ハンドヘルドパーティクルカウンタ KC-52
簡易取扱説明書
取り扱い上の注意
操作は必ず本書に従ってください。
インレットに強い力が加わらないように注意してください。特に付属の等速吸引プ
ローブの取り付け/取り外しの際は十分に注意してください。
付属の等速吸引プローブを接続する場合は、 「 手でしっかりと」 接続してください。レ
ンチを使用するとインレットを破損する恐れがあります。
インレットキャップ ( 吸入口の蓋) を付けた状態など、インレットをふさいだ状態で動
作させないでください。センサ内の圧力変化により、故障や性能低下を引き起こす恐
れがあります。
使用する前にコード、ケーブル、チューブの接続が正確でかつ安全に行われているこ
とを確認してください。コード、ケーブル、チューブには、折り曲げるなどの無理な
力を加えないでください。コード、ケーブル、チューブを取り外す場合は、プラグ、
コネクタ、チューブの先端を持って作業してください。
保管および使用に際しては次の点に注意してください。
・ 所定の温湿度範囲 (‑10℃〜50℃、90%RH 以下) を外れる環境下では保管しないこと
・ 所定の温湿度範囲 (10℃〜40℃、85%RH 以下) を外れる環境下では使用しないこと
・ 急激な温度変化により結露を生じる恐れのある場所で保管、もしくは使用しないこと
・ 水やその他の液体がかかる恐れのある場所で保管、もしくは使用しないこと
・ 直射日光が当たる場所で保管、もしくは使用しないこと
・ 塩分、イオウ分などを含んだ空気、あるいは化学薬品、ガスなどにより悪影響を生じ
る恐れのある場所で保管、もしくは使用しないこと
・ 機器に振動や衝撃が加わる恐れのある場所で保管、もしくは使用しないこと
本器は内蔵バッテリにリチウムイオン電池を使用しています。バッテリの発熱、破
裂、発火を防止するため、次の点をお守りください。
・ 本器を分解して、内蔵バッテリを取り出さないでください。
・ 火のそばや炎天下などでの充電はしないでください。
・ 本器の輸送は当社が定めた方法で行ってください (取説 133 ページ参照) 。
製造業者の指定した方法以外で機器を使用すると、機器に設けられた保護が損なわれ
る可能性があります。
本器に、反応性のガスを通さないでください。内部で爆発し、事故を起こす危険性が
あります。
スタンドを使用している状態で、ボタン操作を行う場合は、必ず手を添えて行ってく
ださい。本器が倒れて思わぬ事故を招く恐れがあります。
本体を使用中、充電中、保管時に悪臭、発熱を感じたり、変色、変形その他異常に気
づいたときにはすぐに使用を中止し、販売店または当社営業部まで連絡してください。
動作などに異常が発生した場合は、電源を遮断するために、本体から AC アダプタの
コネクタを抜くか、電源コンセントから AC アダプタのプラグを抜いてください。
タッチパネルディスプレイは指での操作が原則となっています。硬いもの、鋭利なも
のをあてたり、こすったりしないでください。表面が汚れた場合は、少量のエチルア
ルコールを含ませた脱脂綿あるいは柔らかい布などでふいてください ( タッチパネル
ディスプレイ表面の材質は PET フィルムです) 。
機器を分解、改造しないでください。
本器を火の中に投入したり、加熱しないでください。
本器をハンマでたたいたり、踏みつけたり、強い衝撃を与えたり、投げたりしないで
ください。
万一、故障した場合は手を加えずに故障状況を明示した上、販売店または当社サービ
ス窓口 (裏面右下) までご連絡ください。
点検、修理などで本器を当社に輸送する際は、振動や衝撃が加わらないように元の梱
包箱を使用してください。
本器を廃棄する場合は、国および地方自治体の法律 ・ 条例に従ってください。本器には
バッテリが内蔵されているため、一般のゴミとは分別する必要があります。
AC アダプタおよび電源コード取り扱い上の注意
AC アダプタおよび電源コードに傷などがつかないようにしてください。発火、感電
の原因になります。
AC アダプタおよび電源コードを熱器具などに近づけないでください。被覆が溶けて
発火、感電の原因になります。
必ず付属の AC アダプタ (KR-12-003) を使用してください。その他の AC アダプタを
使用すると、動作不良や故障のみならず、思わぬ事故につながる可能性があります。
プリンタなど別売品の AC アダプタと間違えないようにしてください。
AC アダプタの差込プラグは本器の外部電源端子にしっかりと差し込んでください。
AC アダプタは本器以外では使用しないでください。
AC アダプタは屋外や高温、多湿な場所では使用しないでください。
AC アダプタを落下させたり、強い衝撃を与えないでください。
AC アダプタを分解、改造しないでください。
AC アダプタを使用しないときは、本器の電源を切ってから、プラグを AC 電源から
抜いてください。
AC 電源に接続して使用する場合、AC アダプタおよび本体から若干の発熱が生じま
す。万一、異常に発熱した場合は、直ちに使用を中止し、AC 電源から取り外し販売
店もしくは当社サービス窓口 (裏面右下) までご連絡ください。
AC アダプタに接続する電源コードは、本器を使用する国/地域の使用電圧、法令、電
気的な安全規格に適合したものを用意してください。適切な電源コードについては、
本器の販売店にお問い合わせください ( お客様のお手元に届くまでに、本器の販売店
が、販売国/地域の規格に適合した電源コードを付属させている場合もあります) 。
※注意:
工場出荷時に本器に付属された AC アダプタに接続する電源コードは、日本の法
令、電気的な安全規格に適合した、日本国内用の AC 100 V 対応のケーブルです。
工場出荷時に本器に付属された日本国内用の電源コードを、日本以外または AC
100 V 以外の電圧で使用しないでください。使用した場合、当社は、機器の安全
性を保証できません。
電源コードの接続に先立って、電源コンセントが 「 仕様」 に記載された条件を満たすも
のであることを確認してください。
電源コードのプラグは、ほこりが付着したり汚れていると火災や感電の危険がありま
す。ご使用前に乾いた布で清掃してください。
電源コードのプラグはコンセントの奥まで確実に差し込んでください。差し込みが不
十分ですと、火災や感電の危険があります。
バッテリについての注意
充電を行う場合、AC アダプタおよび本体から若干の発熱が生じます。万一、異常に
発熱した場合は、直ちに使用を中止し、AC 電源から取り外し販売店もしくは当社サー
ビス窓口 (裏面右下) までご連絡ください。
充電は使用温度範囲 ( 10℃〜40℃) で行ってください。この範囲外では、電池の性能
や寿命を低下させたり、発熱、破裂の原因となることがあります。なお、35℃を超え
る環境では、製品内部の安全回路が機能し、充電できない場合があります。
定められた方法で充電を行って、所定の充電時間を超えても充電が完了しない場合は、
充電を中止し、販売店もしくは当社サービス窓口 (裏表紙参照) までご連絡ください。
測定対象となる気体について
本器は、ほぼ 1 気圧の空気中に浮遊する微粒子の粒径と個数を計測する目的で設計さ
れています。下記のような気体を測定することは避けてください。正しい測定ができな
いばかりでなく、本器が破損したり思いがけない事故を起こすことがあります。
・ 爆発、発火などを生じ、あるいは人体に害を与える恐れのある気体
・ 本器の構成材料を腐食、もしくは変質させる恐れのある気体
・ ミスト、液滴、粗大粒子、繊維などの混じった気体
・ 仕様に記載の最大定格粒子個数濃度を超す大量の粒子を含んだ気体
・ 大気圧と比較して加圧、もしくは減圧されている気体
・ 温度、もしくは湿度が仕様に示した使用温湿度範囲を外れる気体
空気以外の気体中の粒子を測定するときは当社営業部または販売店にご相談ください。
各部の名称と機能
正面
等速吸引プローブ
タッチパネル
ディスプレイ
STARTボタン
インレット
試料空気の吸引口です。
STOP ボタン
手動測定モードで測定中に押すと、測定を停止します。
POWER ボタン
電源の投入、遮断を行います。
START ボタン
測定を開始します。測定中に押すと測定中のデータが破棄されて、新た
な測定を開始します。
タッチパネルディスプレイ
測定条件の入力、測定結果の表示などを行います ( 取説 17 ページ参
照) 。タッチパネルディスプレイに直接触れることで、各画面のボタン
などを選択できます。
等速吸引プローブ
等速吸引を行うためのプローブです。インレットに取り付けてあります。
左側面
DATA LINK端子
外部電源端子
付属の AC アダプタを接続します。
充電状態表示 LED
AC アダプタを接続して内蔵バッテリを充電しているときの状態を示し
ます (取説 8 ページ参照) 。
DATALINK 端子
多点インタフェースを用いて、多点システムを構築する場合に使用します。
USB 端子
コンピュータと接続したり、別売の USB プリンタと接続する端子です。
充電
付属の AC アダプタ、電源コードを使用し AC 電源に接続すると、自動的に
内蔵バッテリへの充電が行われます。
充電状態表示 LED
AC アダプタ接続中の内蔵バッテリの充電状態は、本体左側面の充電状態表
示 LED で確認できます。
緑点灯: 充電中、消灯: 充電終了、赤点灯: 充電中に異常発生
電源 OFF で充電する場合は、約 4.0 時間の充電で動作時間 ( 新品時、常温
環境下で繰り返し連続測定を無操作で行った場合) は約 5.0 時間です。
充電量の不足により電源が自動で遮断された場合、充電は電源 OFF
の状態で行い、電池残量表示が 2 個以上になってから使用してくださ
い (取説 17 ページ参照) 。
インレット
STOPボタン
POWERボタン
外部電源端子
カバー
充電状態表示LED
SD CARDスロ ッ ト
USB端子
重 要
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