Mu10の構成と機能 - Yamaha MU10 Owner's Manual

Yamaha tone generator owner's manual
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MU10 の構成と機能
MU10は、 XGとTG300Bの2つの演奏モードを持っています。 通常はXGモードで動作します。 市販のXG曲集やGM曲集の
データを再生する場合は、 データの最初に記録されている信号を読み取り、 MU10側で自動的に演奏モードを切り替えます。
自分でシーケンスデータを作成する場合も、 XGシステムオンなどのエクスクルーシブメッセージをデータに入れることで
演奏モードを切り替えることができます。
* MU10の電源をONにしたときに、 すべての設定は初期化されます。
* 演奏モードの自動切り替えをともなう場合、 約0.5秒の時間を要します。 制作するソングデータの曲頭部には、 若干の空白
小節を挿入されることをおすすめします。
●XGモード
XGに準拠したマルチ音源として使用するモードです。 XGマークのついた市販のソングデータをこのモードで再生すること
で、 無数の拡張ボイスやエフェクト機能までも含めた壮大な演奏を気軽に楽しむことができます。 また、 GMシステムレベル
1に完全対応したマルチ音源としても機能しますので、 GMマークのついた市販のソングデータをよりよい音で演奏できます。
・ 使用できるパート数 : 16パート
・ 使用できるボイス数 : 480ノーマルボイス+11ドラムボイス
●TG300B (ティージー300ビー) モード
GMシステムレベル1に準拠したマルチ音源として使用するモードです。 他社のコンピューターミュージック用音源で使わ
れているMIDI情報を受信します。
・ 使用できるパート数 : 16パート
・ 使用できるボイス数 : 579ノーマルボイス+10ドラムボイス
■ボイスとエレメント
ボイスとは、 音源の最小単位であるエレメントによって構成された音色プログラムのことです。 MU10のボイスには、 1エレ
メントのものと2エレメントのものの2タイプがあります。 2エレメントで構成されているボイスには、 1エレメントでは作
れない分厚いボイスや、 鍵盤を弾く強さ (ノートのベロシティの強弱) によって音色を切り替えられるボイス、 ピアノとストリ
ングスというような異なった音が混ざり合ったボイスなどが含まれます。
各ボイスの使用エレメント数は、28ページからのボイスリストをご覧ください。最大同時発音数は、このエレメント数に
よって決まります。
■ノーマルボイスとドラムボイス
ボイスにはノーマルボイスとドラムボイスの2種類があります。
・ ノーマルボイスとは、 鍵盤の音階に合った音程で発音する楽器音 (または効果音) のことです。 単にボイスというときは、
ノーマルボイスのことを指します。
・ ドラムボイスとは、 1ボイスの中に多数のドラムやパーカッションの音色がノート (鍵盤) ごとに割り当てられている特殊
なボイスです。
ノーマルボイスでは、 弾く鍵盤 (受けるノート) によって音程が変化しますが、 ドラムボイスではその鍵盤に割り当てられた音
色が鳴るだけで音程の情報はその音色には関係しません。
■最大同時発音数
MU10の最大同時発音数は32音 (A/Dインプットを使用する場合 : 30音) です。 この32音とはエレメント単位で計算されま
す。 上の 『ボイスとエレメント』 で説明したように、 ボイスには1エレメントのものと2エレメントのものがあります。 音源全体
で使用できる音数は、 1エレメント構成のボイスのみを使っているときは32ですが、 2エレメント構成のボイスを混ぜて使
うと32音より少なくなります。
MU10では、 最大同時発音数を越える演奏情報を受信すると、 発音中の音から強制的に止めて、 後から送られてくる演奏情報
を優先的に発音する仕組みになっています。 ( 後着優先)
■パートの発音優先順位
最大同時発音数を越えたときは、次の優先順位で発音されます。
●チャンネル (パート) 発音優先順
10 ( ドラムパート) - 1 - 2 - 3 - 4 - 5 - 6 - 7 - 8 - 9 - 11 - 12 - 13 - 14 - 15 - 16
メロディやベースといった重要なパートは優先順位の高いチャンネル (パート) に割り当てるなど工夫することで、最大同時
発音数を越えた場合も曲の雰囲気が損なわれることが少なくなります。
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