Yamaha VL1-m Owner's Manual
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Yamaha virtual acoustic tone generator owner's manual
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取扱説明書 ベーシックガイド

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Summary of Contents for Yamaha VL1-m

  • Page 1 取扱説明書 ベーシックガイド...
  • Page 2 VIRTUAL ACOUSTIC TONE GENERATOR OWNER'S MANUAL ベーシックガイド このたびは、ヤマハバーチャルアコースティックトーンジェネレーターVL1-m をお買い求めいただき、まことにありがとうございます。 VL1-mは、先進のVA(Virtual Acoustic)音源を搭載した新次元のトーンジェネ レーターです。 VL1-mの優れた機能を使いこなしていただくために、ぜひこの取扱説明書をご 活用いただきますようご案内申し上げます。 また、ご一読いただいた後も、不明な点が生じた場合に備えて、大切に保管い ただきますよう、お願い申し上げます。...
  • Page 3 特長 世界初のバーチャルアコースティック音源を搭載 バーチャルアコースティック音源 (略してVA音源) は、 管楽器、 弦楽器などのしくみ そのものをもとにして生み出された全く新しい方式の音源です。 ■楽器の中で仮想楽器を作る 今までのシンセサイザーでは、 いくつもの発振音を合成したり、 メモリーにサンプリ ングされた波形を加工することで音を作ってきました。 しかし、 なかなか思った通り の音が出ない。 どうしても存在感のある音が作れない。 表現力が乏しい。 一見無意味 にも見える多くの数値を変更しないと目的の音にたどりつけない。 など、 プレーヤー にとっては、 さまざまな苦労の連続でした。 VA音源は、 このようなこれまでの常識を完全にくつがえす音源です。 VA音源では、 管や弦の長さ、 形状、 特性、 リード (管楽器の振動を生み出す部分) や 弓の特性などを細かく設定することで音を作り出します。 それは、 あたかも本体の中 に仮想の管楽器あるいは弦楽器を作り出していく工程にほかなりません。 また、 作り 出された音は、 単調な発振音を疑似的に合成した音ではありませんので、 存在感のあ る力強い音色となります。...
  • Page 4 プロ仕様としてのこだわり ■2音ポリフォニック (同時発音数=2) 1本の管楽器で和音は出せません。 本機も管楽器などのようにソロがとれる楽器とし てこだわった結果、 あえて2音ポリフォニックとなっています。 実際には、 モノフォ ニック (同時発音数=1) マシンとして考えていただいた方が本機の位置付けを理解 していただけるかもしれません。 ■完全ステレオ出力 音の定位、 エフェクトの効果などにこだわった結果、 モノラル出力では本機の特長が 活かし切れないと判断し、 完全なステレオ出力となっています。 できるかぎり、 Lと Rの両方の端子をアンプ、 ミキサーなどに接続してください。 (設定によってモノラ ルにすることもできます) ■表現力を身に付けるためには、 練習も必要 コントローラーを駆使して思い通りの演奏をするためには、 それなりの練習が必要で す。 もちろん、 その練習の成果は、 確実に表現力として演奏に現れます。 ■操作しやすいラックマウントタイプ 本機は操作しやすい3Uのラックマウントタイプになっています。 ■WX用ボイスも同梱 WXシリーズ (WX7、 WX11など) をお持ちの方は、 同梱ディスクに納められている専 用の音色を使うことで、...
  • Page 5 オーナーズマニュアル ベーシックガイド (本書) 本機をお使いいただく前に覚えておいて欲しいこと、 使用上のご注意、 接続の方法から、 演奏の体験、 音のしく みなどについて説明しています。 ■第1章 セットアップ!VL1-m 各部の名称や接続の方法、 お使いになる前に覚えておいて欲しいことを説明します。 はじめて本機に触れる方 は、 必ずお読みください。 ■第2章 はじめてのVL1-m 演奏の体験、 デモ演奏の方法や基本的な操作を説明します。 はじめて本機に触れる方は、 必ずお読みください。 ■第3章 VL1-mを知る − パート1 本機の基本的な概念やコントローラーの役割を説明します。 はじめて本機に触れる方は、 必ずお読みください。 ■第4章 VL1-mを知る − パート2 本機の音源のしくみを詳しく説明します。 音色のエディットを始める前にお読みください。 オーナーズマニュアル リファレンス 音色やコントローラーの設定を変更する方法を説明しています。 必要に応じて、 辞書のようにご活用ください。 ■第1章 プレイ&エディットの基礎知識 演奏やエディット作業の基本的な操作や、 覚えておいて欲しい知識、 概念などを説明します。 はじめてエディッ トを行う方は、 必ずお読みください。...
  • Page 6 表記について 本書では、 次のようなマークを使って、 ボタンや説明内容を表します。 PLAY パネル上のボタンを示します。 枠の中の文字は、 パネル上に茶色または赤色で印刷さ れている文字です。 また、 ファンクションボタン 示す場合には、 注意事項を示します。 大切なデータをなくしたりしないよう、 必ずお読みください。 参考となる記述を示します。 応用的な操作や、 関連することがらを説明します。 必要 に応じてお読みください。 手順を示します。 その機能を実行するときは、 この手順にしたがって操作を進めてく ださい。 各機能を解説する記述を示します。 「→ P.●●」 関連した機能や項目の記載ページを示します。 必要に応じて参照してください。 また、 各機能の説明の先頭では、 次のような形式で重要な項目を表記します。 機能の名称 SETTING:セッティング EDIT / COM / MISC / →...
  • Page 7: Table Of Contents

    テナーサックスを演奏してみる ... 29 尺八を演奏してみる ... 30 バイオリンを演奏してみる ... 31 さらにいろいろなボイスで演奏してみる ... 32 ブレスコントローラーを使う場合 ... 33 WXシリーズを使う場合 ... 35 デモ演奏を聴いてみよう ... 37 第3章 VL1-mを知る − パート1 VL1-mの全体像 ... 40 装置のしくみ ... 40 音源について ... 41 ボイスとは ... 41 ボイスとエレメント ... 42 VA音源とは ... 42 コントローラーについて...
  • Page 8 目次 モードとは ... 50 3つのモード ... 50 実験!パート1 ... 51 実験のための準備 ... 51 コントローラーを入れ換える実験 ... 53 ひとつのコントローラーに複数の役割を設定する実験 ... 57 第4章 VL1-mを知る − パート2 VA音源のしくみ ... 62 物理モデル ... 62 楽器の音色を決めるドライバー、パイプ/ストリング ... 63 さらに楽器の特徴を付加するモディファイア ... 64 そしてエフェクト ... 64 VA音源のしくみのまとめ ... 64 ドライバー...
  • Page 9: 安全にお使いいただくために

    安全にお使いいただくために ■設置場所について 直射日光の当たる場所、 極端に温度、 湿度の高い場所、 ホコリの多い場所、 振動の多 い場所などで使用することは避けてください。 ■電源について 電源は必ず100ボルトを使用してください。 また、 安全のため必ずアースも取るよう にしてください。 長時間ご使用にならない場合や、 落雷の恐れがある場合などは、 電 源コードのプラグをコンセントから抜いておいてください。 また、 極端なタコ足配線 はお避けください。 ■接続について 各種コードの接続は、 感電と機器の損傷を防ぐため、 各機器の電源コードのプラグを ぬいた状態で行ってください。 ■取り扱い、 移動について ボタンやスイッチ、 入出力端子に無理な力を加えることは避けてください。 ■外装のお手入れについて 外装の手入れには、 乾いた柔らかい布を使用してください。 ベンジン、 シンナーなど の揮発油は絶対に使用しないでください。 ■バックアップバッテリーについて 本機は電源コードのプラグがコンセントからはずされている状態でも、 ボイスデータ やシステムデータを保存するためにバックアップバッテリーを内蔵しています。 このバックアップバッテリーの寿命は約5年です。 バックアップバッテリーが少なくなってくると、...
  • Page 10 ■大切なデータを守るために 本体内に保存されているデータは、 機器の故障、 あるいは誤操作などのために壊れて しまうことがあります。 大切なデータは、 必ずフロッピーディスクにバックアップ (保存) しておいてください。 また、 このフロッピーディスクも磁気などの影響で壊れてしまうことがあります。 重 要なデータを安全に保存するため、 お手数でも二重にバックアップを作ることをおす すめします。 ■他の電気機器への影響について 本機は多くのデジタル回路を使用しているため、 近くのラジオやテレビに雑音などが 生じる場合があります。 この場合には、 十分に距離を離してお使いください。 ■改造について 本機を改造したり、 内部を開けたりすることは、 故障や事故につながりますので、 絶 対にしないでください。 改造された後の保証はいたしかねます。 ■保証書の手続きについて お買い求めの際、 購入店で必ず保証書をお受け取りください。 この保証書に販売店印がありませんと、 保証期間中でもサービスが有償になることが あります。 ■オーナーズマニュアルの保管について オーナーズマニュアルはお読みになった後も、 保証書とともに大切に保管してくださ い。 楽しい音楽も時と場所によってはたいへん気になる ものです。 隣近所への配慮を充分にいたしましょう。 静かな夜間には小さな音でもよく通り、...
  • Page 11 MEMO...
  • Page 12 この章では、各部の名称や機能、接続の方法などを説明します。はじめて 本機に触れる方は、必ずお読みください。...
  • Page 13: 12 第1章 セットアップ!Vl1-M

    (5)モードボタン (2)ボリュームツマミ (3)ヘッドフォン端子 (4)ブレスコント    ローラー端子 (9)フロッピーディスク挿入口 (10)ユーズランプ (1) POWER (パワー) スイッチ (2) VOLUME (ボリューム) ツマミ (3) ヘッドフォン端子 (4) ブレスコントローラー端子 (5) MODE (モード) ボタン:PLAY(プレイ)、EDIT(エディット)、UTILITY(ユーティリティ) 12  第1章 セットアップ!VL1-m (6)MIDIランプ (7)コピーボタン (11)イジェクトボタン (13)ファンクションボタン (14)コントラスト調整ツマミ  電源をオン/オフするためのスイッチです。 押し込んだ状態でオンとなりま す。  音量を調節するときに使います。  ヘッドフォンを接続する端子です。 HPE-170などヤマハ推奨の標準ステレオ プラグのヘッドフォンをお使いください。 (インピーダンス8Ω∼150Ωのも のをお使いください)  別売のブレスコントローラー (BC2やBC1) を接続する端子です。...
  • Page 14  演奏中やエディット中、 画面の一番下の行に、 各ボタンに割り当てられてい る機能名が表示されます。 (14)CONT (コントラスト) 調節ツマミ  画面のコントラストを調節するときに使います。 見やすいコントラストに調 節してください。 (15)ダイアル  ボイスを切り換えたり、 数値の設定や文字を変更するときに使います。 ダイ アルを速く回すと値が大きく変化します。 (16)DEC (デクリメント) , INC (インクリメント) ボタン  数値の設定や文字などを1つずつ上下するときに使います。 また、 押しながら を押したり、 高速に設定を変更することができます。 (17)カーソルボタン  現在の設定項目や、 メニュー内での選択項目を示すカーソル (反転表示) を 上下左右に動かすときに使います。 各部の名称と機能 を押しながら を押すことで、 第1章 セットアップ!VL1-m  13 第 1 章 を...
  • Page 15 (18)EXIT (エグジット) ボタン (19)ENTER/SOUND (エンター/サウンド) ボタン 参 考 ・フロッピーディスク裏面には、 図のようなライトプロテクトタブが付いています。 このタブ を下方向 (窓が開いた状態) にずらしておくと、 データの変更や追加、 削除などができなくな ります。 大切なデータを保存した場合などは、 この状態にしておくことをおすすめします。 14  第1章 セットアップ!VL1-m  現在設定中の画面を終了し、 上の階層の画面に戻るときに使います。  機能の選択を確定したり、 機能を実行したりするときに使います。 また、 プ レイモードの最初の画面が表示されているときにこのボタンを押すと、 C4 の音程でボイスを鳴らす ことができます。 本書では、 表記の際 記します。 と表 ENTER...
  • Page 16: リアパネル

    (1) MIDI端子 (IN、 OUT、 THRU)  MIDIケーブルを接続する端子です。 MIDI端子には、 IN、 OUT、 THRUの3つ があり、 INは入力、 OUTは出力、 THRUはINに入った信号をそのまま送り出 す端子です。 (MIDI OUTには、 ブレスコントローラーの情報やシステムエ クスクルーシブが出力されます) (2) OUTPUT (アウトプット) 端子:L、 R  本機の音を出力する端子です。 L (左チャンネル) とR (右チャンネル) のス テレオ出力です。 (3) 電源端子  付属の電源コードを接続します。 (付属の電源コード以外のコードは使用し ないでください) (2)アウトプット端子(L, R) 第1章 セットアップ!VL1-m  15 各部の名称と機能 第 1 章 (3)電源端子...
  • Page 17: 接続の方法

    接続の方法 本機を使うためには、 付属の電源コードや外部MIDI機器、 アンプなどを接続しなければなりません。 ここでは、 これらの接続の方法を説明します。 注 意 ・接続の作業は必ず電源を切った状態で行ってください。 電源を入れたまま接続を行 うと、 アンプやスピーカーなどが破損する場合があります。 電源コードの接続 付属の電源コードのプラグを本体背面の電源端子につなぎます。 反対側のプラグをコンセントとアースに接続します。 2Pコンセントの場合 3Pコンセントの場合 注 意 ・コンセントは、 必ず国内一般家庭用の100ボルトのコンセントを使ってください。 ・本機はアース線の使用を前提として設計されています。 感電と機器の損傷を防ぐた め、 電源コードのプラグにはアース端子が付いています。 コンセントにプラグを差 し込むときは、 必ずアース端子を接続してください。 接続方法がわからないとき は、 電気店などにご相談ください。 16  第1章 セットアップ!VL1-m コンセント アース 電源コード コンセント 電源コード 本体背面 本体背面...
  • Page 18: Midiおよびコントローラーの接続

    ■例1 ブレスコントローラー端子を持たないキーボード (SY85、 SY35、 B500、 B700など) を接続する場合 ■例2 ブレスコントローラー端子を持ち、 1つのモジュレーションホイール、 フットコント ローラー端子、 フットスイッチ端子を持つキーボード (SY55、 DX7II、 DX7s、 DX7、 V50、 V2、 KX88、 KX76など) を接続する場合 MIDI OUT SY85 MIDI OUT KX88 こちらでも可 接続の方法 MIDI IN VL1-m MIDI IN VL1-m 第1章 セットアップ!VL1-m  17 第 1 章...
  • Page 19 接続の方法 ■例3 ブレスコントローラー端子を持ち、 2つのモジュレーションホイール、 フットコント ローラー端子、 フットスイッチ端子を持つキーボードを接続する場合 MIDI OUT MIDI IN VL1-m SY99 こちらでも可 ■例4 WXシリーズ (WX7、 WX11) を接続する場合 WX11 MIDI THRU MIDI IN VL1-m WT11 または WX11 MIDI OUT MIDI IN VL1-m 18  第1章 セットアップ!VL1-m...
  • Page 20 ■例5 VL1と接続する場合 MIDI OUT MIDI IN このようにVL1と接続した場合には、 VL1側でVL1-mのパラメーターを変更したり、 VL1-m側でVL1のパラメーターを変更したりすることができます。 (ただし、 一部の パラメーターは無視されます) ■例6 本機をブレスコントローラー入力装置として利用する場合 SY85 接続の方法 MIDI IN MIDI OUT こちらでも可 MIDIセッティングで ローカルオフに設定 MIDI IN MIDI OUT 第1章 セットアップ!VL1-m  19 第 1 章 VL1-m VL1-m...
  • Page 21 ■例7 GMソングデータのようなマルチティンバー用のソングデータのソロパートを本機で 演奏する場合 ■例8 デモの最後の曲 (16曲目) を演奏する場合 (この曲は、 GM音源をバックにしてソロ パートを本機が演奏する設定になっています) 20  第1章 セットアップ!VL1-m MIDI IN MIDI OUT MIDIパッチベイ機能付 インターフェース MIDI IN MIDI OUT CBX-K3 MIDI OUT VL1-m MIDI IN MIDI OUT MIDI THRU VL1-m MIDI IN TG300 MIDI IN TG300...
  • Page 22: アンプなどの機器との接続

    ・本機は、 ステレオ2チャンネルで出力することを標準的な使用方法として推奨しています。 た だし、 ユーティリティモード 「TG Setting」 (→別冊のリファレンス:P. 188) の 「Output」 で 「Monaural」 を選択することで、 モノラル出力に変更することができます。 この場合には、 ア ウトプット端子L、 Rのいずれの端子を使ってもかまいません。 OUTPUT MS60S OUTPUT R OUTPUT L OUTPUT OUTPUT R INPUT(PAN=R) INPUT(PAN=L) 接続の方法 本体背面 MS60S 本体背面 OUTPUT L 第1章 セットアップ!VL1-m  21 第 1 章...
  • Page 23: 付属の音色ディスクについて

    ブレスコントローラーおよび外部MIDI機器のベロシティ、 アフタータッチ、 モジュ レーションホイール、 ピッチベンダーなどをはじめとするコントローラーをフルに 使った演奏ができるセッティングです。 ブレスコントローラー、 フットコントローラー、 コントロールナンバー=013のコン トローラーが用意されているとき、 最大限の表現力が得られます。 「MIDIおよびコン トローラーの接続」 (→P. 18) で例3の接続になっている場合に最適のセッティング です。 ■STANDARD.ALL コントローラーに少し制限を加えて、 簡単に演奏できるようにしたセッティングで す。 ただし、 ブレスコントローラーは必須です。 「MIDIおよびコントローラーの接 続」 (→P. 17) で例1または例2の接続になっている場合に最適のセッティングです。 ■WXSELECT.ALL WXシリーズ (WX7、 WX11など) で本機をコントロールする場合に、 一番使いやすい 32ボイスを集めたものです。 「MIDIおよびコントローラーの接続」 (→P. 18) で例4の 接続になっている場合に最適のセッティングです。 22  第1章 セットアップ!VL1-m...
  • Page 24 ■EXAMPLE .ALL このベーシックガイドの後半の 「実験!パート1」 「実験!パート2」 の解説に合わせて 作成されたセッティングです。 音源やコントローラーの特徴を勉強しやすいセッティングになっています。 参 考 ・FULLCTRL.ALLとSTANDARD.ALL以外は、 VL1の音色ディスクと異なったセッティングで す。 ・VL1では白地に黒文字が標準のディスプレイ設定でしたが、 VL1-mでは黒地に白文字が標準 のディスプレイ設定となります。 付属の音色ディスクについて 第1章 セットアップ!VL1-m  23 第 1 章...
  • Page 25: ブレスコントローラーの調整

    別売のブレスコントローラーのオフセットネジ、 ゲインネジを回して、 ブレスコントローラーのセッティング を変更する操作です。 このページで紹介する便利な画面を利用してください。 ブレスコントローラーは工場出荷の段階で基準値となるように調節されています。 したがって、 第2章以降の操 作を進めていく段階で、 「音がうまく出ない」 「どうも自分に合っていない」 などと感じた場合に、 この操作を 行ってください。 注 意 ・各ネジの調節を間違うと、 「常時かすかな息が吹き込まれている状態」 や 「ほとんど 最大と最小だけのコントロールで、 その中間が表現できない状態」 になったりしま す。 慎重に調節してください。 手 順 24  第1章 セットアップ!VL1-m ブレスコントローラーを本機のブレスコントローラー端子に接続します。 パワースイッチを押して、 電源を入れます。 を押します。 UTILITY (Sys) を押します。 カーソルボタン ( ) を使って、 「4:BC Curve」 に反転表示を移動します。 を押します。 ENTER ▼次のような画面が表示されます。...
  • Page 26 真ん中あたりに棒が表示されたら、 今度は、 逆方向 (反時計方向) にオフセット ネジをゆっくり回します。 そして、 グラフ左端に小さな棒が移動し、 数字が0に なったらネジ回しをストップします。 ▼これで、 オフセットネジの調節は完了です。 マウスピースを口にくわえて、 息を吹き込みます。 ▼息の強さに合わせて、 グラフに小さな棒と数字が表示されます。 いったん、 ゲインネジを反時計方向に目いっぱい回します。 ゲインネジを時計方向にゆっくり回しながら、 演奏で使用すると思う最大の息 を吹き込んだときに、 棒がグラフの一番右に位置する (数字が127を表示する) ように調節します。 ▼これで、 ゲインネジの調節も完了です。 ブレスコントローラーの調整 第1章 セットアップ!VL1-m  25 第 1 章...
  • Page 27: Midiについて

    MIDIでは、 1本のMIDIケーブルを使って、 16種類 (チャンネル) の演奏データを送受 信することができます。 たとえば、 MIDIケーブルを使って3台のキーボードの演奏 を、 同時に別の機器に送ることができます。 このとき3台のキーボード、 それぞれの演 奏を区別するのがチャンネルです。 チャンネルは、 1∼16という番号を使います。 ■データの種類 各チャンネルを使って送受信するデータは、 音程だけの情報ではありません。 次のよ うなさまざまなデータを送受信することができます。 ・ノートデータ ・コントロールチェンジ ‥  モジュレーションホイールやフットコントロー ・プログラムチェンジ ・チャンネルアフタータッチ ‥ ・ピッチベンド ・バルクデータ 26  第1章 セットアップ!VL1-m ‥  弾いた鍵盤の音程、 および鍵盤を弾いた強さ ラー、ブレスコントローラーなどを動かした情報 ‥ 音色 (ボイス) を切り換えた情報 鍵盤を弾いた後、 さらに鍵盤を強く押さえた情報 ‥ ピッチベンドホイールを動かした情報 ‥ 音色の設定や機器の設定に関する情報...
  • Page 28 この章では、実際にVL1-mを使って音を出す方法や、デモ演奏を聴く方法 を説明します。各手順の中では、基本的な操作方法などもおりまぜて説明 していきますので、はじめてVL1-mに触れる方は必ずお読みください。 第2章 はじめてのVL1-m  27 第 2 章...
  • Page 29: 28 第2章 はじめてのVl1-M

    音を出してみよう 接続が完了したら、 さっそく音を出してみましょう。 音が出ることを確認する まず、 はじめに音が出るかどうかを確認します。 ここでは、 工場出荷時の状態 ( 「NOBREATH.ALL」 がロードされている状態) になっ ていることを前提として説明を進めていきます。 もし、 すでに他のファイルをロード したり、 ボイスエディットを行っている場合には、 解説の通りになりませんのでご留 意ください。 また、 別売のブレスコントローラーは接続しない状態で操作を進めてください。 手 順 28  第2章 はじめてのVL1-m 本機のパワースイッチを押します。 ▼電源が入り、 メッセージが表示された後、 次のような表示になります。 外部MIDI機器、 アンプの順に電源を入れます。 ▼各外部機器のランプが点灯します。 アンプのボリュームを適当に上げます。 本機のボリュームツマミ (VOLUME) を時計回りに回します。 の上のランプが点灯していることを確認します。 PLAY もし、 ランプが点灯していない場合は、 外部MIDI機器の鍵盤を弾きます。 (または外部MIDI機器からノートオンの情報...
  • Page 30: テナーサックスを演奏してみる

    ▼ボイス番号は画面2行目の左端に、 ボイス名は画面中央に表示されます。 さまざまな強さ (ベロシティ) で鍵盤を弾いてみてください。 また、 鍵盤を弾い た後、 そのまま鍵盤を押さえる力 (アフタータッチ) を強くしたり弱くしたり して変化を試してみてください。 このボイスでは、 和音は出ません。 単音で演奏してください。 いかがですか?この音色では、 ベロシティで音量、 タッチEG (ベロシティとア フタータッチを組み合わせたデータ:詳しくは第3章で解説) で、 テナーサック スに吹き込む息の量をコントロールしています。 鍵盤を弱く弾くと、 吹き込む息の量が減り音量が小さくなります。 強く弾くと 息の量が増え、 音量や音色が変化します。 (実際には、 タッチEGで息の量以外にブレスノイズやフィルターなどもコント ロールしています) または を使って、ボイス番号「A 0 2」ボイス名 第2章 はじめてのVL1-m  29 音を出してみよう 第 2 章...
  • Page 31: 尺八を演奏してみる

    尺八を演奏してみる 今度は、 日本の楽器、 尺八の演奏にチャレンジしてみましょう。 手 順 30  第2章 はじめてのVL1-m 鍵盤で音を出しながら、 モジュレーションホイールを動かします。 モジュレーションホイールを奥に回すと、 だんだんビブラートが深くなってい きます。 今までのシンセサイザーでは味わえなかった生楽器に近いビブラート も感情豊かにコントロールできます。 鍵盤で音を出しながら、 ピッチベンドホイールを動かします。 ピッチベンドホイールを回すと連続的に音程が変化します。 普通のシンセサイ ザーのような音程だけの変化ではなく、 音色変化を伴ったリアルな音程変化を コントロールできます。 ここまでで説明したさまざまなコントローラーを使って、 テナーサックスの演 奏をお楽しみください。 ダイアルや または 「Shakuhachi」 のボイスを選択します。 ▼ボイス番号は画面2行目の左端に、 ボイス名は画面中央に表示されます。 ここからは、 先程のテナーサックスのときと同様に、 次のようなさまざまなコ ントローラーを使って、 演奏を楽しんでみましょう。 タッチEG (ベロシティとアフタータッチ) を使って、 尺八に吹き込む息の量を コントロールできます。 モジュレーションホイールを使って、 ビブラートをコントロールできます。...
  • Page 32: バイオリンを演奏してみる

    「Viol Inn」 のボイスを選択します。 ▼ボイス番号は画面2行目の左端に、 ボイス名は画面中央に表示されます。 ここからは、 先程と同様に、 次のようなさまざまなコントローラーを使って、 演奏を楽しんでみましょう。 ベロシティを使って、 ボーイング (バイオリンを弾く弓の速さ) をコントロー ルできます。 特にゆっくり弓を動かしたときの 「ガリガリ」 という弦をこする 音に特徴があります。 タッチEGを使って、 ボリューム (弓が弦に加える力) をコントロールできま す。 モジュレーションホイールを使って、 ビブラート (弦を押さえた指をゆらす奏 法) をコントロールできます。 ピッチベンドホイールを回すと音程が変化します。 弦を押さえたまま指をスラ イドするグリッサンドのようなリアルな音程変化が得られます。 または を使って、 ボイス番号 「A 1 1」、ボイス名 第2章 はじめてのVL1-m  31 音を出してみよう 第 2 章...
  • Page 33: さらにいろいろなボイスで演奏してみる

    詳しくは第3章で説明します。 ここでは、 128種類のボイスには、 「A01, A02, A03‥ A15, A16, B01‥B16, C01‥C16, D01‥D16, E01‥E16, F01‥F16, G01‥G16, H01‥ H16」 という番号が付いているということを覚えておいてください。 それでは、 これらのボイスを切り換える操作をいくつか試してみましょう。 手 順 参 考 ・別冊のセッティングリストには、 工場出荷時に本体に入っているボイスのリストが載せてあ ります。 また、 各ボイスのコントローラーの機能なども説明してありますので必要に応じて ご覧ください。 32  第2章 はじめてのVL1-m (Dir) を押します。 ▼画面には、 現在のバンクに含まれる16個のボイスの一覧が表示されます。 で任意のボイスにカーソルを動かした後、 ▼選択したボイスが鳴る状態になります。 このようにボイスの一覧を見ながらボイスを選択することもできます。 を押しながら を押します。 ▼この操作で、 一覧のバンクを切り換えることができます。 この画面でのボイスの選択方法は、 手順2と同じです。...
  • Page 34: ブレスコントローラーを使う場合

    ができます。 ・また、 SY99やSY77のような2つのモジュレーションホイールと2つのフットコントロー ラー、 2つのフットスイッチを持つ機器をお使いの場合は、 「STANDARD.ALL」 のかわ りに 「FULLCTRL.ALL」 をロードしていただいても結構です。 ・WXシリーズをお使いの場合には、 「WXシリーズを使う場合」 (→ P.35) をご覧く ださい。 ・メモリープロテクトがオンになっている場合には、 ファイルのロードができませ ん。 メモリープロテクトをオフにしてから以下の操作を行ってください。     (→別冊のリファレンス:P. 193) 手 順 付属の音色ディスクをフロッピーディスクドライブにセットします。 UTILITY ▼ユーティリティのディスクのメニューが表示されます。 カーソルボタンで 「2:Load From Disk」 に反転表示を移動します。 を押します。 (Disk) を押します。 音を出してみよう 第2章 はじめてのVL1-m  33 第 2 章...
  • Page 35 いかがですか?本当の管楽器を演奏しているような気分になれるでしょう。 この他のボイスにも切り換えて、 ご自由にいろいろ試してみてください。 34  第2章 はじめてのVL1-m を押します。 ENTER ▼ロードフロムディスクのメニューが表示されます。 カーソルボタンで 「1: All」 に反転表示を移動します。 を押します。 ENTER ▼セットされたディスクのファイル一覧が表示されます。 カーソルボタンで 「003:STANDARD:All」 と表示されている行に反転表示を 移動します。 を押します。 ENTER ▼ 「Are You Sure?」 という確認のメッセージが表示されます。 (ただし、 コン ファームがオフに設定されている場合は表示されません) を押します。 ▼データのロードが始まり、読み込みの過程がグラフで表示されます。 「Completed!」 と表示されたらロード終了です。 を押します。 EXIT ▼元のメニューに戻ります。 を押します。 PLAY ▼プレイモードに戻ります。 これでブレスコントローラー用データのロードは 完了です。...
  • Page 36: Wxシリーズを使う場合

    イール2など) の状態によっては、 正常な音が出ない場合があります。 ・WXシリーズで本機をコントロールするときは、 WXシリーズのリップをタイト リップに設定することをおすすめします。 また、 より演奏の表現力を高めるため、 本機の 「WX Lip」 (→別冊の リファレンス:P.188) で 「Expand」 を選択することを おすすめします。 ・メモリープロテクトがオンになっている場合には、 ファイルのロードができませ ん。 メモリープロテクトをオフにしてから以下の操作を行ってください。 (→別冊 のリファレンス:P. 193) 手 順 付属の音色ディスクをフロッピーディスクドライブにセットします。 UTILITY ▼ユーティリティのディスクのメニューが表示されます。 カーソルボタンで 「2: Load From Disk」 に反転表示を移動します。 を押します。 (Disk) を押します。 音を出してみよう 第2章 はじめてのVL1-m  35 第 2 章...
  • Page 37 いかがですか?この他のボイスにも切り換えて、 ご自由にいろいろ試してみてくださ い。 WXでここまで表現できるのかと驚いていただけるはずです。 参 考 ・付属の音色ディスクの 「004:WXSELECT:ALL」 のファイルには、 WXシリーズのために セッティングされた32音色 (A01∼B16) が入っています。 それ以外の番号 (C01∼H16) に は、 直前にロードされていた音色がそのまま残っています。 36  第2章 はじめてのVL1-m を押します。 ENTER ▼ロードフロムディスクのメニューが表示されます。 カーソルボタンで 「1: All」 に反転表示を移動します。 を押します。 ENTER ▼セットされたディスクのファイル一覧が表示されます。 カーソルボタンで 「004:WXSELECT : All」 と表示されている行に反転表示を 移動します。 を押します。 ENTER ▼ 「Are You Sure?」 という確認のメッセージが表示されます。 (ただし、 コン...
  • Page 38: デモ演奏を聴いてみよう

    ▼ 「Are You Sure?」 という確認のメッセージが表示されます。 (ただし、 コン ファームが 「off」 の場合には、 確認のメッセージは表示されずに手順5に進 みます。 ▼デモ曲の選択、 再生、 停止を行う画面に変わります。 ダイアルを回して、 デモ曲を選択します。 ▼デモの演奏がはじまります。 曲が終わると、 自動的に次の曲がはじまり、 エ ンドレスで再生が続きます。 デモ演奏を終わるときは、 次の手順に進みま す。 ▼デモ演奏が終了します。 EXIT を押します。 (Demo) を押します。 を押します。 を押します。 (Run) を押します。 (Stop) を押します。 を押し を押すと、 元のモードに戻ります。 PLAY デモ演奏を聴いてみよう 第2章 はじめてのVL1-m  37 第 2 章...
  • Page 39 MEMO 38  第2章 はじめてのVL1-m...
  • Page 40 この章では、VL1-mに関する基本的なことがらやしくみなどを説明しま す。特にこの章では、さまざまなコントローラーについて説明し、後半で は実際にコントローラーの設定をエディットしてみます。...
  • Page 41: 40 第3章 Vl1-Mを知る − パート1

    ですので、 十分理解しながら進んでください。 装置のしくみ 本機の内部を大きく分けるとすると、 次のようになります。 VL1-mの内部構造 MIDI IN ■ブレスコントローラー 本機の持つコントローラー端子はブレスコントローラーのみです。 したがって、 それ 以外のノートオンやモジュレーションホイールなどの情報は、 外部MIDI機器を使っ て音源部に送ります。 ■音源部 コントローラー部や外部MIDI機器から送られた情報をもとに、 音を作り出す部分で す。 本機は、 VA音源という今までにはない新しい方式の音源を搭載しています。 ま た、 音源部のボイスを切り換えたり、 エディットしたり、 コントローラーから送られ る信号をどのように処理するかなどを設定するときには、 画面を見ながら、 パネル上 のボタンを使います。 さて、 それでは各部分についてもう少し詳しく説明しましょう。 40  第3章 VL1-mを知る − パート1 本機 ブレスコントローラー 音源部 MIDI OUT...
  • Page 42: 音源について

    (087) (088) (089) (090) (091) (101) (102) (103) (104) (105) (106) (107) (117) (118) (119) (120) (121) (122) (123) 第3章 VL1-mを知る − パート1  41 音源について (012) (013) (014) (015) (016) (028) (029) (030) (031) (032) (044) (045) (046) (047) (048) (060) (061)
  • Page 43: ボイスとエレメント

    VAは 「バーチャルアコースティックシンセシスシステム」 の略で、 「仮想的な生楽 器」 などと訳すことができます。 先進のデジタルサウンド処理システムを用いて、 あたかも本体の中に生の楽器を作り 出すかのようなしくみを持った音源です。 本機に搭載されているVA音源は、 VA音源の中でも 「S/VA方式 (Self oscillation type / VA Synthesis) 」 と呼ばれるタイプのもので、 特に管楽器、 弦楽器などの再現力を特 長とします。 参 考 ・VP1に搭載されているVA音源は、 「F/VA方式 (Free osillation type/VA Synthesis」 と呼ばれる 撥弦楽器 (はつげんがっき) などの再現力を特長とするタイプです。 42  第3章 VL1-mを知る − パート1 ボイス エレメント1 2エレメントのボイス ボイス エレメント1 エレメント2...
  • Page 44: コントローラーについて

    たとえば、 鍵盤も1つのコントローラーということができます。 この他にもブレスコ ントローラーやMIDIキーボードなどに搭載されているモジュレーションホイールや ピッチベンドホイール、 フットコントローラーなどもコントローラーです。 モジュレーションホイールを一番最小の方向に回すと、 「0」 という数値を音源に送り ます。 逆に一番最大の方向に回すと、 「127」 という数値を送ります。 ブレスコント ローラーの場合には、 息を吹き込んでいないときは 「0」 、 最大に吹き込んだときは 「127」 という数値を送ります。 本機が受信できる情報 本機は、 次のような情報を受信し、 表現力として音に反映させることができます。 ■本機に接続されたブレスコントローラー 本機に接続したブレスコントローラーに吹き込む息の強さのデータです。 ■ノートナンバー 外部MIDI機器の鍵盤の音程を示すデータです。 ■ベロシティ 外部MIDI機器の鍵盤を弾いた強さを示すデータです。 ■アフタータッチ 外部MIDI機器の鍵盤を弾いた後、 さらにその鍵盤を押え込んだときのデータです。 コントローラーについて 第3章 VL1-mを知る − パート1  43 第 3 章...
  • Page 45 本機の音源部 コントロールナンバー=001で 「0∼127」の数値が送られる 外部MIDI機器の モジュレーションホイール また、 本機側から見てコントローラーのことを 「コントローラーソース (Controller Source) 」 と呼びます。 反対にコントローラーを使って変化させる 「音源の設定項目」 を 「コントローラーデ スティネーション (Controller Destination) 」 と呼びます。 続いて、 今度はブレスコントローラーや外部MIDI機器のコントローラーが何を送信 するのかを紹介していきましょう。 お使いになるMIDI機器、 MIDIキーボードによっ ては、 これらのコントローラーが装備されていないかもしれません。 しかし、 本機の 表現力を十分に活用するためには、 どれも重要なコントローラーです。 できる限りこ れらのコントローラーを装備したMIDI機器 (たとえばSY99やSY77など) をお使いい ただきますようおすすめいたします。 44  第3章 VL1-mを知る − パート1...
  • Page 46: ブレスコントローラー

    たとえば、 ブレスコントローラーに全く息を吹き込んでいない状態が、 1秒間続いた としましょう。 さて 「この1秒間に息を吹き込む強さが変化したか」 というと、 変化し ていません。 ずっと同じ状態だからです。 このとき、 ブレスアタックは 「0」 を送りま す。 今度は、 一定の強さで息を1秒間吹き込み続けたとしましょう。 同じように 「この1秒 間に息を吹き込む強さが変化したか」 というと変化していません。 やはり、 同じ状態 が続いているからです。 当然、 ブレスアタックは 「0」 を送ります。 コントロールチェンジ (コントロールナンバー) アフタータッチ ピッチベンド ベロシティ ブレスアタック タッチEG コントローラーについて 第3章 VL1-mを知る − パート1  45 第 3 章...
  • Page 47: 外部Midi機器の鍵盤

    弾いた鍵盤の音程を 「0∼127」 という数値 (ノートナンバー) で音源に伝えます。 最 低の音程 「C-2」 が 「0」 、 最高の音程 「G8」 が 「127」 です。 本機の場合には、 原則として 「C0」 ∼ 「C8」 の範囲の演奏を行うことができますが、 ボイスによっては、 「C-2」 ∼ 「G8」 の範囲で演奏できるものや、 「C0」 ∼ 「C8」 よりも せまい範囲でしか演奏できないものもあります。 46  第3章 VL1-mを知る − パート1 息を吹き込む強さが一定のときには ブレスアタック=0 ブレスアタック=30 ブレスアタック=100 ブレスアタック=63...
  • Page 48 れないで鍵盤を押さえていると、 だんだんとビブラートが消えていきます。 鍵盤を強 く弾いた後、 そのまま鍵盤をさらに押さえ込むとビブラートが持続します。 逆に鍵盤を弱く弾いた場合には、 音の出はじめにはビブラートがかかりません。 この まま力を入れないで鍵盤を押さえているとビブラートはかかりませんが、 鍵盤をさら に押さえ込むとビブラートがかかりはじめます。 このようにタッチEGは、 ベロシティとアフタータッチの両方の表現を連続的にコン トロールするための機能です。 実際には、 外部の鍵盤がこのタッチEGを送信しているわけではなく、 外部の鍵盤か ら受け取ったベロシティとアフタータッチの数値を本機の内部で計算し、 タッチEG という新しいコントローラーを作り上げていることになります。 参 考 ・ベロシティのデータは、 音程を示すノートナンバーと一緒に送信されます。 ・タッチEGのデータが、 独立したデータとしてMIDI送信されることはありません。 タッチEG は、 あくまでもベロシティとアフタータッチのデータを使って内部的に算出している値で す。 ・本機のアフタータッチは、 チャンネルアフタータッチです。 ポリフォニックアフタータッチ には対応していません。 コントローラーについて 第3章 VL1-mを知る − パート1  47 第 3 章...
  • Page 49: 外部Midi機器のピッチベンドホイール

    足を離した状態で 「0」 (あるいは0∼63) を、 踏んだ状態で 「127」 (あるいは64∼ 127) を送り出します。 フットスイッチのコントロールナンバーは、 通常 「064」 (サステイン) または 「065」 (ポルタメントスイッチ) です。 外部MIDI機器のコントロールナンバー 「016」 「017」 のコントローラー 外部MIDI機器にコントロールナンバー 「016」 または 「017」 のコントロールチェンジ を送信できるコントローラーがある場合には、 これらのコントローラーを使って、 ボ イスのパラメーターをエディットすることができます。 このエディットを 「クイックエディット」 と呼び、 演奏中にリアルタイムに行うこと が可能です。 また、 そのエディットの対象となるパラメーターは、 ボイスごとに自由 に設定することができます。 48  第3章 VL1-mを知る − パート1...
  • Page 50: 外部Midi機器のその他のコントローラー

    外部MIDI機器のその他のコントローラー さらに外部MIDI機器に別のコントローラーがある場合には、 そのコントローラーを 使って、 自由なコントロールをすることが可能です。 この場合には、 そのコントローラーのコントロールナンバーを確認しておき、 ボイス エディットのコントローラーソースとしてそのコントロールナンバーを設定します。 モニター機能 本機には、 外部MIDI機器から受信しているコントロールチェンジ、 ピッチベンド、 ノートオン/オフなどの情報をリアルタイムに見る機能が用意されています。 この画 面は、 PLAY 参 考 ・本機は、 プレイモード、 エディットモード、 ユーティリティモードのいずれのモードの状態 でも、 プログラムチェンジを受信し、 ボイスを切り換えることができます。 ・エディットモード時には、 リアルタイムにパラメーターチェンジを送信します。 このパラ メーターチェンジは、 VL1と互換性があります。 を押し、 (Moni) を押すことで表示されます。 第3章 VL1-mを知る − パート1  49 コントローラーについて 第 3 章...
  • Page 51: モードとは

    外部MIDI機器の鍵盤や各種コントローラーを使って、 リアルタイムに音の表情を変 化させたり、 ボイスの切り換えなどを行うことができます。 また、 受信中のコント ロールチェンジやノートオン情報を見ることもできます。 PLAY ■エディットモード ボイスの加工 (エディット) を行うモードです。 音色や音量、 コントローラーの機能や使うエレメントの数などを細かく設定すること で、 さまざまなボイスを作り上げます。 EDIT ■ユーティリティモード プレイモードやエディットモードで管理できない本機の基本的な設定を行うモード です。 このモードでは、 マスターチューニングやMIDIの送受信チャンネル、 ブレスコント ローラーの特性、 電源を入れたときに表示されるメッセージの変更、 フロッピーディ スクや外部機器とのデータのやりとりなどを行います。 UTILITY ます。 50  第3章 VL1-mを知る − パート1 を押すと、 このボタンの上のランプが点灯し、 プレイモードになります。 を押すと、 このボタンの上のランプが点灯し、 エディットモードになります。 を押すと、 このボタンの上のランプが点灯し、 ユーティリティモードになり...
  • Page 52: 実験!パート1

    とロードができませんのでご注意ください。 メモリープロテクトのオン/オフについ ては、 ユーティリティのミスレイニアス (→別冊のリファレンス:P.193) をご覧くだ さい。 注 意 ・この実験では、 本機にベロシティ、 アフタータッチ、 モジュレーションホイール、 ピッチベンダーの送信可能なMIDIキーボードが接続されていることを前提として います。 手 順 付属の音色ディスクをフロッピーディスクドライブにセットします。 UTILITY ▼ユーティリティのディスクのメニューが表示されます。 カーソルボタンで 「2: Load From Disk」 に反転表示を移動します。 ENTER ▼ロードフロムディスクのメニューが表示されます。 カーソルボタンで 「1: All」 に反転表示を移動します。 を押します。 (Disk) を押します。 を押します。 第3章 VL1-mを知る − パート1  51 実験!パート1 第 3 章...
  • Page 53 これで、 実験用データのロードは完了です。 A01∼A06に実験で使うボイスが入っています。 この6つのボイスはVL1-mのしくみ を理解しやすいように作成してあります。 なお、 A01∼A06以外のボイス番号には、 ロード前のボイスがそのまま残っています。 52  第3章 VL1-mを知る − パート1 を押します。 ENTER ▼セットされたディスクのファイル一覧が表示されます。 カーソルボタンで 「005:EXAMPLE :All」 と表示されている行に反転表示を 移動します。 を押します。 ENTER ▼ 「Are You Sure?」 という確認のメッセージが表示されます。 (ただし、 コン ファームがオフに設定されている場合は表示されません) を押します。 ▼実験用のデータ (EXAMPLE .ALL) のデータのロードが始まり、 読み込みの 過程がグラフで表示されます。 「Completed!」 と表示されたらロード終了で す。 を押します。...
  • Page 54: コントローラーを入れ換える実験

    この画面の 「Vibrato」 (ビブラート) の行に、 「Modulation」 と表示されている ことを確認してください。 これは、 ビブラート (周期的な音色、 音程のゆれ) のコントロールに、 モジュ レーションホイールが選ばれていることを示しています。 右手で鍵盤を弾きながら、 左手でモジュレーションホイールを動かしてみてく ださい。 ▼実際にモジュレーションホイールで、 ビブラートをコントロールしているこ とが確認できます。 今度は、 ▼次のような画面が表示されます。 の上のランプが点灯していることを確認してください。 または を使って、 「A01:AltoSax」 のボイスを選択 (Cnt1) を押します。 (Cnt3) を押します。 第3章 VL1-mを知る − パート1  53 実験!パート1 を押します。 PLAY 第 3 章...
  • Page 55 54  第3章 VL1-mを知る − パート1 画面の 「Growl」 (グロウル) の行に、 「off」 と表示されていることを確認して ください。 これは、 グロウル (ゴロゴロという息の量のゆれで、 サックスのグロー効果に 近い) のコントロールに、 何も選ばれていないことを示しています。 を押します。 EXIT ▼元の画面に戻ります。 を押します。 EDIT ▼ ボタンの上のランプが点灯し、 プレイモードからエディットモード EDIT に切り換わります。 この画面は、 エディットモードに入ると最初に表示される画面です。 ここで は、 このまま先に進みます。 (E1) を押します。 ▼エレメント1をエディットする画面が表示されます。 もし、 この画面とは異なる画面が表示された場合には、 ください。 カーソルボタン を使って、 反転表示を 「04:Vibrato」 に移動します。...
  • Page 56 「Modulation Wheel」 が反転表示になっていることを確認してください。 もし、 反転表示が別のところにある場合には、 カーソルボタン 移動してください。 を押します。 ▼次のように 「Modulation」 が 「off」 に変わります。 を押します。 EXIT ▼手順11の画面に戻ります。 カーソルボタン を使って、 反転表示を 「09:Growl」 に移動します。 ▼次のように反転表示を移動します。 を押します。 ENTER ▼グロウルのコントローラーを設定する画面が表示されます。 「off」 が反転表示になっていることを確認してください。 もし、 反転表示が別のところにある場合には、 カーソルボタン 移動してください。 実験!パート1 を使って を使って 第3章 VL1-mを知る − パート1  55 第 3 章...
  • Page 57 このように、 ボイスをエディットした後、 ストア (保存) しないでプレイモードに戻 り、 いったん別のボイスを選択すると、 直前に行ったエディットが取り消されます。 (ただし、 エディットしたボイスをストアする前であれば、 「エディットリコール」 の 操作でエディットしたボイスを呼び戻すこともできます) (→ 別冊のリファレンス: P. 30, 211) 参 考 ・コントローラーソースやデスティネーションを入れ換えるための、 サーチ&リプレースとい う便利な機能も用意されています。 (→別冊の リファレンス:P. 90) 56  第3章 VL1-mを知る − パート1 を押します。 ▼次のように 「off」 が 「Modulation Wheel」 に変わります。 ここで、 鍵盤を弾きながら、 モジュレーションホイールを動かして、 音を確認 してください。 ▼モジュレーションホイールでグロウルをコントロールしているのが確認で きます。 を押します。...
  • Page 58: ひとつのコントローラーに複数の役割を設定する実験

    これは、 グロウル (ゴロゴロという息の量のゆれ) のコントロールに、 アフ タータッチが選ばれていることを示しています。 鍵盤を弾いたまま、 さらにその鍵盤を強く押さえてください。 ▼実際にアフタータッチで、 グロウルをコントロールしていることが確認でき ます。 ▼次のような画面が表示されます。 画面の 「Scream」 (スクリーム) の行に、 「off」 と表示されていることを確認し てください。 これは、 スクリーム (叫ぶような音に変化させる効果) のコントロールには、 何もコントローラーが割り当てられていないことを示します。 の上のランプが点灯していることを確認してください。 または を使って、 「A3:Shakuhachi」 のボイスを選 (Cnt3) を押します。 (Cnt2) を押します。 第3章 VL1-mを知る − パート1  57 実験!パート1 第 3 章...
  • Page 59 58  第3章 VL1-mを知る − パート1 を押します。 EXIT ▼ボイス名を表示する画面に戻ります。 を押します。 EDIT ▼エディットモードに切り換わります。 (E1) を押します。 ▼エレメント1をエディットする画面が表示されます。 もし、 この画面とは異なる画面が表示された場合には、 ください。 カーソルボタン を使って、 反転表示を 「07:Scream」 に移動します。 を押します。 ENTER ▼スクリームのコントローラーを設定する画面が表示されます。 「off」 が反転表示になっていることを確認してください。 もし、 反転表示が別のところにある場合には、 カーソルボタン 移動してください。 ダイアルを時計方向に回し、 「After Touch」 を表示させます。 ▼次のように 「off」 が 「After Touch」 に変わります。 カーソルボタン...
  • Page 60 このように、 各コントローラーには、 複数の効果を割り当てることができます。 同じ コントローラーに複数の効果を割り当てることにより、 さらにリアルな、 あるいは斬 新な演奏を行うことができます。 先程と同じように次に進む前に、 今のエディットを取り消し、 元の状態に戻しておき ましょう。 を押します。 PLAY ▼プレイモードに戻ります。 画面左上のボイスナンバーの前に 「E」 の反転表示 が示され、 まだエディット後の状態のままであることがわかります。 を1回ずつ押します。 ▼ 「E」 の反転表示が消え、 エディット前の元のボイスが選び直されたことがわ かります。 参 考 ・コントローラーソースやデスティネーションを入れ換えるための、 サーチ&リプレースとい う便利な機能も用意されています。 (→別冊の リファレンス:P. 90) 実験!パート1 第3章 VL1-mを知る − パート1  59 第 3 章...
  • Page 61 MEMO 60  第3章 VL1-mを知る − パート1...
  • Page 62 この章では、VL1-mの特長でもあるVA音源について、詳しく説明していき ます。また、後半では、実際にボイスエディットを行いながらその音の変 化を試してみます。...
  • Page 63: 62 第4章 Vl1-Mを知る − パート2

    音を作り出してきました。 VA音源は、 先に仮想の楽器を本体内に設計し、 その楽器か ら出る音をシミュレーションすることで音を作り出します。 この 「仮想の楽器」 のこ とを 「物理モデル」 と呼びます。 本機で使用するボイスは、 サックスやフルートなどの管楽器をはじめ、 バイオリンや ギターなどの弦楽器、 その他ミュージックシーンで使用するさまざまな楽器を物理モ デルのボイスデータとしてディスクで供給いたします。 供給された物理モデルのボイスによっては、 実在しないような楽器になっています。 さらにユーザーサイドで物理モデルの周辺を加工することで好みの音に変更するこ とができます。 注 意 ・物理モデルを作り出すためには、 多くの設定と知識が必要です。 本機では、 物理モ デルそのものを作り出すことはできません。 供給された物理モデルを基にさまざま な加工を行う仕様となっています。 したがって、 全くの白紙の状態から音色を作り 出すことはできません。 また、 同じようなボイスでも、 設定に準備された要素が異 なる場合は、 同じコントローラーを使っても効果は異なります。 62  第4章 VL1-mを知る − パート2...
  • Page 64: 楽器の音色を決めるドライバー、パイプ/ストリング

    ます。 また、 糸の両端をいろいろな長さで固定してはじくとやはり 「ブーン」 という 音が鳴ります。 この 「音が鳴る」 という部分を担当するのが、 「パイプ/ストリング」 です。 管または弦に、 「ドライバー」 で計算された波動を送り込むと、 どのように管または 弦で 「共振」 し、 音が生み出されるかを計算する部分です。 この部分で生み出された 音が楽器の音の中心となります。 「ドライバー」 と 「パイプ/ストリング」 は、 お互いに非常に複雑に影響しあって、 楽 器の音色を生み出します。 ドライバー マウスピース 唇の動き 弓 第4章 VL1-mを知る − パート2  63 VA音源のしくみ パイプ/ストリング サックスなどの管 フルートなどの管 弦楽器の弦 第 4 章...
  • Page 65: さらに楽器の特徴を付加するモディファイア

    モディファイアは、 倍音を増減したり、 強調したりすることで、 管や胴の 「響き」 を調 節し、 さらに楽器らしい味付けを行う部分です。 本機では、 このモディファイアを使って、 積極的な音作りが可能です。 そしてエフェクト モディファイアを通ったエレメントの出力音 (1つまたは2つのエレメントからの出 力音) は、 さらにエフェクトを通ります。 このエフェクトには、 フランジャーやディストーション、 フィードバックディレイや リバーブなど最高級のエフェクトが用意されています。 VA音源のしくみのまとめ ここまでで説明したVA音源のしくみをまとめると、 次の図のようになります。 さて、 続いてこれらのドライバー、 パイプ/ストリング、 モディファイア、 エフェク トを順番にもう少し詳しく説明していきましょう。 64  第4章 VL1-mを知る − パート2 エレメント1 ドライバー モディファイア パイプ/ストリング エレメント2(使うか使わないかは設定可能) ドライバー モディファイア パイプ/ストリング 最 終 エフェクト...
  • Page 66: ドライバー

    ります。 しかし、 ひきつづき息は吹き込まれている状態ですから、 再び息の圧力で リードは閉じる方向に動きます。 (これらの動きは、 ほとんど瞬間的に起こります) 簡単にいえば、 この一連の動きの繰り返しが、 リードによる波動を生み出すわけで す。 また、 弦楽器の場合を考えると、 「弓を少し動かす」 → 「弦が少し横に引っ張られる」 → 「引っ張られた弦が戻る」 → 「再び弓に引っ張られる」 という動作の瞬間、 瞬間の繰 り返しで波動が生まれます。 唇 口腔内 マウスピース ある流速の空気 スリット リード 唇 口腔内 マウスピース 戻った空気による圧力 スリット リード 第4章 VL1-mを知る − パート2  65 ドライバー 第 4 章 戻ってきた空気...
  • Page 67: ドライバーの特性を決定するさまざまな要素

    ・リップリード楽器 (トランペットなど) の場合 唇の形、 力の入れ具合などを示します。アンブシュアの変化によって、ファン ファーレトランペットのようなピストンを使わない音程変化を作り出すことができ ます。 擦弦楽器の場合には、 「弓を弦にあてる強さ」 と同じ効果が得られます。 アンブシュアを上げると、 強く弦を押さえる状態となり、 多少ガリガリといった明る い音となります。 通常のボイスでは、 ちょうど中間のアンブシュアのとき、 正しい鍵盤の音程が出るよ うにセッティングしてあります。 ■ビブラート LFO (周期的なゆれを作り出す装置) を使って、 アンブシュアとピッチ (管または弦 の長さ) を変化させ、 周期的な音色、 音程のゆれを作り出す機能のことです。 アンブシュア、 ピッチをどれだけ変化させるかは、 それぞれ自由に設定できますの で、 弦楽器のビブラートのようにピッチ中心のビブラートも、 管楽器のように音色変 化も伴うビブラートも再現できます。 また、 ゆれのスピードや、 はじまりかたなども細かく設定することができます。 66  第4章 VL1-mを知る − パート2...
  • Page 68 期的なゆれを作り出す機能のことです。 このグロウルを上げると 「ゴロゴロ」 といっ た音に変化します。 グロウルは、 ゆれのスピードや、 はじまりかたなどを細かく設定 することができます。 ■スロートフォルマント マウスピースやリードで作り出された波動は、 パイプに送り出すのと同様に、 口の中 にも送り出されます。 このため、 口、 喉、 気管、 肺では管と同じように共振を起こし、 吹き込む息に影響を与えることになります。 この状態をシミュレーションしたのがス ロートフォルマントです。 スロートフォルマントは、 その影響の状態などを細かく設 定することができます。 参 考 ・ドライバーでは、 計算に用いたいくつかの数値を、 モディファイアに送り出します。 モディ ファイア側では、 それらの数値を利用して音を加工することができます。 詳しくはモディ ファイアのところで説明します。 ドライバー 第4章 VL1-mを知る − パート2  67 第 4 章...
  • Page 69: パイプ/ストリング

    戻ってきた空気の一部は、 再び入口から出ようとします。 このため、 入り続けている 空気の流速に影響を与え、 次の瞬間、 新しい流速を生み出します。 (これがドライ バーが算出する波動です) 擦弦楽器でも同様に、 弓で作られたゆれは、 弦の端 (ブリッジやフレットなど) で反 射し、 戻ってきます。 さらにこれが弓に影響を与え、 波動を生み出します。 このように、 ドライバーからパイプ/ストリングに波動が送り込まれているとき、 管 または弦は 「共振」 をはじめます。 これが、 楽器音のメインとなる音です。 このとき、 管の全長が音程を決定します。 (トロンボーンを思い浮かべていただくと すぐに理解できると思います) ただし、 ドライバーの状態によっても音程は変化しま すので、 ご注意ください。 68  第4章 VL1-mを知る − パート2 ある流速を持った空気が流入 この状態で持続 管の端で少しエネル ギーを損失して反射...
  • Page 70: パイプ/ストリングの特性を決定するさまざまな要素

    流入した空気が管の内側との摩擦で損失するエネルギーの大きさ、 または弦の振動が 空気の抵抗で損失するエネルギーの大きさの設定です。 持続系のボイスでは、 音色が弱々しくなります。 減衰系のボイスでは、 減衰時間が短 くなります。 ほとんどのボイスでは、 ダンピングを最大に設定したとき、 その楽器本来の音が出る ようにセッティングしてあります。 ■アブソープション 管または弦が発音しているとき、 その音は空気中に拡散することにより、 高い周波数 のエネルギーから損失していきます。 また、 弦楽器では、 弦を押さえている柔らかい 指によって高い周波数のエネルギーを損失します。 管楽器では、 ベルの開口面積によ り高い周波数のエネルギーを制御できます。 アブソープションは、 このような高周波数域のエネルギー損失の設定です。 エネルギーの損失が大きいと、 ピッチが下がります。 うまく使うと、 弦楽器でいうミュートのような効果を作ることができます。 ほとんどのボイスでは、 アブソープションを最大に設定したとき、 損失のない状態に なるようにセッティングしてあります。 パイプ/ストリング 第4章 VL1-mを知る − パート2  69 第 4 章...
  • Page 71: ドライバー、パイプ/ストリングから出力される音

    音として取り出したものです。 ブレスノイズの息の音や、 マウスピースや弓の振動の音を、 パイプ/ストリング音に 加えることでより楽器らしい音に近付きます。 ■パイプ/ストリング音 管または弦で共振した楽器のメインの音です。 ■タップ音 共振している管または弦の途中から取り出した音です。 ほとんど、 パイプ/ストリング音と同じものですが、 管または弦の途中から取り出す ために、 位相がずれています。 このタップ音をパイプ/ストリング音に重ねること で、 倍音の強調された音などを作り出すことができます。 この3種類の音を 「ミキシング」 して、 モディファイアに送り出します。 また、 この3種類の音とは別に、 モディファイアのハーモニックエンハンサー専用に ドライバーからいくつかの信号も送り出されます。 70  第4章 VL1-mを知る − パート2 ドライバー パイプ/ストリング パイプ/ストリング音 ドライバー音 ミ キ タップ音 シ モディファイア ン グ ハーモニックエンハンサー用の信号...
  • Page 72: モディファイア

    か ら 簡単に説明すると、 次のようになります。 ・ハーモニックエンハンサー ・ダイナミックフィルター ・イコライザー ・インパルスエキスパンダー ・レゾネーター モディファイアの中の各装置は、 レゾネーターを除いてモノラルです。 それでは、 モディファイアを構成する各装置について説明しましょう。 モディファイア ハーモニック ダイナミック イコライザー エンハンサー フィルター エキスパンダー :倍音を増やす装置 :倍音を削る装置 :倍音を整える装置 :金属質の響きを付ける装置 :木質の響きを付ける装置 第4章 VL1-mを知る − パート2  71 モディファイア エ フ インパルス ェ レゾネーター ク ト へ 第 4 章...
  • Page 73: ハーモニックエンハンサー

    6種類の信号 (次ページで説明します) の中から、 2つの信号を選び、 片方の信号を 「キャリア」 、 もう一方を 「モジュレーター」 として音を変化させます。 ■キャリア 基本となる信号です。 この信号に対して、 モジュレーターが変化を与えます。 ■モジュレーター キャリアに対して働きかける信号です。 この信号によって、 キャリアの信号が変調さ れます。 なお、 ウェット/ドライバランスは、 最終的にハーモニックエンハンサーを経た音 と、 ドライバー音、 パイプ/ストリング音、 タップ音のミキシングされた音のバラン スをとる部分です。 72  第4章 VL1-mを知る − パート2 ハーモニックエンハンサー モジュレーター 効果を与える ウ キャリア ェ ッ ト / ド...
  • Page 74 参 考 ・キャリア、 モジュレーターの各設定には、 次のような機能が用意されています。  オーバードライブ   選んだ音を強制的に増幅し、 歪ませる機能です。  ハイパスフィルター   選んだ音の低音域をカットします。  フェイズ   モジュレーターにのみ用意されている機能です。   選んだ音の位相 (振幅するタイミング) をキャリアとモジュレーターの間でずらす機能 です。 ・生楽器をシミュレーションする場合には、 次の2種類のアプローチをお試しください。  キャリア:ノーマル モジュレーター:ノーマル以外   この場合は、 ウェット/ドライバランスを100%にして、 Indexの値を上げてください。  キャリア:ノーマル以外 モジュレーター:6種類のどれでも可   この場合は、 ウェット/ドライバランスを調節して、 Indexの値を下げてください。 モディファイア 第4章 VL1-mを知る − パート2  73 第 4 章...
  • Page 75: ダイナミックフィルター

    ダイナミックフィルター ダイナミックフィルターは、 入ってきた音の任意の周波数の帯域をカットする装置で す。 ハーモニック エンハンサーから ただし、 この 「任意の周波数 (カットオフフリケンシー) 」 は、 一般的なフィルターの ように固定することもできますし、 元となる音程 (弾いた鍵盤の音程) によって自動 的に変化させることもできます。 周波数を固定する場合には、 「Hz」 単位で指定します。 周波数を音程に合わせて変化させる場合には、 「オクターブ」 の単位で指定します。 ダイナミックフィルターのタイプは、 次の4種類の中から選択できます。 74  第4章 VL1-mを知る − パート2 ダイナミックフィルター ローパスフィルター(LPF) レ ベ ル 残る部分 カットさ れる部分 周波数 カットオフフリケンシー ハイパスフィルター(HPF)...
  • Page 76 また、 各フィルターで 「レゾナンス」 の設定もできますので、 よりダイナミックフィ ルターの効果を強調することもできます。 次の図は、 各フィルターのレゾナンスによる効果の変化を示しています。 ローパスフィルターの場合 レゾナンス=最小 レ ベ ル 周波数 カットオフフリケンシー バンドパスフィルターの場合 レゾナンス=最小 レ ベ ル 周波数 カットオフフリケンシー モディファイア レゾナンス=最大 レ ベ レゾナンス ル 周波数 カットオフフリケンシー レゾナンス=最大 レ レゾナンス ベ ル 周波数 カットオフフリケンシー 第4章 VL1-mを知る − パート2  75 第 4 章...
  • Page 77 ハイパスフィルターの場合 バンドエリミネートフィルターの場合 さらに、 ダイナミックフィルターにも、 ハーモニックエンハンサー同様のウェット/ ドライバランスが付いていますので、 次の図のように、 軽いフィルター効果を作り出 すこともできます。 参 考 ・ダイナミックフィルターの効果をキースケールによって変化させることも可能です。 ・ダイナミックフィルターのスロープ (カットする勾配) は、 ローパス、 ハイパスフィルターで は -12dB/oct、 バンドパスフィルター、 バンドエリミネートフィルターで -6dB/octです。 76  第4章 VL1-mを知る − パート2 レゾナンス=最小 レ ベ ル 周波数 カットオフフリケンシー レゾナンス=最小 レ ベ ル 周波数 カットオフフリケンシー ウェットのみ レ ベ ル...
  • Page 78: イコライザー

    ■イコライザーバンド (Equalizer Band) 一般的なバンドイコライザー (パラメトリックイコライザー) と同じ装置です。 任意の5つの周波数のポイントで、 レベルを上げたり、 下げたりすることができます。 また、 それぞれのポイントで効果のかかる周波数の帯域幅 (Q) も自由に設定するこ とができます。 レ ベ ル イコライザー イコライザー イコライザー オグジリアリー バンド ハイパスフィルターで設定した周波数 レ ローパスフィルターで設定した周波数 ベ ル 周波数 帯域幅(Q) 5つの周波数(フリケンシー) 第4章 VL1-mを知る − パート2  77 モディファイア インパルス エキスパンダーへ 第 4 章 レベル 周波数...
  • Page 79: インパルスエキスパンダー

    音に変化します。 また、 ビブラートなどの質感 (余韻とともに金属質の響きを付加する) にも大きな効 果があります。 イコライザーから 参 考 ・インパルスエキスパンダーは、 ビブラートなどの変化のない持続音部に対しては効果があり ません。 レゾネーター レゾネーターは、 インパルスエキスパンダーに比べて、 より木に近い響きを作り出す 装置です。 内部的には、 5本の共鳴管、 または共鳴弦が楽器にくっつけられている状況で、 音がど のように響くかを、 5つのディレイ (ローパスフィルター付) で算出しています。 エキスパンダーから 78  第4章 VL1-mを知る − パート2 インパルスエキスパンダー 周波数によって 遅延時間の変化 するディレイ インパルス ミ ラ ッ フ ク ネ ス...
  • Page 80: エフェクト

    少し遅延させ、 位相をずらした音を、 元の音に重ねることで、 「シュワーッ」 という感 じの音を作り出すステレオエフェクトです。 ■ピッチチェンジ 音程をずらした音を、 元の音といっしょに出すモノラル/ステレオエフェクトです。 少しだけチューニングをずらした音を元の音に重ねて、 拡がりのある音を作り出すと きなどに使用します。 また、 オクターブずらした音や、 3度、 5度ずらした音を重ねて、 特殊な効果を得ることもできます。 ■ディストーション 音を歪ませるモノラルエフェクトです。 ギターアンプなどで歪ませた音や、 アタッチメントのディストーションで歪ませたよ うな音を作り出します。 エフェクト モジュレーション フィードバック エフェクト ディレイ 第4章 VL1-mを知る − パート2  79 エフェクト ア ウ ト プ リバーブレーション ッ ト 端 子 へ 第 4 章...
  • Page 81: フィードバックディレイ

    フィードバックディレイ エコー (こだまのような効果) を作り出すエフェクトです。 フィードバックディレイは、 次の3種類から選択します。 ■Mono 中央に定位するディレイ音を鳴らすタイプです。 ■L, R 左チャンネル、 右チャンネルのそれぞれにディレイ音を鳴らすタイプです。 ■L, C, R 左チャンネル、 右チャンネルに加えて、 さらに中央からもディレイ音を鳴らすタイプ です。 参 考 ・各ディレイのディレイタイムを設定するとき、 タイムカリキュレーション機能を使用するこ とで、 演奏する曲に合わせたディレイタイムを簡単に設定することができます。 80  第4章 VL1-mを知る − パート2...
  • Page 82: リバーブレーション

    ■Studio 低域の響きをおさえたレコーディングスタジオの残響を作り出します。 ■Plate 主に歌のレコーディングなどによく使われる 「鉄板リバーブ」 の残響を作り出しま す。 ■Space 非常に広い空間の残響を作り出します。 Hall 2に比べて、 より密度の濃いリバーブ効 果が得られます。 ■Reverse 残響音を逆転して再生する特殊なリバーブです。 リバーブレーションでは、 「Feel」 という設定項目があります。 この項目ではリバーブ レーションの質感や響きを4種類の中から選択することができます。 したがって、 上 記の8種類それぞれについて、 4種類の残響を選ぶことができるわけですから、 全部で 32種類のリバーブレーションが用意されていることになります。 さらに、 従来のリバーブにはなかった 「Reverb Time Boost」 という機能が用意され、 余韻の部分をさらに細かく設定することができます。 エフェクト 第4章 VL1-mを知る − パート2  81 第 4 章...
  • Page 83: 実験!パート2

    実験!パート2 これまでに勉強した機能のうちのいくつかを試しながら、 実際に音の変化を耳で確かめてみましょう。 多少、 時間のかかる実験になりますが、 VL1-mの全体像を知るための良い勉強にもなりますので、 腰を落ち着 けて取り組んでみてください。 注 意 ・ここで行う実験は、 すでに付属の音色ディスクに入っている実験用のデータがロー ド (読み込み) されていることを前提に説明しています。 もし、 まだ実験用のデータ をロードしていない場合には、 前もって 「実験のための準備」 (→ P. 51) の操作を 行ってください。 ・この実験では、 本機にベロシティ、 アフタータッチ、 モジュレーションホイール、 ピッチベンダーの送信可能なMIDIキーボードが接続されていることを前提として います。 いろいろな機能をコントロールしてみる実験 プレッシャーやアンブシュア、 ビブラートなどが、 実際に音にどのような影響を与え るのか、 モジュレーションホイールを使って順番にひとつづつ試していきましょう。 注 意 ・ここで使用する 「A06:Shakuhach2」 というボイスは、 この実験のためにすべてのコ...
  • Page 84 ▼ 「Controller =」 の 「off」 が 「Modulation Wheel」 に変わります。 鍵盤を弾きながら、 モジュレーションホイールを回して、 音の変化を確かめて ください。 プレッシャー (息を吹き込む強さ) によって、 音量だけでなく、 音色も変化し ていることがわかりますね。 ▼確認がすんだら次の手順に進みましょう。 を押します。 ▼ 「Controller =」 の 「Modulation Wheel」 が 「off」 に戻ります。 を押します。 EXIT ▼手順1の画面に戻ります。 実験!パート2 第4章 VL1-mを知る − パート2  83 第 4 章...
  • Page 85 :アンブシュアをコントロールする 84  第4章 VL1-mを知る − パート2 カーソルボタンを使って、 「02:Embchr」 に反転表示を移動します。 を押します。 ENTER ▼アンブシュアのコントローラーを選択する画面が表示されます。 反転表示が 「Controller =」 の項目にあることを確認します。 もし、別の項目に反転表示がある場合には、カーソルボタンを使って、 「Controller =」 の項目に移動します。 を押します。 ▼ 「Controller =」 の 「off」 が 「Modulation Wheel」 に変わります。 鍵盤を弾きながら、 モジュレーションホイールを回して、 音の変化を確かめて ください。 アンブシュア (口の構え:尺八の場合には息の束の幅と強さ) によって、 特殊 な音程、 音色変化をしていることがわかりますね。 ▼確認がすんだら次の手順に進みましょう。 を押します。...
  • Page 86 を押します。 ▼ 「Controller =」 の 「off」 が 「Modulation Wheel」 に変わります。 鍵盤を弾きながら、 モジュレーションホイールを回して、 音の変化を確かめて ください。 ピッチ (管または弦の長さ) によって、 音程がなめらかに変化することがわか りますね。 ▼確認がすんだら次の手順に進みましょう。 を押します。 ▼ 「Controller =」 の 「Modulation Wheel」 が 「off」 に戻ります。 を押します。 EXIT ▼手順1の画面に戻ります。 実験!パート2 第4章 VL1-mを知る − パート2  85 第 4 章...
  • Page 87 :ビブラートをコントロールする 86  第4章 VL1-mを知る − パート2 カーソルボタンを使って、 「04:Vibrato」 に反転表示を移動します。 を押します。 ENTER ▼ビブラートのコントローラーを選択する画面が表示されます。 反転表示が 「Controller =」 の項目にあることを確認します。 もし、別の項目に反転表示がある場合には、カーソルボタンを使って、 「Controller =」 の項目に移動します。 を押します。 ▼ 「Controller =」 の 「off」 が 「Modulation Wheel」 に変わります。 鍵盤を弾きながら、 モジュレーションホイールを回して、 音の変化を確かめて ください。 ビブラート (周期的なアンブシュアやピッチのゆれ) によって、 リアルな音 程、 音色変化をしていることがわかりますね。 続いて、 ビブラートのゆれのスピードを調節してみましょう。...
  • Page 88 ダイアルを回して、 「Dpth To Ptch =」 を 「127」 に変更します。 鍵盤を弾きながら、 モジュレーションホイールを回して、 ゆれの効果を確かめ てください。 先程は、 アンブシュア変化中心のほとんど音程変化をともなわないビブラート だったのに対し、 今度はピッチ変化だけのビブラートになったはずです。 実際のボイスでは、 上手にアンブシュアとピッチのバランスをとって、 より効 果的なビブラートを設定してください。 (Ctrl) を押します。 ▼元の画面に戻ります。 を押します。 ▼ 「Controller =」 の 「Modulation Wheel」 が 「off」 に戻ります。 を押します。 EXIT ▼手順1の画面に戻ります。 実験!パート2 第4章 VL1-mを知る − パート2  87 第 4 章...
  • Page 89 :タンギングをコントロールする 88  第4章 VL1-mを知る − パート2 カーソルボタンを使って、 「05:Tnguing」 に反転表示を移動します。 を押します。 ENTER ▼タンギングのコントローラーを選択する画面が表示されます。 反転表示が 「Controller =」 の項目にあることを確認します。 もし、別の項目に反転表示がある場合には、カーソルボタンを使って、 「Controller =」 の項目に移動します。 を押します。 ▼ 「Controller =」 の 「off」 が 「Modulation Wheel」 に変わります。 鍵盤を弾きながら、 モジュレーションホイールを回して、 音の変化を確かめて ください。 タンギング (舌を使ったリードの抑制:実際の尺八にリードはありませんが、 できてしまいます。 そこが本機のおもしろい部分でもあります) によって、 音 量と音色が変化することがわかりますね。 モジュレーションホイールを一番奥まで回すと、 最もクリアな音の状態、 一番...
  • Page 90 ▼ 「Controller =」 の 「off」 が 「Modulation Wheel」 に変わります。 鍵盤を弾きながら、 モジュレーションホイールを回して、 音の変化を確かめて ください。 アンプリチュードについては、 ここまで説明しませんでしたが、 純粋な音量の 変化です。 アンプリチュードによって、 音量が、 音程、 音色変化を伴わないで変化するこ とがわかりますね。 ▼確認がすんだら次の手順に進みましょう。 を押します。 ▼ 「Controller =」 の 「Modulation Wheel」 が 「off」 に戻ります。 を押します。 EXIT ▼手順1の画面に戻ります。 実験!パート2 第4章 VL1-mを知る − パート2  89 第 4 章...
  • Page 91 :スクリームをコントロールする 90  第4章 VL1-mを知る − パート2 カーソルボタンを使って、 「07:Scream」 に反転表示を移動します。 を押します。 ENTER ▼スクリームのコントローラーを選択する画面が表示されます。 反転表示が 「Controller =」 の項目にあることを確認します。 もし、別の項目に反転表示がある場合には、カーソルボタンを使って、 「Controller =」 の項目に移動します。 を押します。 ▼ 「Controller =」 の 「off」 が 「Modulation Wheel」 に変わります。 鍵盤を弾きながら、 モジュレーションホイールを回して、 音の変化を確かめて ください。 スクリーム (叫ぶような音色変化) によって、 かなり激しい音色に変化するこ とがわかりますね。 ▼確認がすんだら次の手順に進みましょう。 を押します。 ▼ 「Controller =」 の 「Modulation Wheel」 が 「off」 に戻ります。...
  • Page 92 鍵盤を弾きながら、 モジュレーションホイールを回して、 音の変化を確かめて ください。 ブレスノイズ (息もれの音) の 「シャー」 という音の音量が変化することがわ かりますね。 確認がすんだら、 「Ctrl Balance =」 を 「63」 に戻します。 (Ctrl) を押します。 ▼元の画面に戻ります。 を押します。 ▼ 「Controller =」 の 「Modulation Wheel」 が 「off」 に戻ります。 を押します。 EXIT ▼手順1の画面に戻ります。 実験!パート2 第4章 VL1-mを知る − パート2  91 第 4 章...
  • Page 93 :グロウルをコントロールする 92  第4章 VL1-mを知る − パート2 カーソルボタンを使って、 「09:Growl」 に反転表示を移動します。 を押します。 ENTER ▼グロウルのコントローラーを選択する画面が表示されます。 反転表示が 「Controller =」 の項目にあることを確認します。 もし、別の項目に反転表示がある場合には、カーソルボタンを使って、 「Controller =」 の項目に移動します。 を押します。 ▼ 「Controller =」 の 「off」 が 「Modulation Wheel」 に変わります。 鍵盤を弾きながら、 モジュレーションホイールを回して、 音の変化を確かめて ください。 グロウル (周期的なプレッシャーの変化) によって、 音量、 音色を中心に音が 変化することがわかりますね。 ▼確認がすんだら次の手順に進みましょう。 を押します。...
  • Page 94 を押します。 ▼ 「Controller =」 の 「off」 が 「Modulation Wheel」 に変わります。 鍵盤を弾きながら、 モジュレーションホイールを回して、 音の変化を確かめて ください。 スロートフォルマント (喉や肺の共鳴) によって、 音色が大きく変化すること がわかりますね。 ▼確認がすんだら次の手順に進みましょう。 を押します。 ▼ 「Controller =」 の 「Modulation Wheel」 が 「off」 に戻ります。 を押します。 EXIT ▼手順1の画面に戻ります。 実験!パート2 第4章 VL1-mを知る − パート2  93 第 4 章...
  • Page 95 94  第4章 VL1-mを知る − パート2 :ダイナミックフィルターをコントロールする カーソルボタンを使って、 「11:D.Filtr」 に反転表示を移動します。 を押します。 ENTER ▼ダイナミックフィルターのコントローラーを選択する画面が表示されます。 反転表示が 「Controller =」 の項目にあることを確認します。 もし、別の項目に反転表示がある場合には、カーソルボタンを使って、 「Controller =」 の項目に移動します。 を押します。 ▼ 「Controller =」 の 「off」 が 「Modulation Wheel」 に変わります。 (Para) を押します。 ▼次のような画面が表示されます。 カーソルボタンを使って、 「Cutoff Freq. =」 の項目に反転表示を移動します。 ダイアルを回して、 「Cutoff Freq. =」 を 「-1.00 oct」 に変更します。...
  • Page 96 確認がすんだら、 「Filter Mode =」 を 「LPF」 に戻します。 カーソルボタンを使って、 「Cuttoff Freq. =」 の項目に反転表示を移動します。 ダイアルを回して、 「Cuttoff Freq. =」 を 「2.94 oct」 に戻します。 (Ctrl) を押します。 ▼元の画面に戻ります。 を押します。 ▼ 「Controller =」 の 「Modulation Wheel」 が 「off」 に戻ります。 を押します。 EXIT ▼手順1の画面に戻ります。 実験!パート2 を使って、 ローパスフィルター、 バンド 第4章 VL1-mを知る − パート2  95 第 4 章...
  • Page 97 96  第4章 VL1-mを知る − パート2 :ハーモニックエンハンサーをコントロールする カーソルボタンを使って、 「12:H.Enhnc」 に反転表示を移動します。 を押します。 ENTER ▼ハーモニックエンハンサーのコントローラーを選択する画面が表示されま す。 反転表示が 「Controller =」 の項目にあることを確認します。 もし、別の項目に反転表示がある場合には、カーソルボタンを使って、 「Controller =」 の項目に移動します。 を押します。 ▼ 「Controller =」 の 「off」 が 「Modulation Wheel」 に変わります。 (Para) を押します。 ▼次のような画面が表示されます。 カーソルボタンを使って、 「Balance =」 の項目に反転表示を移動します。 ダイアルを回して、 「Balance =」 を 「63」 に変更します。...
  • Page 98 反転表示がある場合には、 カーソルボタンを使って、 「Controller =」 の項目に 移動します。 を押します。 ▼ 「Controller=」 の 「off」 が 「Modulation Wheel」 に変わります。 鍵盤を弾きながら、 モジュレーションホイールを回して、 音の変化を確かめて ください。 ダンピング (管または弦のエネルギーの減衰) によって、 減衰の速さが変化す ることがわかりますね。 モジュレーションホイールを最大 (127) にすると、 ダンピングされていない状 態、 0まで戻すと最大にダンピングされている状態となります。 ▼確認がすんだら次の手順に進みましょう。 実験!パート2 を使って、 「A05:ElecGtr」 のボイスを選択 (Ctrl) を押してくださ 第4章 VL1-mを知る − パート2  97 第 4 章...
  • Page 99 98  第4章 VL1-mを知る − パート2 を押します。 ▼ 「Controller =」 の 「Modulation Wheel」 が 「off」 に変わります。 を押します。 EXIT ▼手順4の画面に戻ります。...
  • Page 100 ▼ 「Controller =」 の 「off」 が 「Modulation Wheel」 に変わります。 鍵盤を弾きながら、 モジュレーションホイールを回して、 音の変化を確かめて ください。 アブソープション (指などによる高周波数域の減衰) によって、 こもった、 あ るいはミュートしたような音色に変化することがわかりますね。 モジュレーションホイールを最大 (127) にすると、 アブソープションされてい ない状態、 0まで戻すと最大にアブソープションされている状態となります。 ▼確認がすんだら次の手順に進みましょう。 を押します。 ▼ 「Controller =」 の 「Modulation Wheel」 が 「off」 に戻ります。 を押します。 EXIT ▼手順1の画面に戻ります。 さて、 ここまででコントローラーデスティネーションの実験は終わりです。 実験!パート2 第4章 VL1-mを知る − パート2  99 第 4 章...
  • Page 101: プレッシャーのエンベロープを調整する実験

    変化) のデータを持っています。 たとえば、 コントローラーなどを使って、 いきなり 「127」 という最大プレッシャーが 送られたとしても、 そのまま最大のプレッシャーで音を出すのではなく、 エンベロー プのデータにもとづいて、 「0」 から 「127」 までゆっくり (ボイスによってはすばや く) 上げたり、 定常値 (サステインレベル) に戻したりします。 これは、 実際の管楽器でいきなり最大の息を吹き込んだり、 最大の速度で弓を動かし はじめることができないのと同じ状況を作るための機能です。 ここでは、 そのエンベロープを調整する機能を試してみましょう。 手 順 100  第4章 VL1-mを知る − パート2 ブレスコントローラーは、 抜いておいてください。 を押します。 PLAY ▼プレイモードに変わります。 ダイアルや または ます。 ▼バイオリンのボイスが選択されます。...
  • Page 102 鍵盤を弾き直しながら、 ダイアルを回し、 音の変化を確認してください。 数値を上げていくとアタック (立上り) の速い音、 数値を下げていくとアタッ クの遅い音に変化するのがわかります。 これは、 ボイスが元々持っているエン ベロープのアタックデータをここで調整しているからです。 また、 ベロシティ (鍵盤を弾く強さ) によっても、 アタックの速さが変化する ことがわかると思います。 (このボイスの場合、 「Attack Rate Offset =」 がマイ ナスの数値のとき顕著です) これは、 画面の 「Velocity Sens To Rate」 (ベロシティがエンベロープの速さに 影響を与える大きさ) の数値が大きく設定されているためです。 実験!パート2 第4章 VL1-mを知る − パート2  101 第 4 章...
  • Page 103: 響きを生み出すモディファイアの実験

    響きを生み出すモディファイアの実験 管楽器や弦楽器の胴の作り出す響きをシミュレーションするためのモディファイア 「インパルスエキスパンダー」 と 「レゾネーター」 の効果を試してみましょう。 ここでは、 バイオリンのボイスを使って操作を進めます。 手 順 102  第4章 VL1-mを知る − パート2 ブレスコントローラーは、 抜いておいてください。 を押します。 PLAY ▼プレイモードに変わります。 ダイアルや または ます。 ▼バイオリンのボイスが選択されます。 を押します。 EDIT ▼エディットモードに入ります。 (E1) を押します。 ▼エレメント1の設定に入ります。 (Modi) を押します。 ▼次のような画面に変わります。 カーソルボタンを使って、 「5:IE & RSN Setting」 に反転表示を移動します。 を押します。 ENTER ▼インパルスエキスパンダーとレゾネーターのオン/オフ、 接続などを設定す...
  • Page 104 また、 モジュレーションホイールを少し回して、 ビブラートをかけると、 その 効果がさらに顕著に現れます。 ▼確認がすんだら、 インパルスエキスパンダーを 「off」 に戻してから、 次の手 順に進んでください。 カーソルボタンを使って、 右側のボックスの 「off」 に反転表示を移動します。 鍵盤を弾きながら、 または 化を確認してください。 レゾネーターがオンのとき、 全体に木製の胴のような響きが加わることがわか りますね。 また、 モジュレーションホイールを少し回して、 ビブラートをかけ るとその効果がさらにわかりやすくなります。 いかがでしたか、 インパルスエキスパンダー、 レゾネーターは生楽器をシミュレー ションする上で、 とても重要な役割をもっています。 実験!パート2 を押し、 インパルスエキスパンダー を押し、 レゾネーターによる音の変 第4章 VL1-mを知る − パート2  103 第 4 章...
  • Page 105: 2つのエレメントを同時に鳴らす実験

    2つのエレメントを同時に鳴らす実験 2つのエレメントを同時に鳴らす実験をしてみましょう。 手 順 104  第4章 VL1-mを知る − パート2 ブレスコントローラーは、 抜いておいてください。 を押します。 PLAY ▼プレイモードに変わります。 ダイアルや または します。 ▼アルトサックスのボイスが選択されます。 を押します。 EDIT ▼エディットモードに入ります。 カーソルボタンを使って、 「Key Mode = 」 に反転表示を移動します。 この状態で、 2つの鍵盤を同時に弾いて、 和音が出ないことを確認しておいて ください。 を押します。 ▼キーモード (和音の使い方の設定) が 「Mono」 から 「Poly」 に変わります。 もう一度、 2つの鍵盤を同時に弾いてみてください。 和音が出ましたね。 これは、 1つのエレメントでモードを変えて、 同時発音数を...
  • Page 106 ントを同時に鳴らしているわけですから、 和音は出ません。 カーソルボタンを使って、 「E2 Name =」 に反転表示を移動します。 を押します。 COPY ▼次のようなウィンドウが表示されます。 カーソルボタンを使って、 「A02 (002) :Trumpet / E1:Trumpet」 に反転表示 を移動します。 を押します。 ENTER ▼エレメント2にトランペットのエレメント1がコピーされます。 鍵盤を弾いてみてください。 今度は、 アルトサックスとトランペットの音が同時に鳴ります。 少しわかりにくいかもしれませんので、 片方のチューニングをずらしてみま しょう。 (Com) を押します。 ▼コモンエディット (エレメント1、 2共通の設定) に入ります。 実験!パート2 第4章 VL1-mを知る − パート2  105 第 4 章...
  • Page 107 いかがでしたか。 2つのエレメントを使えば、 2音ポリフォニックにすることはもちろ ん、 それ以外にも分厚い音を作ったり、 別々の音を同時に鳴らしたりすることも可能 です。 106  第4章 VL1-mを知る − パート2 (Misc) を押します。 ▼次のような画面が表示されます。 カーソルボタンを使って、 「3:Element Pitch」 に反転表示を移動します。 を押します。 ENTER ▼次のような画面に変わります。 カーソルボタンを使って、 エレメント1の 「Note Shift =」 に反転表示を移動し ます。 を4回押します。 ▼ 「Note Shift =」 が 「4」 になります。 鍵盤を弾いてみてください。 トランペットの音は鍵盤の音程で、 アルトサックスの音は長3度高い音程で、 同時に鳴ります。...
  • Page 108: エフェクトの実験

    します。 ▼アルトサックスのボイスが選択されます。 EDIT ▼エディットモードに入ります。 ▼コモンエディットに入ります。 ▼次のような画面が表示されます。 カーソルボタンを使って、 「2:Modulation Effect」 に反転表示を移動します。 ENTER ▼モジュレーションエフェクトを設定する画面が表示されます。 反転表示が 「Modulation Effect Type =」 の右側にあることを確認してくださ い。 もし、 別の場所にある場合には、 カーソルボタンで移動してください。 を押します。 または を使って、 「A01:AltoSax」 のボイスを選択 を押します。 (Com) を押します。 (Efct) を押します。 を押します。 第4章 VL1-mを知る − パート2  107 実験!パート2 第 4 章...
  • Page 109 108  第4章 VL1-mを知る − パート2 を押します。 ▼ 「Pitch Change」 (ピッチチェンジ) が 「Flanger」 (フランジャー) に変わりま す。 鍵盤を弾いてみてください。 フランジャーのうねるような効果がはっきりわかりますね。 を押します。 EXIT ▼手順6の画面に戻ります。 カーソルボタンを使って、 「3:Feedback Delay」 に反転表示を移動します。 を押します。 ENTER ▼フィードバックディレイを設定する画面が表示されます。 カーソルボタンを使って、 反転表示を 「Return =」 に移動します。 ダイアルを回して、 数値を 「90」 に変更します。 鍵盤を弾いてみてください。 ディレイが効果的にかかった音に変わりましたね。 を押します。 EXIT ▼手順6の画面に戻ります。 カーソルボタンを使って、 「4:Reverbration」 に反転表示を移動します。...
  • Page 110 ダイアルを回して、 数値を 「6.0 sec」 に変更します。 鍵盤を弾いてみてください。 残響の時間が大きく増えたことがわかるでしょう。 本機のエフェクトは、 外部のエフェクターとは異なり、 各ボイスに対して個別 に設定できますので、 音作りの要素として、 積極的に活用してください。 ここまでで、 実験は終了です。 さらにボイスのエディットを進めたい方は、 別冊のリファレンス第1章をお読みに なった上で、 3章以降の説明をご覧ください。 実験!パート2 第4章 VL1-mを知る − パート2  109 第 4 章...
  • Page 111 実験!パート2 MEMO 110  第4章 VL1-mを知る − パート2...
  • Page 113 アルファベット順索引 ABSORPTION ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 110 Amount ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 118 AMPLITUDE ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 99, 131 AMPLITUDE & FILTER(EG) ‥‥‥ リファレンス 177 AMPLITUDE & FILTER(Sens) ‥‥ リファレンス 176 Assign Mode ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 57 ASSIGNABLE CONTROLLER ‥‥‥‥ リファレンス 190 Auto ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 54 Beat ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥...
  • Page 114 HARMONIC ENHANCER ‥‥‥‥‥‥ リファレンス 107 HARMONIC ENHANCER(Carrier) ‥ リファレンス 134 HARMONIC ENHANCER(Modulator) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 140 HPF(ハイパスフィルター) ‥‥ ベーシックガイド 75 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 147, 246 IE & RSN SETTING ‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 155 IMPULSE EXPANDER ‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 157 INC(インクリメント)ボタン ‥ ベーシックガイド 13 Intens ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 118 Interpolate Speed ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥...
  • Page 115 アルファベット順索引 Speed Shift ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 169 STORE ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 23 STORE(ストア)ボタン ‥‥‥‥ ベーシックガイド 13 Sustain ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 57 Swap ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 54 Tap Location ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 125 Tap Output ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 125 Tap Position Fix ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 125 Tap Sign ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 125 TG SETTING ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥...
  • Page 116 五十音順索引 ア行 アウトプット ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 188 アサイナブルコントローラー ‥ リファレンス 190, 242 アサインモード ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 57 アブソープション ‥‥‥‥‥‥‥ ベーシックガイド 69 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 110, 242 アフタータッチ ‥‥‥‥‥‥‥‥ ベーシックガイド 47 アマウント ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 118 アンブシュア ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ベーシックガイド 66 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 93, 242 アンブシュア&ピッチ ‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 163 アンブシュア&ピッチKSC(イニシャルレベル)...
  • Page 117 クイックエディットアサイン ‥‥‥‥ リファレンス 65 クイックエディットビュー ‥‥‥‥‥ リファレンス 50 グリーティングメッセージ ‥‥‥‥‥ リファレンス 193 グロウル ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ベーシックガイド 67 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 102, 174, 243 グロウルKSC(スピード) ‥‥‥‥‥ リファレンス 175 クロスフェード ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 243 クロスフェードスピード ‥‥‥‥‥‥ リファレンス 112 鍵盤 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ベーシックガイド 46 コピー ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 26, 243 コピー(エレメントデータ)...
  • Page 118 ディスプレイ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ベーシックガイド 13 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 193 ディフュージョン ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 159 ディレクトリー ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 42 デスティネーションエフェクト ‥‥‥ リファレンス 68 デチューン ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 59 デバイス ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 74 デバイスナンバー ‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 189, 245 デモ演奏 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ベーシックガイド 37 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 212 デリートファイル ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 208 電源端子...
  • Page 119 ブレークポイント ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 33 プレイ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 40 プレイモード ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ベーシックガイド 50 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 10, 38 ブレスアタック ‥‥‥‥‥‥‥‥ ベーシックガイド 45 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 247 ブレスアタックゲイン ‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 58 ブレスアタックタイム ‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 58 ブレスコントローラー ‥‥‥‥‥ ベーシックガイド 45 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 247 ブレスコントローラー端子 ‥‥‥ ベーシックガイド 12 ブレスコントローラーの調整...
  • Page 120 レゾネーター ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ベーシックガイド 78 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 159, 249 ローカルオン/オフ ‥‥‥‥‥‥ リファレンス 189, 249 ロードフロムディスク ‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 202 ローパスフィルター ‥‥‥‥‥‥ ベーシックガイド 75 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リファレンス 147 索引  119...
  • Page 121 MEMO 120  索引...
  • Page 122 MEMO 索引  121...
  • Page 123 MEMO 122  索引...
  • Page 124 ユーザーサポートサービスのご案内 このたびは、 ヤマハVL1-mをお買い求めいただきましてありがとうございます。 ヤマハデジタル商品は、 常に新技術・高機能を搭載し技術革新を進める一方、 お使いになる方々の負担とわず らわしさを軽減できるような商品づくりを進めております。 また取扱説明書の記載内容も、 よりわかりやすく 使いやすいものにするため、 研究、 改善いたしております。 しかし、 一部高機能デジタル商品では、 取扱説明書だけでは説明しきれないほどのいろいろな知識や経験を必 要としてしまうものがあります。 実際の操作に関して、 基本項目は取扱説明書に解説いたしておりますが、 「記載内容が理解できない」 「手順通 りに動作しない」 「記載が見つからない」 といったさまざまな問題が起こる場合があります。 そのようなお客様への一助となるよう弊社では、 デジタルインフォメーションセンターを開設いたしておりま す。 お気軽にご利用いただきますようご案内いたします。 デジタルインフォメーションセンターについて ヤマハデジタルインフォメーションセンターでは、 デジタル楽器の使用方法やトラブルなどについて、 電話に よる質問をお受けいたします。 お問い合わせの際には、 「製品名」 「製造番号」 「ご住所」 「お名前」 「電話番号」 を必ずお知らせください。 ヤマハデジタルインフォメーションセンター...
  • Page 125 〒730 広島市中区紙屋町1-1-18 ヤマハビル 九州支店 LM営業課 〒812 福岡市博多区博多駅前2-11-4 LM営業部 デジタル楽器営業課  〒430 浜松市中沢町10-1 ●所在地・電話番号などは変更されることがあります。 124  索引 Tel 011-513-5036 Tel 022-236-0249 Tel 044-434-3100 Tel 03-5488-6625 Tel 053-465-6711 Tel 052-652-2230 Tel   06-877-5262 Tel 0878-22-3045 Tel 082-874-3787 Tel 092-472-2134 Tel 053-465-1158 Tel 011-512-6113 Tel 022-222-6147 Tel 03-5488-5471 Tel 03-5488-1688 Tel 052-201-5199 Tel  06-252-5231 Tel 082-244-3749 Tel 092-472-2130 Tel 053-460-2431 M.D.G.,E.M.I Division Yamaha Corporation 1994...

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