AD-8920A 外部表示器 取扱説明書
(See reverse side for English manual)
1.概要
AD-8920Aは、計量データを表示する外部表示器です。下記のA&D製 計量機器(電子天びん ・ 台秤)
のRS-232C またはカレントループを利用してデータを表示します。
表1 適合計量機器、必要なオプション・ケーブル一覧 (2018 年 9 月現在)
--- 梱包内容 ---
適合計量機器
・AD-8920A 本体
1台
・AC アダプタ
1個
(TB-266 または TB-294)
AD-4212A/B, GR
BM, EK-i, EW-i, EKーL, FC-i,
・アダプタシール
2枚
FX-i, FX-CT, FX-GD, FXi-WP,
(AC アダプタ用、 通信ケーブル用)
FZ-i, FZ ー CT, FZi-WP,
・取扱説明書
1部
FZi-R, FZi-WPR, GX-A, GF-A,
・通信ケーブル(約 1m) 2本 ※
GX-M, GF-M, GH, HR-i, HR-A,
HR-AZ
※ 通信ケーブルは注文時のご指定に
より、DIN 用ケーブルのみが付属
EJ, EJ-B, HV-C, HW-C
されている場合があります。ご指定が
ET-W, ET-WR
ない場合には、D-SUB25 ピン用ケー
FG-KAM/KAL/KBM,
ブルと D-SUB9 ピン用ケーブルの
FG-KAM/KAL/KBM-K
2本が付属しています。
HC-i
FT
--- アクセサリ(別売品) ---
FT-i, FT-i-K, SN, SN-K
・通信ケーブル(約 5 m)
(SN-KWP/KFP 除く)
D-SUB9 用
A X -K O 3 4 1 2 -0 5 M
GX, GX-R, GF, GX-K, GX-KR,
D-SUB25 用 A X -K O 1 8 6 4 -0 5 M
GF-K, GP, GP-R, MC
DIN 用
A X -K O 3 4 1 3 -0 5 M
HD
・通信ケーブル(約 10 m)
HR-200/120/60
D-SUB9 用
AX-K O 3 4 1 2 -1 0 M
D-SUB25 用 AX-K O 1 8 6 4 -1 0 M
HV-G, HW-G, HV-WP, HW-WP
DIN 用
AX-K O 3 4 1 3 -1 0 M
EK-AEP
--- 接続図 ---
D-SUB9/D-SUB25 用ケーブルを使用の場合
DIN 用ケーブルを使用の場合
AD-8920A 本体背面
計量機器
計量機器
AC アダプタ
通信ケーブル
アダプタシール
2.準備
1)計量機器側の設定
①計量機器のデータ出力モードを"ストリームモード"にして下さい。
②その他の設定は、下表を参照して確認して下さい。
表2 計量機器設定一覧
設定項目
設定内容
データ出力モード
ストリームモード
ボーレート
600, 1200, 2400, 4800, 9600bps
7 ビット-EVEN、 7 ビット-ODD
データビットパリティ
8 ビット-NON のいずれか
ストップビット
1 ビットまたは 2 ビット
ターミネータ
<CR>または<CR><LF>
データフォーマット
A&D 標準
通信制御 CTS,RTS
制御しない
出力(ハードウェア)
RS-232C 出力またはカレントループ出力
注) 計量機器によっては設定項目がない場合があります(設定が固定の場合) 。
具体的な設定方法は、計量機器側の取扱説明書をご参照下さい。
2)接続
①上記の「表1」を参照し、通信ケーブルが正しい物かどうか確認して下さい。
②上記の「接続図」を参照し、計量機器と AD-8920A を通信ケーブルで接続します。
計量機器、AD-8920A 共に AC アダプタを接続しない状態で通信ケーブルを接続して下さい。
1WMPD4001803C
RS-232C で接続時
カレントループで接続時
計量機器側の
計量機器側の
通信ケーブル
オプション
オプション
不要
D-SUB25 用
カレントループで接続不可
不要
D-SUB9 用
カレントループで接続不可
OP-03
D-SUB9 用
カレントループで接続不可
OP-03W
D-SUB25 用
OP-05W
OP-23 または
DIN 用
カレントループで接続不可
OP-24
OP-03
DIN 用
カレントループで接続不可
OP-04
D-SUB25 用
不要
OP-05 または
D-SUB9 用
OP-08
OP-08
OP-04 または
不要
D-SUB25 用
OP-06
OP-03
D-SUB25 用
OP-05
標準付属の
標準付属の
D-SUB25 用
OP-03
OP-03
不要
DIN 用
カレントループで接続不可
AD-1611
D-SUB9 用
カレントループで接続不可
注意
付属/アクセサリの D-SUB9 用
AD-8920A 本体背面
ケーブルは AD-8920A 専用です。
旧製品 AD-8920 には使用しない
で下さい。ヒューズ切れなどの
AC アダプタ
機器破損の恐れがあります。
通信ケーブル
間違えて使用しないように、
アダプタシール
付属のアダプタシールをケーブ
ルに貼り識別して下さい。
備考
計量データを連続出力する状態です。
AD-8920A はボーレートを自動で識別します。
AD-8920A は左記いずれの設定でも正しく動作します。
どちらの設定でも正しく受信します。
どちらの設定でも正しく動作します。
AD-8920A は、RS-232C、カレントループを自動で識別します。
P-1/4
3.表示
1) 計量機器側とAD-8920Aの電源を投入して下さい。 (使用するAC アダプタを間違えないで下さい。 )
一旦全点灯した後、送信された計量データを表示します。また、計量値の状態は▼マークで示します。
通信ケーブル
2) オーバーロード時は、
3) 計量データを受信しない場合、 - - - - - - - またはブランク
DIN 用
4) 計量機器を接続せずに電源を投入すると、全点灯表示を保持します。
4.保守、トラブル
DIN 用
1)手入れ
DIN 用
汚れたときは、ガーゼ等柔らかい布で拭いて下さい。シンナー等の溶剤は使用しないで下さい。
2)表示の明るさにムラがある場合
DIN 用
計量機器を接続せずに電源を投入すると全点灯になりますので、このまま数時間放置した後、
DIN 用
ご使用下さい。
DIN 用
3)正しく動作しない場合(修理ご依頼前に、下記の点をお確かめ下さい。 )
・正しい AC アダプタを使用していますか?
・ケーブルはしっかり接続してありますか?
・計量機器側の通信条件は正しく設定されていますか?
(特に、 出力モードはストリームモードに変更してありますか?
データ設定はA&D標準フォーマットになっていますか?)
・計量機器から計量値以外のデータ(日付、時刻、ID ナンバ等)が出力されていませんか?
5.仕様
表5-1 仕様一覧
型名:TB-266/TB-294 AC100~240V(+10%,-15%)
電源
50/60Hz AC アダプタ含む消費電力:約 20VA
(AC アダプタ)
(AD-8920A 本体 約 8VDC 約 0.2ADC)
表示部
蛍光表示 7桁 文字高 13mm
信号形式
RS-232C/カレントループ(ACTIVE)
ボーレート
600,1200,2400,4800,9600bps 自動識別
データビット-パリティ
7 ビット-EVEN,7 ビット-ODD,8 ビット-NON
ストップビット
1 ビットまたは 2 ビット
ターミネータ
<CR>または<CR><LF>
表示書換回数
約 20 回/秒(4800bps 以上)
入力コネクタ
モジュラジャック
通信ケーブル
約1m
外形寸法
128(W)×102(H)×76(D) 単位:mm
本体自重
約 230g (AC アダプタ,通信ケーブル除く)
動作温度 ・ 湿度範囲 0ºC~40ºC、 85%RH 以下(結露しないこと)
6.外形寸法図
▼マーク
表3
▼
マークの位置
ST
計量値が安定であることを示します。
(-)
計量値がマイナスであることを示します。
通常、マイナスマークは数値と共に表示されますが、数値が
7 桁で、かつマイナスの場合は、ここのマークが点灯します。
mom
計量単位が「もんめ」であることを示します。
ct
計量単位が「カラット」であることを示します。
g
計量単位が「グラム」であることを示します。
注)他の計量単位の場合、単位を示す▼マークは点灯しません。
または
ピン No.
2
RXD (計量機器の TXD 出力を接続)
※1
3
SG (計量機器 SG を接続)
1、4
※2
※1
但し、 計量機器側が 20 回/秒で計量データを送信する場合
※2
約 5m、 10m の通信ケーブルも使用できます。 (アクセサリ)
REMOTE DISPLAY
AD-8920A
g
単位 :mm
128
76
P-2/4
と計量値の状態
計量値の状態
表示になります。
表示になります。
表5-2 ピン配置
RS-232C 時
カレントループ時
カレントループ(+)
カレントループ(-)
電源ライン用