Yamaha VL7 Owner's Manual page 76

Virtual acoustic synthesizer
Hide thumbs Also See for VL7:
Table of Contents

Advertisement

ハーモニックエンハンサーのキャリア、 モジュレーターとして使うことのできる信号
は、 次の6種類です。
■ノーマル (Normal)
ドライバー音、 パイプ/ストリング音、 タップ音をミキシングした信号です。
■ブレスノイズアンプリチュード (Breath Noise Amplitude)
ブレスノイズの振幅を作る式の計算結果です。 後述する 「スリット/フリクション」
の極端に歪んだ信号です。
■フローレイトサチュレーション (Flow Rate Saturation)
小さい間隙 (たとえばマウスピースとリードの間隙) の両側の圧力が異なるとき、 管
を空気が流れます。 しかし、 その圧力差が大きくなるにしたがって、 流量が飽和する
特性があります。 この特性の信号がフローレイトサチュレーションです。
■ビート (Beat)
振動するリードがマウスピースとぶつかるときに生じる信号です。
■スリット/フリクション (Slit / Friction)
振動するリードとマウスピースの隙間の面積を示す信号です。
■リード (Reed)
リードのしなり具合の信号です。 かなり強いローパスフィルターのかかったような信
号です。
キャリアとモジュレーターは、 それぞれハイパスフィルターとオーバードライブを
持っています。 この設定やドライバーやパイプ/ストリングの設定によってもハーモ
ニックエンハンサーの効果は大きく異なります。
実際にいろいろと試しながら音を組み立てていくことをおすすめします。
参 考
・キャリア、 モジュレーターの各設定には、 次のような機能が用意されています。
 オーバードライブ
選んだ音を強制的に増幅し、 歪ませる機能です。
 ハイパスフィルター
選んだ音の低音域をカットします。
 フェイズ
モジュレーターにのみ用意されている機能です。
選んだ音の位相 (振幅するタイミング) をキャリアとモジュレーターの間でずらす機能
です。
・生楽器をシミュレーションする場合には、 次の2種類のアプローチをお試しください。
 キャリア:ノーマル
この場合は、 ウェット/ドライバランスを100%にして、 Indexの値を上げてください。
 キャリア:ノーマル以外
この場合は、 ウェット/ドライバランスを調節して、 Indexの値を下げてください。
モジュレーター:ノーマル以外
モジュレーター:6種類のどれでも可
第4章 VL7を知る − パート2  75
モディファイア

Advertisement

Table of Contents
loading

Table of Contents