Yamaha MU2000 Owner's Manual page 83

Yamaha tone generator owner's manual
Table of Contents

Advertisement

「1.2.25 NRPN(ノンレジスタード・パラメーター・ナンバー」 (P88)
・ NRPN は、ボイスを間接的にエディットするためのパートパラメーターや、ドラムセットアップパラ
メーター を操作するコントロールチェ ンジです。システムエクスクルー シブメッセージを使わずにボ
イスやド ラムセットアップをエディッ トできるので手軽な上、データ量 が小さいのでパラメーターを
連続的に変化させるような場合にも便利です。
・ NRPN で定義されているパラメーターの中には、ローパスフィルターカットオフフリケンシーなどの
ように、コン トロールナンバーが割り 当てられているものもあり ます。この場合は、少ないデータ量
(バイト数)でコントロールできる方法を選ぶのが一般的です。
・ NRPN でパラメーターをエディットする場合は、 次の 3 つの MIDI メッセージを下記の順番に送信しま
す。
NRPN MSB(Control#99)
NRPN LSB(Control#98)
Data Entry MSB(Control#6)
NRPN MSB と LSB でエディットするパラメーターを指定してから、 Data Entry MSB で数値を設定して
います。
・ パートパラメーターをエディットする場合の手順を説明しましょう。たとえば、EQ ベースゲインを
+10 に設定する場合は、次の手順で MIDI メッセージを組みます。まず、NRPN の表(P88)から EQ
ベースゲインの NRPN MSB、LSB の値を確認します。NRPN MSB=1、NRPN LSB=48 です。次に、64
を± 0 として、+10 の値を計算します。64+10=74 になります。そこで、MIDI メッセージは下記のよう
になります。
NRPN MSB(Control#99)  1
NRPN LSB(Control#98)  48
Data Entry MSB(Control#6)  74
・ ドラムセ ットアップパラメーターを エディットする場合は次の手 順で行います。たとえば、スネアド
ラムのドラムインストゥルメントピッチコースを +3 に設定する MIDI メッセージを組んでみましょう。
まず、NRPN の表(P88)からドラムインストゥルメントピッチコースの NRPN MSB の値を確認しま
す。NRPN MSB=24 です。NRPN LSB は rr という表記になっていますが、これはエディットするイン
ストゥル メントのノートナンバーを表 しています。スネアドラムのノー トナンバーをボイスリストの
ドラムボイスで確認すると、38 です。すなわち、NRPN LSB=38 になります。そして、64 を± 0 とし
て + 3 の値を求めると、67 になります。以上より、MIDI メッセージは下記のようになります。
NRPN MSB(Control#99)  24
NRPN LSB(Control#98)  38
Data Entry MSB(Control#6)  67
・ いったん NRPN が設定されると、その後同じチャンネルで受信するデータエントリーは、設定した
NRPN の値として処理されます。このメッセージ を使ってコントロールした後は、パラメーターナン
バーを Null(7FH, 7FH)に設定して誤動作を防止してください。
MU1000/2000
MIDI データフォーマットの読み方
83

Hide quick links:

Advertisement

Table of Contents
loading

This manual is also suitable for:

Mu1000

Table of Contents