Sライン三点マイクロメータ
この度はSライン三点マイクロメータシリーズをお買上げいただきありがとうございます。
ご使用前に、本書をよくお読みいただき正しくお使いくださいますようお願い申し上げます。
基準のリングゲージは付属されておりませんので、原点の調整には測定範囲内のリングゲージをご用意ください。
特 長
特 長
内径を3点で測定するため、より精度の高い測定が可能です。
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仕 様
最大許容誤差:4μm
品 番
●
使用温度範囲:15〜40℃
MCA-0608S
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保管温度範囲:0〜50℃
MCA-0810S
●
MCA-10125S
MCA-12516S
MCA-1620S
MC-2025IPS
MC-2535IPS
MC-3550IPS
各部の名称
シンブル
スリーブ
測定部
20-25mm
ロッド
測定子
0点調整ねじ
目盛の読み方
■最小読取値 0.0 0 2mm
例) MCA-1 6 2 0 S
シンブルの目盛
副尺の目盛
②基準線がシンブルの
③シンブルと合った
6を超えている
所の副尺目盛が6
0
5
10
基準線
スリーブの目盛
①スリーブの16を超えている
スリーブの読み:16. 0
①
シンブルの読み: . 06
②
副尺の読み : . 006
③
読み:16. 066 (mm)
ご注意
ご使用の前に、必ず測定子を含めた測定部を脱脂し、グラスペーパなどで拭き取って汚れを除去してください。
●
測定範囲の上限を0.5mm以上上回ってシンブルを回さないでください。
●
シンブルをゆるめても測定子が戻らない場合は、手袋等を着用し、手で押し込んでください。
●
精密機器ですので、落としたりぶつけたり、強い力を加えたりしないでください。
●
測定部の分解・改造はしないでください。
●
直射日光の当たる場所や炎天下の車の中、火のそばなどでの使用、保管はしないでください。
●
使用後は柔らかい布などでゴミや切粉などを取り除き、防錆油を塗布してお子様の手の届かない場所へ保管してください。
●
本体のお手入れには有機溶剤を使用しないでください。
●
水や油のかかるところで使用しないでください。
●
用途以外のご使用は、事故やけがの原因となりますので絶対におやめください。
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取扱説明 書
品番 : MCA- ***** S/MC- **** IPS 〈 兼用〉
測定範囲 (mm)
最小読取値 (mm)
測定子材質
6
〜
8
8
〜
10
合金工具鋼鋼材
10
〜
12.5
0.002
12.5
〜
16
16
〜
20
20
〜
25
超硬チップ
25
〜
35
0.005
35
〜
50
ラチェッ トストップ
【付属品】
(定圧装置)
・六角棒レンチ
45
・キー
0
※付属のキーはマイクロ
メータナッ トが磨耗した
5
時の調整に使用します。
基準線
(リングゲージは付属しておりません。 )
■最小読取値 0.0 0 5mm
例) M C-2 0 2 5 I P S
スリーブの目盛
シンブルの目盛
基準線
45
0
5
基準線とシンブルの目盛が合った所を読む
スリーブの読み:20. 0
シンブルの読み: . 015
読み:20. 015 (mm)
原点の調整
※測定範囲内のリングゲージをご用意ください。
①測定子を含めた測定部と、お手持ちの基準リングゲージ
の内径をパーツクリーナーなどの洗浄剤で洗浄します。
②測定部をリングゲージの内径に入れ、ラチェットス
トップを回します。測定子とリングゲージの内径が接
触し、ラチェットストップが『カチカチ』と1〜3回
鳴ったところで停止してください。
質量 ( g )
95
105
カチカチ
115
140
155
305
325
465
リングゲージ寸法値と
数値が一致しているか
確認してください。
基準リングゲージ
(例) 2 0 . 0 0 5mm
使 用 方 法
①測定子を含めた測定部を脱脂し、
グラスペーパなどで拭き取って
異物が付着していない状態にし
てください。
②測定部を被測定物の内径に入れ、
ラチェットストップを持って回
します。測定子と被測定物の内
径が接触し、ラチェットストップ
が『カチカチ』と1〜3回鳴っ
たところで停止してください。
③表面『目盛の読み方』に従って、
スリーブとシンブルの目盛を読
み取ってください。
トラブルと対応
トラブルの内容
トラブルの内容
測定面の汚れをグラスペーパなどで拭き取ってください。
測定値が間違っている
●
原点が合っているか確認し、設定し直してください。
●
マイクロメータナットが磨耗しているようであれば、調整を行って
●
ください。
測定子が戻らない
手袋等を着用し、 手で押し込んでください。
●
※症状が改善されない場合や不明な点がございましたらお買い上げの販売店、または発売元までご連絡ください。
※お問い合わせや、ご連絡が無いまま直接発売元に修理品などを送付されても処理、対応ができない場合があります
のでご了承ください。
③リングゲージに表示されている寸法値と、スリーブ・
シンブルの目盛が指している数値が一致していれば、
0点が合っています。
④一致していない場合は、②の状態からシンブルを動か
さないように、以下の手順で0点を合わせてください。
1)シンブルが回らなくなる
まで、0点調整ねじを付
属の六角棒レンチで締め
ます。
ラチェットストップ
シンブルを固定する
シンブル
スリーブ
2) 六角棒レンチで ラチェット
ストップ の後ろのねじを
シンブルが再び動く程度
0点調整ねじ
ゆるめ、 リングゲージの
寸法値とスリーブ・シン
ブルの目盛の数値を一致
させます。
シンブルが再び動く
リングゲージの寸法値と
数値を合わせる
3)ラチェットストップ の後ろにあるねじを締め、 0点
調整ねじをゆるめて、原点設定の完了です。
マイクロメータナットが磨耗した時の調整
スリーブの内部にあるマイクロメータナットが磨耗して、
測定の精度が低くなった場合は付属のキーを使って調整
してください。
カチカチ
①シンブルを回して外してください。
②真鍮製のナットの切り欠き部分にキーを入れます。
③キーを時計回りに回し少しずつ締めます。
(締めすぎるとシンブルが回りにくくなります。)
締める
入
20-25mm
れ
る
スリーブ
ナット
④シンブルを組み直し、上記手順に従って原点を再調整
被測定物
してください。
対 応 策
対 応 策
0点調整ねじ
六角棒レンチ
締める
六角棒レンチ
ゆるめる
ラチェット
ストップ
キー
45
0
5
シンブル
外す
発売元
〒955-0055
新潟県三条市塚野目5丁目3番14号
(0256)33-5502
FAX(0256)33-5528
(代)
http://www.niigataseiki.co.jp
URL
I318-K1 2204