ローランドのエクスクルーシブ・メッセージについて - Roland Sound Expansion Series Owner's Manual

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ローランドのエクスクルーシブ・メッセージについて
1. メッセージのフォーマット
ローランドのエクスクルーシブ・フォーマット(タイプIV)はすべて以下の
表のようになっています。
バイト
説明
F0H
エクスクルーシブ・ステータス
41H
ローランドID
DEV
デバイスID
MDL
モデルID
CMD
コマンドID
[BODY]
データ本体
F7H
エンド・オブ・エクスクルーシブ
■ MIDIステータス  [ MIDI status ]    (F0H) , ( F7H)
エクスクルーシブ・メッセージは2つのステータスによって囲まれ、(F0H)
の次には「マニュファクチャラーID」を必要とします。
(MIDI規格Ver1.0による。)
■マニュファクチャラーID  [Manufacturer ID ](41H)
ローランドのIDです。「マニュファクチャラーID」により、どのメーカーの
エクスクルーシブ・メッセージであるかを判断することができます。
■デバイスID  [ Device-ID ]      DEV
複数の機器を区別するためにあります。通常「ベーシック・チャンネル」か
ら1を引いた値(00H−0FH)が使用されますが、複数のベーシック・チャン
ネルを持つ機器などでは(00H−1FH)を設定して使用することもあります。
■モデルID  [ Model-ID ]     
機種ごとに決まった値を持ちます。ただし、機種が違っても同じデータを扱
うものは共通に使用されます。
拡張のために(00H)を使用し、(00H)の個数によっても各々区別されます。
例えば、
        (01H),
        (02H),
        (03H),
           (00H, 01H), 
        (00H, 02H), 
        (00H, 00H, 01H)
は各々、別の機種を表します。
■コマンドID  [ Command-ID ]   
メッセージの役割を表します。
拡張のために(00H)を使用し、(00H)の個数によっても各々区別されます。
例えば、
        (01H),
        (02H),
           (03H),
        (00H,01H), 
        (00H,02H), 
        (00H,00H,01H) 
は各々、別の役割を表します。
■データ本体  [ BODY ]
送受信されるデータ本体。「モデルID」および「コマンドID」によってサイ
ズや内容が変わります。
2. アドレス・マッピング方式によるデータ転送
アドレス・マッピング方式とは1.のフォーマットにしたがったデータ転送の方
式です。この方式では、波形データ、音色データ、スイッチ情報やパラメー
ターなどを、その機種ごとに設定したアドレス空間に割り付けることによっ
て、さまざまなデータを、そのアドレスを示すことで、データの転送を行な
います。
以上により、機種やデータの種類によってデータの転送方法が変わることは
ありません。転送方法としては、ワン・ウエイ方式とハンドシェイク方式の2
方式があります。
機器によって、データの種類により、2方式を使い分けていたり、1つの方式
しかできない場合もあります。
10
  MDL
 CMD
■ワン・ウエイ方式 (3.参照)
この方式は、比較的少ないデータの転送に適しており、一方的にエクスクル
ーシブ・メッセージを送信することによってデータ転送を行っています。
接続図
機器 A
機器 B
1
MIDI OUT
MIDI IN
2
MIDI IN
MIDI OUT
「データ要求」(3.参照)を使用するとき、2の接続が必要です。
■ハンドシェイク方式 (本機では対応していません)
この方式は、送る側と受ける側でお互いに確認(ハンドシェイク)をしてデ
ータ転送を行っています。多量のデータの転送では、信頼性が高く、転送速
度も速くなります。
接続図
機器 A
機器 B
1
MIDI OUT
MIDI IN
2
MIDI IN
MIDI OUT
必ず1及び2の接続が必要です。
上記2方式について
*転送方式により「コマンドID」が決まっています。
*機器Aおよび機器Bが各々、同じ方式を採用しており、データ転送ができる
状態にあって、さらに、「デバイスID」と「モデルID」が一致していなけ
れば、データ転送を行なうことはできません。
3. ワン・ウエイ方式によるデータ転送
この方式は比較的少量のデータを転送するときにメッセージごとの確認を行
わず一方的に送る方法です。ただし多量のデータを続けて送る時は、適当な
時間間隔(20msec以上)を取って送ります。この方式では受信側はその時間
内で正しくデータを受け取らなければなりません。
メッセージの種類
メッセージ
コマンドID
データ要求1
RQ1(11H)
データ・セット1
DT1(12H)
■データ要求 1  [ Request data 1 ]   RQ1(11H)
相手の機器からデータを送ってもらうときに送信します。アドレスとサイズ
で要求するデータと量を示しています。
このメッセージを受信した場合、その機器がデータを送られる状態にあり、
アドレスとサイズが適当なものであれば、要求されたデータを「データ・セ
ット1」メッセージで送信します。そうでない場合は何も送信をしません。
バイト
説明
F0H
エクスクルーシブ・ステータス
41H
ローランド ID
DEV
デバイス ID
MDL
モデル ID
11H
コマンド ID
aaH
アドレス MSB
  ¦
                  ¦
  ¦
                  ¦
               LSB
ssH
サイズ MSB
  ¦
               ¦
  ¦
               ¦
            LSB
sum
チェック・サム
F7H
エンド・オブ・エクスクルーシブ

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