Peavey Escort 5000 Operating Manual page 97

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イコライゼーション
グラフィックイコライザの使用
各チャンネルの HIGH、MID-MORPH、LOW コントロールは、それぞれの入力信号のトーンを調節
するだけですが、7バンドグラフィックイコライザは、パワードミキサーの中を通るすべての信号のトーナ
ルバランスを調節します。このグラフィックイコライザはまた、ハウリング(アコースティックフィードバック)
をなくすあるいは少なくするためにも使用できます。これにより、サウンドを柔軟に調節できるように
なりますが、過度な調節は避けてください。
FLS
®
Feedback Locating System
FLS (Feedback Locating System) LED インジケータは、ハウリングをなくすあるいは少なくする上
で重要なツールです。ハウリングは、スピーカーからの音がマイクに再び入る結果、サウンドシステ
ムから聞こえるキーンという大きな軋み音です。FLS 機能を使用するには、最初にグラフィックEQ
のスライダー (図20) をすべて 0 にセットします。次に、オーディエンスが来る前に、ハウリングが起こ
るまで MASTER LEVEL や CHANNEL LEVEL を上げます。どの LED が点灯するか確認し、対応
するスライダーを少し下げます。これによりハウリング周波数でのゲインが下がり、この操作を必要
に応じて繰り返すことで、ハウリングが起きる前にゲインを改善できます。ただし、音質を損なうこと
のないように、スライダーは少しずつ調節します。
使用のヒント
ハウリングを避ける
ハウリングを扱う上で最適な方法は、イコライゼーション (EQ) の調節で済ませる前に、システムのマイクとスピーカーの配置を調べることです。音がオーディエンス
の方に向けられ、マイクから離れるようにスピーカーが配置されているか確認します。マイクは、できるだけ音源に近づけて配置します。マイクを近づけると、ゲイ
ンを上げる必要がなく、システムの音量が大きくなります。
マイクの使用に関するガイドライン
可能なら、マイクは1本にするほうがいいです。マイクを増やすと、スピーカーから拾う音が多くなり、ハウリングを防ぐために各マイクを下げなければならなくなりま
す。ただし、マイクを持つ各人のレベルのバランスをとるのが難しい場合、あるいは十分なゲインが得られない場合、マイクを増やすのはメリットがあります。たとえ
ば、シンガーそれぞれにマイクを持たせれば、各シンガーにかなり近づけてマイクを配置できます。これはマイク側の音量を上げることになり、複数のマイクを使用
するデメリットをかなり相殺できます。また、各マイクのボリュームを個別に調節して適切なバランスをとることができます。
Escort
®
のパッキング
Escort のメリットは少なくありません。サウンドシステム全体を、簡単に移動できるケースの中に収容できることもその1つです (図21)。まず、スピーカースタンドを
折り畳み、次に、2つのストラップで収容ボックスに収めます。オプションのマイクを収容ボックスに入れ、他のボックスにケーブルを入れるか、スピーカースタンドとと
もに収容します。スピーカーを、表面を下に向けてボトムトレイの上に置き、4つのラッチを固定します。Escort はこれで搬送でき、また、スーツケーススタイルの
車輪で移動することもできます。
図21
図20
EQスライダー0

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