取
扱
説
明
ラック ・ ピニオンシステム
シリーズ
L
ACスピードコントロールモーター■■DSCシリーズ搭載
はじめに
■ お使いになる前に
■
製品の取り扱いは、電気 ・ 機械工学の専門知識を持つ有資格者が行なってください。
お使いになる前に、 「安全上のご注意」 をよくお読みのうえ、正しくお使いください。
また、本文中の危険 ・ 警告 ・ 注意 ・ 重要に記載されている内容は、必ずお守りください。
この製品は、一般的な産業機器への組み込み用として設計 ・ 製造されています。
その他の用途には使用しないでください。この警告を無視した結果生じた損害の補
償については、当社は一切その責任を負いませんので、あらかじめご了承ください。
■ 取扱説明書の構成
■
Lシリーズは、電磁ブレーキ付スピードコントロールモーターとラック ・ ピニオン機
構を組み合わせた電動アクチュエータです。DSCを使用することで、運転 ・ 停止や速
度の調整、移動方向の変更が可能になります。
Lシリーズに関する取扱説明書には、次のものがあります。
z ラック ・ ピニオンシステム■■Lシリーズ
■
ACスピードコントロールモーター■■DSCシリーズ搭載
取扱説明書 (本書)
アクチュエータ (本書での表記 : リニアドモーター) の設置や運転の概要について説明
します。
z ACスピードコントローラ■■DSCシリーズ■■電磁ブレーキ付モーター用■■
■
取扱説明書 (スピードコントローラに付属)
スピードコントローラの機能、設置 ・ 接続方法、トラブルシューティングなどについ
て説明しています。
安全上のご注意
ここに示した注意事項は、製品を安全に正しくお使いいただき、お客様や他の人々
への危害や損傷を未然に防止するためのものです。内容をよく理解してから製品を
お使いください。
リニアドモーターを組み込む機械が関連する安全基準を満たしていない場合、リニ
アドモーターの運転を開始する (用途の指定に従って装置を操作する) ことは禁止さ
れています。工場または機械の安全責任者は、けがや機器の損害を防止し回避する
ため、電子機器の作業に精通した有資格者のみが機器の操作を行なうように保証す
る必要があります。
有資格者とは、訓練や経験、教育を受け、また関連基準や規則、事故防止規則、点
検条件について精通しており、工場の安全責任者によって必要な活動を行なうこと
を許可され、潜在的危険を識別し、防止することのできる人を指します。
取り扱いを誤ると、死亡または重傷に至る切迫した危険が生じると
想定される内容を示しています。
この警告事項に反した取り扱いをすると、死亡または重傷を負う場
合がある内容を示しています。
この注意事項に反した取り扱いをすると、傷害を負うまたは物的損
害が発生する場合がある内容を示しています。
製品を正しくお使いいただくために、お客様に必ず守っていただき
重
要
たい事項を、本文中の関連する取扱項目に記載しています。
:
[図記号の説明]
してはいけない 「禁止」 内容を示しています。
:
必ず実行していただく 「強制」 内容を示しています。
• • 通電状態で可動範囲内に入らないでください。必ず EN•ISO•13857 に
従った安全防護柵を設けてください。
• • 爆発性雰囲気、引火性ガスの雰囲気、腐食性の雰囲気、水のかかる場所、
可燃物のそばでは使用しないでください。火災 ・ 感電 ・ けがの原因になり
ます。
• • 通電状態で移動、 設置、 接続、 点検の作業をしないでください。電源を切っ
てから作業してください。感電 ・ 装置破損の原因になります。
HL-9007
書
お買い上げいただきありがとうございます。
この取扱説明書には、製品の取り扱いかたや安全上の注意事項を示しています。
• • 取扱説明書をよくお読みになり、製品を安全にお使いください。
• • お読みになったあとは、いつでも見られるところに必ず保管してください。
• • リニアドモーターの電磁ブレーキを安全ブレーキとして使用しないでく
ださい。けが ・ 装置破損の原因になります。
• • 接続ケーブルを加工 ・ 改造しないでください。火災 ・ 感電 ・ 装置破損の原因
になります。
• • ケーブルを無理に曲げたり、引っ張ったり、挟み込まないでください。
火災 ・ 感電 ・ 装置破損の原因になります。
• • 絶縁抵抗測定、絶縁耐圧試験を行なうときは、リニアドモーター、スピー
ドコントローラに触れないでください。感電の原因になります。
• • リニアドモーターを分解 ・ 改造しないでください。感電 ・ けが ・ 装置破損の
原因になります。
• • 設置、接続、運転 ・ 操作、点検 ・ 故障診断の作業は、適切な資格、知識を有
する人が行なってください。火災 ・ 感電 ・ けが ・ 装置破損の原因になります。
• • リニアドモーターはクラスⅠ機器です。設置するときは、モーター部の保
護接地端子を接地してください。感電の原因になります。
• • 電源入力電圧は、定格値を必ず守ってください。火災 ・ 感電 ・ けが ・ 装置破
損の原因になります。
• • リニアドモーター、スピードコントローラは、指定された組み合わせで
使用してください。火災 ・ 感電 ・ 装置破損の原因になります。
• • リニアドモーターを運転するときは、ラックが抜け出ないよう速度や移
動時間の設定をしてください。けが ・ 装置破損の原因になります。
• • リニアドモーターを運転するときは、機械的ストッパなどを設置してラッ
クの抜けを防止してください。けが、装置破損の原因になります。
• • 装置の故障や動作の異常が発生したときに、装置全体が安全な方向へは
たらくよう、非常停止装置または非常停止回路を外部に設置してくださ
い。けがの原因になります。
• • 上下方向での位置保持中は、スピードコントローラの FREE入力を ONに
しないでください。電磁ブレーキの保持力がなくなり、けが ・ 装置破損の
原因になります。
• • 昇降装置に使用する場合、負荷の状況を十分確認してから操作してくだ
さい。仕様値を超える負荷をかけると、負荷が下降することがあります。
けが ・ 装置破損の原因になります。
• • リニアドモーターの仕様値を超えて使用しないでください。感電 ・ けが ・
装置破損の原因になります。
• • 運転中および停止後しばらくの間は、リニアドモーターに触れないでく
ださい。リニアドモーター表面が高温のため、やけどの原因になります。
• • リニアドモーターの周囲には、可燃物を置かないでください。火災 ・ やけ
どの原因になります。
• • リニアドモーターの周囲には、 通風を妨げる障害物を置かないでください。
装置破損の原因になります。
• • ラック、ケーブルを持たないでください。けがの原因になります。
• • リニアドモーターを装置に設置するときは、装置との間に指などを挟ま
ないようにしてください。けがの原因になります。
• • 運転中は駆動部に触れないでください。けがの原因になります。
• • 周辺機器のフォト ・ マイクロセンサセットを安全関連部品として使わない
でください。けが ・ 装置破損の原因になります。
• • カバーをつけずにラックを使用しないでください。 けがの原因になります。
• • 異常が発生したときは、ただちに電源を切ってください。火災 ・ 感電 ・ け
がの原因になります。
• • 運搬や設置の際はヘルメット、安全靴、手袋などの保護具を着用してく
ださい。けがの原因になります。
• • 運転中はラック (特に歯面) に触れないでください。 けがの原因になります。
• • リニアドモーターは、取付板へ確実に固定してください。落下によって、
けが ・ 装置破損の原因になります。
• • 負荷はラックへ確実に取り付けてください。けがの原因になります。
• • 静電気による製品の破損を防ぐため、リニアドモーター、スピードコン
トローラは必ず接地してください。火災 ・ 装置破損の原因になります。
• • ラックに塗布されたグリースが飛散するおそれがあるため、運転中は安全
めがねを着用してください。グリースが目に入ったり、皮膚に付着したと
きは、すぐに水で洗い流してください。
• • リニアドモーターは、正常な運転状態でも表面温度が 70•°C
を超えることがあります。運転中のリニアドモーターに接近
できるときは、図の警告ラベルをはっきり見える位置に貼っ
てください。やけどの原因になります。
警告ラベル
1
Need help?
Do you have a question about the L Series and is the answer not in the manual?
Questions and answers