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Korg volca-fm2 Owner's Manual page 8

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イントロダクション
このたびは、コルグ ・デジタル FM シンセサイザー volca fm をお買い上げいただきまして、
まことにありがとうございます。
volca fm は 6 ボイス、6 オペレーターからなる FM 音源とステップ・シーケンサーを搭載
したデジタル FM シンセサイザーです。基本的な FM 音源のパラメーターはエディ ッ トでき、
さらに volca fm 固有のパラメーターで FM 音源の可能性を広げます。また、ヤマハ社の
DX7 の音色 SYX ファイルをコンバージョン ・ ロードし、 volca fm に取り込むことができます。
volca fm で作成した音色を別の volca fm にエクスポートして、再現することができます。
アルペジエーターを使うことで、シーケンス・パターンに躍動感をつけてループの変化を楽
しむことができます。 volca keys でも使用しているユニゾンなどの VOICE MODE を持ち、
FM 音源と組み合わせることで、volca らしいシンセサイザーの音色になります。
FM( 周波数変調 ) 音源の基本は、 オペレーターと呼ばれる、 音源の基本となる要素によっ
て構成されます。オペレーターの役割にはモジュレーターとキャリアがあり、キャリアに対
してモジュレーターが変調をかけ音を作ります。
volca fm の音源は 6 つのオペレーターを持っており、その組み合わせは 32 通りあります。
この組み合わせをアルゴリズムといい、 アルゴリズムを選ぶことが音作りの基礎になります。
EDIT モードでは、各オペレーターに対して、LFO の波形やスピード、EG の LEVEL や
RATE など、FM 音源に必要な各パラメーターを設定することができます。
TRANSPOSE スライダー:オクターブまたは半音位で音程を上下に変化させます。
VELOCITY スライダー : ベロシティを設定します。EDIT モード時には FM 音源パラメー
ターの値を設定します。
OCTAVE,/OPERATOR - , + ボタン: 鍵盤を演奏したときに発音するオクターブ
を設定します。EDIT モード時には、設定対象のオペレーターを選択します。 "A" (All)
を選択すると、すべてのオペレーターに対するパラメーターを設定することができます。
SAVE/EXPORT ボタン:EDIT モード時以外に FM 音源パラメーターを保存します。
SAVE/EXPORT ボタンを押してから PROGRAM ノブを回して保存先のプログラム
を選択します。再度 SAVE/EXPORT ボタンを押すと保存が実行されます。SAVE/
EXPORT ボタンを押す前にEDIT ボタンを押すと保存をキャンセルすることができます。
エクスポート機能
本機の SYNC OUT 端子と別の volca fm の SYNC IN 端子を接続し、別の volca
fm に FM 音源プログラムやシーケンス・データをエクスポート(転送)することが
できます。
EDIT モード時に SAVE/EXPORT ボタンを押すとボタンが点滅し、PROGRAM ノブ
でエクスポートする項目を選択します。エクスポートする項目を選んだら、再度 SAVE/
EXPORT ボタンを押してエクスポートを実行します。実行中は SAVE/EXPORT ボタン
が点灯になります。SAVE/EXPORT ボタンが点滅に戻ったら完了です。
・エクスポート項目内容
Crnt PGM ( 現在選択中のプログラム )、ALL PGM (64 個すべてのプログラム )、
Crnt SEQ ( 現在のシーケンス ・ データ )、ALL SEQ (16 個のシーケンス ・ データ )、
CLOnE ( 上記の EXPORT 内容すべて )
EDIT ボタン : EDIT モードへの出入りをします。EDIT モードとは、 FM 音源パラメーター
の設定とエクスポートを行うモードです。
グローバル・パラメーターの設定
MIDI チャンネルの設定
1 . MEMORY ボタンを押しながら、電源をオンにします。
2. 1 ~ 16(鍵盤)ボタンが MIDI チャンネル 1 ~ 16 に対応します。チャンネルに対応
するボタンを押してボタンの LED を点灯させます。
その他の設定
1 . FUNC ボタンを押しながら、電源をオンにします。
2. 1 ~ 9(鍵盤)ボタンを押してグローバル・パラメーターを設定します。 (表参照)
3. 設定を終了したら● (REC) ボタンを押します。設定が保存され本機が再起動します。
キャンセルする場合は▶(PLAY)ボタンを押します。
ボタン
LED 点灯
LED 消灯
機能
状態
表示
状態
1 オート・パワー・オフ機能 * 有効
無効
AutoP On
2 使用電池の選択
ニッケル水素
bAtt nH
* アルカリ
3 SyncOut 極性
立下り
SyncOt Lo
* 立上り
4 SyncIn 極性
立下り
SyncIn Lo
* 立上り
5 Tempo レンジ設定
Full(10 ~ 600)
TEmPo FuL *Narrow (56 ~ 240) TEmPo nAr
6 MIDI Clock Src
*Auto
MdCLK Aut Internal
7 MIDI ShortMessage
*On
MdShrt On
Off
8 Sync 入出力単位
1 ステップに 1 回
SyncStp 1
*2 ステップに 1 回
9 メ トロノーム機能
*On (REC 時のみ) MtrnoM On Off
*: 工場出荷時の設定です。
(電源)ボタン
電源をオン、またはオフにします。オフにするときは約 1 秒間押したままにします。
オート・パワー・オフ
volca fm にはオート・パワー・オフ機能がついています。オート・パワー・オフとは、本
体の操作や発音がない状態が約 4 時間続くと、自動的に電源が切れる機能です。オート・
パワー・オフ機能は解除することができます(→グローバル・パラメーターの設定) 。
DC 9V
端子
別売のコルグ KA-350 AC アダプター(DC9V
)を接続します。
ACアダプターは、 必ず指定のものを使用してください。 指定以外のACアダプターを
使用した場合、 故障の原因となります。
鍵盤ボタン
ボタンを押すと設定した音色で発音します。
MEMORY ボタン
volca fm にはシ ー ケンスを 保 存 できる 16 個 のメモリー が 内 蔵 され て います。
MEMORY ボタンを押してから 1 ~ 16 ボタンを押すと、保存されたシーケンスを読み
込みます。FUNC ボタンを押しながら MEMORY(WRITE)ボタンを押すと保存待機
状態になります。その状態で保存したい 1 ~ 16 ボタンを押すと、現在選択しているプロ
グラム番号とシーケンスが押したボタンに保存されます。
CHAIN 機能
複数のシーケンス・データを続けて読み出す機能です。
MEMORY ボタンを押しながらシーケンスが保存されている 1 ~ 16 ボタンで、演奏し
たいシーケンスの区間を指定すると、その区間のシーケンスが連続して再生されます。
FUNC ボタン(ファンクション・ボタン)
FUNC ボタンを押しながら鍵盤ボタンを押すことによって、さまざまな機能を設定するこ
とができます。鍵盤ボタンの下にある LED の点灯と消灯で設定を表示します。
VOICE MODE
FUNC + MONO:モノ・シンセとして動作します。
FUNC + UNISON:複数のボイスを重ねて発音します。
エフェク ト
FUNC + CHORUS:コーラス・エフェクトをかけることができます。FUNC+ARP
TYPE でコーラス・エフェク トのレベルを調節します。
FUNC + REVERB: リバーブ・エフェク トをかけることができます。FUNC+ARP DIV
表示
でリバーブ・エフェク トのレベルを調節します。
AutoP OFF
アルペジエーター
bAtt AL
FUNC + ARP ON/OFF:アルペジエーターのオン、オフを切り替えます。
SyncOt HI
プログラム・ランダム
SyncIn HI
FUNC + PROGRAM RANDOM:選択中のプログラムの音色をランダムに変化させます。
ノイズのような音色が出ることがあります。 スピーカー等の音量にご注意ください。
MdCLK Int
テンポ設定
FUNC + 1/1、1/2、1/4:TEMPO ノブ、または MIDI IN、SYNC IN からのテンポ情
MdShrt OF
報が半分または 1/4 になります。1/1 にすると、テンポ情報のままで動作します。
SyncStp 2
FUNC + WARP ACT.STEP: アクティブ・ステップが 16 ステップ未満のときに、16 ス
MtronM OF
テップと同じ演奏時間に補正します。
ディスプレイ
ノブやボタンを操作したときに値などを表示します。
PROGRAM ノブ
通常時は、プログラムを選択します。EDIT モード時は、FM 音源パラメーターを選択し
ます。
MODULATOR
ATTACK ノブ : MODULATOR のオペレーターに対して、EG のアタックのパラメーター
を設定します。
DECAY ノブ :MODULATOR のオペレーターに対して、EG のディケイのパラメーター
を設定します。
トランスポーズ設定
FUNC + TRNSPS NOTE:TRANSPOSE スライダーの変化を半音単位に切り替えます。
モーション・シーケンス
シーケンス録音中に操作したノブやスライダーの動作を記録します。操作したステップか
らシーケンスが一周すると、この機能は自動的に解除されます。
FUNC + ON/OFF:モーション・シーケンスのオン、オフを切り替えます。
FUNC + SMOOTH:オンにすると、ステップの先頭に記録されているモーション・シー
ケンスの動作で滑らかに再生します。オフにすると、ステップ毎に記録されているシーケ
ンスの値に変化しながら再生します。
TIP パラメーターによってはスムースに再生しないものがあります。
FUNC + CLEAR:記録されているノブの動作を削除します。
TIP TEMPO 以外の透明なノブと TRANSPOSE スライダー、VELOCITY スライダー
の設定がモーション・シーケンスの記録対象です。
CLEAR(削除)
FUNC + ACT.STP:アクティブ・ステップ・モードの全ステップをオンに設定します。
FUNC + ALL:すべてのシーケンス・データを削除します。
再生中に FUNC +● (REC/ERASE):押している間、発音情報が削除されます。
アクティブ・ステップ・モード
FUNCボタンを押しながら▶ボタン (ACTIVE STEP) を押すと、 アクティブ ・ ステップ ・ モー
ドになります(▶ボタン点滅) 。現在のシーケンスの各ステップのオン / オフを設定しま
す。オフにしたステップは再生、録音ともに無効となりシーケンスから除外されます。ス
テップがオンの状態の鍵盤ボタンの下の LED が点灯します。設定が終了したら、FUNC
ボタンを押してアクティブ・ステップ・モードから抜けます。
FM 音源プログラムとシーケンス・データを工場出荷時に戻す
1. FUNC ボタンと MEMORY ボタンを押しながら電源をオンにします。
●(REC)ボタンと▶(PLAY)ボタンが点滅します。
2. ● (REC) ボタンを押すと、 本機を工場出荷状態に戻してから起動します。▶ (PLAY)
ボタンを押すと、キャンセル動作になり何もせずに起動します。
FM音源プログラムとシーケンス ・ データが消去されますので注意して実行してください。
8
CARRIER
ATTACK ノブ:CARRIER のオペレーターに対して、EG のアタックのパラメーターを
設定します。
DECAY ノブ:CARRIER のオペレーターに対して、EG のディケイのパラメーターを設
定します。
LFO (Low Frequency Oscillator)
RATE ノブ:FM 音源パラメーターの LFO のスピードを設定します。
P.DEPTH ノブ:FM 音源パラメーターのピッチに LFO をかける深さを設定します。
アルゴリズム
ALGRTM ノブ:FM 音源パラメーターのアルゴリズムを設定します。
IN–MIDI–OUT(MIDI IN、MIDI OUT)端子
MIDI IN 端子は外部 MIDI 機器から volca fm の音源をコントロールしたり、ヤマハ社の DX7 の音色 SYX
ファイルを受信することができます。 MIDI OUT 端子はvolca fmから外部MIDI機器をコントロールします。
本機のMIDI端子は3.5mmTRSミニ ・ フォーン ・ ジャ ックです。 従来のMIDI機器 (5 ピンDIN端子) との接続
には、 市販のMIDI変換ケーブル (type A) をご使用ください。
IN–SYNC–OUT(SYNC IN、SYNC OUT)端子
付属のケーブルを使用して volca fm とその他の volca シリーズ、monotribe などの機器を接続し、両
方の機器を同期させます。SYNC OUT 端子はステップのはじめに 15ms のパルスを 5V で出力します。
SYNC IN 端子に接続すると、内部のステップ・クロックが無効になり、volca fm のシーケンサーは入力さ
れたパルスに応じてステップが進みます。monotribe 等の SYNC OUT 端子やその他のアナログ・シーケ
ンサー、DAW などのオーディオ・アウ トから出力されるパルスにステップを同期する場合に使用します。
(ヘッ ドホン)端子
ヘッ ドホン(ステレオ ・ ミニ ・ プラグ)を接続します。接続していないときは、 内蔵のスピーカーで出力します。
ARP
アルペジエーターは鍵盤ボタンで押された音を選んだタイプで自動演奏します。
TYPE ノブ:アルペジエーターのタイプを設定します。
DIV ノブ:アルペジエーターの分解能を設定します。
TEMPO ノブ 
アルペジエーターやシーケンサーの再生テンポを設定します。
VOLUME ノブ 
出力の音量を設定します。
 (PLAY) ボタン
シーケンスを再生します。シーケンスは、必ず先頭から再生を開始します。再生中は
▶(PLAY)ボタンが点灯します。もう一度ボタンを押すと停止します。
 (REC) ボタン
鍵盤ボタンでの演奏をシーケンスとして録音します。停止中にボタンを押すと録音待
機状態になり(ボタン点滅) 、▶(PLAY)ボタンを押すと録音を開始します(ボタン
点灯) 。録音待機中に鍵盤を演奏することによって録音を開始することもできます。再
生中に●(REC)ボタン押すと、押したところから録音を開始します。
電池の入れ方
本体裏面の電池カバーをスライドさせて取り外し、電池の極性に注意して電池を入れます。
そして、電池カバーを取り付けます。
電池の交換は電源を切った状態で行ってください。
使えなくなった電池は、 すぐに本機から取り出してください。 そのままにしておくと、 故障
の原因 (電池の液漏れなど) となります。 また、 長期間ご使用にならない場合も、 電池を外
しておいてください。
新しい電池と1度使用した電池や、 違う種類の電池を混ぜて使用しないでください。
付属の電池は動作確認用のため、 通常より寿命が短いときがあります。
バッテリー残量表示
電源を入れたときに鍵盤ボタンの下の LED に電池の残量値が表示されます。全点灯で最
大値、残量が少なくなるにつれて点灯する数が少なくなります。
ACアダプター (別売) を接続している場合、 残量は正しく表示されません。
TIP 単 3 形アルカリ乾電池、またはニッケル水素電池の両方が使用できます。残量の検出、表
示を正確におこなうためにグローバル設定でお使いの電池の種類を設定してください。
TIP 使用時にバッテリー残量が少なくなると警告動作がはじまり、ディスプレイに「bAtt Lo」
が点滅で表示されます。バッテリー残量がなくなると、電源が自動的にオフになります。
TIP 警告動作を止めることはできませんが、バッテリーがなくなるまで引き続き使用するこ
とは可能です。
MIDI インプリメンテーション・チャートについて
volca fm の MIDI IN 端子と外部 MIDI 機器の MIDI OUT 端子を接続して、volca fm の
音源をコントロールすることができます。volca fm が受信できる MIDI メッセージについて
は MIDI インプリメンテーション・チャートに記載されています。volca fm の MIDI インプリ
メンテーション・チャートはコルグ・ウェブサイトからダウンロードしてください。

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