Yamaha VL7 Owner's Manual

Virtual acoustic synthesizer
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取扱説明書
OWNER'S MANUAL
ベーシックガイド

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Summary of Contents for Yamaha VL7

  • Page 1 取扱説明書 OWNER'S MANUAL ベーシックガイド...
  • Page 2 OWNER'S MANUAL ベーシックガイド このたびは、ヤマハバーチャルアコースティックシンセサイザーVL7をお買い 求めいただき、まことにありがとうございます。 VL7は、先進のVA(Virtual Acoustic)音源を搭載した新次元のシンセサイザー です。 VL7の優れた機能を使いこなしていただくために、ぜひこの取扱説明書をご活 用いただきますようご案内申し上げます。 また、ご一読いただいた後も、不明な点が生じた場合に備えて、大切に保管い ただきますよう、お願い申し上げます。...
  • Page 3 特長 世界初のバーチャルアコースティック音源を搭載 バーチャルアコースティック音源 (略してVA音源) は、 管楽器、 弦楽器などのしくみ そのものをもとにして生み出された全く新しい方式の音源です。 ■楽器の中で仮想楽器を作る 今までのシンセサイザーでは、 いくつもの発振音を合成したり、 メモリーにサンプリ ングされた波形を加工することで音を作ってきました。 しかし、 なかなか思った通り の音が出ない。 どうしても存在感のある音が作れない。 表現力が乏しい。 一見無意味 にも見える多くの数値を変更しないと目的の音にたどりつけない。 など、 プレーヤー にとっては、 さまざまな苦労の連続でした。 VA音源は、 このようなこれまでの常識を完全にくつがえす音源です。 VA音源では、 管や弦の長さ、 形状、 特性、 リード (管楽器の振動を生み出す部分) や 弓の特性などを細かく設定することで音を作り出します。 それは、 あたかも本体の中 に仮想の管楽器あるいは弦楽器を作り出していく工程にほかなりません。 また、 作り 出された音は、 単調な発振音を疑似的に合成した音ではありませんので、 存在感のあ る力強い音色となります。...
  • Page 4 プロ仕様としてのこだわり ■モノフォニック仕様 1本の管楽器で和音は出せません。 本機も管楽器などのようにソロがとれる楽器とし てこだわった結果、 あえてモノフォニックとなっています。 ■完全ステレオ出力 音の定位、 エフェクトの効果などにこだわった結果、 モノラル出力では本機の特長が 活かし切れないと判断し、 完全なステレオ出力となっています。 できるかぎり、 Lと Rの両方の端子をアンプ、 ミキサーなどに接続してください。 (設定によってモノラ ルにすることもできます) ■表現力を身に付けるためには、 練習も必要 コントローラーを駆使して思い通りの演奏をするためには、 それなりの練習が必要で す。 もちろん、 その練習の成果は、 確実に表現力として演奏に現れます。...
  • Page 5 オーナーズマニュアル ベーシックガイド (本書) 本機をお使いいただく前に覚えておいて欲しいこと、 使用上のご注意、 接続の方法から、 演奏の体験、 音のしく みなどについて説明しています。 ■第1章 セットアップ!VL7 各部の名称や接続の方法、 お使いになる前に覚えておいて欲しいことを説明します。 はじめて本機に触れる方 は、 必ずお読みください。 ■第2章 はじめてのVL7 演奏の体験、 デモ演奏の方法や基本的な操作を説明します。 はじめて本機に触れる方は、 必ずお読みください。 ■第3章 VL7を知る − パート1 本機の基本的な概念やコントローラーの役割を説明します。 はじめて本機に触れる方は、 必ずお読みください。 ■第4章 VL7を知る − パート2 本機の音源のしくみを詳しく説明します。 音色のエディットを始める前にお読みください。 オーナーズマニュアル リファレンス 音色やコントローラーの設定を変更する方法を説明しています。 必要に応じて、 辞書のようにご活用ください。 ■第1章 プレイ&エディットの基礎知識 演奏やエディット作業の基本的な操作や、 覚えておいて欲しい知識、 概念などを説明します。 はじめてエディッ トを行う方は、 必ずお読みください。...
  • Page 6 表記について 本書では、 次のようなマークを使って、 ボタンや説明内容を表します。 PLAY パネル上のボタンを示します。 枠の中の文字は、 パネル上に茶色または赤色で印刷さ れている文字です。 紫色の文字の機能を示す場合には、 にかっこ内にその機能を表記します。 また、 ファンクションボタン に対応する機能も同様に 注意事項を示します。 大切なデータをなくしたりしないよう、 必ずお読みください。 参考となる記述を示します。 応用的な操作や、 関連することがらを説明します。 必要 に応じてお読みください。 手順を示します。 その機能を実行するときは、 この手順にしたがって操作を進めてく ださい。 各機能を解説する記述を示します。 「→ P.●●」 関連した機能や項目の記載ページを示します。 必要に応じて参照してください。 また、 各機能の説明の先頭では、 次のような形式で重要な項目を表記します。 機能の名称 SETTING:セッティング EDIT / COM / MISC / →...
  • Page 7: Table Of Contents

    音を出してみよう ... 28 音が出ることを確認する ... 28 ボイスを切り換えて演奏してみる ... 29 コントローラーを使って表現力を体験してみる ... 31 尺八を演奏してみる ... 35 バイオリンを演奏してみる ... 36 デモ演奏を聴いてみよう ... 37 第3章 VL7を知る − パート1 VL7の全体像 ... 40 装置のしくみ ... 40 音源について ... 41 ボイスとは ... 41 ボイスとエレメント ... 42 VA音源とは ... 42 コントローラーについて...
  • Page 8 目次 実験!パート1 ... 53 実験のための準備 ... 53 コントローラーを入れ換える実験 ... 55 ひとつのコントローラーに複数の役割を設定する実験 ... 59 第4章 VL7を知る − パート2 VA音源のしくみ ... 64 物理モデル ... 64 楽器の音色を決めるドライバー、パイプ/ストリング ... 65 さらに楽器の特徴を付加するモディファイア ... 66 そしてエフェクト ... 66 VA音源のしくみのまとめ ... 66 ドライバー ... 67 波動を生み出すしくみを分析する ... 67 ドライバーの特性を決定するさまざまな要素...
  • Page 9: 安全にお使いいただくために

    安全にお使いいただくために ■設置場所について 直射日光の当たる場所、 極端に温度、 湿度の高い場所、 ホコリの多い場所、 振動の多 い場所などで使用することは避けてください。 ■電源について 電源は必ず100ボルトを使用してください。 また、 安全のため必ずアースも取るよう にしてください。 長時間ご使用にならない場合や、 落雷の恐れがある場合などは、 電 源コードのプラグをコンセントから抜いておいてください。 また、 極端なタコ足配線 はお避けください。 ■接続について 各種コードの接続は、 感電と機器の損傷を防ぐため、 各機器の電源コードのプラグを ぬいた状態で行ってください。 ■取り扱い、 移動について ボタンや鍵盤、 スイッチ、 入出力端子に無理な力を加えることは避けてください。 ■外装のお手入れについて 外装のお手入れには、 乾いた柔らかい布を使用してください。 アルコール、 ベンジ ン、 シンナーなどの揮発油は絶対に使用しないでください。 ■バックアップバッテリーについて 本機は電源コードのプラグがコンセントからはずされている状態でも、 ボイスデータ やシステムデータを保存するためにバックアップバッテリーを内蔵しています。...
  • Page 10 ■大切なデータを守るために 本体内に保存されているデータは、 機器の故障、 あるいは誤操作などのために壊れて しまうことがあります。 大切なデータは、 必ずフロッピーディスクにバックアップ (保存) しておいてください。 また、 このフロッピーディスクも磁気などの影響で壊れてしまうことがあります。 重 要なデータを安全に保存するため、 お手数でも二重にバックアップを作ることをおす すめします。 ■他の電気機器への影響について 本機は多くのデジタル回路を使用しているため、 近くのラジオやテレビに雑音などが 生じる場合があります。 この場合には、 十分に距離を離してお使いください。 ■改造について 本機を改造したり、 内部を開けたりすることは、 故障や事故につながりますので、 絶 対にしないでください。 改造された後の保証はいたしかねます。 ■保証書の手続きについて お買い求めの際、 購入店で必ず保証書をお受け取りください。 この保証書に販売店印がありませんと、 保証期間中でもサービスが有償になることが あります。 ■オーナーズマニュアルの保管について オーナーズマニュアルはお読みになった後も、 保証書とともに大切に保管してくださ い。 楽しい音楽も時と場所によってはたいへん気になる ものです。 隣近所への配慮を充分にいたしましょう。 静かな夜間には小さな音でもよく通り、...
  • Page 11 MEMO...
  • Page 12: 第1章 セットアップ!Vl7

    第1章 セットアップ!VL7 この章では、各部の名称や機能、接続の方法などを説明します。は じめて本機に触れる方は、必ずお読みください。...
  • Page 13: 各部の名称と機能

    (5) MODE (モード) ボタン:PLAY(プレイ)、EDIT(エディット)、UTILITY(ユーティリティ) (6) COPY (コピー) ボタン (7) STORE (ストア) ボタン (8) VOLUME (ボリューム) スライダー (9) CS1、 CS2 (コンティニュアススライダー1、 2) (10)F1∼F8 (ファンクションボタン) (11)CONT (コントラスト) 調節ツマミ (12)ディスプレイ 12  第1章 セットアップ!VL7  音程を上下に1オクターブ分移調させるときに使います。 MIDIの出力も同時 に移調します。  主に音程を連続的に上下させるときに使います。  演奏中、 音色をコントロールするときに使います。 どのように音色が変化す るかは、 ボイスの設定によって異なります。  演奏中、 音色をコントロールするときに使います。 どのように音色が変化す るかは、 ボイスの設定によって異なります。 モジュレーションホイール1と...
  • Page 14 各部の名称と機能 (6)コピーボタン (1)オクターブボタン (12)ディスプレイ 第 1 章 (5)モードボタン (プレイ,エディット,ユーティリティ) (7)ストアボタン (11)コントラスト調節ツマミ (2)ピッチベンドホイール (4)モジュレーションホイール2 (9)コンティニュアススライダー(1,2) (10)ファンクションボタン(F1∼F8) (3)モジュレーションホイール1 (8)ボリュームスライダー 第1章 セットアップ!VL7  13...
  • Page 15 各部の名称と機能 (13)ダイアル (18)バンクボタン(A∼D) (14)デクリメント, (19)プログラムボタン    インクリメントボタン (16)エグジットボタン (17)エンターボタン (15)カーソルボタン 14  第1章 セットアップ!VL7...
  • Page 16: 前面

    (17)ENTER (エンター) ボタン  機能の選択を確定したり、 機能を実行したりするときに使います。 (18)バンクボタン:A∼D  ボイスのバンク (A∼D) を切り換えるときに使います。 (19)プログラムボタン:1∼16  ボイス番号 (ボイスナンバー) を切り換えるときに使います。 また、 ボイス エディット中、 一時的にさまざまな設定をオン/オフするときも使います。 前面 (2)ブレスコントローラー端子 (1)ヘッドフォン端子 (1) ヘッドフォン端子  ヘッドフォンを接続する端子です。 HPE-170などヤマハ推奨の標準ステレオ プラグのヘッドフォンをお使いください。 (インピーダンス8Ω∼150Ωのも のをお使いください) (2) ブレスコントローラー端子  付属のブレスコントローラー (BC2) や別売ブレスコントローラー (BC1) を 接続する端子です。 各部の名称と機能 第1章 セットアップ!VL7  15 第 1 章...
  • Page 17: リアパネル

    (2)パワースイッチ (1) 電源端子 (2) POWER (パワー) スイッチ (3) MIDI端子 (IN、 OUT、 THRU) (4) FOOT SWITCH (フットスイッチ) 端子:1、 2 (5) FOOT CONTROLLER (フットコントローラー) 端子:1、 2 (6) OUTPUT (アウトプット) 端子:L、 R 16  第1章 セットアップ!VL7 (4)フットスイッチ端子(1,2) (3)MIDI端子(IN,OUT,THRU)  付属の電源コードを接続します。 (付属の電源コード以外のコードは使用し ないでください)  電源をオン/オフするためのスイッチです。 押し込んだ状態でオンとなりま す。  MIDIケーブルを接続する端子です。 MIDI端子には、 IN、 OUT、 THRUの3つ...
  • Page 18: 左側面

     データを読み込んだり、 保存したりするためのフロッピーディスクを入れる 部分です。 フロッピーディスクは3 . 5インチ2 H D (MF2HD)または2DD (MF2DD) のタイプが使えます。 (2) ユーズランプ  フロッピーディスクにデータを書き込んでいるときや、 フロッピーディスク のデータを読み込んでいるときに点灯します。 (3) イジェクトボタン  フロッピーディスクを取り出すときに押すボタンです。 出し入れは上のユー ズランプが消えているときに、 ゆっくり確実に行ってください。 参 考 ・フロッピーディスク裏面には、 図のようなライトプロテクトタブが付いています。 このタブ を下方向 (窓が開いた状態) にずらしておくと、 データの変更や追加、 削除などができなくな ります。 大切なデータを保存した場合などは、 この状態にしておくことをおすすめします。 (3)イジェクトボタン 第1章 セットアップ!VL7  17 各部の名称と機能 第 1 章...
  • Page 19: 接続の方法

    ・本機はアース線の使用を前提として設計されています。 感電と機器の損傷を防ぐた め、 電源コードのプラグにはアース端子が付いています。 コンセントにプラグを差 し込むときは、 必ずアース端子を接続してください。 接続方法がわからないとき は、 電気店などにご相談ください。 18  第1章 セットアップ!VL7 コンセント アース 電源コード コンセント 電源コード YAMAHA MODEL VL1 AC INLET YAMAHA CORPORATION YAMAHA CORPORATION POWER 50 / 60Hz 50 / 60Hz ON / MADE IN JAPAN MADE IN JAPAN SER.
  • Page 20: コントローラーの接続

    OPERATION IS SUBJECT TO THE FOLLOWING TWO CONDITIONS: FOOT CONTROLLER (1) THIS DEVICE MAY NOT CAUSE HARMFUL INTERFERENCE, AND (2) THIS DEVICE MUST ACCEPT ANY INTERFERENCE RECEIVED, INCLUDING INTERFERENCE THAT MAY CAUSE UNDESIRED OPERATION. YAMAHA MODEL VL1 AC INLET THRU YAMAHA CORPORATION YAMAHA CORPORATION...
  • Page 21: アンプなどの機器との接続

    がないようにしてください。 マイク入力端子に接続すると、 音が劣化したり、 その 機器が破損する場合があります。 また、 ミキサーなどに接続する場合には、 ミキ サーのチャンネルをライン入力の状態にセットしてください。 参 考 ・本機は、 ステレオ2チャンネルで出力することを標準的な使用方法として推奨しています。 た だし、 ユーティリティモード 「TG Setting」 (→別冊のリファレンス:P. 189) の 「Output」 で 「Monaural」 を選択することで、 モノラル出力に変更することができます。 この場合には、 ア ウトプット端子L、 Rのいずれの端子を使ってもかまいません。 20  第1章 セットアップ!VL7 MODEL VL1 AC INLET YAMAHA YAMAHA CORPORATION POWER 50 / 60Hz ON /...
  • Page 22: 付属の音色ディスクについて

    ■NOBREATH:ALL 工場出荷時にロードされているファイルです。 ブレスコントローラーを使用しないでも演奏が可能なセッティングです。 モジュレーションホイール2はセンタークリック位置が基準です。 ■FULLCNT1:ALLおよびFULLCNT2:ALL コントローラーをフルに使った演奏ができるセッティングです。 これらのファイルをロードしたときは、 付属のブレスコントローラーやフットコント ローラーを使用してください。 ■EXAMPLE :ALL このベーシックガイドの後半の 「実験!パート1」 「実験!パート2」 の解説に合わせて 作成されたセッティング (ボイスセッティングおよびシステムセッティング) です。 音源やコントローラーのセッティングを勉強しやすいセッティングになっています。 参 考 ・フットコントローラーやフットスイッチを接続していないとき、 本機は設定されているフッ トコントローラーがサステインを除いてオン (または最大値127) に操作されていると認識し ます。 したがって、 「FULLCNT1:ALL」 や 「FULLCNT2:ALL」 をロードしたときには、 でき るかぎりフットコントローラーを接続するようにしてください。 (接続しないと表現力の乏 しい音色になってしまいます) 付属の音色ディスクについて 第1章 セットアップ!VL7  21 第 1 章...
  • Page 23: ブレスコントローラーの調整

    ブレスコントローラーのオフセットネジ、 ゲインネジを回して、 ブレスコントローラーのセッティングを変更 する操作です。 ブレスコントローラーは工場出荷の段階で基準値となるように調節されています。 したがって、 第2章以降の操 作を進めていく段階で、 「音がうまく出ない」 「どうも自分に合っていない」 などと感じた場合に、 この操作を 行ってください。 注 意 ・各ネジの調節を間違うと、 「常時かすかな息が吹き込まれている状態」 や 「ほとんど 最大と最小だけのコントロールで、 その中間が表現できない状態」 になったりしま す。 慎重に調節してください。 手 順 22  第1章 セットアップ!VL7 ブレスコントローラーをブレスコントローラー端子に接続します。 パワースイッチを押して、 電源を入れます。 を押します。 UTILITY (Sys) を押します。 カーソルボタン ( ) を使って、 「5:Curve」 に反転表示を移動します。 を押します。 ENTER (Brth)...
  • Page 24 真ん中あたりに棒が表示されたら、 今度は、 逆方向 (反時計方向) にオフセット ネジをゆっくり回します。 そして、 グラフ左端に小さな棒が移動し、 数字が0に なったらネジ回しをストップします。 ▼これで、 オフセットネジの調節は完了です。 マウスピースを口にくわえて、 息を吹き込みます。 ▼息の強さに合わせて、 グラフに小さな棒と数字が表示されます。 いったん、 ゲインネジを反時計方向に目いっぱい回します。 ゲインネジを時計方向にゆっくり回しながら、 演奏で使用すると思う最大の息 を吹き込んだときに、 棒がグラフの一番右に位置する (数字が127を表示する) ように調節します。 ▼これで、 ゲインネジの調節も完了です。 ブレスコントローラーの調整 第1章 セットアップ!VL7  23 第 1 章...
  • Page 25: Midiについて

    MIDIでは、 1本のMIDIケーブルを使って、 16種類 (チャンネル) の演奏データを送受 信することができます。 たとえば、 MIDIケーブルを使って3台のキーボードの演奏 を、 同時に別の機器に送ることができます。 このとき3台のキーボード、 それぞれの演 奏を区別するのがチャンネルです。 チャンネルは、 1∼16という番号を使います。 ■データの種類 各チャンネルを使って送受信するデータは、 音程だけの情報ではありません。 次のよ うなさまざまなデータを送受信することができます。 ・ノートデータ ・コントロールチェンジ ‥  モジュレーションホイールやフットコントロー ・プログラムチェンジ ・チャンネルアフタータッチ ‥ ・ピッチベンド ・バルクデータ 24  第1章 セットアップ!VL7 ‥  弾いた鍵盤の音程、 および鍵盤を弾いた強さ ラー、ブレスコントローラーなどを動かした情報 ‥ 音色 (ボイス) を切り換えた情報 鍵盤を弾いた後、 さらに鍵盤を強く押さえた情報 ‥ ピッチベンドホイールを動かした情報 ‥ 音色の設定や機器の設定に関する情報...
  • Page 26: Midiの接続

    り、 本機のキーボードを使って外部のシンセサイザーやMIDI音源モジュールなどを コントロールするときには、 MIDIケーブルを使って、 各機器を接続します。 ■本機を他のキーボードやMIDIコントローラーなどでコントロールする場合 KX 5 ■本機で他のシンセサイザーや音源モジュールなどをコントロールする場合 MODEL VL1 AC INLET THRU YAMAHA YAMAHA CORPORATION POWER 50 / 60Hz ON / YAMAHA CORPORATION MADE IN JAPAN 50 / 60Hz SER. NO. MADE IN JAPAN THIS DEXICE COMPLES WITH PART 15 OF THE FCC RULES.
  • Page 27 ■本機を使った本格的なライブシステムを組む場合 参 考 ・この他にも、 MIDIにはさまざまな接続が考えられます。 ・ 「MIDI THRU」 端子は、 「MIDI IN」 に入った信号をそのまま (加工しないで) 送り出す端子 です。 この端子を上手に使うと、 何台もの機器を連続して接続していくことができます。 ・デモの中には、 外部のGM音源 (TG300など) を利用する曲も用意されています。 この曲を再 生する場合には、 本機のMIDI OUTと外部GM音源のMIDI INとをケーブルで接続してくださ い。 26  第1章 セットアップ!VL7 MODEL VL1 AC INLET YAMAHA YAMAHA CORPORATION POWER 50 / 60Hz ON /...
  • Page 28: 第2章 はじめてのVl7

    第2章 はじめてのVL7 この章では、実際にVL7を使って音を出す方法や、デモ演奏を聴く 方法を説明します。各手順の中では、基本的な操作方法などもおり まぜて説明していきますので、はじめてVL7に触れる方は必ずお読 みください。 第2章 はじめてのVL7  27 第 2 章...
  • Page 29: 音を出してみよう

    音を出してみよう 接続が完了したら、 さっそく音を出してみましょう。 音が出ることを確認する まず、 はじめに音が出るかどうかを確認します。 手 順 28  第2章 はじめてのVL7 本機のパワースイッチ (鍵盤側から見て右奥のスイッチ) を押します。 ▼電源が入り、 メッセージが表示された後、 次のような表示になります。 外部MIDI機器、 アンプの順に電源を入れます。 ▼外部機器のランプが点灯します。 アンプなどのボリュームを適当に上げます。 本機のボリュームスライダー (VOLUME) を上げます。 の上のランプが点灯していることを確認します。 PLAY もし、 ランプが点灯していない場合は、 鍵盤を弾きます。 ▼音は出ましたか?音が出たら、 先に進みましょう。 もし、 音が出ない場合は、 フットコントローラーを動かしてみたり、 別冊のリファレン スの 「Load From Disk」 (→ P.203) の手順にしたがって、 「NOBREATH:ALL」 のファ...
  • Page 30: ボイスを切り換えて演奏してみる

    はじめに、 このボイスを使って、 ボイス切り換えの操作を試してみましょう。 手 順 バンクボタンの ▼ボタンの上のランプが点滅します。 また、 画面には、 そのバンクに含まれる 16個のボイスの一覧が表示されます。 プログラムボタンの ▼画面が次のように変わり、 「Mizu Horne」 のボイスが選択されます。 この方法が、 一番スタンダードなボイス切り換えの方法です。 また、 同じバンク内であれば、 手順1のようにバンクボタンを押すことなく、 直 接プログラムボタンでボイスを切り換えることができます。 ダイアルを回します。 ▼ダイアルを回すと、 「A01, A02, A03‥A15, A16, B01‥B16, C01‥C16, D01 ‥D16」 の順に連続してボイスが切り換えられます。 を押します。 を押します。 第2章 はじめてのVL7  29 音を出してみよう 第 2 章...
  • Page 31 参 考 ・別冊のセッティングリストには、 工場出荷時に本体に入っているボイスのリストが載せてあ ります。 また、 各ボイスのコントローラーの機能なども説明してありますので必要に応じて ご覧ください。 30  第2章 はじめてのVL7 この方法は、 すばやくボイスを変更したいときや、 いろいろなボイスを試して みたいときなどに便利です。 または を押します。 ▼これらのボタンを押すと、 「A01, A02, A03‥A15, A16, B01‥B16, C01‥C16, D01‥D16」 の順に1つずつボイスが上下します。 この方法は、 近い番号のボイスに切り換えたいときや、 いろいろなボイスを試 してみたいときなどに便利です。 また、 を押しながら 押しながら を押すことでバンクを戻したりすることもできます。 (Dir) を押します。 ▼画面には、 現在のバンクに入っている16個のボイスが表示されます。 この状態で、 カーソルボタン ( を押すと、 ボイスが切り換わります。...
  • Page 32: コントローラーを使って表現力を体験してみる

    カーソルボタンで 「2:Load From Disk」 に反転表示を移動します。 ENTER ▼ロードフロムディスクのメニューが表示されます。 カーソルボタンで 「1:All」 に反転表示を移動します。 ENTER ▼セットしたディスクのファイル一覧が表示されます。 カーソルボタンで 「002:FULLCNT1:All」 と表示されている行に反転表示を 移動します。 ENTER ▼ 「Are You Sure?」 という確認のメッセージが表示されます。 (ただし、 コン ファームがオフに設定されている場合は表示されません) ▼ファイルのロードが始まり、 読み込みの過程がグラフで表示されます。 「Completed!」 と表示されたらロード終了です。 を押します。 (Disk) を押します。 を押します。 を押します。 を押します。 を押します。 音を出してみよう 第2章 はじめてのVL7  31 第 2 章...
  • Page 33 32  第2章 はじめてのVL7 を押します。 EXIT ▼元のメニューに戻ります。 を押します。 PLAY ▼最初の状態に戻ります。 頭にブレスコントローラーをセットします。 ヘッドフォンのように、 頭に装着します。 まだ、 マウスピースをくわえなくて も結構です。 モジュレーションホイール1は、 一番手前に戻しておきます。 フットコントローラー端子2に接続されたフットコントローラーは、 一番手前 (踏み込んでいない状態) にしておきます。 バンクボタンの を押します。 ▼ボタンの上のランプが点滅します。 プログラムボタンの を押します。 ▼画面が次のように変わり、 「Tenor Sax」 のボイスが選択されます。...
  • Page 34 パイプを適当に曲げて、 マウスピース (パイプの先の四角い部分) を軽く口に くわえます。 鍵盤を弾きながら、 ブレスコントローラーに息を吹き込みます。 いかがですか?ブレスコントローラーで、 テナーサックスに吹き込む息の量を コントロールしています。 もともと息を吹き込む楽器だけあって、 ブレスコントローラーを使うと微妙な ニュアンスを表現できることにお気づきになるでしょう。 とりあえず、 ブレスコントローラーは口から離して、 次に進みましょう。 フットコントローラー2 (フットコントローラー端子2に接続されたフットコン トローラー) を踏み込み、 鍵盤を弾きます。 このボイスでは、 フットコントローラー2を使って、 「ブレスコントローラー」 と同じ効果をコントロールすることができます。 ブレスコントローラーに慣れ ない方は、 フットコントローラー2で操作するとよいでしょう。 フットコントローラー2を適当に踏み込んでおき、 音の出る状態にしたまま、 次に進みます。 (別々のコントローラーに同じ役割が割り当てられているとき は、 後から使ったコントローラーの状態が維持されます) 右手で鍵盤を弾きながら、 左手でモジュレーションホイール2を動かしてみて ください。 音を出してみよう 第2章 はじめてのVL7  33 第 2 章...
  • Page 35 34  第2章 はじめてのVL7 いかがですか?この音色では、 モジュレーションホイール2を使って、 テナー サックスのタンギング (舌を使ったリードの抑制) をコントロールしていま す。 モジュレーションホイール2を手前側に戻すと、 舌を強くリードに押し付け、 振動を抑えた音となります。 モジュレーションホイール2を奥へ最大に回し、 鍵盤とフットコントローラー2を 使って音を出してください。 そこで、 さらに弾いている鍵盤を強く押します。 弾いている鍵盤をさらに強く押すことを 「アフタータッチ」 と呼びます。 このボイスの場合、 アフタータッチを使って、 スロートフォルマント (演奏者 の胸や肺の共鳴具合) の効果をコントロールすることができます。 鍵盤とフットコントローラー2で音を出しながら、 モジュレーションホイール 1を動かします。 モジュレーションホイール1を奥に回すと、 だんだんビブラートが深くなって いきます。 今までのシンセサイザーでは味わえなかった生楽器に近いビブラー トも感情豊かにコントロールできます。 鍵盤とフットコントローラー2で音を出しながら、 ピッチベンドホイールを動 かします。 ピッチベンドホイールを回すと連続的に音程が変化します。 普通のシンセサイ ザーに比べて、 ずっとリアルに音程変化をコントロールできます。...
  • Page 36: 尺八を演奏してみる

    なっていることを前提としています。 この設定を変えてある場合には、 ここで説明するよう なコントロールができない場合もあります。 尺八を演奏してみる 今度は、 日本の楽器、 尺八の演奏にチャレンジしてみましょう。 手 順 バンクボタンの ▼ボタンの上のランプが点滅します。 プログラムボタンの ▼画面が次のように変わり、 「Shakuhachi」 のボイスが選択されます。 ここからは、 先程のテナーサックスのときと同様に、 次のようなさまざまなコ ントローラーを使って、 演奏を楽しんでみましょう。 ブレスコントローラーおよびフットコントローラー2を使って、 尺八に吹き込 む息の量をコントロールできます。 息を吹き込みすぎると、 実際の尺八と同じ ように息づかいの音だけに変化します。 モジュレーションホイール2を使って、 グロウル (うなる、 または喉をゴロゴロ 鳴らすという意味) の効果をコントロールできます。 (オクターブダウンボタン) を押しながら、 鍵盤とフットコントロー を押します。 を押します。 音を出してみよう 第2章 はじめてのVL7  35 第 2 章...
  • Page 37: バイオリンを演奏してみる

    バイオリンを演奏してみる 今度は、 弦楽器、 バイオリンの演奏にチャレンジしてみましょう。 手 順 参 考 ・別冊のセッティングリストには、 工場出荷時に本体に入っているボイスのリストが載せてあ ります。 また、 各ボイスのコントローラーの機能なども説明してありますので必要に応じて ご覧ください。 36  第2章 はじめてのVL7 モジュレーションホイール1を使って、 ビブラートをコントロールできます。 ピッチベンドホイールを回すと音程が変化します。 しかし、 この音色の場合に は、 普通のピッチベンドと異なり、 滑らかな音程変化は得られません。 実際の 尺八のように、 息の吹き込み方による 「裏がえった」 ような音程変化を実現し ます。 バンクボタンの を押します。 ▼ボタンの上のランプが点滅します。 プログラムボタンの を押します。 ▼画面が次のように変わり、 「Viol Inn」 のボイスが選択されます。 ここからは、 これまで同様に、 次のようなさまざまなコントローラーを使っ て、 演奏を楽しんでみましょう。...
  • Page 38: デモ演奏を聴いてみよう

    ファームが 「off」 の場合には、 確認のメッセージは表示されずに手順5に進 みます。 ▼デモ曲の選択、 再生、 停止を行う画面に変わります。 ダイアルを回して、 デモ曲を選択します。 ▼デモの演奏がはじまります。 曲が終わると、 自動的に次の曲がはじまり、 エ ンドレスで再生が続きます。 デモ演奏を終わるときは、 次の手順に進みま す。 ▼デモ演奏が終了します。 EXIT MIDI OUT を押します。 (Demo) を押します。 を押します。 を押します。 (Run) を押します。 (Stop) を押します。 を押し を押すと、 元のモードに戻ります。 PLAY デモ演奏を聴いてみよう MIDI IN TG300 第2章 はじめてのVL7  37 第 2 章...
  • Page 39 MEMO 38  第2章 はじめてのVL7...
  • Page 40: 第3章 Vl7を知る − パート1

    第3章 VL7を知る − パート1 この章では、VL7に関する基本的なことがらやしくみなどを説明し ます。特にこの章では、さまざまなコントローラーについて説明 し、後半では実際にコントローラーの設定をエディットしてみま す。...
  • Page 41: Vl7の全体像

    す。 鍵盤は 「音程などの情報をコントロールするためのコントローラー」 として考え てください。 鍵盤の他にも、 ブレスコントローラーやフットコントローラー、 モジュレーションホ イールやピッチベンドホイール、 フットスイッチなども、 すべてコントローラー部に 属します。 ■音源部 コントローラーから送られた情報をもとに、 音を作り出す部分です。 本機は、 VA音源 という今までにはない新しい方式の音源を搭載しています。 また、 音源部のボイスを 切り換えたり、 エディットしたり、 コントローラーから送られる信号をどのように処 理するかなどを設定するときには、 画面を見ながら、 パネル上のボタンを使います。 さて、 それでは各部分についてもう少し詳しく説明しましょう。 40  第3章 VL7を知る − パート1 コントローラー部 ブレス 鍵盤 コントローラー 音源部 モジュレーション ホイール MIDI送信 MIDI受信...
  • Page 42: 音源について

    (023) (024) (025) (026) (027) (037) (038) (039) (040) (041) (042) (043) (053) (054) (055) (056) (057) (058) (059) 第3章 VL7を知る − パート1  41 音源について (012) (013) (014) (015) (016) (028) (029) (030) (031) (032) (044) (045) (046) (047) (048) (060) (061)
  • Page 43: ボイスとエレメント

    出すかのようなしくみを持った音源です。 本機やV L 1に搭載されているV A音源は、V A音源の中でも「S/V A方式(Self oscillation type / VA Synthesis) 」 と呼ばれるタイプのもので、 特に管楽器、 弦楽器な どの再現力を特長とします。 参 考 ・VP1に搭載されているVA音源は、 「F/VA方式 (Free oscillation type / VA Synthesis) 」 と呼ば れるタイプのもので、 撥弦 (はつげん) 楽器の再現力を特長とし、 同じVA音源でも、 データ やパラメーターにまったく互換性はありません。 42  第3章 VL7を知る − パート1 ボイス エレメント...
  • Page 44: コントローラーについて

    ■ベロシティ 鍵盤を弾いた強さを示すデータです。 ■アフタータッチ 鍵盤を弾いた後、 さらにその鍵盤を押さえ込んだときのデータです。 ■タッチEG ベロシティからアフタータッチへ移行する連続的な変化のデータです。 詳しくは後述 します。 ■ブレスアタック ブレスコントローラーの時間的な変化量のデータです。 詳しくは後述します。 ■ピッチベンド ピッチベンドホイールを動かしたときに送り出されるデータで す。 ■コントロールチェンジ ブレスコントローラーやモジュレーションホイール、 フットコントローラーを使った ときに送り出されるデータです。 このコントロールチェンジは、 さらに001∼119という 「コントロールナンバー」 で、 さまざまなコントローラーの区別をしています。 たとえば、 モジュレーションホイール1は、 コントロールナンバー 「001」 に決ってい ます。 モジュレーションホイール1を動かすと、 コントロールナンバー001のデータと して数値が音源に送られます。 コントローラーについて 第3章 VL7を知る − パート1  43 第 3 章...
  • Page 45 ・ 「0∼127」 以外の数値を送り出すコントローラー (ピッチベンドホイールなど) もあります。 ・フットコントローラー2やモジュレーションホイール2、 フットスイッチ1、 2は、 コントロー ルナンバーを自由に変更することもできます。 ・実際には、 フットコントローラーやブレスコントローラーの装置そのものに数値を送り出す 機能があるわけではなく、 本機側でそういう処理を行っています。 ・実際のボイスエディットで、 コントローラーソースを選択するときには、 次のような順番で コントローラーソースが表示されます。 Modulation Wheel(001) Portamento Switch(065) 44  第3章 VL7を知る − パート1 コントロールナンバー=001で 「0∼127」の数値が送られる MODULATION 1 off(000) Breath Controller(002) Foot Controller(004) Portamento Time(005) コントロールチェンジ (コントロールナンバー) Main Volume(007)...
  • Page 46: 鍵盤

    また、 ボイスのエディットで 「キースケール」 という設定を用いれば、 高音になるほ どビブラートが深くなったり、 特定の音程で音量が小さくなるといったコントロール も可能です。 ■ベロシティ 鍵盤を弾く瞬間の強さです。 強く弾くと大きい音、 弱く弾くと小さい音、 あるいは強く弾くと明るい音、 弱く弾く と暗い音などといったコントロールをすることができます。 内部処理的には、 鍵盤を弾く強さを検出しているわけではなく、 鍵盤を弾いた瞬間の 速さを検出しています。 最大に強く弾くと 「127」 の数値を送り出し、 弱く弾くほど数値が小さくなります。 ■アフタータッチ 鍵盤を弾いた後、 さらにその鍵盤を押さえ込んだときに出力される値です。 鍵盤を弾いて音を出した後、 そのままその鍵盤を強く押さえ込むことで音量やビブ ラートなどのコントロールをすることができます。 力を加えていないときは 「0」 を、 最大に強く押さえ込むと 「127」 を送り出します。 第3章 VL7を知る − パート1  45 コントローラーについて オクターブアップ ボタンを押すとC7 第 3 章...
  • Page 47: ピッチベンドホイール

    実際には、 鍵盤がこのタッチEGを検出しているわけではなく、 ベロシティとアフ タータッチの数値を内部で計算し、 タッチEGという新しいコントローラーを作り上 げていることになります。 参 考 ・ベロシティのデータは、 音程を示すノートナンバーと一緒に送信されます。 ・タッチEGのデータが、 独立したデータとしてMIDI送信されることはありません。 タッチEG は、 あくまでもベロシティとアフタータッチのデータを使って内部的に算出している値で す。 ・本機のアフタータッチは、 チャンネルアフタータッチです。 ポリフォニックアフタータッチ には対応していません。 ピッチベンドホイール ■ピッチベンドホイール ピッチベンドホイール (PITCH) は、 中央を中心に前後に回すことで、 主に音程など のコントロールを行います。 参 考 ・ピッチベンドのデータは、 ピッチベンドデータとしてMIDI送信されます。 ・ピッチベンドのデータは、 「-8192∼8191」 というデータです。 しかし、 本機は他のコントロー ラーの 「0∼127」 と同様に扱うよう内部処理しています。 46  第3章 VL7を知る − パート1...
  • Page 48: モジュレーションホイール1、2

    で 「127」 を音源に送り出します。 モジュレーションホイール2は、 コントロールナンバーを自由に設定することができ ます。 まだ何も割り当てられていないコントロールナンバーに設定すれば、 独立した コントローラーとして使うことができます。 また、 すでに別のコントローラーが割り 当てられているコントロールナンバーに設定すれば、 そのコントローラーと同じコン トロールをすることができます。 たとえば、 このモジュレーションホイール2のコン トロールナンバーをブレスコントローラーと同じ (002) にすると、 ブレスコント ローラーのかわりにモジュレーションホイール2を使えるようになります。 参 考 ・2つのコントローラーが同じコントロールナンバーになっている場合、 どちらのコントロー ラーも使うことができます。 両方のコントローラーとも動かしていない状態のときには、 最 後に動かしたコントローラーの状態が持続されます。 ・工場出荷時のモジュレーションホイール2は、 コントロールナンバー 「013」 に設定されてい ます。 コントローラーについて 第3章 VL7を知る − パート1  47 第 3 章...
  • Page 49: ブレスコントローラー

    が続いているからです。 当然、 ブレスアタックは 「0」 を送ります。 次に、 息を吹き込んでいない状態から、 1秒間後に最大の吹き込みになるようにだん だん息を強くしていった場合、 「この1秒間に息を吹き込む強さが変化したか」 という と変化したということになります。 このとき、 ブレスアタックは 「1」 以上の数値を送 ります。 このように、 ブレスアタックは、 上記のブレスコントローラーの送り出す数値が時間 的にどのように変化したかを内部で計算して使うコントローラーです。 (実際に変化 を読み取る間隔は、 1秒ではありません) また、 次のように縦軸に吹き込む強さ、 横軸に時間をとったグラフでは、 瞬間の傾き が、 ブレスアタックの数値ということもできます。 息を吹き込む強さ 48  第3章 VL7を知る − パート1 息を吹き込む強さが一定のときには ブレスアタック=0 ブレスアタック=30 ブレスアタック=100 ブレスアタック=63 時間...
  • Page 50: フットコントローラー1、2

    一番手前に戻した状態で 「0」 を、 一番踏み込んだ状態で 「127」 を送り出します。 フットコントローラー2は、 コントロールナンバーを自由に設定することができま す。 まだ何も割り当てられていないコントロールナンバーに設定すれば、 独立したコ ントローラーとして使うことができます。 また、 すでに別のコントローラーが割り当 てられているコントロールナンバーに設定すれば、 そのコントローラーと同じコント ロールをすることができます。 たとえば、 このフットコントローラー2のコントロー ルナンバーをモジュレーションホイールと同じ 「001」 に設定すると、 モジュレー ションホイールのかわりにフットコントローラー2を使えるようになります。 参 考 ・2つのコントローラーが同じコントロールナンバーになっている場合、 どちらのコントロー ラーも使うことができます。 両方のコントローラーとも動かしていない状態のときには、 最 後に動かしたコントローラーの状態が持続されます。 ・工場出荷時のフットコントローラー2は、 コントロールナンバー 「002」 に設定されています。 コントローラーについて 第3章 VL7を知る − パート1  49 第 3 章...
  • Page 51: フットスイッチ1、2

    ・工場出荷時には、 フットスイッチ1のコントロールナンバーは 「Sustain (064) 」 に、 フットス イッチ2のコントロールナンバーは 「Portamento Switch (065) 」 に設定されています。 コンティニュアススライダー1、 2 コンティニュアススライダーには、 コンティニュアススライダー1 (CS1) とコンティ ニュアススライダー2 (CS2) があります。 ■コンティニュアススライダー1 コンティニュアススライダー1は、 ツマミを前後に動かすことで、 演奏中に音色のエ ディット (クイックエディット) ができます。 (あらかじめどの設定を演奏中にコン トロールするのかを指定しておきます) 他のコントローラーとは役割がかなり異なりますので、 別のものとしてお考えくださ い。 ■コンティニュアススライダー2 コンティニュアススライダー2は、 コンティニュアススライダー1と同じようにツマ ミを前後に動かすことで、 音色のクイックエディットを行います。 50  第3章 VL7を知る − パート1...
  • Page 52: その他のコントローラー

    参 考 ・コンティニュアススライダーは、 ボイスに設定された値と実際のコンティニュアススライ ダーの位置が合致するポイントを過ぎた時点から機能しはじめます。 その他のコントローラー 本体上で、 もしくは本体に接続して使うことのできるコントローラーは以上ですが、 外部のMIDI楽器やシーケンサー、 コンピューターなどを使ってさらにさまざまなコ ントロールを行うことができます。 この場合には、 そのコントローラーのコントロールナンバーをきちんと設定すること を忘れないようにしてください。 コントローラーについて 第3章 VL7を知る − パート1  51 第 3 章...
  • Page 53: モードとは

    その名の通り、 演奏 (プレイ) を行うモードです。 各種コントローラーを使って、 リアルタイムに音の表情を変化させたり、 ボイスの切 り換えなどを行うことができます。 PLAY ■エディットモード ボイスの加工 (エディット) を行うモードです。 音色や音量、 コントローラーの機能やエレメントなどを細かく設定することで、 さま ざまなボイスを作り上げます。 EDIT ■ユーティリティモード プレイモードやエディットモードで管理できない本機の基本的な設定を行うモード です。 このモードでは、 マスターチューニングやMIDIの送受信チャンネル、 鍵盤の特性、 電 源を入れたときに表示されるメッセージの変更、 フロッピーディスクや外部機器との データのやりとりなどを行います。 UTILITY ます。 52  第3章 VL7を知る − パート1 を押すと、 このボタンの上のランプが点灯し、 プレイモードになります。 を押すと、 このボタンの上のランプが点灯し、 エディットモードになります。 を押すと、 このボタンの上のランプが点灯し、 ユーティリティモードになり...
  • Page 54: 実験!パート1

    はじめる場合には、 手順7から操作を行ってください。 何らかの操作で、 メモリープロ テクトがオンになっている場合には、 手順1から操作を行ってください。 手 順 UTILITY ▼ユーティリティのシステムのメニューが表示されます。 カーソルボタン ( ENTER ▼システムのミスレイニアス の設定画面が表示されます。 カーソルボタンで 「Memory Protect =」 の 「on」 に反転表示を移動します。 ▼ 「on」 の表示が、 「off」 に変わります。 付属の音色ディスクをフロッピーディスクドライブにセットします。 を押します。 (Sys) を押します。 ) で 「6:Miscellaneous」 に反転表示を移動します。 を押します。 を押します。 実験!パート1 第3章 VL7を知る − パート1  53 第 3 章...
  • Page 55 これで、 実験用データのロードは完了です。 A1∼A5に実験で使うボイスが入っています。 この5つのボイスはVL7のしくみを理解 しやすいように作成してあります。 なお、 A1∼A5以外のボイス番号には、 ロード前の ボイスがそのまま残っています。 54  第3章 VL7を知る − パート1 (Disk) を押します。 ▼ユーティリティのディスクのメニューが表示されます。 カーソルボタンで 「2: Load From Disk」 に反転表示を移動します。 を押します。 ENTER ▼ロードフロムディスクのメニューが表示されます。 カーソルボタンで 「1: All」 に反転表示を移動します。 を押します。 ENTER ▼セットされたディスクのファイル一覧が表示されます。 カーソルボタンで 「004:EXAMPLE :All」 と表示されている行に反転表示を 移動します。 を押します。 ENTER ▼ 「Are You Sure?」 という確認のメッセージが表示されます。 (ただし、 コン...
  • Page 56: コントローラーを入れ換える実験

    スコントローラーと同じ役割が設定されていますので、 これでブレスコント ローラーに最大に息を吹き込んでいる状態と同じことになります。 ▼音が出ることを確認したら次の手順に進みます。 画面の下のファンクションボタン ▼次のような画面が表示されます。 この画面の 「Vibrato」 (ビブラート) の行に、 「Modulation Wheel」 と表示され ていることを確認してください。 これは、 ビブラート (周期的な音色、 音程のゆれ) のコントロールに、 モジュ レーションホイール1が選ばれていることを示しています。 右手で鍵盤を弾きながら、 左手でモジュレーションホイール1を動かしてみて ください。 ▼実際にモジュレーションホイール1で、 ビブラートをコントロールしている ことが確認できます。 の上のランプが点灯していることを確認してください。 を押します。 を押します。 (Cnt1) を押します。 実験!パート1 を押します。 PLAY 第3章 VL7を知る − パート1  55 第 3 章...
  • Page 57 56  第3章 VL7を知る − パート1 今度は、 (Cnt3) を押します。 ▼次のような画面が表示されます。 画面の 「Growl」 (グロウル) の行に、 「off」 と表示されていることを確認して ください。 これは、 グロウル (ゴロゴロという息の量のゆれで、 サックスのグロー効果に 近い) のコントロールに、 何も選ばれていないことを示しています。 を押します。 EXIT ▼元の画面に戻ります。 を押します。 EDIT ▼ ボタンの上のランプが点灯し、 プレイモードからエディットモード EDIT に切り換わります。 この画面は、 エディットモードに入ると最初に表示される画面です。 ここで は、 このまま先に進みます。 (EL) を押します。 ▼エレメントをエディットする画面が表示されます。 もし、 この画面とは異なる画面が表示された場合には、...
  • Page 58 「Modulation Wheel」 が反転表示になっていることを確認してください。 もし、 反転表示が別のところにある場合には、 カーソルボタン 移動してください。 を押します。 ▼次のように 「Modulation」 が 「off」 に変わります。 を押します。 EXIT ▼手順13の画面に戻ります。 カーソルボタン を使って、 反転表示を 「09:Growl」 に移動します。 ▼次のように反転表示を移動します。 を押します。 ENTER ▼グロウルのコントローラーを設定する画面が表示されます。 「off」 が反転表示になっていることを確認してください。 もし、 反転表示が別のところにある場合には、 カーソルボタン 移動してください。 実験!パート1 を使って を使って 第3章 VL7を知る − パート1  57 第 3 章...
  • Page 59 エディットが取り消されます。 また、 別のボイスに切り換えた場合にも、 同じように直前に行ったエディットが取り 消されます。 (ただし、 エディットしたボイスをストアする前であれば、 「エディット リコール」 の操作でエディットしたボイスを呼び戻すこともできます) (→ 別冊のリ ファレンス:P. 212) 参 考 ・コントローラーソースやデスティネーションを入れ換えるための、 サーチ&リプレースとい う便利な機能も用意されています。 (→ 別冊のリファレンス:P. 90) 58  第3章 VL7を知る − パート1 を押します。 ▼次のように 「off」 が 「Modulation Wheel」 に変わります。 ここで、 鍵盤を弾きながら、 モジュレーションホイール1を動かして、 音を確認 してください。 ▼モジュレーションホイール1でグロウルをコントロールしているのが確認で きます。 を押します。 PLAY ▼プレイモードに戻ります。...
  • Page 60: ひとつのコントローラーに複数の役割を設定する実験

    ▼ボタンの上のランプが点滅します。 プログラムボタンの ▼ 「Shakuhachi」 のボイスが選択されます。 右手で鍵盤を弾きながら、 左手でモジュレーションホイール2を一番奥まで回 してください。 ▼次のような画面が表示されます。 画面の 「Growl」 (グロウル) の行に、 「After Touch」 と表示されていることを確 認してください。 これは、 グロウル (ゴロゴロという息の量のゆれ) のコントロールに、 アフ タータッチが選ばれていることを示しています。 鍵盤を弾いたまま、 さらにその鍵盤を強く押さえてください。 ▼実際にアフタータッチで、 グロウルをコントロールしていることが確認でき ます。 の上のランプが点灯していることを確認してください。 を押します。 を押します。 (Cnt3) を押します。 実験!パート1 第3章 VL7を知る − パート1  59 第 3 章...
  • Page 61 60  第3章 VL7を知る − パート1 (Cnt2) を押します。 ▼次のような画面が表示されます。 画面の 「Scream」 (スクリーム) の行に、 「off」 と表示されていることを確認し てください。 これは、 スクリーム (叫ぶような音に変化させる効果) のコントロールには、 何もコントローラーが割り当てられていないことを示します。 を押します。 EXIT ▼ボイス名を表示する画面に戻ります。 を押します。 EDIT ▼エディットモードに切り換わります。 (EL) を押します。 ▼エレメントをエディットする画面が表示されます。 もし、 この画面とは異なる画面が表示された場合には、 ください。 カーソルボタン を使って、 反転表示を 「07:Scream」 に移動します。 を押します。 ENTER ▼スクリームのコントローラーを設定する画面が表示されます。 「off」 が反転表示になっていることを確認してください。...
  • Page 62 このように、 各コントローラーには、 複数の効果を割り当てることができます。 同じ コントローラーに複数の効果を割り当てることにより、 さらにリアルな、 あるいは斬 新な演奏を行うことができます。 先程と同じように次に進む前に、 今のエディットを取り消し、 元の状態に戻しておき ましょう。 を押します。 PLAY ▼プレイモードに戻ります。 画面左上のボイスナンバーの前に 「E」 の反転表示 が示され、 まだエディット後の状態のままであることがわかります。 を押します。 ▼ 「E」 の反転表示が消え、 エディット前の元のボイスが選び直されたことがわ かります。 参 考 ・コントローラーソースやデスティネーションを入れ換えるための、 サーチ&リプレースとい う便利な機能も用意されています。 (→ 別冊のリファレンス:P. 90) 実験!パート1 第3章 VL7を知る − パート1  61 第 3 章...
  • Page 63 MEMO 62  第3章 VL7を知る − パート1...
  • Page 64: 第4章 Vl7を知る − パート2

    第4章 VL7を知る − パート2 この章では、VL7の特長でもあるVA音源について、詳しく説明して いきます。また、後半では、実際にボイスエディットを行いながら その音の変化を試してみます。...
  • Page 65: Va音源のしくみ

    音を作り出してきました。 VA音源は、 先に仮想の楽器を本体内に設計し、 その楽器か ら出る音をシミュレーションすることで音を作り出します。 この 「仮想の楽器」 のこ とを 「物理モデル」 と呼びます。 本機で使用するボイスは、 サックスやフルートなどの管楽器をはじめ、 バイオリンや ギターなどの弦楽器、 その他ミュージックシーンで使用するさまざまな楽器を物理モ デルのボイスデータとしてディスクで供給いたします。 供給された物理モデルのボイスによっては、 実在しないような楽器になっています。 さらにユーザーサイドで物理モデルの周辺を加工することで好みの音に変更するこ とができます。 注 意 ・物理モデルを作り出すためには、 多くの設定と知識が必要です。 本機では、 物理モ デルそのものを作り出すことはできません。 供給された物理モデルを基にさまざま な加工を行う仕様となっています。 したがって、 全くの白紙の状態から音色を作り 出すことはできません。 また、 同じようなボイスでも、 設定に準備された要素が異 なる場合は、 同じコントローラーを使っても効果は異なります。 64  第4章 VL7を知る − パート2...
  • Page 66: 楽器の音色を決めるドライバー、パイプ/ストリング

    ます。 また、 糸の両端をいろいろな長さで固定してはじくとやはり 「ブーン」 という 音が鳴ります。 この 「音が鳴る」 という部分を担当するのが、 「パイプ/ストリング」 です。 管または弦に、 「ドライバー」 で計算された波動を送り込むと、 どのように管または 弦で 「共振」 し、 音が生み出されるかを計算する部分です。 この部分で生み出された 音が楽器の音の中心となります。 「ドライバー」 と 「パイプ/ストリング」 は、 お互いに非常に複雑に影響しあって、 楽 器の音色を生み出します。 ドライバー マウスピース 唇の動き 弓 第4章 VL7を知る − パート2  65 VA音源のしくみ パイプ/ストリング サックスなどの管 フルートなどの管 弦楽器の弦 第 4 章...
  • Page 67: さらに楽器の特徴を付加するモディファイア

    て、 エレメント音として出力されます。 モディファイアは、 倍音を増減したり、 強調したりすることで、 管や胴の 「響き」 を調 節し、 さらに楽器らしい味付けを行う部分です。 本機では、 このモディファイアを使って、 積極的な音作りが可能です。 そしてエフェクト モディファイアを通ったエレメントの出力音は、 さらにエフェクトを通ります。 このエフェクトには、 フランジャーやディストーション、 フィードバックディレイや リバーブなど最高級のエフェクトが用意されています。 VA音源のしくみのまとめ ここまでで説明したVA音源のしくみをまとめると、 次の図のようになります。 さて、 続いてこれらのドライバー、 パイプ/ストリング、 モディファイア、 エフェク トを順番にもう少し詳しく説明していきましょう。 66  第4章 VL7を知る − パート2 エレメント ドライバー モディファイア パイプ/ストリング 最 終 エフェクト 出 力...
  • Page 68: ドライバー

    ります。 しかし、 ひきつづき息は吹き込まれている状態ですから、 再び息の圧力で リードは閉じる方向に動きます。 (これらの動きは、 ほとんど瞬間的に起こります) 簡単にいえば、 この一連の動きの繰り返しが、 リードによる波動を生み出すわけで す。 また、 弦楽器の場合を考えると、 「弓を少し動かす」 → 「弦が少し横に引っ張られる」 → 「引っ張られた弦が戻る」 → 「再び弓に引っ張られる」 という動作の瞬間、 瞬間の繰 り返しで波動が生まれます。 唇 口腔内 マウスピース ある流速の空気 スリット リード 唇 口腔内 マウスピース 戻った空気による圧力 スリット リード 第4章 VL7を知る − パート2  67 ドライバー 第 4 章 戻ってきた空気...
  • Page 69: ドライバーの特性を決定するさまざまな要素

    ・リップリード楽器 (トランペットなど) の場合 唇の形、 力の入れ具合などを示します。アンブシュアの変化によって、ファン ファーレトランペットのようなピストンを使わない音程変化を作り出すことができ ます。 擦弦楽器の場合には、 「弓を弦にあてる強さ」 と同じ効果が得られます。 アンブシュアを上げると、 強く弦を押さえる状態となり、 多少ガリガリといった明る い音となります。 通常のボイスでは、 ちょうど中間のアンブシュアのとき、 正しい鍵盤の音程が出るよ うにセッティングしてあります。 ■ビブラート LFO (周期的なゆれを作り出す装置) を使って、 アンブシュアとピッチ (管または弦 の長さ) を変化させ、 周期的な音色、 音程のゆれを作り出す機能のことです。 アンブシュア、 ピッチをどれだけ変化させるかは、 それぞれ自由に設定できますの で、 弦楽器のビブラートのようにピッチ中心のビブラートも、 管楽器のように音色変 化も伴うビブラートも再現できます。 また、 ゆれのスピードや、 はじまりかたなども細かく設定することができます。 68  第4章 VL7を知る − パート2...
  • Page 70 期的なゆれを作り出す機能のことです。 このグロウルを上げると 「ゴロゴロ」 といっ た音に変化します。 グロウルは、 ゆれのスピードや、 はじまりかたなどを細かく設定 することができます。 ■スロートフォルマント マウスピースやリードで作り出された波動は、 パイプに送り出すのと同様に、 口の中 にも送り出されます。 このため、 口、 喉、 気管、 肺では管と同じように共振を起こし、 吹き込む息に影響を与えることになります。 この状態をシミュレーションしたのがス ロートフォルマントです。 スロートフォルマントは、 その影響の状態などを細かく設 定することができます。 参 考 ・ドライバーでは、 計算に用いたいくつかの数値を、 モディファイアに送り出します。 モディ ファイア側では、 それらの数値を利用して音を加工することができます。 詳しくはモディ ファイアのところで説明します。 ドライバー 第4章 VL7を知る − パート2  69 第 4 章...
  • Page 71: パイプ/ストリング

    戻ってきた空気の一部は、 再び入口から出ようとします。 このため、 入り続けている 空気の流速に影響を与え、 次の瞬間、 新しい流速を生み出します。 (これがドライ バーが算出する波動です) 擦弦楽器でも同様に、 弓で作られたゆれは、 弦の端 (ブリッジやフレットなど) で反 射し、 戻ってきます。 さらにこれが弓に影響を与え、 波動を生み出します。 このように、 ドライバーからパイプ/ストリングに波動が送り込まれているとき、 管 または弦は 「共振」 をはじめます。 これが、 楽器音のメインとなる音です。 このとき、 管の全長が音程を決定します。 (トロンボーンを思い浮かべていただくと すぐに理解できると思います) ただし、 ドライバーの状態によっても音程は変化しま すので、 ご注意ください。 70  第4章 VL7を知る − パート2 ある流速を持った空気が流入 この状態で持続 管の端で少しエネル ギーを損失して反射...
  • Page 72: パイプ/ストリングの特性を決定するさまざまな要素

    流入した空気が管の内側との摩擦で損失するエネルギーの大きさ、 または弦の振動が 空気の抵抗で損失するエネルギーの大きさの設定です。 持続系のボイスでは、 音色が弱々しくなります。 減衰系のボイスでは、 減衰時間が短 くなります。 ほとんどのボイスでは、 ダンピングを最大に設定したとき、 その楽器本来の音が出る ようにセッティングしてあります。 ■アブソープション 管または弦が発音しているとき、 その音は空気中に拡散することにより、 高い周波数 のエネルギーから損失していきます。 また、 弦楽器では、 弦を押さえている柔らかい 指によって高い周波数のエネルギーを損失します。 管楽器では、 ベルの開口面積によ り高い周波数のエネルギーを制御できます。 アブソープションは、 このような高周波数域のエネルギー損失の設定です。 エネルギーの損失が大きいと、 ピッチが下がります。 うまく使うと、 弦楽器でいうミュートのような効果を作ることができます。 ほとんどのボイスでは、 アブソープションを最大に設定したとき、 損失のない状態に なるようにセッティングしてあります。 パイプ/ストリング 第4章 VL7を知る − パート2  71 第 4 章...
  • Page 73: ドライバー、パイプ/ストリングから出力される音

    音として取り出したものです。 ブレスノイズの息の音や、 マウスピースや弓の振動の音を、 パイプ/ストリング音に 加えることでより楽器らしい音に近付きます。 ■パイプ/ストリング音 管または弦で共振した楽器のメインの音です。 ■タップ音 共振している管または弦の途中から取り出した音です。 ほとんど、 パイプ/ストリング音と同じものですが、 管または弦の途中から取り出す ために、 位相がずれています。 このタップ音をパイプ/ストリング音に重ねること で、 倍音の強調された音などを作り出すことができます。 この3種類の音を 「ミキシング」 して、 モディファイアに送り出します。 また、 この3種類の音とは別に、 モディファイアのハーモニックエンハンサー専用に ドライバーからいくつかの信号も送り出されます。 72  第4章 VL7を知る − パート2 ドライバー パイプ/ストリング パイプ/ストリング音 ドライバー音 ミ キ タップ音 シ モディファイア ン グ ハーモニックエンハンサー用の信号...
  • Page 74: モディファイア

    か ら 簡単に説明すると、 次のようになります。 ・ハーモニックエンハンサー ・ダイナミックフィルター ・イコライザー ・インパルスエキスパンダー ・レゾネーター モディファイアの中の各装置は、 レゾネーターを除いてモノラルです。 それでは、 モディファイアを構成する各装置について説明しましょう。 モディファイア ハーモニック ダイナミック イコライザー エンハンサー フィルター エキスパンダー :倍音を増やす装置 :倍音を削る装置 :倍音を整える装置 :金属質の響きを付ける装置 :木質の響きを付ける装置 モディファイア エ フ インパルス ェ レゾネーター ク ト へ 第4章 VL7を知る − パート2  73 第 4 章...
  • Page 75: ハーモニックエンハンサー

    6種類の信号 (次ページで説明します) の中から、 2つの信号を選び、 片方の信号を 「キャリア」 、 もう一方を 「モジュレーター」 として音を変化させます。 ■キャリア 基本となる信号です。 この信号に対して、 モジュレーターが変化を与えます。 ■モジュレーター キャリアに対して働きかける信号です。 この信号によって、 キャリアの信号が変調さ れます。 なお、 ウェット/ドライバランスは、 最終的にハーモニックエンハンサーを経た音 と、 ドライバー音、 パイプ/ストリング音、 タップ音のミキシングされた音のバラン スをとる部分です。 74  第4章 VL7を知る − パート2 ハーモニックエンハンサー モジュレーター 効果を与える ウ キャリア ェ ッ ト / ド...
  • Page 76 参 考 ・キャリア、 モジュレーターの各設定には、 次のような機能が用意されています。  オーバードライブ   選んだ音を強制的に増幅し、 歪ませる機能です。  ハイパスフィルター   選んだ音の低音域をカットします。  フェイズ   モジュレーターにのみ用意されている機能です。   選んだ音の位相 (振幅するタイミング) をキャリアとモジュレーターの間でずらす機能 です。 ・生楽器をシミュレーションする場合には、 次の2種類のアプローチをお試しください。  キャリア:ノーマル モジュレーター:ノーマル以外   この場合は、 ウェット/ドライバランスを100%にして、 Indexの値を上げてください。  キャリア:ノーマル以外 モジュレーター:6種類のどれでも可   この場合は、 ウェット/ドライバランスを調節して、 Indexの値を下げてください。 モディファイア 第4章 VL7を知る − パート2  75 第 4 章...
  • Page 77: ダイナミックフィルター

    ダイナミックフィルター ダイナミックフィルターは、 入ってきた音の任意の周波数の帯域をカットする装置で す。 ハーモニック エンハンサーから ただし、 この 「任意の周波数 (カットオフフリケンシー) 」 は、 一般的なフィルターの ように固定することもできますし、 元となる音程 (弾いた鍵盤の音程) によって自動 的に変化させることもできます。 周波数を固定する場合には、 「Hz」 単位で指定します。 周波数を音程に合わせて変化させる場合には、 「オクターブ」 の単位で指定します。 ダイナミックフィルターのタイプは、 次の4種類の中から選択できます。 76  第4章 VL7を知る − パート2 ダイナミックフィルター ローパスフィルター(LPF) レ ベ ル 残る部分 カットさ れる部分 周波数 カットオフフリケンシー ハイパスフィルター(HPF)...
  • Page 78 また、 各フィルターで 「レゾナンス」 の設定もできますので、 よりダイナミックフィ ルターの効果を強調することもできます。 次の図は、 各フィルターのレゾナンスによる効果の変化を示しています。 ローパスフィルターの場合 レゾナンス=最小 レ ベ ル 周波数 カットオフフリケンシー バンドパスフィルターの場合 レゾナンス=最小 レ ベ ル 周波数 カットオフフリケンシー モディファイア レゾナンス=最大 レ ベ レゾナンス ル 周波数 カットオフフリケンシー レゾナンス=最大 レ レゾナンス ベ ル 周波数 カットオフフリケンシー 第4章 VL7を知る − パート2  77 第 4 章...
  • Page 79 ハイパスフィルターの場合 バンドエリミネートフィルターの場合 さらに、 ダイナミックフィルターにも、 ハーモニックエンハンサー同様のウェット/ ドライバランスが付いていますので、 次の図のように、 軽いフィルター効果を作り出 すこともできます。 参 考 ・ダイナミックフィルターの効果をキースケールによって変化させることも可能です。 ・ダイナミックフィルターのスロープ (カットする勾配) は、 ローパス、 ハイパスフィルターで は -12dB/oct、 バンドパスフィルター、 バンドエリミネートフィルターで -6dB/octです。 78  第4章 VL7を知る − パート2 レゾナンス=最小 レ ベ ル 周波数 カットオフフリケンシー レゾナンス=最小 レ ベ ル 周波数 カットオフフリケンシー ウェットのみ レ ベ ル...
  • Page 80: イコライザー

    ■イコライザーバンド (Equalizer Band) 一般的なバンドイコライザー (パラメトリックイコライザー) と同じ装置です。 任意の5つの周波数のポイントで、 レベルを上げたり、 下げたりすることができます。 また、 それぞれのポイントで効果のかかる周波数の帯域幅 (Q) も自由に設定するこ とができます。 レ ベ ル イコライザー イコライザー イコライザー オグジリアリー バンド ハイパスフィルターで設定した周波数 レ ローパスフィルターで設定した周波数 ベ ル 周波数 帯域幅(Q) 5つの周波数(フリケンシー) 第4章 VL7を知る − パート2  79 モディファイア インパルス エキスパンダーへ 第 4 章 レベル 周波数...
  • Page 81: インパルスエキスパンダー

    音に変化します。 また、 ビブラートなどの質感 (余韻とともに金属質の響きを付加する) にも大きな効 果があります。 イコライザーから 参 考 ・インパルスエキスパンダーは、 ビブラートなどの変化のない持続音部に対しては効果があり ません。 レゾネーター レゾネーターは、 インパルスエキスパンダーに比べて、 より木に近い響きを作り出す 装置です。 内部的には、 5本の共鳴管、 または共鳴弦が楽器にくっつけられている状況で、 音がど のように響くかを、 5つのディレイ (ローパスフィルター付) で算出しています。 エキスパンダーから 80  第4章 VL7を知る − パート2 インパルスエキスパンダー 周波数によって 遅延時間の変化 するディレイ インパルス ミ ラ ッ フ ク ネ ス...
  • Page 82: エフェクト

    少し遅延させ、 位相をずらした音を、 元の音に重ねることで、 「シュワーッ」 という感 じの音を作り出すステレオエフェクトです。 ■ピッチチェンジ 音程をずらした音を、 元の音といっしょに出すモノラル/ステレオエフェクトです。 少しだけチューニングをずらした音を元の音に重ねて、 拡がりのある音を作り出すと きなどに使用します。 また、 オクターブずらした音や、 3度、 5度ずらした音を重ねて、 特殊な効果を得ることもできます。 ■ディストーション 音を歪ませるモノラルエフェクトです。 ギターアンプなどで歪ませた音や、 アタッチメントのディストーションで歪ませたよ うな音を作り出します。 エフェクト モジュレーション フィードバック エフェクト ディレイ 第4章 VL7を知る − パート2  81 エフェクト ア ウ ト プ リバーブレーション ッ ト 端 子 へ 第 4 章...
  • Page 83: フィードバックディレイ

    フィードバックディレイ エコー (こだまのような効果) を作り出すエフェクトです。 フィードバックディレイは、 次の3種類から選択します。 ■Mono 中央に定位するディレイ音を鳴らすタイプです。 ■L, R 左チャンネル、 右チャンネルのそれぞれにディレイ音を鳴らすタイプです。 ■L, C, R 左チャンネル、 右チャンネルに加えて、 さらに中央からもディレイ音を鳴らすタイプ です。 参 考 ・各ディレイのディレイタイムを設定するとき、 タイムカリキュレーション機能を使用するこ とで、 演奏する曲に合わせたディレイタイムを簡単に設定することができます。 82  第4章 VL7を知る − パート2...
  • Page 84: リバーブレーション

    ■Studio 低域の響きをおさえたレコーディングスタジオの残響を作り出します。 ■Plate 主に歌のレコーディングなどによく使われる 「鉄板リバーブ」 の残響を作り出しま す。 ■Space 非常に広い空間の残響を作り出します。 Hall 2に比べて、 より密度の濃いリバーブ効 果が得られます。 ■Reverse 残響音を逆転して再生する特殊なリバーブです。 リバーブレーションでは、 「Feel」 という設定項目があります。 この項目ではリバーブ レーションの質感や響きを4種類の中から選択することができます。 したがって、 上 記の8種類それぞれについて、 4種類の残響を選ぶことができるわけですから、 全部で 32種類のリバーブレーションが用意されていることになります。 さらに、 従来のリバーブにはなかった 「Reverb Time Boost」 という機能が用意され、 余韻の部分をさらに細かく設定することができます。 エフェクト 第4章 VL7を知る − パート2  83 第 4 章...
  • Page 85: 実験!パート2

    実験!パート2 これまでに勉強した機能のうちのいくつかを試しながら、 実際に音の変化を耳で確かめてみましょう。 多少、 時間のかかる実験になりますが、 VL7の全体像を知るための良い勉強にもなりますので、 腰を落ち着けて 取り組んでみてください。 注 意 ・ここで行う実験は、 すでに付属の音色ディスクに入っている実験用のデータがロー ド (読み込み) されていることを前提に説明しています。 もし、 まだ実験用のデータ をロードしていない場合には、 前もって 「実験のための準備」 (→ P. 53) の操作を 行ってください。 いろいろな機能をコントロールしてみる実験 − その準備 尺八のボイスを使って、 プレッシャーやアンブシュアなど、 さまざまな設定がどのよ うに音に影響を与えるか、 モジュレーションホイール2で確かめてみましょう。 まず、 すべてのコントローラーの役割をクリアします。 手 順 84  第4章 VL7を知る − パート2 ブレスコントローラーやフットコントローラー、 フットスイッチは、 抜いてお...
  • Page 86 ▼アブソープションの 「Controller =」 を 「off」 にしたら、 次の手順に進みます。 を押します。 EXIT ▼手順6の画面に戻ります。 これで、 すべてのコントローラー (コントロールする側) は、 コントローラーデス ティネーション (コントロールされる側) から切り離され、 どのコントローラーを動 かしても、 何もコントロールできない状態になりました。 試しに鍵盤を弾きながら、 モジュレーションホイールやフットコントローラーなどを動かしてみてください。 何 の変化もないはずです。 このままの状態で先に進みましょう。 参 考 ・ (S&R) を押すと、 すべてのコントローラーデスティネーションが 「off」 になってい ることを画面で確認することができます。 確認後、 実験!パート2 EXIT を押すと元の画面に戻ります。 第4章 VL7を知る − パート2  85 第 4 章...
  • Page 87: いろいろな機能をコントロールしてみる実験

    るのか、 順番にひとつづつ試していきましょう。 注 意 ・ここで紹介する手順では、 モジュレーションホイール2のコントロールナンバーが ブレスコントローラーと同じ番号に設定されていることを前提としています。 「EXAMPLE :ALL」 をロードすると、 このようなセッティングになっています。 も し、 すでにモジュレーションホイール2のコントロールナンバーを変更している場 合には、 元に戻しておいてください。 手 順 :プレッシャーをコントロールする 86  第4章 VL7を知る − パート2 カーソルボタンを使って、 「01:Pressr」 に反転表示を移動します。 を押します。 ENTER ▼プレッシャーのコントローラーを選択する画面が表示されます。 反転表示が 「Controller =」 の項目にあることを確認します。 もし、別の項目に反転表示がある場合には、カーソルボタンを使って、 「Controller =」 の項目に移動します。 を2回押します。 ▼ 「Controller =」 の 「off」 が 「Breath Controller」 に変わります。...
  • Page 88 ▼ 「Controller =」 の 「off」 が 「Breath Controller」 に変わります。 鍵盤を弾きながら、 モジュレーションホイール2を回して、 音の変化を確かめ てください。 アンブシュア (口の構え:尺八の場合には息の束の幅と強さ) によって、 特殊 な音程、 音色変化をしていることがわかりますね。 ▼確認がすんだら次の手順に進みましょう。 を2回押します。 ▼ 「Controller =」 の 「Breath Controller」 が 「off」 に戻ります。 を押します。 EXIT ▼手順1の画面に戻ります。 実験!パート2 第4章 VL7を知る − パート2  87 第 4 章...
  • Page 89 :ピッチをコントロールする 88  第4章 VL7を知る − パート2 カーソルボタンを使って、 「03:Pitch」 に反転表示を移動します。 を押します。 ENTER ▼ピッチのコントローラーを選択する画面が表示されます。 反転表示が 「Controller =」 の項目にあることを確認します。 もし、別の項目に反転表示がある場合には、カーソルボタンを使って、 「Controller =」 の項目に移動します。 を2回押します。 ▼ 「Controller =」 の 「off」 が 「Breath Controller」 に変わります。 鍵盤を弾きながら、 モジュレーションホイール2を回して、 音の変化を確かめ てください。 ピッチ (管または弦の長さ) によって、 音程がなめらかに変化することがわか りますね。 ▼確認がすんだら次の手順に進みましょう。 を2回押します。 ▼ 「Controller =」 の 「Breath Controller」 が 「off」 に戻ります。...
  • Page 90 程、 音色変化をしていることがわかりますね。 続いて、 ビブラートのゆれのスピードを調節してみましょう。 (Para) を押します。 このビブラートのように細かい設定を行うことのできるコントローラーデス ティネーションの場合は、 ることができます。 また、 移動先の画面で 面に戻ってくることができます。 ▼次のような画面が表示されます。 カーソルボタンを使って、 「Speed =」 の項目に反転表示を移動します。 ダイアルを回して、 「Speed =」 を 「45」 ぐらいに変更します。 鍵盤を弾きながら、 モジュレーションホイール2を回して、 ゆれのスピードを 確かめてください。 先程よりも遅いゆれになったはずです。 実験!パート2 (Para) が表示され、 その設定画面に直接移 (Ctrl) を押すことで、 元の画 第4章 VL7を知る − パート2  89 第 4 章...
  • Page 91 90  第4章 VL7を知る − パート2 カーソルボタンを使って、 「Dpth To Emb =」 の項目に反転表示を移動します。 この項目では、 アンブシュアに与える影響の大きさを設定します。 ダイアルを回して、 「Dpth To Emb =」 を 「0」 に変更します。 カーソルボタンを使って、 「Dpth To Ptch =」 の項目に反転表示を移動します。 この項目では、 ピッチに与える影響の大きさを設定します。 ダイアルを回して、 「Dpth To Ptch =」 を 「127」 に変更します。 鍵盤を弾きながら、 モジュレーションホイール2を回して、 ゆれの効果を確か めてください。 先程は、 アンブシュア変化中心のほとんど音程変化をともなわないビブラート...
  • Page 92 ▼ 「Controller =」 の 「off」 が 「Breath Controller」 に変わります。 鍵盤を弾きながら、 モジュレーションホイール2を回して、 音の変化を確かめ てください。 タンギング (舌を使ったリードの抑制:実際の尺八にリードはありませんが、 できてしまいます。 そこが本機のおもしろい部分でもあります) によって、 音 量と音色が変化することがわかりますね。 モジュレーションホイール2を一番奥まで回すと、 最もクリアな音の状態、 一 番手前まで戻すと音の出ない状態となります。 ▼確認がすんだら次の手順に進みましょう。 を2回押します。 ▼ 「Controller =」 の 「Breath Controller」 が 「off」 に戻ります。 を押します。 EXIT ▼手順1の画面に戻ります。 実験!パート2 第4章 VL7を知る − パート2  91 第 4 章...
  • Page 93 :アンプリチュードをコントロールする 92  第4章 VL7を知る − パート2 カーソルボタンを使って、 「06:Ampltd」 に反転表示を移動します。 を押します。 ENTER ▼アンプリチュードのコントローラーを選択する画面が表示されます。 反転表示が 「Controller =」 の項目にあることを確認します。 もし、別の項目に反転表示がある場合には、カーソルボタンを使って、 「Controller =」 の項目に移動します。 を2回押します。 ▼ 「Controller =」 の 「off」 が 「Breath Controller」 に変わります。 鍵盤を弾きながら、 モジュレーションホイール2を回して、 音の変化を確かめ てください。 アンプリチュードについては、 ここまで説明しませんでしたが、 純粋な音量の 変化です。 アンプリチュードによって、 音量が、 音程、 音色変化を伴わないで変化するこ...
  • Page 94 を2回押します。 ▼ 「Controller =」 の 「off」 が 「Breath Controller」 に変わります。 鍵盤を弾きながら、 モジュレーションホイール2を回して、 音の変化を確かめ てください。 スクリーム (叫ぶような音色変化) によって、 かなり激しい音色に変化するこ とがわかりますね。 ▼確認がすんだら次の手順に進みましょう。 を2回押します。 ▼ 「Controller =」 の 「Breath Controller」 が 「off」 に戻ります。 を押します。 EXIT ▼手順1の画面に戻ります。 実験!パート2 第4章 VL7を知る − パート2  93 第 4 章...
  • Page 95 :ブレスノイズをコントロールする 94  第4章 VL7を知る − パート2 カーソルボタンを使って、 「08:B.Noise」 に反転表示を移動します。 を押します。 ENTER ▼ブレスノイズのコントローラーを選択する画面が表示されます。 反転表示が 「Controller =」 の項目にあることを確認します。 もし、別の項目に反転表示がある場合には、カーソルボタンを使って、 「Controller =」 の項目に移動します。 を2回押します。 ▼ 「Controller =」 の 「off」 が 「Breath Controller」 に変わります。 (Para) を押します。 ▼次のような画面が表示されます。 カーソルボタンを使って、 「Ctrl Balance =」 の項目に反転表示を移動します。 ダイアルを回して、 「Ctrl Balance =」 を 「-64」 に変更します。...
  • Page 96 ▼ 「Controller =」 の 「off」 が 「Breath Controller」 に変わります。 鍵盤を弾きながら、 モジュレーションホイール2を回して、 音の変化を確かめ てください。 グロウル (周期的なプレッシャーの変化) によって、 音量、 音色を中心に音が 変化することがわかりますね。 ▼確認がすんだら次の手順に進みましょう。 を2回押します。 ▼ 「Controller =」 の 「Breath Controller」 が 「off」 に戻ります。 を押します。 EXIT ▼手順1の画面に戻ります。 実験!パート2 第4章 VL7を知る − パート2  95 第 4 章...
  • Page 97 96  第4章 VL7を知る − パート2 :スロートフォルマントをコントロールする カーソルボタンを使って、 「10:Throat」 に反転表示を移動します。 を押します。 ENTER ▼スロートフォルマントのコントローラーを選択する画面が表示されます。 反転表示が 「Controller =」 の項目にあることを確認します。 もし、別の項目に反転表示がある場合には、カーソルボタンを使って、 「Controller =」 の項目に移動します。 を2回押します。 ▼ 「Controller =」 の 「off」 が 「Breath Controller」 に変わります。 鍵盤を弾きながら、 モジュレーションホイール2を回して、 音の変化を確かめ てください。 スロートフォルマント (喉や肺の共鳴) によって、 音色が大きく変化すること がわかりますね。 ▼確認がすんだら次の手順に進みましょう。 を2回押します。 ▼ 「Controller =」 の 「Breath Controller」 が 「off」 に戻ります。...
  • Page 98 ダイアルを回して、 「Cutoff Freq. =」 を 「-1.00 oct」 に変更します。 鍵盤を弾きながら、 モジュレーションホイール2を回して、 音の変化を確かめ てください。 ダイナミックフィルター (ローパスフィルター) の効果がわかりますね。 カーソルボタンを使って、 「Filter Mode =」 の項目に反転表示を移動します。 を押して、 「Filter Mode =」 を 「BPF」 に変更します。 鍵盤を弾きながら、 モジュレーションホイール2を回して、 音の変化を確かめ てください。 今度は、 バンドパスフィルターの効果がわかりますね。 実験!パート2 第4章 VL7を知る − パート2  97 第 4 章...
  • Page 99 98  第4章 VL7を知る − パート2 を押して、 「Filter Mode =」 を 「HPF」 に変更します。 鍵盤を弾きながら、 モジュレーションホイール2を回して、 音の変化を確かめ てください。 今度は、 ハイパスフィルターの効果がわかりますね。 必要に応じて、 または パスフィルター、 ハイパスフィルター、 さらにバンドエリミネートフィルター を切り換えながら、 その効果の違いを確認してください。 確認がすんだら、 「Filter Mode =」 を 「LPF」 に戻します。 カーソルボタンを使って、 「Cuttoff Freq. =」 の項目に反転表示を移動します。 ダイアルを回して、 「Cuttoff Freq. =」 を 「2.94 oct」 に戻します。...
  • Page 100 ダイアルを回して、 「Balance =」 を 「63」 に変更します。 鍵盤を弾きながら、 モジュレーションホイール2を回して、 音の変化を確かめ てください。 ハーモニックエンハンサー (倍音成分の調節) によって、 音色が変化すること がわかりますね。 確認がすんだら、 「Balance =」 を 「-64」 に戻します。 (Ctrl) を押します。 ▼元の画面に戻ります。 を2回押します。 ▼ 「Controller =」 の 「Breath Controller」 が 「off」 に戻ります。 を押します。 EXIT ▼手順1の画面に戻ります。 実験!パート2 第4章 VL7を知る − パート2  99 第 4 章...
  • Page 101 ここまでは、 尺八のボイスを使って、 各コントローラーデスティネーションを試して きましたが、 このダンピングと次のアブソープションに関しては、 より効果のわかり やすいエレクトリックギターのボイスを使います。 100  第4章 VL7を知る − パート2 :ダンピングをコントロールする を押します。 PLAY を押します。 ▼エレクトリックギターのボイスが選択されます。 を押します。 EDIT ▼エディットモードに入ります。 (EL) を押します。 ▼エレメントの設定に入ります。 もし、 上のような画面になっていないの場合には、 さい。 カーソルボタンを使って、 「14:Absrptn」 に反転表示を移動します。 を押します。 ENTER ▼アブソープションのコントローラーを選択する画面が表示されます。 カーソルボタンを使って、 「Controller =」 の項目に反転表示を移動します。 ダイアルを反時計方向に回して、 「off」 を選択します。 (Bpag) を押します。 ▼ダンピングのコントローラーを設定する画面が表示されます。...
  • Page 102 鍵盤を弾きながら、 モジュレーションホイール2を回して、 音の変化を確かめ てください。 ダンピング (管または弦のエネルギーの減衰) によって、 減衰の速さが変化す ることがわかりますね。 モジュレーションホイール2を一番奥まで回すと、 ダンピングされていない状 態、 一番手前まで戻すと最大にダンピングされている状態となります。 ▼確認がすんだら次の手順に進みましょう。 を2回押します。 ▼ 「Controller =」 の 「Breath Controller」 が 「off」 に変わります。 を押します。 EXIT ▼手順4の画面に戻ります。 実験!パート2 第4章 VL7を知る − パート2  101 第 4 章...
  • Page 103 さて、 ここまででコントローラーデスティネーションの実験は終わりです。 102  第4章 VL7を知る − パート2 :アブソープションをコントロールする カーソルボタンを使って、 「14:Absrptn」 に反転表示を移動します。 を押します。 ENTER ▼アブソープションのコントローラーを選択する画面が表示されます。 反転表示が 「Controller =」 の項目にあることを確認します。 もし、別の項目に反転表示がある場合には、カーソルボタンを使って、 「Controller =」 の項目に移動します。 を2回押します。 ▼ 「Controller =」 の 「off」 が 「Breath Controller」 に変わります。 鍵盤を弾きながら、 モジュレーションホイール2を回して、 音の変化を確かめ てください。 アブソープション (指などによる高周波数域の減衰) によって、 こもった、 あ るいはミュートしたような音色に変化することがわかりますね。...
  • Page 104: プレッシャーのエンベロープを調整する実験

    く) 上げたり、 定常値 (サステインレベル) に戻したりします。 これは、 実際の管楽器でいきなり最大の息を吹き込んだり、 最大の速度で弓を動かし はじめることができないのと同じ状況を作るための機能です。 ここでは、 そのエンベロープを調整する機能を試してみましょう。 手 順 ブレスコントローラーやフットコントローラー、 フットスイッチは、 抜いてお いてください。 PLAY ▼プレイモードに変わります。 ▼バイオリンのボイスが選択されます。 EDIT ▼エディットモードに入ります。 ▼エレメントの設定に入ります。 ▼次のような画面に変わります。 カーソルボタンを使って、 「1:Pressure」 に反転表示を移動します。 ENTER ▼プレッシャーのエンベロープを調整する画面が表示されます。 を押します。 を押します。 を押します。 (EL) を押します。 (Env) を押します。 を押します。 第4章 VL7を知る − パート2  103 実験!パート2 第 4 章...
  • Page 105 104  第4章 VL7を知る − パート2 カーソルボタンを使って、 「Attack Rate Offset =」 に反転表示を移動します。 鍵盤を弾き直しながら、 ダイアルを回し、 音の変化を確認してください。 数値を上げていくとアタック (立上り) の速い音、 数値を下げていくとアタッ クの遅い音に変化するのがわかります。 これは、 ボイスが元々持っているエン ベロープのアタックデータをここで調整しているからです。 また、 ベロシティ (鍵盤を弾く強さ) によっても、 アタックの速さが変化する ことがわかると思います。 (このボイスの場合、 「Attack Rate Offset =」 がマイ ナスの数値のとき顕著です) これは、 画面の 「Velocity Sens To Rate」 (ベロシティがエンベロープの速さに...
  • Page 106: 響きを生み出すモディファイアの実験

    ▼次のような画面に変わります。 カーソルボタンを使って、 「5:IE & RSN Setting」 に反転表示を移動します。 ENTER ▼インパルスエキスパンダーとレゾネーターのオン/オフ、 接続などを設定す る画面が表示されます。 この図の左側のボックスがインパルスエキスパンダー、 右側のボックスがレゾ ネーターを示しています。 そのボックス中の 「on / off」 の表示でインパルスエ キスパンダー、 レゾネーターのオン/オフの状態が示されます。 このバイオリンのボイスの場合、 インパルスエキスパンダーがオフ、 レゾネー ターがオンになっていることがわかります。 を押します。 を押します。 を押します。 (EL) を押します。 (Modi) を押します。 を押します。 第4章 VL7を知る − パート2  105 実験!パート2 第 4 章...
  • Page 107 いかがでしたか、 インパルスエキスパンダー、 レゾネーターは生楽器をシミュレー ションする上で、 とても重要な役割をもっています。 106  第4章 VL7を知る − パート2 カーソルボタンを使って、 右側のボックスの 「on」 に反転表示を移動します。 を押します。 ▼レゾネーターが 「off」 に変わります。 これで、 インパルスエキスパンダー、 レゾネーターともにオフの状態になりました。 カーソルボタンを使って、 左側のボックスの 「off」 に反転表示を移動します。 鍵盤を弾きながら、 または による音の変化を確認してください。 インパルスエキスパンダーがオンのとき、 全体に金属的な響きが加わることが わかりますね。 特にアタックの部分や余韻の部分でその効果がよく現れます。 また、 モジュレーションホイール1を少し回して、 ビブラートをかけると、 その 効果がさらに顕著に現れます。 ▼確認がすんだら、 インパルスエキスパンダーを 「off」 に戻してから、 次の手...
  • Page 108: ドライバー音、パイプ/ストリング音、タップ音を確認する実験

    ブレスコントローラーやフットコントローラー、 フットスイッチは、 抜いてお いてください。 PLAY ▼プレイモードに変わります。 ▼トランペットのボイスが選択されます。 EDIT ▼エディットモードに入ります。 ▼ミスレイニアスのメニューが表示されます。 カーソルボタンを使って、 「4:Mixing」 に反転表示を移動します。 ENTER ▼次のような画面が表示されます。 ここで、 画面の 「Driver Output=」 「Pipe/String Output=」 「Tap Output=」 の項目 に注目してください。 を押します。 を押します。 を押します。 (EL) を押します。 (Misc) を押します。 を押します。 第4章 VL7を知る − パート2  107 実験!パート2 第 4 章...
  • Page 109 108  第4章 VL7を知る − パート2 「Driver Output=」 ドライバー音のレベルが 「0」 、 「Pipe/String Output=」 パイプ /ストリング音のレベルが 「0」 、 「Tap Output=」 タップ音のレベルが 「127」 に なっていますね。 したがって、 現在鍵盤を弾いて出る音は、 すべてタップ音だけで構成されてい ることがわかります。 鍵盤を弾いて、 タップ音の音色を確認しておいてください。 カーソルボタンを使って、 「Tap Output=」 に反転表示を移動します。 ダイアルなどを使って、 「Tap Output=」 を 「0」 に変更します。 ▼次のような画面になります。 鍵盤を弾いても音が出なくなったことを確認してください。 カーソルボタンを使って、 「Driver Output=」 に反転表示を移動します。...
  • Page 110 鍵盤を弾いてみてください。 これが、 パイプ/ストリング音です。 ドライバー音がトランペットの管の中で 共鳴してできた音の感じがわかると思います。 いかがでしたか。 ドライバー音とパイプ/ストリング音、 タップ音の違いは確認でき ましたか? この音色はタップ音だけで出力していますが、 この3つの音のバランスを変えるだけ でも、 さまざまな音色を作り出すことができます。 ボイスをエディットするときに は、 いろいろと試しながら、 最良のバランスを見つけてください。 実験!パート2 第4章 VL7を知る − パート2  109 第 4 章...
  • Page 111: エフェクトの実験

    エフェクトの実験 アルトサックスのボイスを使って、 エフェクトの 「モジュレーションエフェクト」 と 「フィードバックディレイ」 「リバーブレーション」 がどのように効果を与えるか確 かめてみましょう。 手 順 110  第4章 VL7を知る − パート2 ブレスコントローラーやフットコントローラー、 フットスイッチは、 抜いてお いてください。 を押します。 PLAY ▼プレイモードに変わります。 を押します。 ▼アルトサックスのボイスが選択されます。 を押します。 EDIT ▼エディットモードに入ります。 (COM) を押します。 ▼コモンエディットに入ります。 (Efct) を押します。 ▼次のような画面が表示されます。 カーソルボタンを使って、 「2: Modulation Effect」 に反転表示を移動します。 を押します。 ENTER ▼モジュレーションエフェクトを設定する画面が表示されます。 反転表示が 「Modulation Effect Type =」 の右側にあることを確認してくださ...
  • Page 112 カーソルボタンを使って、 反転表示を 「Return =」 に移動します。 ダイアルを回して、 数値を 「90」 に変更します。 鍵盤を弾いてみてください。 ディレイが効果的にかかった音に変わりましたね。 を押します。 EXIT ▼手順6の画面に戻ります。 カーソルボタンを使って、 「4:Reverberation」 に反転表示を移動します。 を押します。 ENTER ▼リバーブレーション (リバーブ) を設定する画面が表示されます。 カーソルボタンを使って、 反転表示を 「Reverb Time =」 に移動します。 ダイアルを回して、 数値を 「6.0 sec」 に変更します。 実験!パート2 第4章 VL7を知る − パート2  111 第 4 章...
  • Page 113 ここまでで、 実験は終了です。 さらにボイスのエディットを進めたい方は、 別冊のリファレンス第1章をお読みに なった上で、 3章以降の説明をご覧ください。 112  第4章 VL7を知る − パート2 鍵盤を弾いてみてください。 残響の時間が大きく増えたことがわかるでしょう。 本機のエフェクトは、 外部のエフェクターとは異なり、 各ボイスに対して個別 に設定できますので、 音作りの要素として、 積極的に活用してください。...
  • Page 114 索引...
  • Page 115: アルファベット順索引

    アルファベット順索引 ABSORPTION ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 110 After Touch Curve ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 192 Amount ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 118 AMPLITUDE ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 99, 131 AMPLITUDE & FILTER(EG) ‥‥‥ リファレンス 177 AMPLITUDE & FILTER(Sens) ‥‥ リファレンス 176 Assign Mode ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 57 ASSIGNABLE CONTROLLER ‥‥‥‥ リファレンス 191 Auto ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥...
  • Page 116 Greeting Message ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 194 GROWL ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 102, 174 HARMONIC ENHANCER ‥‥‥‥‥‥ リファレンス 107 HARMONIC ENHANCER(Carrier) ‥ リファレンス 134 HARMONIC ENHANCER(Modulator) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 140 HPF(ハイパスフィルター) ‥‥ ベーシックガイド 77 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 147, 246 IE & RSN SETTING ‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 155 IMPULSE EXPANDER ‥‥‥‥‥‥‥...
  • Page 117 アルファベット順索引 Slit / Friction ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 135, 140 Slit Drive ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 113 Speed Shift ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 169 STORE ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 23 STORE(ストア)ボタン ‥‥‥‥ ベーシックガイド 12 Sustain ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 57 Tap Location ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 125 Tap Output ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 125 Tap Position Fix ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥...
  • Page 118: 五十音順索引

    五十音順索引 ア行 アウトプット ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 189 アサイナブルコントローラー ‥‥ リファレンス 191, 242 アサインモード ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 57 アブソープション ‥‥‥‥‥‥‥ ベーシックガイド 71 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 110, 242 アフタータッチ ‥‥‥‥‥‥‥‥ ベーシックガイド 45 アフタータッチカーブ ‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 192 アマウント ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 118 アンブシュア ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ベーシックガイド 68 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 93, 242 アンブシュア&ピッチ...
  • Page 119 キャリア ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ベーシックガイド 74 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 243 クイックエディット ‥‥‥‥‥ リファレンス 21, 40, 243 グリーティングメッセージ ‥‥‥‥‥ リファレンス 194 グロウル ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ベーシックガイド 69 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 102, 174, 243 グロウルKSC(スピード) ‥‥‥‥‥ リファレンス 175 クロスフェード ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 243 クロスフェードスピード ‥‥‥‥‥‥ リファレンス 112 鍵盤 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ベーシックガイド 45 コピー...
  • Page 120 ディスプレイ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ベーシックガイド 12 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 194 ディフュージョン ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 159 ディレクトリー ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 42 デスティネーションエフェクト ‥‥‥ リファレンス 68 デバイス ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 74 デバイスナンバー ‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 190, 245 デモ演奏 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ベーシックガイド 37 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 213 デリートファイル ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 209 電源端子 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ベーシックガイド 16 デンシティ...
  • Page 121 ブレークポイント ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 34 プレイ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 40 プレイモード ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ベーシックガイド 52 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 10, 38 ブレスアタック ‥‥‥‥‥‥‥‥ ベーシックガイド 48 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 247 ブレスアタックゲイン ‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 58 ブレスアタックタイム ‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 58 ブレスコントローラー ‥‥‥‥‥ ベーシックガイド 48 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 247 ブレスコントローラーカーブ ‥‥‥‥ リファレンス 192 ブレスコントローラー端子...
  • Page 122 レゾネーター ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ベーシックガイド 80 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 159, 249 ローカルオン/オフ ‥‥‥‥‥‥ リファレンス 190, 249 ロードフロムディスク ‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 203 ローパスフィルター ‥‥‥‥‥‥ ベーシックガイド 77 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 147 索引  121...
  • Page 123 MEMO 122  索引...
  • Page 124: ユーザーサポートサービスのご案内

    ユーザーサポートサービスのご案内 このたびは、 ヤマハVL7をお買い求めいただきましてありがとうございます。 ヤマハデジタル商品は、 常に新技術・高機能を搭載し技術革新を進める一方、 お使いになる方々の負担とわず らわしさを軽減できるような商品づくりを進めております。 また取扱説明書の記載内容も、 よりわかりやすく 使いやすいものにするため、 研究、 改善いたしております。 しかし、 一部高機能デジタル商品では、 取扱説明書だけでは説明しきれないほどのいろいろな知識や経験を必 要としてしまうものがあります。 実際の操作に関して、 基本項目は取扱説明書に解説いたしておりますが、 「記載内容が理解できない」 「手順通 りに動作しない」 「記載が見つからない」 といったさまざまな問題が起こる場合があります。 そのようなお客様への一助となるよう弊社では、 デジタルインフォメーションセンターを開設いたしておりま す。 お気軽にご利用いただきますようご案内いたします。 デジタルインフォメーションセンターについて ヤマハデジタルインフォメーションセンターでは、 デジタル楽器の使用方法やトラブルなどについて、 電話に よる質問をお受けいたします。 お問い合わせの際には、 「製品名」 「製造番号」 「ご住所」 「お名前」 「電話番号」 を必ずお知らせください。 ヤマハデジタルインフォメーションセンター...
  • Page 125: サービスについて

    LM営業課 〒730 広島市中区紙屋町1-1-18 ヤマハビル 九州支店 LM営業課 〒812 福岡市博多区博多駅前2-11-4 LM営業部 デジタル楽器営業課  〒430 浜松市中沢町10-1 ●所在地・電話番号などは変更されることがあります。 Tel 011-513-5036 Tel 022-236-0249 Tel 044-434-3100 Tel 03-5488-6625 Tel 053-465-6711 Tel 052-652-2230 Tel   06-877-5262 Tel 0878-22-3045 Tel 082-874-3787 Tel 092-472-2134 Tel 053-465-1158 Tel 011-512-6113 Tel 022-222-6147 Tel 03-5488-5471 Tel 03-5488-1688 Tel 052-201-5199 Tel  06-252-5231 Tel 082-244-3749 Tel 092-472-2130 Tel 053-460-2431 M.D.G.,E.M.I Division Yamaha Corporation 1994...

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