ドライバー; 波動を生み出すしくみを分析する - Yamaha VL1-m Owner's Manual

Yamaha virtual acoustic tone generator owner's manual
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ドライバー
ここでは、 パイプ/ストリングに送り込む流速 (または弓の速度) を計算する部分、 ドライバーについて説明し
ます。
波動を生み出すしくみを分析する
次の図は、 サックスのマウスピースに息を吹き込んだときに起こるリードの変化を表
したものです。
上の図のようにマウスピースに息を吹き込むと、 息の圧力でリードが上に押され、 ス
リット (マウスピースとリードのすきま) が狭くなります。 同時にそのスリットを通
る空気の流速が生まれます。
この 「流速をもった空気」 を管に送り込むと、 すぐに管の端に当たり、 跳ね返った空
気が戻ってきます。
戻ってきた空気は、 リードを下向きに押す力に変わります。 すると、 スリットは拡が
ります。 しかし、 ひきつづき息は吹き込まれている状態ですから、 再び息の圧力で
リードは閉じる方向に動きます。 (これらの動きは、 ほとんど瞬間的に起こります)
簡単にいえば、 この一連の動きの繰り返しが、 リードによる波動を生み出すわけで
す。
また、 弦楽器の場合を考えると、 「弓を少し動かす」 → 「弦が少し横に引っ張られる」
→ 「引っ張られた弦が戻る」 → 「再び弓に引っ張られる」 という動作の瞬間、 瞬間の繰
り返しで波動が生まれます。
口腔内
スリット
息の圧力で上に押される
口腔内
スリット
マウスピース
ある流速の空気
リード
マウスピース
戻った空気による圧力
リード
第4章 VL1-mを知る − パート2  65
ドライバー
戻ってきた空気

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