システムの調整; ウーファーのパフォーマンス向上のために; 臨場感向上のために; 最終調整について - TAD CE1 Owner's Manual

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システムの調整
ウーファーのパフォーマンス向上のために
アコースティック弦楽器のベースのような低音がよく録音されて
いる音楽を選びます。すべてのベースの音階がほぼ同じレベル
であるかを聴きます。もし、いずれかの音が他の音より強調さ
れているようなら、音階が最も均質になるまで TAD Compact
Evolution One スピーカーシステムを移動させてみます。
通常は壁に近づけると低音のベース出力が増大しますが、音階
の高い方で不均質になることがあります。側壁に近づけたとき
と背面に近づけたときでは同じ効果にはならないので、両方に動
かしてみて最も快適な音になるようにします。
ドラムの音も聴きます。キックドラムは低周波数のふくらみが
なくタイトで速く聞こえるのが良い状態です。スピーカーシス
テムの位置が数センチ変化するだけでウーファーのパフォーマ
ンスに大きな影響を生じることがありますので、時間をかけて
多くの位置で試してください。
作業を早く済ませるための裏技は、人と話しながら室内を動き
回ってもらうことです。声が反響なく最も自然に聞こえる位置
を聴き分けて、その場所にスピーカーシステムを設置します。
臨場感向上のために
センターイメージの強い音楽を選び、その音像が正確にスピー
カーシステムの中央に定位するように、焦点を合わせます。臨場
感が不明確で広がってしまうときは、おそらく側壁が強い反射を
起こしています。この効果を下げるためには、スピーカーシステ
ムを中央に寄せます。これで近づきすぎるならば、リスニング位
置の前方で軸が交差するようにスピーカーシステムの間に入っ
てみます。CST ドライバーの優れた軸外パフォーマンスにより、
側壁反射の強さが低減して臨場感が安定し集中します。
また、きれいに録音されたアコースティック音楽を聴いて、臨
場感が広く深いかを確認します。深さが不足しているとしたら、
スピーカーが壁に近すぎるからです。その場合は、スピーカー
システムを前に移動してみます。
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最終調整について
あるパフォーマンスを調整するためにスピーカーシステムを動
かすと、他のパフォーマンスが低下することもあります ( たと
えば、臨場感の精度を上げると低音の応答性が悪化するなど) 。
このようなときは、リスニング位置を移動してみます。低音の
応答性はスピーカーシステムとリスニング位置の双方に強く影
響を受けますが、臨場感はほとんどスピーカーシステムの位置
だけで決まります。したがって、臨場感の調整で低音域が低下
したら、リスニング位置を変更するとパフォーマンスが戻りま
す。
部屋の特性もサウンドに大きな影響を与えます。家具が少なく
床が硬い「ライブ」な部屋は、サウンドに人工的な広がり感覚
を与えますが、緻密さや正確さが低下します。家具が多く、じゅ
うたんやカーテンなどが多い「デッド」な部屋では、乾燥した
生気のないサウンドになり、十分なサウンドレベルまでスピー
カーシステムを駆動するためにはかなり多くのパワーを必要と
します。つまり、その中間に最適な場所があります。硬質で仕
切りのない平行な壁、特に側壁は強いフラッター型エコーを生
じ、臨場感に悪影響を与えるので避けてください。カーテン、
壁掛け、本棚で長い壁に仕切りを作ってみます。また、臨場感
を損なわないよう、部屋のレイアウトがあまり非対称にならな
いようにします。

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