱によって異常を生じる場合が
ありますので,Ω各レンジ毎にこの関係
を よ く 理 解 し, 測 定 に あ た っ て く だ
さい。
● コンデンサ容量 (C) の測定 (概略値)
1.  使 用 範 囲:× 1000 μF −×100 μF −×10 μF −×1 μF
2.  測 定 端 子:+,− COM。
3.  指示計目盛:赤色④......C ( μF) を使用します。
0〜1000〜∞の 目盛になっており単位はμF。 ×1 μFレンジのみ指示値は直読と
なり, ×10 μ Fレンジは10 倍,×100 μ Fレンジは 100倍, ×1000 μF レンジは 1000
倍し, 真値を算出してください。
電気二重相コンデンサは,内部抵抗の関係で測定できません。
4.  本器によるコンデンサの測定は,抵抗測定レンジを共用しますので各レンジ
ごとにフルスケール調整を行います(抵抗測定の項参照) 。即ち測定前に一度
+, − COM端子を短絡し0 Ω ADJ つまみによって指針を指示計 C (μF ) 目盛右端
∞位置に合わせます。
アフターサービスについて
保証期間について
本製品の保証期間は,お買い上げの日より3年間です。
ただし,日本国内で購入し日本国内でご使用いただく場合に限ります。
また,製品本体の許容差は1 年保証,製品付属の電池,ヒューズ,テスト
第10 図
リード等は保証対象外とさせていただきます。
有償修理について
1.  修理をご依頼の前に:ご確認ください。
●内蔵ヒューズの切れ ●内蔵電池の消耗 ●テストリードの断線
2.  修理期間:本品の補修性能部品の最低保有期間は,製造打切後 6 年
間です。 (修理期間もこれに準じます)
3.  修理費用:修理や輸送費用が製品価格よりかさむ場合もありますの
で,事前に発売元へご相談ください。
なお,輸送にかかる往復の送料は,修理費用と併せてお客
様のご負担とさせていただきます。
4.  送り先は:下記宛に 「修理品在中」 としてお送りください。
第11図
三和電気計器株式会社・羽村工場サービス課
〒 205-8604 東京都羽村市神明台 4-7-15
TEL (042) 554-0113 /FAX (042) 555-9046
交換用ヒューズについて
交換ヒューズのお求めは上記あて先に,代金+送料分の切手を添えて型
図の如く指示が増大すれば
B
名,部品名を明記してご注文ください。
  〈形状〉      〈定格〉      〈単価〉
φ5×20 mm  0.5 A/250 V   ¥65 (税込)   ¥120 ( 10本まで)
部品番号:F0301 ガラス管ヒューズ / 遮断容量 300 A
金額は 2014 年 4 月現在のもので消費税を含みます。
お問合せ先
本 社     :TEL(03) 3253-4871 / FAX(03) 3251-7022
大阪営業所 :TEL(06) 6631-7361 / FAX(06) 6644-3249
製品についての問い合わせ:
受付時間 9:30 〜 12:00 13:00 〜 17:00
(土日祭日および弊社休日を除く)
ホームページ   : http://www.sanwa-meter.co.jp
 警 告
3
や感電
3
3
などの人身事故を防止するための
- 2 -
DRAWING No. SH88TR 16-1503 2040 2040
4.   レンジ切換スイッチはDCV範囲の必要なレンジに設定し測定します。一般に
黒マイナス側テスト棒を負電位点 (アースライン) に固定し, 赤プラス側テスト
棒を各試験点に接続して測定しますが,抵抗両端に於ける電圧降下の測定,
発振回路の負電圧やトランジスタ回路などでは極性によく注意して測定してく
ださい。
5. テレビ用の高電圧は第 1 図のように別売 HV プローブを接続して測定します。
第 1 図
● ±直流電圧 (± DCV) の測定 センタ零ナル (NULL) メータとしての使用
1.  使 用 範 囲:DCV ±6 V−15 V−60 V−150 V−600 V
2.  測 定 端 子:+,−COM。DCV測定時と同じ。
3.  指示計目盛:青色③......±DCを使用します。
0〜±6 V,0 〜± 15 Vの2 種からなり単位はⅤ。± 6 V,± 15 V は指示値直読,
他のレンジはそれぞれ換算して真値を求めてください。
4. レンジ切換スイッチは,± 6 〜± 600までの必要なレンジにセットします。
5. 極性切換スイッチを
に移動しますからセンタ零指針調整器によって③目盛の 0 ラインに合わせます。
6. 以上によりセンタ零ナルメータとして± DCV を測定してください。
) 目盛 .............................. 青色
FE
7.  測定終了後,極性切換スイッチは必ずΩ,AC,+ DC 側へ切換えておいて
ください。
注意
● 直流電流 (DCmA) の測定
1.  使 用 範 囲 :DCmA 50 μA − 3 mA − 30 mA − 0.3 A
2.  測 定 端 子 :+, − COM。通常赤リードを+端子, 黒リードを− COM 端子
に挿入するのが原則です。
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DRAWING No. SH88TR 16-1503 2040 2040
5.  +,− COM 端子に被測定コンデンサ
Cx を接 続 します。 この場合 Cxの極性に
注意し,第 6 図の如く必ず本器の− COM
端子がCxの+端子になるよう接続して
ください。
Cx の両端を短絡し,即ち放電させてか
ら測定してください。
6.  指針は Cx への充電電流でフルスケール方向へ振れますが,ある位置から徐々に
第5図
零方向へ戻り始めます。この時の指針の最大指示値が Cx の値となります (Cx 値
が大きい時は大きく振れ,値が小さい時は小さな振れになります) 。
7.  一度測定したコンデンサを再び測定す
る時は,放電させてから測定してくだ
さい。
本器による C 測定のメカニズム
1.  測定端子間 t
流れます。 (Imax は即ち t
タの指針は Imax による回転力が与えられ, 指示は上昇します (図の O.Pの軌跡参
照) 。一方,充電電流 I はCxのためT秒後には
2.  一方OPと進行して来たメータの指示は,ここで今度は減少を続ける充電電流
Iの作用を受けることになり,P 点から反転して,もとの零点位置方向へゆっく
りと戻り始めます。 (太線の軌跡がメータ応答の軌跡を示します)
Cx =∞ならそのまま進んで Tm 秒後にフルスケールに到達します。
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DRAWING No. SH88TR 16-1503 2040 2040
保証期間中に正常な使用状態のもとで、万一故障が発生した場合には無償で修理いたし
ます。ただし下記事項に該当する場合は無償修理の対象から除外いたします。
1. 取扱説明書と異なる不適当な取扱いまたは使用による故障
  〈送料〉
2. 当社サービスマン以外による不当な修理や改造に起因する故障
3. 火災水害などの天災を始め故障の原因が本計器以外の事由による故障
4. 電池の消耗による不動作
5. お買上げ後の輸送、移動、落下などによる故障および損傷
6. 本保証書は日本国において有効です。
This warranty is valid only within Japan.
年 月 日
0120-51-3930
※無償の認定は当社において行わせていただきます。
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外観及び各部名称
① 指示計 (メータ) 零位調整器
⑦ 測定端子+
② 指示計 (メータ) 指針
⑧ 測定端子−COM (−共通 )
③ 指示計 (メータ) 目盛板
⑨ 直列コンデンサ端子 (OUT PUT)
④ 導通表示用LED
 0.047 μF/400 V
(CONTINUITY)
⑩ 極性切換スイッチ
⑤ レンジ切換スイッチ
(センタ零切換スイッチ)
⑥ 零オーム調整器 (0 Ω ADJ)
⑪ パネル
兼センタ零指針調整器
⑫ リアケース
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DRAWING No. SH88TR 16-1503 2040 2040
指示計目盛は
 黒⑧......DC 25 kV,   0〜25を
 kV単位で直読する。
の位置に切換えます。指示計指針はすぐ中央付近
第2図 
センタ零ナルメータの使用は,原則として指定の± DCV レンジのみに
て使用してください。
もしセンタ零指針調整器をまわしても指針がセンタ 0 ラインまで到達し
ない場合は, 内蔵電池6F22 ( 9 V) を交換してください。
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DRAWING No. SH88TR 16-1503 2040 2040
第6図
Cx が充電されている恐れがある時は
第7図
I=Imax e
E
Imax =
R
E=内蔵電池電圧 (DCV)
R=計器の内部抵抗
Cx=コンデンサ (μF)
,t
にCxを接続しますと, 充電電流 Iは最初
E
に相当する Imax が
1
2
R
, t
を短絡した時に流れる電流と同じ) このため, メー
1
2
I=Imax e
の式で示される関係で減
少していきます (充電電流軌跡 M. P)
Tm=METER FULL SCALE RESPONSE TIME
Tm =フルスケールに要する時間 (秒)
3. この P 点の位置は Cx の大きさに比例す
るため Cx によって変わる各 P 点を目盛上
にμF 値で目盛ればメータが反転する位
置で Cx が測定できるわけです。
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DRAWING No. SH88TR 16-1503 2040 2040
保証書
SH-88TR
ご氏名
型 名
製造No.
ご住所
この製品は厳密なる品質管理を経てお
届けするものです。
本保証書は所定項目をご記入の上保管
していただき、アフターサービスの際
ご提出ください。
※本保証書は再発行はいたしませんの
で大切に保管してください。
TEL
保証期間
本社=東京都千代田区外神田2-4-4・電波ビル
ご購入日    年 
月より 3 年間
郵便番号=101-0021・電話=東京 (03) 3253-4871㈹
保証規定
修理内容をご記入ください。
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Questions and answers

MILANETTO
March 4, 2025

notice en français SAMWA YX-360TRe-l-b

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Summary of Contents for Sanwa SH-88TR

  • Page 1  警 告 MODEL SH-88TR 形 外観及び各部名称 以下の項目は,やけど や感電 などの人身事故を防止するための はじめに ものです。  このたびは,サンワテスタ SH-88TR 形をお求めいただき,誠にありがとうござ 本器をご使用する際には必ずお守りください。 います。  ご使用前に,この説明書をお読みのうえ,正しく安全にお使いくださるよう,お 6 kVAを超える電力ラインでは使用しないこと。 願いいたします。特に,安全測定のためのご注意 (2頁) と,ご使用法は重要です。 大容量電路の測定には,インダストリアルテスタVS−100形  なお,この説明書は製品と一緒にして,大切に保存してください。 をご使用ください。 特長 AC 33 Vrms ( 46.7 V peak) または DC 70 V 以上の電圧は 人体に危険ですので注意してください。 1. ±DCVセンタ零メータが可能 最大定格入力値 (測定範囲) を超える信号は入力しないこと。 (NULLメータ,電流制御式センタ零機能) 最大過負荷入力値を超えるおそれがあるため,誘起電圧, ワンタッチ切換操作で簡単にセンタ零メータになります。 サージ電圧の発生する (モータ等) ラインの測定はしない...
  • Page 2 READ FIRST: MODEL SH-88TR APPEARANCE AND PARTS NAMES MEASURING RANGES AND PERFORMANCES SAFETY INFORMATION ALL-PURPOSE MULTITESTER (With Current Control-Type Zero Center Function) Kind of Measuring Ranges Accuracy Remarks Measurement WARNING SPECIAL FEATURES 0­ - 0.12 V-­ 3 V-­ 1 2 V­ - 30 V-­ 1 20 V-300 V-­ 1 200 V ±...

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